2010年12月14日

初代ミスアメリカ

初代ミスアメリカ.jpg

























1977年暮れに「ジャッカー電撃隊」が打ち切りになった後、
東映はあれほどたくさん作っていた変身ヒーロー作品を一旦作るのをやめていました。
もうブームは過ぎたという判断でした。

この時期の世の子供たちに人気であったのは、
コンバトラーVやボルテスVのような巨大合体ロボットアニメでありました。
また、1977年には「スターウォーズ」が公開され、
日本では「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版が一大ブームを巻き起こしていました。
つまりSFブームの到来です。
1979年にはこのSFブームと巨大ロボットが合わさって
「機動戦士ガンダム」が生まれてSFロボットアニメは1つの文化にまでなります。

「ジャッカー」が惨敗したのは、こうした時代の流れに負けたともいえます。
そういうわけで東映も「ジャッカー」以降、変身ヒーローを作るのを躊躇しました。
その代わりにSFブームに乗っかって、
SFの本場アメリカの映画会社と組んでSF作品なんか作ってました。
「スターウォーズ」のバチモンみたいな「宇宙からのメッセージ」とかです。

そういったアメリカ風のコンテンツとのお付き合いの過程で
米マーベル社と互いの権利を持つキャラクターを3年間自由に使える契約を結んだので
東映はまず1978年にマーベル社の人気キャラであるスパイダーマンを
日本で実写ドラマ化して放送することになりました。
放送局はキャプターと同じテレビ東京系でした。

しかしスパイダーマンというキャラが日本でウケるかどうか東映は自信が無い。
ただでさえ変身ヒーローは時代遅れじゃないかという不安がある。
そこで当時の日本で人気の搭乗型の巨大ロボットという要素を加えることにしました。
原作のアメリカ版のスパイダーマンは巨大ロボットになんて乗りませんが
日本のスパイダーマンは等身大戦でちょっと戦った後、
巨大ロボットで敵の巨大ロボットを倒して勝利します。
これが大好評で、東映はすっかり気を良くして、このシリーズの第二弾を企画しました。

つまりアメコミ風のヒーローが巨大ロボットを駆使して戦うというやつです。
ここに東映はゴレンジャーやキャプターで培った集団ヒーローものというノウハウを加味しました。
こうして生まれた企画が「バトルフィーバーJ」でした。
そういうわけで彼らはゴレンジャーのような統一性の強いスーツ姿ではなく
みんなバラバラな印象のアメコミ風のキャラクターなのです。
そして、あくまで最大の売りは巨大ロボットでした。

これはもともとは「スパイダーマン」の後番組としてテレビ東京系でやるはずだったのですが
色々と大人の事情があって「ゴレンジャー」「ジャッカー」と同じテレビ朝日系でやることになり
1979年2月から1980年2月まで1年間放送されました。
当初は半年放送予定が1年に延長されたぐらい好評でした。
この作品が大好評となったので、巨大ロボット商法を組み込んだ新たな集団変身ヒーローもののシリーズが
ここからテレビ朝日系で始まることとなったのです。これが「スーパー戦隊シリーズ」です。

bfj-1-02.jpgこの「バトルフィーバーJ」における戦隊ヒロインがミスアメリカです。
バトルフィーバー隊というのは秘密結社エゴスと戦うために国防省とFBIの精鋭が集められた秘密部隊なのだが
アメコミを意識した作風となっているため、メンバーはかなりくだけた感じの設定になっている。
国防省だとかFBIだとかの、そんなお堅い組織のメンバーには見えない。
だいたいダンスのパワーで戦うとか、かなり絵的にヤバい。すごく間抜けです。
個性的な登場人物たちがドタバタと繰り広げる、かなりコミカルな作風なのです。

そうした中ではミスアメリカの影は当初は薄かった。
ミスアメリカに変身するのはダイアン・マーチンという元FBI捜査官です。
またペギー松山と同じタイプです。戦闘のプロ女子で外国系。
しかも今回はハーフでなく、純外国人です。
他のメンバーがアフリカとかフランスとかいってみんな日本人だったのに、彼女だけ外人でした。
当然、女だからといって特別扱いなどされません。
本人もクールな感じなのですが、それにしても出番自体が少なかった。主役エピソードもほぼ無し。

演じていたのはダイアン・マーチンという売れっ子外人モデルさんでした。
役名と演者名が一緒です。なんともテキトー感が漂います。
しかもこのダイアン、東映がヒーローショーで出入りしていた後楽園遊園地で仕事していました。
なんか、一人女性メンバーを入れなきゃならんので、国際色をつける意味でも
内輪でテキトーに美人の外人モデルがいたのでやってもらったという匂いがプンプンします。
演技力とかハナから度外視してるキャスティングなので芝居の中でほとんど使えなかったようです。
さすがにルックスは素晴らしいですけどもね。
いかんせんヒロインとして印象が薄いです。

一応、登場はドラマチックで、一緒に来日してた同じくFBI捜査官の父をエゴスに殺されてます。
それがきっかけでバトルフィーバー隊に入るのですが、その後は尻切れとんぼ。
結局、このドラマが好評につき半年放送予定が1年放送に延長された際、
残り半年の売れっ子モデルのダイアンのスケジュール調整がつかなくなり、ダイアンは半年で降板し、
ダイアン・マーチンという劇中キャラもエゴスに正体がバレたので除隊してアメリカに帰ることになった。
この顛末を描いた最終登場エピソードがダイアンの初の主役エピソードでした。
で、ミスアメリカは二代目の汀マリアに引き継がれることになったのです。
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 10:58 | Comment(0) | 戦隊ヒロイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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