2010年12月22日

初代イエローフォー

初代イエローフォー.jpg





















1984年に作られたシリーズ第6作「超電子バイオマン」は
前年の「ダイナマン」の大成功の勢いを受けて、
遂にスーパー戦隊シリーズにおいて本格的なSF大河ロマンを実現しようとした作品でした。
それは第2作の「電子戦隊デンジマン」で完全には達成できなかった目標であり
その後、サンバルカン、ゴーグルファイブ、ダイナマンで戦隊のフォーマットを整え発展させて
そして遂に今作で「戦隊」の枠すら超えようという意気込みがあったのでしょう。
それで「超電子」であり、「戦隊」という言葉も外しているのでしょう。

あらすじは、マッドサイエンティストの作ったメカ人間の帝国「新帝国ギア」による世界征服を5人の若者が阻止するというものだが、
この5人というのが実はちょっとこみいった宿命の戦士たちで
過去に科学の悪用で滅びたバイオ星の人々が地球での科学の悪用を阻止するために送り込んだ
巨大ロボによって500年前にバイオ粒子という特殊なビームを浴びせられた者の子孫なのである。
つまり、このバイオ星の話とギアの話は本来は何の関係も無いのだが、
その巨大ロボがギアの活動を探知して500年ぶりに起動してバイオ粒子を受け継ぐ5人の宿命の戦士を集めるところから物語が始まるわけだ。

このように、この「バイオマン」という話はあらすじからして込み入っています。
逆に言えば、それだけ複雑なドラマが紡げるわけです。
実際、「バイオマン」は「戦隊」の枠を超えた本格SFドラマを志向していました。
例えば、敵組織が首領1人と幹部3人と怪人5人(他に刺客軍団や戦闘員などはいる)が基本構成で
毎回1回限り登場のやられ役怪人がいないのが大きな特徴です。
ただし巨大ロボットは毎回違うデザインのやつが登場します。
つまり、これは「正義の5人戦隊」VS「悪の5人戦隊」という構図になってます。
このレギュラー陣の入り乱れての抗争が延々と繰り返されるわけなので、ドラマ性は高まります。

そしてバイオマンの5人の方は「デンジマン」以来久々に「宿命の戦士」という要素を復活させてます。
これは非常にドラマチックな要素です。
このドラマチックな要素は、ヒロインにおいては「デンジマン」ではややマイナスに作用してしまったのですが
その後の桃園ミキや立花レイによって確立されたヒロインイメージを基本に据えれば問題点は払拭できます。
元来持っている真っ直ぐな正義感によって宿命をすんなり受け入れればいいのです。
そのようなヒロインを据えればいいのですが、「バイオマン」では初めてのヒロイン2人体制になりました。

scan18-2.jpgバイオマンの戦隊ヒロインはイエローフォーとピンクファイブの2人です。
そのうちイエローフォーには初代と二代目がいて、初代イエローフォーに変身したのが小泉ミカです。
ミカは先祖がバイオ粒子を浴びたカメラマンで、気が強く非常に活動的な女性で、格闘術とバイクの運転が特技。
バイオマンのサブリーダー格で、リーダーのレッドワン郷史朗とはよく意見が対立したりします。

ハッキリ言って、このドラマの主役は郷なのですが、ミカは準主役と言っていいでしょう。
これまでのヒロイン達はあくまで戦隊内では4番手か5番手ぐらいの位置にあり、物語の中軸ではありませんでした。
しかし、どうやらバイオマンにおいては郷とミカを中心にして物語を展開させようとしていたようです。
男女のちょっとしたロマンチックなストーリーも絡めていこうとしていたのでしょう。
最初は意見が合わず喧嘩ばかりだが、いつしか戦いの中で理解し合い、それが愛に変わっていくような感じでしょう。

そのためには、郷とミカはかなり存在感のある役者でないと演じられません。
郷役はこの時点で6年の役者キャリアがあり大河ドラマ出演経験もあり、本職は日本舞踊の師範でもありアクションもバッチリの阪本良介でしたから文句無しでした。
問題はミカの方で、これはあくまで戦隊ヒロインですから、単に美人で演技が上手いだけではダメです。
戦隊のサブリーダーであることに説得力を持たせるだけのアクションの技量が必要とされます。

まぁミカに限らず、やはり戦隊ヒロインは基本的にアクションが出来て強そうに見えたほうがいい。
メイン視聴者である男児は大人の女性の可愛さや美しさにはあまり興味はありません。
ヒロインなら、やはり強い方が評価が高いのです。
ミキは華奢だが心が強かったので良かった。レイは戦って強そうに見えたのでより良かった。
しかし、実際はレイのアクションのレベルで、演じた萩原さんはもうボロボロ、限界寸前でした。
萩原さんは普通のモデルで、アクションの経験など無かったので大変でした。
アクションの吹き替えの技術がまだそれほど発達していなかった時代であり、生身アクションも高いレベルが求められた時代です。よくやり遂げたと思います。

しかし、ミカに求められるアクションのレベルは、レイ以上でした。
もうここまでくると、普通のモデルや女優には無理です。アクション女優でないと出来ません。
しかもミカの場合、物語の中軸を担うわけですから、美人で演技力もあって存在感も無いといけません。
また年齢も郷たち他のメンバーと吊り合う若さでないといけない。
当時、それだけの条件にあてはまる若手のアクション女優は、矢島由紀と森永奈緒美ぐらいでした。
そのうち、森永は同時期「宇宙刑事シャイダー」にアニー役という重要キャストで出ることが既に決まっていたので
必然的に小泉ミカ役は矢島由紀ということになります。

というか、矢島は「シャイダー」の前作「宇宙刑事シャリバン」のベル・ヘレン役という当たり役で評価されたわけであって
宇宙刑事シリーズで2作連続して同じ女優がヒロインを演じるわけにもいかなかったので
「シャイダー」のアニー役は森永でいくしかなく、「バイオマン」のミカ役は矢島でいくしかなかったのです。

ところが、「バイオマン」の放送が始まってすぐ、突然、矢島は失踪してしまいます。
10話までは撮影が終わった段階でしたが、アフレコがまだだったので声の似ている女優に代役で声をあててもらい
10話は急遽脚本を変更してミカの殉職エピソードとし、矢島は10話で降板となりました。
殉職エピソードといっても、10話にはミカの変身前の姿は無く、変身後のイエローフォーだけが出て来て殉職してしまいます。
これで初代イエローフォーは物語が始まってたった10話でいなくなってしまいました。
失踪の理由は未だに謎のままで、矢島もそれ以来、完全に姿を消してしまい、行方も全く知れません。
タグ:バイオマン
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 15:26 | Comment(2) | 戦隊ヒロイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バイオマンでイエローフォーが初代がいたのは知りませんでした。矢吹ジュンしか分からなかったので失敗びっくりでも初代の方降板するならキチンとしてください!中途半端はよくないです。今どうしているのか情報下さい。
Posted by 初めての女イエロー at 2012年07月16日 18:22
マツコと有吉の番組で、千葉県でおなべになったと、バイオイエローが報告していました。
Posted by at 2015年07月18日 09:31
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