2011年01月10日

ファイブイエロー

ファイブイエロー.jpg






















ファイブマンのもう一人の戦隊ヒロインはファイブイエローに変身する星川レミです。
これは星川兄弟の末っ子の二卵性双生児の片割れで次女です。ファイブブラックの文矢と双子なのだそうです。
年齢は20歳で、他の兄弟たちと同じ小学校で音楽教師をやっていました。
20歳で音楽教師は一応なれるみたいですが、双子の片割れの文矢は20歳で国語教師だそうで、これは現在の法律ではなれません。でもファイブマンの物語は未来の話みたいなので、その時代には20歳でも小学校の国語教師になれるのでしょう。
ちなみになんで双子にしたのかというと、大して意味は無いと思います。
おそらく、5人兄弟で年齢差をつけていくと下の方が教師やってるのが不自然な年齢になってしまうので仕方なく双子にして年齢差を無くしたのでしょう。

で、レミですが、モロに「強いヒロイン」の系譜のヒロインです。
姉の数美が典型的な「弱いヒロイン」タイプであったので、それとバランスをとってあります。
少し変わった特徴としては、音楽教師なので絶対音感を持っています。
これはリズム感がいいということで、運動神経が良いことに通じます。
まぁとにかく音楽のイメージ通り、明るく楽しく賑やかな性格で、あんまり頭のいい印象はありません。
非常に行動的で、活発、末っ子なので子供じみています。
演じていた早瀬恵子はアクション女優で、カンフーが得意でしたので、レミもカンフーを得意とするという設定になっています。
特に女性のカンフーですので、素早くチョコマカ動き回ったり足技を使ったり、トリッキーな動き、特に何故か酔拳が得意という設定です。
また、姉の数美とは対照的に家事全般は全くダメで、女らしさというのとは無縁なキャラです。

scan009-2.jpgこのように、まとめると「陽気で戦闘力が高く素早く身軽で行動的で家事がダメで女らしくない」というキャラで
これはまさしくチェンジマンの翼麻衣と同じようなキャラです。
姉の数美が渚さやかとよく似たキャラで、妹のレミが翼麻衣とよく似たキャラというのも非常に分かりやすいですが、
これはやはりちょっと捻りが無さすぎて二番煎じ感が強いです。
そして、やはり兄弟全体のキャラが薄いので、レミも印象は薄いです。

ファイブマンの重厚なストーリーは、究極の生命体を目指して宇宙の星々の生命をオモチャにする敵首領とか、敵のせいで離れ離れになる戦隊メンバー親子、戦隊の装備が宇宙科学由来であることとか、何処となくフラッシュマンに趣が似てるわけですが
しかし、前作の後半のマスクマン&ライブマンもどきのストーリーといい、今回のフラッシュマンもどきといい、要するに二番煎じで目新しさがありません。
過去に作った重厚な作品の焼き直しのような感じで、マンネリに陥っているといえるでしょう。
ハッキリ言って、この重厚路線はライブマンを到達点として、もうやるべきことをやり尽くしてしまっていたのです。
東映内部でもこの時期は戦隊シリーズはマンネリが極致に達していて、新しい挑戦をしようという勢いは、むしろ不思議コメディーシリーズやメタルヒーローシリーズの方が盛んでした。
不思議コメディーシリーズではこの年、「美少女仮面ポワトリン」で美少女路線を確立していますし、メタルヒーローシリーズはこの年、「特警ウィンスペクター」でリアル志向の集団ヒーロー路線に舵を切っています。
両シリーズとも戦隊シリーズよりも大幅に少ない予算で創意工夫していたのですが、戦隊シリーズはぬるま湯に浸かっていたといえます。

まぁこういうマンネリのストーリーであってもキャラが立っていれば、ターボレンジャーの後半の流れ暴魔篇みたいに盛り上がるのですが
ファイブマンはとにかくキャラが薄かったのでキツかったようです。
ファイブマンの5人も薄かったですが、敵側のゾーンも首領のメドーは存在感あったものの、これはいつも顔しか出て来ないのでインパクトだけみたいな存在で
その手下の幹部たちはガロア艦長を筆頭にみんな威厳に欠ける薄いキャラでした。

マンネリ気味のストーリーに薄いキャラでは、人気の裏番組の「らんま1/2」には到底勝てませんでした。
それで序盤から視聴率がターボレンジャーよりも更に下がってしまい、酷いことになってきました。
それで制作サイドも慌てたのか、中盤になると子供受け路線に急激に転換して、5くん人形などというパペット人形のようなキャラを出して解説役をやらせたり、また中途半端な子供受け路線で迷走を続けましたが、子供の視聴者は増えず視聴率は下がり続けました。
最初に重厚な設定で物語を始めてからコメディー路線に転じても、浮いてしまってダメなのです。

しかしファイブマンの場合、より深刻な問題は視聴率よりも玩具売上の方でした。
ターボレンジャーで歴代最高の売上を叩き出したというのに、いきなり玩具が売れなくなったのです。
この事態の急変の原因は、ファイブマンの玩具が面白味に欠けるマンネリ風味のものであるにもかかわらず高額であったというのもありますが、
最大の原因はこの年に起こったバブル崩壊による景気の冷え込みでした。

これで開き直ったのか、ファイブマンは後半のストーリーは持ち直しました。
シュバリエという敵の大幹部が出て来てから急激に視聴率が回復したのです。
シュバリエは非常に濃いキャラで、キザでニヒルでちょっと変なヤツなのですが、演じていたのはフラッシュマンでグリーンフラッシュを演じていた植村さんという人です。
つまりシュバリエはキャラも良かったが、フラッシュマンを見ていたやや上の年齢層のファンを呼び込んだのです。
それでも話が面白くならなければ意味は無いのですが、シュバリエがファイブレッド星川学をやたらライバル視するもので、学のキャラも立ってきて、更にカッコいいシュバリエが登場したおかげでガロアがギャグキャラとして再生することも出来ました。
更にシュバリエが部下として使っていた悪の戦隊ギンガマンという5人組や宇宙のチンピラであるグンサーなどが加わり、
学、シュバリエ、ガロア、ギンガマン、グンサーらが引き起こす濃いドラマが展開され、ほとんど学を除く兄弟4人は空気化する中、物語はなんとも意外かつ衝撃的なクライマックスに突入していったのです。

このファイブマンの後半は戦隊ドラマとしてはちょっと評価が難しいですが、とにかく1つのドラマとしてかなり面白かったのは間違いないです。
おかげで視聴率は急上昇していったのですが、玩具は相変わらず、あまり売れませんでした。
これはつまり、ファイブマンの後半の視聴率を支えていたのは高年齢のファン層だったということです。
玩具を買わないような中高生ぐらいの古参の戦隊ファンです。
逆に、男児層はファイブマンのような作品では戦隊シリーズにはもう見向きしてくれなくなっていたということが分かってしまいました。
いや、ターボレンジャーの頃には制作陣もそういうことは薄々感じていました。
でも、その頃はまだ玩具は売れていたのです。だから子供の視聴者が減ってもまだ何とかなると思っていたのです。

しかし、バブルが弾けて玩具が売れなくなったことで状況は変わりました。
戦隊シリーズは玩具販促番組ですから、玩具が売れなくなったらシリーズは打ち切り確定です。
だから何としても玩具を売らねばなりません。
でも玩具を買ってくれるのは男児ですから、離れてしまった男児視聴者を絶対に引き戻さないといけません。
しかしファイブマンのような作品では中高生ファンは惹きつけられても、男児視聴者を惹きつけることは出来ません。
それではダメなのです。だから本格的に子供受けする番組を作る手法を新たに、しかも早急に確立しなければいけなくなったのです。
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 00:08 | Comment(1) | 戦隊ヒロイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
連続で済みません。
レミちゃんの活躍といえば、お色気作戦で敵を釣り上げた「人間カン詰」の話が印象的ですね。それにしてもゾーンもメス同様人さらい行為を行っていたようで、目的は改造実験では無くて食べる事・・・(汗)。こちらの方がヤバイというのに、何故か笑えるのはナゼ?

でもレミちゃんの音楽教師としての特徴をフルに生かせていたのは13話ですね。考えてみれば、大気中では触れ合えば音がするんですから、何でも楽器にしようと思えばできるんですね(無茶な気もしますけど:笑)。
新歌が1度に2曲(「カンフー・ダンス」「五つの心でファイブロボ」)流れたのも最高です♪

私は「ファイブマン」放送時は戦隊物からしばらく離れていたので、詳細を見るようになったのは動画サイトからでした(一部ビデオで見てましたが)。当時は色々と大変な問題を抱えての制作だったんですね。
Posted by A-chan at 2011年06月04日 17:42
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