2012年11月20日

海賊戦隊ゴーカイジャー妄想物語その6


0068.jpg


ザンギャックという巨大な宇宙帝国が地球に攻撃を仕掛けてくる可能性が高いということが2ヶ月ほど前に広報され、地球の人々は動揺していました。そのザンギャックを迎え撃つために世界中の軍隊や諸機関が準備を整えているという話も都市部では連日報道されており、戦火から逃れるための避難施設は未だ十分に整備されているとはいえないから、依然急ピッチで建設が進められているという報道も住民たちは耳にタコが出来るほど聞いていました。その一方で、今回ザンギャックが侵攻してきたら、スーパー戦隊が集まって地球を守るために戦うという話が急に持ちあがってきたのでした。
地球の人々はスーパー戦隊というものが存在することはもともと認識しています。当然、1975年に最初の戦隊であるゴレンジャーが活動していた頃から、ゴレンジャーという戦隊が黒十字軍と戦っていることを知っている人はいました。ゴレンジャーはその名の通り秘密戦隊であり、公式にはそのような戦隊は存在していないという扱いになっていましたが、それは戦いの中でメンバーや関係者、組織そのものの安全を確保するための措置であり、実際に活動している以上、存在していること自体は間違いない。ただ正体が何処の誰であるのか、どういう組織に属しているのかなどが全く謎であったに過ぎない。世界中のどの公的機関に問い合わせても、自分達はそのような戦隊の存在は関知していないと回答したので、公式には存在しない戦隊という扱いであったわけです。
そういう不確かな存在であったので、ゴレンジャーの戦いの噂を聞いても、実際に自分の目で見なければその噂を信じない人も多く、仮にゴレンジャーの戦っている姿がテレビカメラなどで撮影されたとしても、ゴレンジャー本人のコメントなどを撮影できるわけではないので、インチキや悪戯、トリックの類ではないかと疑う人も多くいました。つまりゴレンジャーは世間的にはその実在は確実視されてはいたものの、正体はよく分からない謎の戦隊でした。
ただ、実際に事件に巻き込まれてゴレンジャーと接触した人も多く存在し、そうした人達にとってはゴレンジャーは確かに存在するものと認識されていました。また、国連関係者はもちろん一部公的機関の間では、ゴレンジャーが国連所属の秘密組織イーグル機関の特殊部隊であることは知られていましたが、ゴレンジャーのメンバーの正体まで知っている者はイーグルの中でも一部の者達だけでした。

そのように世間では謎の戦隊という扱いであったゴレンジャーですが、彼らが悪の組織である黒十字軍と戦う正義のヒーローであることは世間の人々は認識していましたから、ゴレンジャーの活動期間、世間ではその正体は謎のままゴレンジャー人気というものは存在し、ゴレンジャーグッズなどというものも売り出されていました。
しかし、1977年の春あたり以降、ゴレンジャーの活動が世間で認識されなくなっていくと、ゴレンジャー人気は下火となっていき、世間の人々はもうゴレンジャーはいなくなってしまったのだろうと思うようになっていきました。
代わって1977年春以降は犯罪組織クライムと戦う謎の戦隊であるジャッカー電撃隊の活動が世間で知られるようになっていき、ジャッカー人気が高まっていき、そして1978年になってジャッカーの活動が見られなくなっていくと、世間のジャッカー人気も消え去っていき、ジャッカー電撃隊もいなくなったと世間の人々に思われました。
その後も同様に、別の謎の戦隊が現れて悪の組織と戦いを繰り広げるようになると、世間ではその戦隊のちょっとしたブームが起き、その戦隊の活動が終わると、世間の人々はその戦隊のことはもういなくなったものと見なして忘れていきました。

世間の人々がそれぞれの戦隊について知っている内容の程度は、各戦隊ごとに異なっており、戦隊の使用する巨大ロボや巨大メカ、等身大戦闘時に使う武器や変身後の姿形などは大抵の戦隊は広く世間に知られていましたが、変身前の素顔は基本的に秘密にしている戦隊が多く、戦士の素顔や名前などは世間では知らない人が大部分でした。ただ、それでも長く戦っているうちに素顔を見られることや、本名が知られたりすることもあり、そのあたり世間に認識されている度合いが各戦隊で異なっていたのでした。
各戦隊ごとに細かい差異はありますが、極めて大雑把に言えば、世間で一般に知られていたのは各戦隊の変身後の姿や装備類、戦いの大まかな歴史であり、変身前の素顔や名前などの情報は未確認の怪しげな情報が一部で出回っていた程度といえます。ただ、世の中にはUFOマニアや心霊現象マニアなどが存在するのと同様に、戦隊マニアというべき人種も少数派ながら存在し、それら戦隊関連の未確認情報を収集してまとめて、ああでもないこうでもないと語り合うような連中もいました。
そうした戦隊マニアにおいても一般人においても、毎年のように現れる様々な戦隊が何らかの関連性を持っているのではないかという見方は存在していました。だが、個々の戦隊同士の間で繋がりがあるような様子も見受けられなかったので、やはり個々の戦隊はあくまで別々の存在なのではないかという見方も多く、要するにそのあたりは不明なままでした。実際、各戦隊の間に、例えば背後に共通の組織があるというような明確な繋がりは存在してはいませんでしたので、後者の見方が正解であったといえます。

ただ、各戦隊のメンバー自身も自分達と同じような戦隊が自分達の前にも後にも他に存在しているということは認識していましたし、それらの存在は「この星の意思」にも「大いなる力」を持っているという意味で自分達と同類であるかのように示唆されていたので、彼らは自然に自分達の他の戦隊にも興味を持つようになり、戦隊マニアの間で流布されていたような未確認情報なども使って、あるいは偶然他の戦隊と共闘することもあったりして、次第に戦隊同士の連絡をとるようになっていき、遂には2001年にゴレンジャーからタイムレンジャーまでの24戦隊のレッド戦士が集まって、25番目の戦隊ガオレンジャーと共闘し、「スーパー戦隊」と名乗ることになりました。
この時、25戦隊のロボやメカが市街地で勢揃いしたのを街の人々は目撃しており、人々は遠い過去に姿を消したゴレンジャーなどの伝説的な戦隊が未だ実在し活動していたことを知って驚き、25の戦隊が「スーパー戦隊」という1つの繋がりを持った集団であることを初めて明確に認識しました。
しかし、それはたった1日の出来事であり、さほど多くの人々に目撃されたわけではない。その後は25戦隊が集まって戦うというようなこともなく、タイムレンジャー以前の24戦隊が1つとして姿を現すことすらありませんでした。だから、直接その光景を目にした人達以外は本当にそんな出来事があったのか疑う者もあり、25の戦隊による「スーパー戦隊」というものも、2001年以降、年を重ねるごとに次第に不確かな伝説のような扱いとなっていったのでした。

2001年以降も悪の組織と戦う戦隊の存在はいくつも確認されており、それらもその25の「スーパー戦隊」と関連があるのかもしれないという見方は存在していましたが、確証があるわけでもなく、彼らが「スーパー戦隊」と共闘したという目撃例もありませんでした。2006年にはボウケンジャーと4戦隊が共闘するという事件が起きていますが、戦いは人目につかない場所で行われたので人々は目撃せず、そもそもこの4戦隊はいわゆる25の「スーパー戦隊」ではありませんでした。
だから結局、2011年時点での世間の人々の認識としては、「スーパー戦隊」とはゴレンジャーからガオレンジャーの25戦隊のことを指し、この25戦隊は今や実在しているかどうか定かではない伝説的存在となっていました。
また、ガオレンジャー以降も、マジレンジャー、ゴーオンジャー、シンケンジャーという3つの戦隊の存在は確実に確認されており、一部ではアバレンジャー、ボウケンジャー、ゲキレンジャーという戦隊も存在するとも言われ、これらの戦隊もまた「スーパー戦隊」と関係があるのではないかとも噂されてはいましたが、何せ「スーパー戦隊」そのものが半ば伝説的存在であるので、噂はあくまで噂という状態でした。
また、誰もが知っている宇宙警察のスペシャルポリスであるデカレンジャーも、この「スーパー戦隊」に関係すると噂の一連の戦隊のうちの1つに数えられるという説もあり、そのあたりもマニアの間では議論の分かれるところでありました。
ちなみにハリケンジャーとゴセイジャーに関しては、双方とも戦いを目撃した人の記憶を消す方針であったので、この2戦隊の存在は人々に認識されてはいませんでした。ただ、黒子ロボットを使って記憶を消すハリケンジャーの方は天装術を使うゴセイジャーに比べて記憶消去が徹底していなかったので、「ジャカンジャという悪の組織が存在し、それと戦う正義の戦隊が存在していた」ということぐらいは結局世間に認識されていました。

世間の人々のスーパー戦隊に関する認識がそういう感じであったところに、2011年8月、突如、想定されるザンギャックとの戦いにおいてはスーパー戦隊も参加するということが告知され、人々は驚きました。今や古い都市伝説のような存在となった伝説の25のスーパー戦隊はやはり実在していたのかという驚きに加え、その参戦するというスーパー戦隊の発表されたリストを見ると、その戦隊数が25ではなく30となっていたことにも人々は驚かされました。
そのリストによると、2001年のスーパー戦隊の出現時に「スーパー戦隊」として認識されていた25戦隊に加えて、2002年以降に人々がその存在を認識していた戦隊であるマジレンジャー、存在が噂されていた戦隊であるアバレンジャー、ボウケンジャーもそこには含まれており、宇宙警察のデカレンジャーもそこに名を連ね、更には初めてその名を目にするハリケンジャーという戦隊もリストにはありました。なお、近年人々が存在を認識していた戦隊であるゴーオンジャーやシンケンジャー、存在が噂されていたゲキレンジャーなどはそこには名を連ねていませんでした。
そして、このリストにおいては、世界中の各機関と共同で戦う関係上、それぞれの戦隊が所属している組織や機関の名も添えられていました。中には何の組織にも属していない戦隊もありましたから、そういう戦隊については特に明記はありませんでしたが、例えば国連のもとにイーグルという秘密組織が存在しておりゴレンジャーがそのイーグル所属であることや、ジャッカー電撃隊が国際科学特捜隊所属であることなどは、これまでにも噂はされていたことでしたが、初めて広く公式に認められました。
他にサンバルカンが地球平和守備隊所属、チェンジマンが地球守備隊所属、オーレンジャーが国際空軍所属であることも公式に認められ、このリストにはゴレンジャーの海城、ジャッカー電撃隊の番場、サンバルカンの飛羽、チェンジマンの剣、オーレンジャーの星野などの名が責任者として明記されていました。
そして以前から秘かに噂されていたサージェス財団による危険な秘宝プレシャスを確保し世界平和のために封印するという事業も初めて公式に認められ、その実行部隊がボウケンジャーであることも公表され、今回の戦いに際してプレシャスを使用する全権責任者としてチーフの明石の個人データも公開されました。

これらの具体的情報を告知されても、それでも人々は驚くばかりでした。子供の頃や若い頃に都市伝説のように噂され憧れたことのあるような伝説的なスーパー戦隊が実在しており、結集してザンギャックと戦うと言われても、敵であるザンギャックの姿もまだ見ていないのもあり、それが現実的な出来事としてピンとこなかったのでした。
しかし、そうして人々が唖然としているうちに9月となり、ザンギャック軍の接近が警告され、世界中の人々は戦火に巻き込まれないよう最寄りのシェルターなどに避難するよう指示されました。結局ザンギャック軍来襲までにシェルターは全人類を収容できるほどの量はもとより、全ての都市生活者を収容するほどの量も用意できなかったので、比較的被害が軽微であろうと予測される田舎の方に避難できる都市生活者は既に避難しており、都市に残っているのは都市生活を支えるために必要な人々とその家族ぐらいでした。
その残った人々だけでも建造済みのシェルターに全員入りきるにはやや苦しい状況でしたが、なんとか寿司詰め状態で無理に全員入り、息を潜めていると上空に遂にザンギャック艦隊が現れました。その艦数のあまりの多さに人々は驚き、大きな恐怖を覚えましたが、次の瞬間、迎撃準備を完全に整えていた地球上の全ての軍事力が一斉に解き放たれ、その全破壊力を上空に出現したザンギャック艦隊に浴びせ、あっという間にザンギャック艦隊は1隻残らず殲滅されたのでした。
続きを読む
にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
にほんブログ村 にほんブログ村 テレビブログ スーパー戦隊へ
にほんブログ村
posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 21:38 | Comment(0) | 海賊戦隊ゴーカイジャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。