2012年12月15日

海賊戦隊ゴーカイジャー妄想物語その9


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ザンギャック軍との決戦の最後の最後に絶体絶命の危機に追い詰められた34のスーパー戦隊の192人の戦士たちは、上空のザンギャック艦隊に向けて自分の残った力を全て絞り尽くして放ちました。
もともとそのような技が存在するわけではない。ただアカレンジャー海城剛の号令に応じて、全員が自分の残った力を限界まで引き出そうとしただけのことで、ある者はかつて「この星の意思」に聞いた「大いなる力」をも引き出すという具体的イメージも持っていたが、そこまで具体的イメージを持たずに単に力を全て出し尽くすという意識であった者も多い。そうした中には命まで全て燃やし尽くす覚悟であった者もいました。
また、「大いなる力」を引き出そうという意識であった者の中にも、それによって「この星の意思」にかつて言われたように自分の存在も消えてしまうことは覚悟していた者もいれば、そこまで深く考えておらず単に最後に残った攻撃力という意識で使った者もいました。
ただいずれにしても、「大いなる力」というものを使うことによって自分もただでは済まないだろうという程度の覚悟は皆共通していたであろうし、「大いなる力」を使うという意識の無かった者でも、ここで限界まで力を引き出せば自分もただでは済まないというぐらいの覚悟はほぼ全員していたと思われます。

その結果、各自の身体から金色のエネルギー体が飛び出して、その192個のエネルギー体は上空で炸裂してザンギャック艦隊を殲滅したが、その直後、どういうわけか全てのエネルギー体が更に高空に飛び上がってバラバラになり、空の向こうに飛んでいき消えていってしまいました。
192人の戦士たちのうち、既に疲労困憊していた者たちは「大いなる力」を放出した瞬間に力尽きて気を失っており、192人の全員がザンギャック艦隊の殲滅や、「大いなる力」が飛び去っていく現象を目撃できたわけではありませんでした。それでも192人の半数ぐらいはザンギャック艦隊の殲滅を目撃することは出来ており、また一部の戦士たちはそのザンギャック艦隊を殲滅したエネルギー体が宇宙に飛び去っていくのも目撃できていました。
しかし、ザンギャック艦隊の殲滅は、彼ら自身がそれを目指して力を放出したわけですから、ある意味予想通りの出来事だったといえますが、その後に自分たちの身体から飛び出した金色のエネルギー(大いなる力)がザンギャック艦隊と共に消えるのではなく高空に飛んでいって消えていったことは全く予想外の現象でした。
0091.jpg炸裂後も無事に存在して更に高く飛び上がったということは、そのエネルギー体は無事に元の状態を維持していたということになります。力を失っていたのなら落ちてきて消滅するはずだからです。そうなると高空に消えていったのは力尽きて消滅していったのではなく、単に大気圏を突破して宇宙に飛び出していったので見えなくなっただけのことであるようでした。
しかし、どうしてそのようなことが起こったのか、それを目撃した戦士たちは理由がよく分からず戸惑いました。とにかくザンギャック軍は完全に殲滅できたようで、ひとまず戦いには勝利して地球を守り切ることが出来た。そのこと自体は嬉しかったが、いきなり身体から飛び出したエネルギーが宇宙に飛び出していったのですから、いったい何が起きたのだろうかと戦士達が戸惑うのも当然でした。
中には、あれこそが「この星の意思」の言っていた「大いなる力」に違いないと理解していた戦士たちもいましたが、そうした戦士たちは別の意味で戸惑っていました。彼らは「大いなる力」を使えば自分はこの世界から消滅すると覚悟していたので、自分が消滅せずに自分の体内の「大いなる力」が宇宙に飛び出していくのを見送ることになるとは予想だにしていなかったのです。これはどうも聞いていた話とは違うようだと、それらの戦士たちは戸惑いました。ただ、いずれにせよ「大いなる力」がどうして宇宙に飛んでいったのか、彼らにもさっぱり理由は分かりませんでした。
自分の身体から飛び出した金色のエネルギー体が「大いなる力」だと理解していた戦士達も、とにかく「大いなる力」が宇宙に飛んでいったことに驚いて、そちらにばかり注意がいっていましたが、そんな中、海城をはじめとした一部の戦士たちは自分の体内の妙な違和感に気付いていました。それは、てっきり体内から外に全部飛び出していったと思った「大いなる力」がまだいくらか体内に残っている感覚でした。
そもそも「大いなる力」が体内に出たこと自体が奇跡的なことであり、本来は出来なかったことなのですから、全部を放出しきれずに一部が残ったとしても不思議ではない。むしろ、一部とはいえ、よく「大いなる力」を放出できたものだと海城たちは奇跡的な勝利に多少肝を冷やしました。
最後の最後にどうしてザンギャック艦隊の一部が突如出現したのか未だによく分かりませんが、とにかくザンギャック軍は大変な強敵で、最後に「大いなる力」を出せなかったら自分達は敗れていた。おそらくこれで地球に侵攻してきたザンギャック艦隊は全て殲滅できたが、この勝利は奇跡だったと海城は思いました。

一方、この戦いをずっと見守ってきて、最後の最後に192人の戦士たちが放出した「大いなる力」を宇宙に向けて弾き飛ばすことに成功した「この星の意思」は、この結果に愕然としていました。
「この星の意思」はザンギャックとの戦いでスーパー戦隊の戦士たちがいよいよ追い詰められた時、34戦隊が集まって戦っていれば最後の手段として「大いなる力」を引き出して使うことに成功するだろうと予測していました。そして、その「大いなる力」がザンギャックの侵略軍を滅ぼした直後の瞬間を狙って「大いなる力」を宇宙に飛ばすという自分の作業を成功させる自信もありました。そして実際それは成功した。
そしてまた、「この星の意思」は「大いなる力」はその正当な継承者たるこの世界の者が「宇宙最大の宝」に注ぐことでしか消費されないことを知っていたので、34戦隊の戦士たちが「大いなる力」を放出した後もその場で消滅するようなことはないことも分かっていました。だから、192人の戦士たちが「大いなる力」を放出し、自分がそれを宇宙に飛ばし、その後192人の戦士たちが戦場に無事残されたままであるという、ここまでの出来事は「この星の意思」から見れば、大筋で予想通りであり、全く意外な展開ではありません。
だが、戦いの直後、ザンギャック軍が滅した戦場で呆然としていたり倒れ込んだりしている192人の戦士たちを改めて観察してみた「この星の意思」は、まずその192人の中にブライや滝沢直人や仲代壬琴の姿があることを不審に思いました。
もともと肉体を持っている戦士たちは「大いなる力」を失っても姿が消えるということはないが、この3人に関しては本来は肉体を持たない思念体であり、自らの「大いなる力」によって仮の肉体を作り出していたはずです。ならば「大いなる力」を失えばブライたち3人は仮の肉体を失い思念体に戻るはず。それなのにブライ達は戦いの終わった後もまだ仮の肉体を纏って佇んでいます。
0092.jpgこれは妙だと思った「この星の意思」はじっくりと192人の戦士たちを観察し直してみました。すると、どうやら192人全員の体内にまだ「大いなる力」の半分ほどが残っていることに「この星の意思」は気付き、愕然としたのです。つまり「この星の意思」が宇宙に飛ばした「大いなる力」は彼らの持つ「大いなる力」の半分だけだったのであり、192人の戦士たちは自分の体内の「大いなる力」の半分しか引き出せていなかったようなのです。
どうして予想に反して「大いなる力」は半分しか引き出せなかったのだろうかと「この星の意思」は不審に思いました。いや、そもそも元々は引き出すことが出来なかった「大いなる力」なのですから、それが全部引き出されるという予想自体が甘かったのかもしれない。だが34戦隊が集結すれば「大いなる力」は引き出されると「この星の意思」は直感し、実際にその直感はほぼ当たって、こうして元々は引き出されることのなかった「大いなる力」が初めて引き出されたのですから、「この星の意思」の予測は決して見当違いなものではなかったはずです。
それなのにどうしてこんな中途半端な結果となったのだろうかと考えた「この星の意思」は、ハッとあることに思い当たりました。確かにこの場に34戦隊は揃ってはいたが「大いなる力」を持つ戦士が全員集まっていたわけではなかったのです。戦いが3ヶ月にも及んだというのに、ニンジャマンだけが結局来ていない。お蔭で、本当は193人いるはずの「大いなる力」を持つ34戦隊の戦士たちは1人足りない状態であったのでした。おそらく「大いなる力」が半分しか放出されなかったのはそれが原因なのだろうと「この星の意思」は思いました。

しかし、そうなると困ってしまいます。「この星の意思」は34戦隊の戦士たちの「大いなる力」を一旦宇宙にバラ撒いて、アカレッドにそれを回収させてから、そのまま宇宙でアカレッドに34戦隊の「大いなる力」を受け継いでザンギャックのいない平和な宇宙を新たに作る適格者を探し出させる計画でした。そして、その適格者にアカレッドの回収した34戦隊の「大いなる力」を与えて地球に連れてきて、アカレッドの携えている亜空間の石室へと繋がる扉を開き、その適格者を地球の中心の亜空間の石室に連れていき、そこで「宇宙最大の宝」に34戦隊の「大いなる力」を注がせて宇宙の作り変えをさせる。それでザンギャックのいない平和な宇宙が新たに作られ、宇宙は危機を脱し、「この星の意思」の計画も完遂する予定でした。
ところが、34戦隊192人の戦士たちの放出して宇宙に散った「大いなる力」が半分だけであり、残り半分が戦士たちの体内に残ったままだとなると、宇宙に散った「大いなる力」の半分を回収したアカレッドが宇宙改変の適格者にそれを託した後、地球に戻ってきて亜空間の石室に行く前に34戦隊の残り半分の「大いなる力」を各戦隊の戦士たちから譲り受けなければならなくなってしまいます。
その際、各戦隊の戦士たちがその宇宙改変の適格者の宇宙人を自分の戦隊の「大いなる力」を受け継ぐに相応しい相手だと心の底から認めなければ、「大いなる力」の譲渡は成立しません。これはなかなか大変です。それでは「この星の意思」の計画は予定していたものとはだいぶ様相が変わってきます。
だが、もうこうなってしまっては仕方ありません。あるいは再び今回のザンギャックとの戦いのような極限的な状況となれば34戦隊の戦士たちが残りの「大いなる力」を放出するという可能性も無きにしもあらずかとも思えましたが、そんな都合の良いことがそうそう起こるとも思えず、次は上手くいくという保証も無い。というより、それ以前に、192人の戦士たちは仮に再びザンギャック軍が攻めてきたとしても、もう今回のように極限状況まで戦うこと自体できないのだと「この星の意思」は思いました。何故なら、体内の半分の「大いなる力」を放出してしまったことによって、おそらく彼らは変身して戦うことは出来なくなっているだろうと「この星の意思」には想像することが出来たからです。
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2012年12月05日

海賊戦隊ゴーカイジャー妄想物語その8


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ゴセイジャーの協力と参加が確約されたことによって遂に全34戦隊が共に戦うこととなったスーパー戦隊の司令部で、明石と健太からゴセイジャーの件の連絡を受けたアカレンジャー海城剛は、ザンギャックとの決戦の実施日を翌々日、12月20日と決定しました。
日々戦況が悪化していき、世界中で多くの人々が犠牲を強いられている現状において、決戦の日を無駄に先延ばしすることは出来ません。出来るだけ早い方がいいのですが、さすがに明石から海城への連絡があった時点でもうとっくに夜になっており、その翌日に決戦となると、さすがに準備時間が足りないので、1日だけ準備時間にあてることにしたのでした。
ただ準備時間といっても、決戦に備えて各自休んで鋭気を養うとか、大事な人との別れを惜しむとか、そういう悠長なことをしているわけにはいかない。また全員が準備に専念できるわけでもない。ザンギャック軍は当然スーパー戦隊が決戦準備をしていることなど知りませんし、いつもと変わらず連日のごとく世界中で攻撃の手を緩めませんから、スーパー戦隊はそれを迎撃するために出撃しなくてはいけません。
実際、決戦といっても各スーパー戦隊はいつもと違う特別なことをするわけではない。ただ全ザンギャック軍を1ヵ所に集めて、そこに全スーパー戦隊も集結して、あとは全力で戦うだけのことです。だから各スーパー戦隊は準備といっても特別な準備はせず、準備日も普通に戦うだけです。準備が必要なのは全ザンギャック軍を1ヵ所におびき出して、そこに全スーパー戦隊を移動させて決戦のお膳立てをする作戦に関わるチームだけといえます。その作戦実施チームによる作戦の詳細の打ち合わせや準備のためにどうしても1日だけは必要であったので、決戦は翌々日ということになったのでした。

決戦日のスーパー戦隊はまずは12班に分かれて世界各地のザンギャック軍の空爆に対処する予定となりました。
1班はターボレンジャー、メガレンジャー、シンケンジャーで構成される班で、ここにはアカレンジャー海城剛と炎神トリプターが随行します。2班はフラッシュマン、ガオレンジャー、そしてタイムレンジャーの竜也と直人の2人で構成される班で、ここにはビッグワン番場壮吉と炎神バスオンが随行します。
3班はゴレンジャー、ゴーゴーファイブ、ダイレンジャーで構成される班で、ゴレンジャーのペギー松山を臨時パートナーとして炎神ベアールVが随行します。4班はジャッカー電撃隊、オーレンジャー、ハリケンジャーで構成される班で、ジャッカー電撃隊のカレン水木を臨時パートナーとして炎神ジャンボエールが随行します。5班はバトルフィーバー隊、カーレンジャー、アバレンジャーで構成される班で、バトルフィーバー隊の曙四郎を臨時パートナーとして炎神キャリゲーターが随行します。
6班はデンジマンとカクレンジャーで構成される班で、ゴーオンレッド江角走輔と炎神キシャモスが随行します。7班はサンバルカンとギンガマンで構成される班で、ゴーオンブルー香坂連と炎神ティラインが随行します。8班はゴーグルファイブ、マスクマン、ボウケンジャーで構成される班で、ゴーオンイエロー楼山早輝と炎神ケラインが随行します。9班はダイナマン、ライブマン、デカレンジャーで構成される班で、ゴーオングリーン城範人と炎神バルカが随行します。10班はバイオマンとジュウレンジャーで構成される班で、ゴーオンブラック石原軍平と炎神ガンパードが随行します。11班はジェットマンとゲキレンジャーで構成される班で、ゴーオンゴールド須塔大翔と炎神スピードルが随行します。12班はチェンジマン、ファイブマン、マジレンジャーで構成される班で、ゴーオンシルバー須塔美羽と炎神ジェットラスが随行します。

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ただ、これらの班分けはあくまで戦闘中に炎神の力でマシンワールドに一旦移動する時のユニットであり、常に一緒に行動するというわけではない。ザンギャック軍の攻撃は地球上至る場所でひっきりなしに行われており、スーパー戦隊はそれに臨機応変に対処しないといけないので、一斉に同じ基地から同じ時間に班別に出撃するというようなわけにはいかない。作戦決行時間の前には同じ班を構成する戦隊同士が出来るだけ近い位置でザンギャック軍と戦っているという状況を作るよう、東京の司令部で海城が采配し、その配置がだいたい完了すれば海城自身がトリプターで移動して1班と合流するという手筈になっていました。
そうして世界中でゴセイジャーとゴーオンジャーを除く32のスーパー戦隊が12班に分かれておおまかに12のエリアに分散して戦闘しているという状況が出来上がり、司令部を出た海城がトリプターと共に1班に合流した時点で本作戦開始となります。

その本作戦前の各戦隊の班別の配置調整段階が本格的に始まったのが日本では夜が明けた頃でした。スーパー戦隊の司令部ではゲキレンジャーの5人が出撃準備をしていました。これからゲキレンジャーは出撃して、既に遠方で戦闘中の同じ11班のジェットマンの担当しているエリアに隣接するエリアに移動し、戦闘しながら本作戦開始を待つことになります。
その出撃前のゲキレンジャーの傍らにはスピードルのキャストとソウルを携えた須塔大翔が立っており、その横には妹の須塔美羽もいます。太陽が昇ったのを見て、大翔は傍にいた漢堂ジャンに最後の確認をするように本当にいいのかと尋ねました。
決戦場所は日本にある広い荒野を予定していますので、そこで陽が落ちるまでがタイムリミットとなる。だからこの日本での夜明けの時刻以降が理央とメレの甦りのゲキワザを使える時となります。その秘伝のゲキワザを実施するために、もともとゲキレンジャーと同行する大翔と共に、この場に妹の美羽もいるのです。
秘伝ゲキワザは須塔兄妹2人が揃わなければ理央とメレ2人を甦らせるだけの効力は発揮しない。その用が済めば美羽はすぐにジェットラスに乗って12班の戦っているエリアに飛ぶことになっていました。だからこの出撃前の夜が明けた今の時間しか理央とメレを甦らせることは出来ません。

理央とメレが3年前のように秘伝ゲキワザで甦ってゲキレンジャーと共に戦いたがっているということは昨日の段階で須塔兄妹はゲキレンジャーのメンバーにも伝えました。そして、もし今回ゲキワザを使えば仮に日没までに理央とメレが無事に死後の世界に戻れたとしても、転生が更に十年遅れることになることを伝え、理央とジャンの再戦がそれだけまた遅れることになるのだとジャンに説明して、それでもいいのかと尋ねました。だがジャンは理央たちが戦いたがっているのならいいんじゃないかと軽く答え、久しぶりに理央やメレと一緒に戦えるのが楽しみだと無邪気に喜びました。
その場は色々と須塔兄妹も決戦準備で忙しかったので、そのままゲキレンジャー側が理央とメレの参戦を承諾したような形になりましたが、須塔兄妹は夜が明けて理央とメレを甦らせる直前に最後にもう一度、本当にこれで理央との再戦が難しくなっても構わないのかジャンに念を押したのでした。
するとジャンは大翔たちがそんなことをそんなに心配していたのが意外だったようで、ちょっと驚いた顔をして笑うと、万が一この世が無理ならあの世でもいいし、自分が転生して戦う手もあるし、とにかく自分と理央は宿命で結ばれているから、どういう形にせよ絶対に再戦は出来るのだから心配はしなくて大丈夫だと言いました。
そのジャンの言葉があまりに確信に満ちていたので、大翔と美羽は真面目に心配していたのがバカバカしくなり、苦笑すると2人で秘伝ゲキワザの態勢に入り、そこにジャンたちゲキレンジャーの5人も激気を足して、7人が囲む円陣の中に注入された激気の炎の中から理央とメレの姿が現れたのでした。これで理央とメレは日没までは仮初の身体で生きていた頃と同じように戦うことが出来ます。

理央とメレは大翔と美羽に世話になったと礼を言い、美羽はメレに向かって、せっかく生き返ったのだから日没までは死なないように頑張るよう言い残して、ジェットラスに乗って12班の許へ飛び去っていきました。
仮初の身体は生きていた頃と同じ身体ですから、大きなダメージを受ければ死ぬこともある。その場合の死は即、二度と転生できず永遠に地獄を彷徨う運命となります。そして日没を過ぎても死後の世界に戻っていなければ仮初の身体は消滅して、魂はやはり永遠に地獄を彷徨い二度と転生出来なくなります。
理央はジャンの顔を見ると、お前との決着を地獄でつけるのも悪くないが、お前は地獄に来なさそうだから、今日は日没までにザンギャック軍をぶっ潰して大人しくあの世に帰ることにすると、不敵に笑って言いました。ジャンも嬉しそうにニヤリと笑うと、おう!と応じて理央と互いの拳をぶつけ合ったのでした。

そうして理央とメレを仲間に加えたゲキレンジャーは大翔とスピードルも伴って出撃し、ジェットマンが既に戦っているエリアと隣接したエリアに到着し、ザンギャック軍と戦い始めました。同じように他の戦隊もそれぞれの持ち場に移動していき、東京のスーパー戦隊司令部周辺に少し陽が昇った頃には12班32戦隊が世界中に上手く班別に分散してザンギャック軍と戦う状況が出来上がり、それを確認して最後に司令部から海城もトリプターで出撃して1班に合流しました。
そして司令部に残った久保田博士をチーフとしたI.N.E.T.とイーグル謀略班合同の作戦本部は海城から1班に合流したという連絡を受けると、本作戦を開始、まずは日本国内にある決戦場予定地に待機しているゴセイジャーに通信を送り、作戦開始を告げました。

昨日の決戦日前の打ち合わせにはゴセイジャーは参加していませんでした。打ち合わせに参加したのはI.N.E.T.とイーグル謀略班合同の作戦本部チームとゴーオンジャー7人と炎神12体、そして臨時で炎神のパートナーとなる海城、番場、ペギー、カレン、曙の5人でした。
ちなみに海城ら5人はザンギャック艦隊との巨大戦で1人か2人が1日抜けても戦力的に大して変りない構成の戦隊からの選抜メンバーであり、決戦日前日でもスーパー戦隊はいつもと変わらない戦力でザンギャックと戦うことを極力優先したといえます。また、ゴーオンジャーだけはその存在の秘匿と温存のため、そしてまた炎神と海城たち5人との初顔合わせとパートナーシップの確立、入念な打ち合わせのために戦いにはあえて参加させず打ち合わせ優先としました。

同様にザンギャックをおびき出すカギとなるゴセイジャーも前日温存して打ち合わせに参加させるという選択肢もあったのだが、ゴセイジャーはこれを辞退して前日も戦う道を選びました。
実際のところ、この作戦でゴセイジャーのやることは改まって打ち合わせが必要なほど複雑ではありません。作戦本部からの作戦開始の連絡を受けたら全世界に向けて記憶復活の天装術を放ち、その後は決戦場予定地のあたりでザンギャック軍と交戦状態に入り、あとはひたすら敵と戦い続けるだけです。だから打ち合わせなど不要であり、そんなヒマがあればアラタ達は前日も戦う方が良いと思いました。
というより、その前の晩に明石から自分達の記憶消去の天装術のせいで世界中の多くの人々がザンギャック軍に惨い殺され方をしていると知らされたアラタ達は、その持っていきようのない悲しみを怒りに変えてザンギャック軍を叩きのめすしか、気を鎮める方法を思いつくことは出来ませんでした。
そのゴセイジャーの怒りのターゲットとなったのは、剛を誘拐して尋問した例の関東近郊にあったザンギャック基地でした。前の晩にスーパー戦隊と共に戦うことを申し出た後、アラタ達はその場で明石にザンギャック軍が人々を捕えて尋問している場所は何処なのか質問し、明石は全世界の具体的な場所は分からないが、1ヵ所だけほぼ特定できると思うと答え、志葉屋敷に連絡してシンケンジャーが剛を救出した地点を調べ、その近くにあるザンギャック基地が1ヵ所だけであったので、おそらくここでこれまでに多くの人達が捕らわれて尋問されていたはずだが、今は全員脱走して捕虜はいないはずだとアラタ達にその場所を教えました。
その上で明石は、この基地を潰すつもりならボウケンジャーも協力しようかと申し出ましたが、アラタ達は自分達だけでやらせてほしいと言い、その異様な迫力に明石も引き下がるしかありませんでした。更に明石は決戦日にはゴセイジャーだけが囮となってザンギャック全軍を引き付けるのは非常に危険なのだが、それでも本当に大丈夫なのか確認しました。
スーパー戦隊がザンギャック全軍を包囲する位置に瞬間移動してくるのはザンギャック全軍が集結した時点ということになりますが、ザンギャック全軍は一斉に集結するわけではなく順次集まってくることになる。全軍集結まである程度時間がかかる。その間、どんどん増えていくザンギャック軍を相手にゴセイジャーが持ち堪えていなければ作戦は失敗に終わります。だから明石はゴセイジャーのサポートに1〜2戦隊を回した方が良いのではないかと考えたのですが、アラタ達はザンギャック軍を包囲して攻撃する戦隊の数は1つでも多い方が良いと言って、明石の申し出を拒絶し、自分達ゴセイジャーだけでザンギャック全軍が集まるまで持ち堪えると言い切りました。
それでも心配する明石に、アラタは自分達はもうただの護星天使ではなく、34番目のスーパー戦隊になったのだから、それぐらいで簡単には死なないと宣言し、明石はアラタ達の力を信じることにしたのでした。

そうしてアラタ達は翌日、例の剛を誘拐して尋問したザンギャック軍の基地に襲いかかり、凄まじい勢いで基地を壊滅させ、基地のザンギャック兵たちを全滅させました。更に襲い掛かって来たザンギャック艦隊に対してもゴセイジャーは怒りを爆発させた猛反撃に出て大暴れの末に撃破しました。そして戦いを終えてアラタ達が天知家に戻ると、作戦本部からの使者が来ており、その日に行われた打ち合せの内容を伝え、決戦日である翌日に使うものとして通信機をアラタ達に渡しました。それは本部とゴセイジャーの通信用であるのと同時に、ゴセイジャーの位置を本部で把握するための発信機も兼ねているとのことでした。
明けて決戦の日の朝、アラタたちゴセイジャー6人は作戦本部に指定された決戦場予定地の荒野に移動し、全てのヘッダーを揃えて待機し、そこに本部から遂に作戦開始の連絡が来たのでした。
テンソウダーに記憶回復のゴセイカードをセットして、天装術が世界中に届くように大空に向けて構えると、アラタ達はさすがに少し緊張しました。護星天使の掟を破ることはマスターヘッドには伝えていないので後で叱られるであろうが、掟を破ること自体にはアラタ達はもう迷いはありません。事後報告でマスターヘッドには理解してもらうつもりでした。
だが問題は自分達が無事に生き残ってマスターヘッドに事後報告が出来るかどうかの方です。ここで記憶復活の天装術を使えば、この後はもうアラタ達は状況に流されていくしかない。作戦が順調に進めば、ここにザンギャックの全軍が大挙して押し寄せてくるはずです。もし大軍が集まってこなければアラタ達に危機は到来しませんが、それは作戦が不発に終わったことを意味し、歓迎すべきことではない。アラタ達がここで大ピンチになってこそ作戦成功であり、その作戦を完全に成功させるためにはその大軍を相手にアラタ達が一定時間踏ん張り続けなければいけない。
アラタ達が緊張したのは、まずザンギャックの全軍が来てくれるかどうかという点に関する不安、そしてザンギャックの全軍を相手に自分達が戦い抜かねばいけないという覚悟、この2点によるものでした。しかし躊躇していては作戦に差し支える。アラタ達6人は迷いを振り切り、一斉に記憶復活の天装術を発動しました。
その効果は荒野に立つアラタ達にはすぐには分かりません。いや、効果を確かめる必要すらなく、こうなればアラタ達のやるべきことは戦うことだけであり、ここで待機している必要すらもはや無い。人々の記憶復活の結果ザンギャック軍が自分達を目指してきた時に自然に自分達の位置がザンギャック側に伝わりやすくするために、敵に姿を見せて戦っておいた方が良いということは既に作戦本部との間で了解済みです。アラタ達は天装術を発動したことを作戦本部に通信で告げると、ヘッダーに乗り込み天装巨人に合体すると、決戦場予定地の近場のザンギャック軍目がけて突っ込んでいきました。
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 23:21 | Comment(2) | 海賊戦隊ゴーカイジャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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