2010年12月17日

嵐山美佐

scan001.jpg「デンジマン」の後を引き継いで1981年に作られた「太陽戦隊サンバルカン」は
バトルフィーバーから数えて3作品目ですが、このあたりから「戦隊シリーズ」という概念が生まれます。
前作「デンジマン」は壮大なSF設定を盛り込んだのですが全部消化しきれたわけではありませんでした。
そこで「サンバルカン」ではSF設定を引き継ぎつつ、もう少し設定をスッキリさせました。
機械帝国の侵略に立ち向かうのは陸海空の軍隊から選ばれた3人の精鋭。
宿命とか戦う動機がどうとか、そういう難しい話は抜きです。非常に分かりやすい。
実際、この頃の戦隊シリーズは、まだ物語に凝るとかいう段階ではなく、
他にやるべきことが目白押しでした。アクションとかロボットとかの質を高めるべき時期でした。
そういう意味で「サンバルカン」という作品の成果は大きいです。
初めて合体ロボットを登場させたのもこの作品です。
またレッド戦士が剣で戦う剣豪キャラというシリーズお馴染みのパターンもこの作品が最初です。
そして陸海空軍のそれぞれの出身にちなんだイーグル・シャーク・パンサーという動物モチーフの始まりもこの作品です。
戦隊のフォーマットが大きく完成に近づいた画期的作品だといえます。

ストーリーの方は単純明快。体育会系で明るく楽しく燃える。ヒーロードラマの王道です。
なんといっても特徴的なのがメンバーが男ばっかり3人という点。
3人にしたというのは、ストーリーをシンプルにし、一人一人を丁寧に描写するためで、これは成功でした。
実際、5人より3人の方が物語を作りやすい。5人だと全員ちゃんと描くのは難しく空気キャラが出ることが多い。
その点、3人はいい。この後もシリーズで3人戦隊という試みは何度もあります。
ただ、その3人を男ばかりにしたのはこの「サンバルカン」のみです。
まず陸海空の軍隊から最精鋭を1人ずつという設定で、
女が選ばれるというのはいくらフィクションでも当時はまだ不自然でした。普通は男でしょう。
それから、前作「デンジマン」の戦隊ヒロインの桃井あきらがあまり好評でなかったのもあります。
巨大帝国の侵略と戦う全面戦争において女性が最前線に立つというのが描きにくかったのです。
どうしても女性は弱さが目立ってしまう。そのあたりをどう処理するか、まだ整理がついていませんでした。
それで、いっそヒロインは変身しないサポート系のヒロインでいいんじゃないかという感じになったのです。

そういうわけで「サンバルカン」にはヒロインはいますが、変身ヒロインではなく
サンバルカンチームの司令官である嵐山長官の娘でチームの秘書を務める嵐山美佐がヒロインです。
司令官の娘キャラといえば、マジンガーZの頃からロボットアニメではお馴染みのサポートヒロインの王道的ポジションです。
美人で真面目で頭が良くて、優しいけど気が強くて勇敢で、
結構無茶してピンチになって主人公に助けられたりするキャラです。
そしてお色気担当でもあります。
前作「デンジマン」の桃井あきらが変身ヒロインでないというような感じです。
嵐山美佐さんはそういうキャラです。
よく水着になってピンチになったりします。
ある時など、自ら戦おうとして白レオタードのコスプレで戦ってピンチになったりします。
「白バラ仮面」などと自称してましたが、すごくチープで怪しかったです。
でもまぁ基本的にお留守番で脇役です。だから戦隊ヒロインではないし、見せ場も少なめです。

まぁ美佐さん自体が不評だったわけではないのですけど、
戦隊ヒロインを復活させてほしいという要望の声がだいぶ大きくて、
次の作品「ゴーグルファイブ」以降、戦隊ヒロインが定番となり、
美佐さんのようなサポートヒロインは基本的にはいなくなります。まぁ時々それっぽい人はいますけど。
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 19:25 | Comment(0) | 戦隊ヒロイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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