2011年02月26日

マジマザー

マジマザー.jpg





















マジマザーは小津5兄妹の母親である小津深雪が変身した、白の魔法使いです。
個人キャッチフレーズは「煌く氷のエレメント」で、氷に関連した魔法を得意とします。
小津深雪を演じていたのは元NHK朝の連ドラ主演女優の渡辺梓でした。

深雪はもともとは一般人の女性でしたが、若い頃にマジトピアの天空聖者ブレイジェルと出会い、
互いに恋に落ちて結婚し、5人の子供を設けました。
ブレイジェルはインフェルシアとの戦いが忙しくてほとんど家にはいなかったが、
たまに帰ってきて、その時は人間の姿をして小津勇と名乗っており、
職業は冒険家として、それで家にあまり帰ってこないのだと子供たちには説明していました。

その勇=ブレイジェルは15年前(末っ子の魁が2歳の時)に
インフェルシアの絶対神ン・マを封印するために弟子のサンジェルらと共にインフェルシアに乗り込み、
ン・マを封印しますが、そのまま行方不明になってしまいます。
封印もライジェルの裏切りで不完全なものとなり、
いずれ再びインフェルシアの怪物が地上に侵攻してくることが予想されましたが、
マジトピアは地上の戦いに不干渉の立場でありました。
もともとマジトピアの上層部は地上の戦いに干渉しない立場だったのですが、
それを不満に思ったブレイジェルが自分の家族や人間世界を守るために独断で行動し、
それに弟子のサンジェル達が賛同していたのです。

行方不明となった夫の想いを理解していた深雪は危機感を強め、
マジトピアの最長老のスノウジェルに直訴して弟子入りし、白の魔法使いとなり、将来の戦いに備えます。
夫の意思を継いで自分の手でインフェルシアの地上侵攻を阻止するためでした。
同時に女手ひとつで5人の子供たちを育て上げたのですが、
子供たちには父の勇の真実は伏せ、冒険家の勇が南極で行方不明になったと説明し、
自分が白の魔法使いであることも秘密にしていました。

そして勇が行方不明になって15年後、地上界にインフェルシアの怪物が現れ、
驚く小津兄妹の前で深雪はマジマザーの姿に変身し、怪物を倒し、自分が魔法使いであることを明かし、
末っ子の魁を除く4人の子供達にも魔法使いとなって地上界を守るために共に戦うよう指示します。
魁だけはまだ若くて未熟なので戦いは無理だと深雪は判断したのですが、
魁は兄や姉たちのピンチを助けたいという勇気によって
マジトピアから変身能力を授けられて自力でマジレッドに変身します。

「マジレンジャー」の本編の物語は、
この深雪が変身して子供たちに自分の正体を明かすところから始まりますので、
その前の勇と深雪の物語は後に想い出話として語られるだけで、
本編で描かれるわけではありません。
そして深雪は第二話で子供たちのピンチを救うために
インフェルシアの大幹部の魔導騎士ウルザードと戦って敗れて死んでしまいますので、
序盤2話でいきなりいなくなってしまいます。

その後、延々と出てこないので出番自体は非常に少ないキャラなのですが、
物語において非常に重要な役割を果たしているキャラで、
しかも単なる司令官的ポジションではなく、間違いなくヒロイン的なキャラなので、
変身回数が複数であることもあり、戦隊ヒロインとして採り上げます。

photo03.jpgそれに、出番はこれで終わりではありませんでした。
死んだ後もあらかじめ子供たちあてに残していた魔法メッセージによって
父親の勇が天空聖者ブレイジェルであり、かつて家族と地上を守るためにインフェルシアと戦ったという真実を告げ、
母を失って戦意を喪失した兄妹たちに勇気を取り戻させるきっかけを与え、
その後も子供たちの行き詰った時に幻となってしばしば現れて子供たちを導くようなことをします。

そういう意味でも一貫して重要キャラなのですが、
それにしても最初のメッセージはともかく、その後に現れる幻はいかにも不可解で、
小津兄妹の妄想とも言い切れず、かといって最初のメッセージのような残留魔法のようなものでもなく、
どうも途中から深雪の生死は不明という感じになっていきます。
この謎は終盤に明かされます。
まず明かされたのは父の謎の方でした。

インフェルシアの新幹部メーミィとの戦いの中、
メーミィの策略でマジシャインのパワーをウルザードに吸い取られてしまい
絶体絶命の窮地となったマジレンジャーを何故かウルザードは見逃します。
一応これは正々堂々の戦いを好むウルザードが策略で戦いに水を差したメーミィに抗議した形だったのですが、
実はウルザードはマジシャシンの正義の魔法パワーを体内に大量に取り込んだために変調をきたしていたのでした。

実はウルザードの正体は15年前にン・マを封印する際にン・マの呪いを受けて洗脳され
インフェルシアの大幹部にされてしまった小津兄妹の父親である小津勇=ブレイジェルだったのです。
洗脳が不安定な状態となったウルザードはメーミィの作戦によって封印が解けそうになったン・マに立ち向かう魁の姿を見て洗脳が解け
ブレイジェルとしての正気を取り戻します。
その後、一旦再洗脳されて魁と激闘を繰り広げますが、魁の涙を仮面に受けて完全に洗脳が解けます。
また同時にメーミィはヒカルとの因縁の対決によって倒されます。

しかし、そうなると、小津兄妹の母親の深雪を殺したのは父親の勇だったということになってしまいます。
いくら洗脳されていたとはいえ、これはキツいです。
魁も最初に勇の洗脳が解けた際にはこの母殺しの件で勇を責め、許そうとはしませんでした。
しかし、完全に洗脳が解けた勇は、復活しようとしているン・マを封印するために単身突入する直前、
深雪が生きていることを魁たちに告げ、その後、ン・マを封印してまた消息不明になります。

父の残した言葉の謎を水晶占いで探る麗にヒカルの協力が加わり、
兄妹は第二話での父と母の戦いの際に、母の一撃で父が一瞬正気を取り戻して
母の身体を粒子状に変えて別の場所に転送させていたことを突き止めますが、
どこに母が居るのかは分かりませんでした。

一方、ン・マを封印したことによってインフェルシアの神々である冥府十神が復活して
地上世界に神罰を執行すると称してマジレンジャーの新たな強敵となります。
圧倒的な力を誇る冥府十神に大苦戦しながらマジレンジャーは力を合わせて少しずつ十神を倒していきます。
十神の目的はン・マの転生復活でしたが、
十神は地底世界でウルザード=勇がン・マの魂を体内に取り込んでン・マの復活を阻止していることを突き止め、
ウルザードの行方を追います。

その後、魁たち兄妹は十神の一人トードの罠に落ちて
トードが魂をコレクションしている茨の園に迷い込み、そこで深雪の魂を発見し、
紆余曲折の末、翼の活躍で深雪を復活させることに成功し、
遂に兄妹は母との再会を果たし、マジマザーに変身した深雪と力を合わせてトードを倒します。
しかし同時期、地底世界ではウルザードが十神のティターンに敗れて
ダゴンによってン・マの魂を取り出されて地底世界の底に落されてしまいます。

しかし魂だけあってもン・マは転生しません。
転生には依り代が必要で、その依り代はティターンでした。
ティターンが死ねばその身体を使ってン・マが復活するのです。
ところがそのティターンと芳香が心を通わせ、
ティターンは十神から離反して眠りの湖で永遠の眠りにつこうとします。
蒔人と芳香はティターンを眠りの湖に行かせるために協力し、
ティターンを追跡する十神のワイバーンの目を欺くために芳香がティターンに変身して逃げます。
まんまと騙されたワイバーンの激怒の猛攻の前にマジレンジャーが大ピンチとなった時、
深雪の祈りの力で傷の癒えた勇が真っ赤なボディのウルザード・ファイヤーとなって復活し、
ワイバーンを倒します。
ここで遂に小津家は全員が揃ったのです。
しかし、眠りの湖に辿り着いたティターンは湖に入る直前にダゴンに殺され、
ン・マが遂に転生を遂げて出現してしまいます。

ン・マが完全体になるとマジトピアも危機に陥るため、
完全体となるまでの3日の間にヒカルがマジトピアに帰ることになりました。
ヒカルはこの時点で既に自分の死の光景を予知のビジョンで見ており、
ン・マとの戦いで死ぬことを覚悟していました。
そのヒカルに麗が愛を告白しますが、ヒカルは麗のことを愛していながらも、自分の運命を思い拒絶します。

一方、十神の一人で魁たちの姿を見て神罰の中止を進言したスフィンクスは粛清されてしまいます。そして、深雪の助言によって麗の気持ちを受け入れることにしたヒカルは麗にプロポーズし、
2人は結婚式を挙げ、ヒカルも家族の一員となります。
その小津家が勢ぞろいした結婚式場に
マジトピアが完全体となったン・マによって壊滅させられたという急報がもたらされ、
勇とヒカルはマジトピアでン・マと戦うために出発します。

魁は自分も一緒に行きたいと勇に申し出ますが、
勇に自分との決闘に勝てば連れて行くという条件をつけられ、勇と戦いますが敗れ、
「勇気とは何か?」という問いかけと共に「フェイタル・ブレイド」という奥義技を伝授され、
地上に居残ります。

その地上には十神最強のスレイプニルが現れ、マジレンジャーはなんとかこれを倒しますが、
十神最後の生き残りのダゴンによって深雪がインフェルシアに連れ去られ、
更にはマジトピアで勇とヒカルを殺したン・マが地上に現れ、
何でも喰らってしまうン・マは時間をも喰らい、マジレンジャーを未来の荒廃した地球に連れていきます。

そこでン・マに向かい魁は父から譲り受けたフェイタル・ブレイドの構えをとり、
その奇跡の力に賭けて対峙します。
しかしフェイタル・ブレイドは勇気の究極の境地に達しないと奇跡を呼べない技で、
魁は自信が持てなかった。
だが、兄や姉たちの励ましを受けて、
「勇気とは何か?」という父の遺した問いかけに
「自分で自分の未来を手に入れることを願って前へ進むことが勇気だ」という解答を得て、
フェイタル・ブレイドを放ち、ン・マの術を破り、元の世界へ戻ることに成功します。

そして元の地上世界でン・マに立ち向かう5人のもとに
バンキュリアとスフィンクスと深雪が現れます。
バンキュリアはインフェルシアの初期からの幹部で戦闘力では十神には遠く及ばないが、
バンパイアであるため不死の能力を持っており、
スフィンクスの考えに賛同していたバンキュリアはその能力を使って、
粛清されて殺されたスフィンクスを秘かに甦らせており、
復活したスフィンクスがダゴンを倒して深雪を救出していたのです。
そしてバンキュリアは勇とヒカルも甦らせました。

ここにヒカルも含めた小津家の8人家族が勢揃いし、
家族全員の勇気を合わせてそのまま魔法力にして放出する最大最強の技をン・マに喰らわせ、
パワーを吸収しきれずン・マは爆発して散り、戦いは終わったのでした。

この「マジレンジャー」という作品は、
このように「勇気を魔法に変える」と「家族ドラマ」という初期からのテーマを
1年間一貫して貫き通した稀有なる作品で、物語としての完成度が極めて高いです。
視聴率は1年間も続くドラマならば終盤は下がるのが当たり前(タイムレンジャーのように上がり続けたのは異例中の異例)ですが、
このマジレンジャーは最後までほとんど下がることがなく横ばいを続け、
7%台後半以上をキープし続けていました。
平均視聴率では21世紀戦隊の中ではガオレンジャーに次ぐ成績を残しています。
また玩具も終盤に少し失敗したため、結果的にはデカレンジャーよりは売上は下回りましたが、
108億円を売り上げて、100億以上のラインは死守しました。

この人気を支えたのは児童人気でした。
もともと子供向けを強く意識しての作風で、
特に女児層の人気が高かったのはシリーズにおいて特筆すべき戦隊でした。
前作デカレンジャーのような大人向けの渋めの作風が好きな層には
幼稚で物足りないという印象も一部であったようですが、
それを補って余りある子供からの大きな支持を集めたこの作品は、
21世紀戦隊屈指、いや、シリーズ歴代屈指の名作と言ってよいでしょう。
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 13:24 | Comment(0) | 戦隊ヒロイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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