2011年01月28日

速瀬京子

kyouko2.jpg速瀬京子さんはゴーゴーファイブ第六の戦士・・・になるはずだった人です。
この人は第二話で登場します。巽家の三男ショウの航空学校時代の先輩で、非常に優秀で、スペースシャトルの操縦士になっていた人です。
それで宇宙でのミッションを終えて帰還途中に災魔に襲われてしまい、ゴーゴーファイブに助けられます。
ところがこの時、ショウがうっかり自分の正体がバレるようなことを言ってしまい、京子さんはゴーゴーファイブが巽兄妹だということに気付きます。

一応、ゴーゴーファイブは秘密戦隊なので正体はバレてはいけないのです。
後に消防局の総監に正体がバレてしまい協力関係になり、グランドクロス後は世界中から支援を受けるようにはなるのですが、この頃は正体がバレないように活動し始めたばかりでした。
それなのにショウのミスで京子さんに正体がバレたので巽一家は焦ったのですが、
京子さんは秘密を守る代わりに自分もゴーゴーファイブに入りたいと言って巽家に押しかけてきたのです。
どうもゴーゴーファイブに憧れてしまったようです。

この人、宇宙飛行士などやっているのでクールな人かと思ったら全然そんなことはなく、下町の寿司屋の娘で、チャキチャキの江戸っ子なのでした。かなりぶっ飛んだ性格です。
モンドやマトイ達はなんとか追い返そうとするのですが、結局、モンドの押しかけアシスタントということでゴーゴーファイブに居ついてしまいました。
この人はエンジニアとしても一流で、モンドの助手として結構使えたのです。
しかしアシスタントに甘んじるつもりはない京子さんはなんとかゴーゴーファイブ6番目の戦士になろうと虎視眈々の日々を送ることになり、
視聴者に非常にウザい印象を与えることとなったのでした。

いや本当は京子さんはゴーゴーファイブの6番目の戦士になるはずだったに違いないのです。
21話でマックスシステムというゴーゴーファイブの新たな支援戦闘システムが登場するのですが、
これが列車型で射出されてからスペースシャトル形態になって大気圏外に一旦出て、そこで太陽光エネルギーを受けて、人型形態のライナーボーイというロボットになって地上に降り立って戦い、更に1号ロボであるビクトリーロボとスーパー合体してマックスビクトリーロボという超巨大ロボになるのです。
どう考えてもスペースシャトルの操縦士である京子さんのためのメカです。
京子さんが6番目の追加戦士となって、この21話でこのライナーボーイに搭乗して華々しくデビューする予定だったとしか思えません。

玩具のラインアップというのはかなり前から決まっているものであって、
中盤の追加ロボでスペースシャトル型から変形するロボが出ることはキャラの設定や役者のキャスティングの段階で既に決まっていたはずです。
だから、当初はこのライナーボーイに搭乗する第6の戦士として、スペースシャトルの操縦士が設定されており、
それが速瀬京子というキャラとして造形され、序盤に登場させて、アシスタントとして兄妹に馴染ませてから仲間に加えようという計画だったと思われます。

しかし、そうなると初の女性追加戦士ということになります。
追加戦士の最初の例はジュウレンジャーのブライですが、ブライは当初はゲストキャラ予定で好評のためずっと出ることになったキャラです。
その後、追加戦士は定番にはなりましたが、それは変身後のキャラに関連した商品展開の必要性の方が大きく、
変身前のキャラについては初期5人とは一線を画した扱いでした。
ダイレンンジャーのコウは子供、カクレンジャーのニンジャマンは人間態無し、オーレンジャーのリキも子供、カーレンジャーのシグナルマンも人間態無しでした。
結局、ゴーゴーファイブの時点では、変身前のキャラがちゃんと初期5人と対等な扱いを受けるようになった追加戦士はメガレンジャーの早川裕作、ギンガマンのヒュウガの2人を重ねただけの段階だったのです。
追加戦士が出て来ること自体は定番になってましたが、その変身前のキャラが男でも女でも、この頃はそんなにこだわりは無かったのでしょう。
それで、この京子役の宮村優子さんがあんまり熱意をもっていたものだから、ついつい制作側も速瀬京子というキャラを作って、追加戦士に充てようと思ってしまったのでしょう。

宮村優子さんというのは、1995年の大ヒットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で人気キャラであったアスカ役だった声優さんです。
アニメファンの間では絶大的な人気のある声優さんでした。
メインターゲットである児童層とは違いますが、アニメファンと特撮ファンというのはかなり重なっており、
宮村さんを追加戦士として出演させるのは話題性という意味では有意義なことでした。
また宮村さん自身がかなりの特撮ファン、戦隊ファンで、
そのファン心理が昂じて、自分も戦士としいて出演したいという願望を抱き、その願望を実現すべく、JAEに入門までしてしまった人です。
なんか、京子さんのキャラと妙にかぶってるように思えます。
いや、おそらく京子さんのキャラは宮村さんのキャラを元に造形されたものなのでしょう。

それだけの熱意を見せられて、制作陣も宮村さんで追加戦士が務まるのではないかと考えたのでしょう。
ところが、宮村さん自身の問題ではなく、劇中の巽兄妹のキャラが予想以上に熱く濃いものとなっていき、その鉄の結束がますます強固なものとなっていき、
その分、非常に閉鎖的なものとなってしまったため、なかなか部外者が新戦士として入り込むのが困難な状況となっていったのでした。
それで結局、京子さんを新戦士とすることは断念し、
ライナーボーイおよびマックスシステムは電子頭脳による無人操縦システムとなり、
ライナーボーイそのものが「6番目の戦士」という扱いになったのですが、
実質的にはゴーゴーファイブは追加戦士は無しとなったのでした。
ジュウレンジャー以降の作品で追加戦士が出て来ないのは、このゴーゴーファイブだけです。

で、京子さんは最後まで押しかけアシスタントのままで、コメディリリーフ的な使われ方をする羽目になってしまったのですが、
もともとコメデイー用に造形されたキャラではないので、どうも浮いた感じになってしまい、ちょっとウザいキャラになってしまったのでした。
制作側もさすがに宮村さんに悪いと思ったのか、ゴーゴーファイブ本編が放送してる真っ最中の1999年夏に「救急戦隊ゴーゴーファイブ・激突!新たなる超戦士」というオリジナルビデオをリリースし、
その中で京子さんにジークジェンヌというキャラに変身してもらってます。
これはメタルヒーローシリーズを彷彿させるハードスーツ風の重装甲なのですが、宇宙からやって来たジークという戦士の魂が宿ってこういう姿になるということで、1回限りの変身でしたが、制作側から宮村さんへのせめてものお詫びであったように思えます。

そもそも、夏の劇場版は作られていなかった頃のことであり、
本編終了後の3月にリリースされるVSシリーズのオリジナルビデオはオーレンジャーの時から定番化していましたが、
こんな本編放送中にオリジナルビデオを出すというイレギュラーなことをわざわざしたのは、やはり宮村さんへのフォローではないかと思います。
ただ、それだけの理由でビデオをリリース出来るわけもないので、そんなものがリリース出来るほど、ゴーゴーファイブ本編に勢いがあったということでしょう。
ゴーゴーファイブは熱く濃く、追加戦士も出せないほどの勢いで1年間を突っ走り、ギンガマンとほぼ同等の視聴率や玩具売上をマークして、次のミレニアム戦隊にバトンを渡したのでした。
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 15:07 | Comment(0) | 戦隊ヒロイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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