2011年04月12日

第8話「スパイ小作戦」感想その1

「ゴーカイジャー」はシンプルなストーリーと軽快なテンポの中にも
深みのあるテーマが込められている快作という印象ですが、
今回は、エピソード内容としては、特に何のテーマも込められておらず、全くどうでもいい内容でした。
全くのギャグ回といっていい。
ただギャグ回として清々しいほどに振りきれており、非常に秀逸でした。
ギャグ回といっても、寒いものに終わってしまうものが意外と多い。
ギャグ回を成功させるのは、感動話を成功させるよりも難しかったりする。
その点、今回のギャグ回は、しっかり笑える、素晴らしい完成度のギャグ回でした。

その成功に最も貢献しているのは、
まず間違いなく今回のザンギャックの行動隊長スニークブラザースの2人の強烈なキャラなのですが、
それに加えて、ゴーカイジャーの5人のキャラがこれまでの深みのあるエピソードの中でしっかりと作り込まれていたために、
スニークブラザースに対抗し得るギャグキャラとしても機能し、
それでいて本来の彼らのキャラを全くブレさせていないのは見事です。

このギャグ回がこの第8話のタイミングでちょうど良い息抜きとして機能しているのは、
ここまでのエピソードがしっかりとしたテーマを描く正統派のエピソードが続いていたからです。
更に今回のギャグ回が単なるギャグ回でなく、内容に充実感があるのは、
豪快チェンジによる他の戦隊アクションの披露など、
もともとゴーカイジャーのエピソードがストーリーが薄くても内容は濃いものだからです。

そして今回は単にギャグ話だけでなく、全体ストーリーの中での重要な要素も散りばめられていました。
まずゴーカイジャー5人の過去に関する情報が初めて劇中で明確に述べられたこと。
そして、ザンギャック側がゴーカイジャーの地球での活動の目的を初めて知ったことです。

今回、これらは単なる要素だけであり、ストーリー的には今回はあくまでギャグ回です。
しかし、たかがギャグ回に今回はメインライターの荒川氏が脚本を書いています。
まぁ荒川氏がギャグ回が好きであるという事情もあるとは思いますが、
おそらく6月公開の劇場版の脚本執筆時期と重なってタイトなスケジュールとなっていたであろうこの時期、
前回のゲキレンジャー篇や次回のガオレンジャー篇をサブライターの香村氏に任せて、
あえて今回を選んでメインライターの荒川氏が書いているということは、
今回のエピソードが実は全体の構成の中で非常に重要なターニングポイントとなっているからかもしれません。
まぁ、そういう回をギャグ回として仕上げてしまうあたり、荒川氏らしいとも言えます。

まず冒頭はゴーカイオーと巨大化したスゴーミン数体が戦っている巨大戦のシーンからです。
またザンギャック側が地球への侵攻作戦の一環としての何らかの破壊工作をしようとしたところに、
毎度のごとく、たまたまゴーカイジャーが出くわして喧嘩になり、
遂には巨大戦までエスカレートしたというところでしょう。
今回は行動隊長もいない小規模な作戦だったようで、ザンギャック側で巨大化しているのはスゴーミンだけです。

最後はトドメにゴーカイジャー側はマジレンジャーのレンジャーキーを取り出し、
コクピットに差し込み、マジゴーカイオーとなり、
ゴーカイマジバインドでスゴーミンをまとめて倒して戦いはゴーカイジャー側の勝利に終わります。
なお、この時、ハカセだけ最初に間違えてゲキバイオレットのレンンジャーキーを取り出して、
慌ててマジグリーンのレンジャーキーに持ち替えるという、細かいネタが面白いです。

スゴーミンが全滅させられて、
またもやゴーカイジャーに作戦の邪魔をされてしまった形のザンギャック地球派遣軍。
その司令官のワルズ・ギルは毎度のごとくカンシャクを起こしてゴーミン達の頭をシバキ倒し、
バリゾーグを連れて艦橋を出て行きました。
艦橋にはダマラスとインサーンが残ります。

「海賊どもめ・・・」とダマラスが忌々しそうに呻く。
なんとか鬱陶しい海賊たちを一網打尽にしてやりたいのですが、
海賊たちの行動パターンがよく分からず、手の打ちようが無いのでした。
すると、インサーンが何やら思案顔で「分かりませんね・・・」と呟く。
そして「奴らはスーパー戦隊の力を使って、この星で何をしようとしているのでしょう・・・?」と
ダマラスに問いかけるのでした。

それを聞いて、ダマラスはハッと気付きました。
そういえば、海賊たちは地球に来てからの戦いで、今回もそうでありましたが、
ロボット戦で何度か妙な新しい力を使っていました。
どうやら、それはかつてこの地球でザンギャック艦隊を撃退したという34のスーパー戦隊に関係する力であるようでした。
海賊たちがそのような力を使い始めたのは、この地球に来てからのことでした。
つまり、彼らにとってこの星での活動は何か特別の意味があるようなのです。
そこを探れば、もしかしたら海賊たちの行動パターンを解析して、
待ち伏せして一網打尽することも可能になるかもしれないと、ダマラスは思ったのでした。

ここでOPテーマとなります。
OPテーマ後の提供画面はだいぶ通常の状態に戻ってきましたが、
それでもまだ「楽しい時を作る企業バンダイ」というナレーションや
メインスポンサーのバンダイのロゴマークは復活していません。

さて、CM明けにはサブタイトル「スパイ小作戦」が出ますが、
これはもちろん往年の名作テレビドラマ「スパイ大作戦」のパロディです。
というか、別にパロディというより
「スパイ大作戦」自体が一種のスパイを使った作戦全体を指す普通名詞になっていますので、
「スパイ小作戦」というと、なんかしょうもないスパイ作戦のことを指すのだろうと推測出来ます。
そして、ここでの関智一のナレーションが「スパイしょおおおおおお!作戦!」という、
ふざけた読み方をしており、サブタイトルの時点で今回がギャグ回だと想像はつきます。

ただ、この時点ではまだギャグ色は無く、一応シリアスムードでお話は始まります。
冒頭シーンの続きで、ギガントホースの艦橋で2人で密談するダマラスとインサーンのシーンです。
2人はマーベラス一味の地球での行動パターンを知るには彼らの地球での行動の目的を知るのが近道だという結論に達し、
彼らが地球に何をしに来たのか、改めて考えてみることにしました。
そこでまずインサーンはマーベラス一味の手配書を取り寄せ、テーブルの上に広げつつ、
彼らの経歴のデータをおさらいしてみることにしたのでした。
もしかしたら、彼らの経歴の中に、彼らが地球へ来た目的を探るヒントがあるかもしれない。
そのようにインサーンとダマラスは思ったのです。

まずインサーンはマーベラスの手配書を手に取って
「海賊戦隊の船長、キャプテン・マーベラス・・・
ザンギャックに対する最大の反逆者と言われた、赤き海賊団の生き残り・・・」と言います。
その手配書をテーブル越しにインサーンから受け取ったダマラスはマーベラスの顔写真を見て「侮れんヤツだ・・・」と呟く。

これによると、マーベラスは「赤き海賊団」という組織の出身であるようです。
第2話のマーベラスの回想シーンで、マーベラスがかつてアカレッドっぽい赤い戦士とナビィと一緒に
旅をしていたらしいことは分かっていましたが、
それはマーベラスが「赤き海賊団」に属していた時の回想であると推測されます。
その「赤き海賊団」というのはザンギャックに反逆していた一種のレジスタンス組織のようなものだったのかもしれません。

データに「最大の反逆者」とまでハッキリ書かれているのかどうかは分かりませんが、
少なくともインサーンは「赤き海賊団」をそう認識しており、
ダマラスもマーベラスが「赤き海賊団」の生き残りであるというだけで、かなり警戒しているところを見ると、
ザンギャックに脅威を感じさせるほどの実力を持っていた組織のようです。
となると、その構成員はアカレッドとマーベラスとナビィだけというわけでもないのかもしれません。
あるいは、アカレッドが「最大の反逆者」と言われるほどの大物だったということなのかもしれません。
アカレッドがリーダーであったのかどうかも不明ですが、
「赤き」というのがアカレッドのスーツカラーに由来した命名だとするなら、
アカレッドがリーダーだったのかもしれません。

が、とにかく今は壊滅した組織のようです。
そうなると、あのマーベラスの回想の、スゴーミン達に追い詰められていたシーンは
「赤き海賊団」の壊滅した時の回想シーンなのかもしれません。
あの時、アカレッドに庇ってもらってマーベラスとナビィだけがレンジャーキーを持って逃げ延びたのでしょう。
しかし、どうして「赤き海賊団」がレンジャーキーを持っていたのか、
そもそもレンジャーキーとは何なのか、そのあたりはまだよく分かりません。

何にしても、マーベラスはザンギャックに対して公然と反逆していた海賊団の生き残りなのであり
マーベラスが第5話でドギーに言っていた「誇り」というのは、
そのあたりの過去に関係しているのかもしれません。

また、マーベラスのいかにも海賊風の荒々しさや無頼な雰囲気、度胸満点なところは、
海賊団の生活で培われたものであろうし
好奇心旺盛で悪戯っ子のように茶目っ気のある側面、トラブルメーカー的気質は
海賊団の中では決してトップであったわけではなく、
むしろ下っ端で自由気ままに冒険を楽しんでいた立場であることを想像させます。

次にインサーンはジョーの手配書を手に取り
「ジョー・ギブケン・・・この男は、もともと我が帝国の特殊部隊の一員でした・・・」と憎々しげに言う。
ダマラスも軽蔑したように「フン・・・」と鼻で笑い、テーブルから離れます。
裏切り者を軽蔑して、手配書を見るのも不快だという態度です。
「・・・それが何故、裏切って海賊の一味となったのか・・・?」とインサーンが不思議そうに呟くのを背で聞きながら、
ダマラスは怒りを押し殺していました。
裏切り者のジョーに対して、実際はかなりの怒りと憎しみを抱いているようです。

しかし、ここでとうとう劇中でジョーの過去が明らかになりました。
雑誌情報などでは番組開始前から明かされていたのですが、
そのネタバレの通り、ジョーは元ザンギャックの特殊部隊のエリート戦士だったようです。
インサーンのセリフにかぶせてジョーのザンギャック時代の回想シーンが短く挿入されますが、
そこではジョーはゴーミン達を従えてスカウターのような器具を顔に装着して戦闘服を着て歩いており、
ゴーミンよりは地位が高かったようです。
まぁ腕前からして、行動隊長クラスであったと思われます。

ただ、ザンギャックの一般的な行動隊長の連中は今まで出て来た連中を見た印象では、
どうも自らの特殊能力に特化した個性的な連中ばかりで、その実力にもかなりバラつきがあり、
組織的な兵士の印象が強いゴーミンやスゴーミンとは系統が違うように見えます。
おそらくザンギャック帝国の本来の正統派の兵士はゴーミンやスゴーミンであり、
行動隊長の連中というのは、ザンギャックの支配下にある星々の戦士たちで、
ザンギャックにはその特殊能力を買われて傭兵として雇われているのでしょう。

一方、バリゾーグやインサーン、そしてダマラスなどの士官や将官の連中というのは、
ザンギャック帝国本体の方のエリート兵士の階級であり、
ジョーもおそらくそのエリート兵士の1人だったのでしょう。
そうしたエリート兵士ばかり集めた特殊部隊があり、ジョーはその一員であり、
ゴーミンを指揮して作戦に従事することもあったのでしょう。

ただ、ダマラスやインサーンなどとはジョーは外見が違いますから、出身自体は同じ星ではなく、
ワルズ・ギルとも見た目は違いますから、ジョーはザンギャックの母星の出身ではないとは思います。
ただ、出身はザンギャック母星ではなくても、
何らかの事情で幼い頃からザンギャック軍のエリート兵士養成施設に入れられて育った可能性はあります。
全宇宙を支配する帝国ならば、そうした兵士養成システムを持っていると考えた方が自然でしょう。
おそらくジョーはそうした養成施設出身でエリート兵士として育てられた戦士なのです。

マーベラス一味の中でジョーが最もサーベルの使い方が基本に忠実であり、
普段からみっちりと長時間オーソドックスなトレーニングをこなす習慣がついているのも、
こうした兵士養成機関出身ゆえなのでしょう。
但し、こうしたジョーの過去をルカやハカセやアイムは知らないようです。
一方、インサーンが「我が帝国の特殊部隊の一員」と言う背景には、
ジョーが元はそうしたエリート兵士養成機関出身であるという意味合いが含まれているのであり、
一般的な傭兵的な行動隊長に対するよりも遥かに思い入れが強い。
インサーンやダマラスから見れば、ジョーは同じ養成機関出身の後輩のようなものなのです。
だからこそ、余計に裏切りは許し難いのでしょう。

要するにジョーはザンギャックを裏切って脱走した元エリート兵士であり
第4話でジョーがルカやアイムらに過去のことを語るのを避けていたのは、
ルカやアイムがザンギャックに深い恨みを持っていることをジョーがある程度は知っているので
あえて自分の過去を語ることでルカやアイムを傷つけないようにしようという配慮なのでしょう。

またジョーのストイックな性格やトレーニングの入念さ、強さへのこだわり、クールで無口なところなども
エリート兵士養成機関での生活の影響なのでしょう。
それは時にあまりのストイックさゆえに常識の欠如ともいえる天然ボケ風の可笑しささえ感じさせます。
そして、第4話で示唆された「剣へのこだわり」や師匠との辛い想い出というのも、
このあたりの過去に関係してくるようです。

続いてインサーンはアイムの手配書を手にします。
どうやら賞金額の多い順にデータをチェックしているようです。
「アイム・ド・ファミーユ・・・我々が滅ぼしたファミーユ星の王女・・・
何処かでのたれ死んだかと思いましたが、まさか海賊どもの一味に加わっていたとは・・・」と、
インサーンはアイムの顔写真をじっと見ながら呟きます。
「フン・・・」と、ダマラスは大して興味は無さそうですが、インサーンはどうやらアイムのことを知っているようです。

アイムが元は何処かの星のお姫様であったという設定も、雑誌などでは事前に出ていた情報でしたが、
劇中ではここまで、アイムがかなり庶民とかかけ離れた階級の出身であることは強調されてはいましたが、
「王女」とは明言はされていませんでした。
ここで初めてアイムがファミーユ星の王女、つまりお姫様であったことが明らかになりました。

「ファミーユ」というアイムの姓は、アイムの王家が治めていた星の名前そのままだったわけです。
ファミーユ家が治めていたのでファミーユ星だったのか、
ファミーユ星を治めていたのでファミーユ家であったのか分かりませんが、
イメージとしては中世ヨーロッパの領主階級みたいな感じです。

ただ、アイムがお姫様であったこと自体はだいたい想像は出来たことでしたので、
さほど驚くようなことではありません。
むしろ、ここではアイムの故郷の星がザンギャックに滅ぼされたということの方が驚きです。
第1話でルカやジョーが地球の人々がザンギャックに蹂躙されるのを見て
「この星に未来はない」「帝国の領域になる」と言った時、
アイムが「私達の故郷のように」と言いました。
ここでのルカやジョーのセリフも結構、意味深ですが、
アイムのこのセリフは、少なくともアイムの故郷の星がザンギャックによって
不幸な目にあったことは間違いないと思わせるものはありました。
ただ、滅ぼされたとまでは思っていなかったので、少しショックです。
ザンギャックも征服した星をいちいち全部滅ぼしたりはしないでしょうから、
ファミーユ星は何か滅ぼされるだけの事情が有ったということになります。
そして、その事情にインサーンは関与していたようです。

そして次にインサーンはルカの手配書を手にして
「ルカ・ミルフィ・・・事もあろうに、我が軍の武器倉庫から最高純度のエナジークリスタルをまんまと盗み出した・・・!」と
忌々しげに吐き捨てます。
ダマラスも「悉く我々を目の敵にする、札付きの女だ」と、ルカのことはかなり鬱陶しく思っているようです。

「エナジークリスタル」というものが何なのかは分かりませんが、
その名前からして、何らかのエネルギー源となるもので、あるいは帝国の根幹を支える貴重な資源なのかもしれません。
帝国の参謀長であるダマラスまでルカのことを知っているということは、
ザンギャックはルカにそれを盗まれたことによって、かなり痛手を被ったようです。

ルカの過去については第6話で回想シーンでボロの衣服を纏った姿で子供たちを養っている姿が出てきましたが、
ここでは、それと同じ格好をしたルカがザンギャックからエナジークリスタルを盗む回想シーンが出てきます。
しかもダマラスの言い方からすると、
ルカがザンギャック軍から物を盗んだのはその時だけではなく何度もあったようです。
つまりルカは泥棒だったわけですが、ザンギャック軍だけをターゲットとする泥棒で、
その動機は、盗んだ物資を売り飛ばして換金し、その金で戦災孤児を養うという、
いわゆる「義賊」であったということになります。

しかし、子供にパンを買うお金にも難儀していたようですから、
基本的にはそんなに高価なものを盗んでいたわけではなかったようです。
だから、どうもこの「エナジークリスタル」の一件は、
単に孤児を養う生活費稼ぎのためではなく、別の動機があったように思えます。
それがルカの「夢」というものとどう関係してくるのか、それはまだ不明です。

さて、ここでルカがザンギャックにかなり被害を与えた札付きの泥棒であったことが判明したわけですが、
この一連の泥棒行為がルカの賞金額の根拠となっているようです。

そもそもザンギャックがマーベラス一味がやったと主張している海賊行為の罪状は、
第5話でバンが調べた結果、全てザンギャックが捏造したものでした。
それはおそらく一般人に対する略奪や殺人などの罪状であったのでしょう。
そういうことはマーベラス一味はやっていないのです。
だいたい、不自然なのです。
おそらくドギーもバンも不自然だと感じたはずですが、
ザンギャックの主張するように一味で行った犯罪行為ならば、どうして1人1人の賞金額が違うのか。
一味で行った海賊行為が罪状なのであれば、皆、同じ賞金額にならなければ不自然なのです。
そうではなく、ザンギャックの決めた賞金額がバラバラであるというのは、
一味で行った海賊行為が真の罪状ではないと、ザンギャック自身が白状しているようなものです。

この5人の賞金額というのは、特に最近になって増額する以前の分に関しては、
彼らがマーベラス一味としての活動を開始する以前の行為に対して懸けられた賞金額なのでしょう。
つまり、マーベラスは帝国に対する最大の反逆組織の一員であったという罪、
ジョーは帝国のエリート兵士でありながら帝国を裏切って脱走した罪、
ルカは帝国の重要な資源を盗み出した罪というわけです。
そして、ザンギャックから見れば、マーベラスの反逆罪が最も重く、
次いでジョーの裏切りの罪が重く、ルカの重窃盗罪はそれらよりは軽い罪なのでしょう。
だからマーベラスが最も賞金額が多く、次いでジョーが高く、ルカの賞金額はこの2人よりは低いのです。

ここで問題は、ルカの賞金額よりもアイムの賞金額の方が高いという点です。
それはつまり、あくまでザンギャック視点ではありますが、アイムの罪の方がルカの罪よりも重いということです。
しかし、帝国の重要資源を盗んだ札付きの悪党であるルカよりも、
単に滅びた星の王女様であるアイムの方が罪が重いとはとても思えません。

これはつまり、ファミーユ星は単に侵略されて受け身で滅ぼされたわけではないということでしょう。
おそらくザンギャックの侵略に抵抗して降伏せずに戦った結果、見せしめのように滅ぼされたのでしょう。
その抵抗戦争を主導したのは、ファミーユ家、つまりアイムの属していた王家であり、
アイムも戦いに参加し、民を率いて戦っていたのでしょう。

そうして戦いに敗れ、星は滅ぼされ、敗者は戦犯として勝者の一方的な論理で裁かれます。
他の王族は皆、死刑になったのでしょう。
戦犯として裁かれて殺されることは分かっている身ですから、アイムは逃げたのでしょう。
アイムが積極的に逃げようとしたのか、誰かがアイムだけ逃げさせたのかは不明ですが、
アイムは逃げ、ザンギャックはアイムの行方を追ったが見つけられず、行方不明として処理し、
何処かでのたれ死んだものだと思い込んでいたら、
何時の間にかマーベラス一味に拾われて海賊の一味となっていたのを最近知り、
手配書にアイムの戦犯としての罪に見合った賞金額を書きこんだということなのでしょう。
戦犯罪ならば、組織の裏切り者のジョーよりは罪がやや軽く、重窃盗罪のルカよりは罪は重いのでしょう。

こうしてアイムはザンギャックに抵抗して滅ぼされた星の勇敢なお姫様だったことが分かりました。
アイムの浮世離れしたふわふわした雰囲気というのは、王族特有のものであったわけです。
この浮世離れ感が一般とのギャップを生み出し、アイム特有の可笑しさを生み出しているのです。
しかしその一方で、戦いのシーンでの凛とした佇まいもまた、普段の呑気さとはギャップがあり
これはもともとアイムが「戦うお姫様」でもあったことから納得出来ます。
第1話で見せた「困っている人を放っておけない」という点や、第7話で見せた「仲間の役に立ちたい」という想いは
こうしたアイムの過去の戦いに立ち上がった正義感やその挫折などに由来している複雑な感情なのでしょう。

一方、ルカもザンギャックばかりを狙う貧しい女義賊であったという過去が明らかとなりました。
性格的にもアイムとルカは好対照ヒロインなのですが、
こうして過去も「姫」と「泥棒」という全く対照的なものであることが判明しました。
ルカの自由気ままで活発、何でもありで抜け目の無い性格、そしてお金に対する強い執着心は
泥棒であった過去が大いに関係しているのです。
このあたりのルカの活発さが、非常に物語を明るく動かす原動力になっています。
そして、それでいて一本筋は通っていて、世間知に長けており、独特の美学や金銭観を持っているのは
泥棒は泥棒でもザンギャックだけを狙って子供たちを養う義賊だったという過去からくるものでしょうし
妙に仲間想いであったり世話焼きである点も、子供たちを世話していた経験からくるものでしょう。
そして、第6話で示唆されたルカの「夢」というのも、この義賊時代の過去に関係してくるものでしょう。

ここまでインサーンとダマラスの会話シーンは非常にシリアスなムードです。
最後にインサーンがハカセの手配書を手に取ってダマラスに向かって見せながら
「そして・・・ドン・ドッゴイヤー・・・」と、妙に勿体ぶった言い方をします。
よく考えたら、劇中のセリフでハカセの本名が出て来たのは、これが初めてではないかと思います。ところが、じっとハカセの手配書を見たダマラスは
「・・・こいつは、まぁ、いいだろう」と、特にコメントする価値も無しと判断し、
インサーンも「・・・ですね!」と簡単に同意してしまい、手配書をポイッと捨ててしまいます。
ここまでのシリアスな流れは、ハカセでオチをつけるための布石だったようです。

ここでいきなりハカセが「捨てないでっ!!」と哀願するシーンが挿入されて、
手配書を捨てないようにインサーンにお願いしてるような映像の繋ぎ方をしていますが、
実際はゴーカイガレオン内で昼食の準備中に
アイムが切り離した大根の葉っぱを捨てようとしているのを止めているシーンです。
ハカセはプンプン怒って「大根の葉っぱにもちゃんと利用価値があるんだから〜!」と言って
アイムから大根の葉っぱを取り上げると、厨房に持って行きます。
アイムは「そうなのですか?」とキョトンとしています。

マーベラス一味は第1話ではカレーライスのことも知らなかったぐらいなので、
基本的には地球の食べ物事情には疎いようなのですが、
それでもガレオン内では普通に肉料理や野菜料理が出てきており、
まぁ異星人の彼らの食事もそんなに地球人とは変わらないようです。
普通に考えるとちょっとおかしな設定なのですが、
かといって5人がいつも船内で宇宙食みたいな味気ない物を食べているシーンばかり流すのも
子供番組としてあまり健全でない。
やはり、健康的な食事シーンは子供番組の基本ですから、
5人の船内の食事は基本的には地球の食事と変わらない、肉や野菜を使ったものであり、
その一方でカレーライスや寿司のような特殊な調理食品については、
地球限定メニュー、地球特産品のような扱いで、マーベラス一味の知識の範囲外であるという設定なのでしょう。

だから、ハカセもアイムも、異星人でありながら「大根」という野菜のことは何故か知っているという設定のようです。
おそらく、宇宙の様々な星でも「大根」という野菜は栽培され食用されているのでしょう。
そういえば、ワルズ・ギル達も第4話で「リンゴ」という果物を知っていたし、食べていました。
ちなみに「ウサギ」も知ってました。
まぁそういう世界観なのでしょう。

だから、ここでアイムが大根の葉っぱの利用価値を知らないのは、
「大根」を知らないのではなく、単にお姫様育ちで、大根の葉っぱまで食べる習慣を知らなかったからだと思われます。
それに対してハカセは大根の葉っぱまでしっかり利用して無駄を残さない庶民的な経済感覚の持ち主で、
庶民階級の出身なのでしょう。
というか、ここでのハカセは妙に細かくケチ臭く、
あまり豪快な海賊らしさが無いキャラということが印象づけられるシーンとなっています。
つまり、小者キャラということです。
それはインサーンとダマラスがハカセのことを全く取るに足りないヤツ扱いしているシーンと対応し補強しています。

実際、ハカセだけがけた外れに賞金額が低く、
このことからも、マーベラス一味の懸賞金の額が一味としての海賊行為に対して懸けられた額なのではないことが分かります。
もし一味としての活動に懸けられた額なのだとしたなら、
ハカセもいつもマーベラス達と一緒に戦っているわけですから、
マーベラス達とそう変わらない懸賞金額になっているはずです。
少なくとも後で加入したアイムよりは高額でないとおかしい。
そうなっておらず、ハカセだけが異常に懸賞金額が低いということは、
やはりこの一味の懸賞金額は彼らが一味に加わる以前のザンギャックへの敵対行為の度合いによって設定されているのであり、
ハカセは目立ったザンギャックへの敵対行為が無いままマーベラス一味に加わったということになります。

実はザンギャック側に露見していないだけで、ハカセには重大な秘密がある・・・とかいう設定ではないと思います。
あくまでハカセはマーベラス一味の中では例外的な普通人設定であるところがミソだと思うのです。
それは一見、情けなく小物臭全開のギャグ要員のようにも見えますが、
それは一般人目線のキャラでもあるということです。
ハカセは5人の中で最も視聴者である子供たちに近い目線を持ったキャラであり、
視聴者代表というような役割があるのでしょう。

勇気も無く、大した向上心も無く、ドジで小心者で、他の凄い仲間に対するコンプレックスの塊だったりするけど、
仲間を助けるためには勇気を振り絞ったり、
仲間の隠れた努力を知って自分も頑張ろうと思ったりもして、少しずつ明るく成長していく、
ごく普通の健全な成長キャラなのです。
まぁ頭はすごく良いみたいですけど。
このハカセの情けない点や、被害者キャラというのがコメディリリーフとしても物語の中で重要な存在でもあります。

他の4人はある意味、特別な経歴の持ち主です。
壊滅した反逆組織の生き残りの海賊船長、
帝国を裏切った元エリート兵士、
かつて帝国と戦い滅んだ星の姫、
帝国を目の敵とする女義賊というように、
4人はそれぞれタイプは違いますが、冒険とロマンを愛する宇宙海賊という冒険者ヒーローの面と同時に
ある種の屈折を抱えた悪漢ヒーロー、
ピカレスクヒーローの相貌を持っています。
まぁもちろん、4人ともそうした際だった特性がそのままコメディ要素にもなっているのですが。

そうした中でハカセ1人だけが、屈折が無い。普通人なのです。
考えてみれば、他の4人は海賊となった事情はまだ分かりやすい。
彼らが帝国に敵対するに至った経緯は確かに謎ですが、
海賊になった直接的な理由自体は、帝国に敵対して他に行き場が無くなったからだと推測出来るからです。
ところがハカセだけは帝国に敵対行為を働いておらず、
帝国に追われる立場になったわけでもないのに海賊の一味となったことになります。
つまりハカセだけは、「やむを得ず」ではなく、完全に自分の自由意思で海賊に加わったことになります。

もちろん、ザンギャックのせいでハカセの母星も何らか酷い目にあってしまい、
ハカセも海賊に身を寄せるしかなくなったか、
あるいはザンギャックを怨んでいたという可能性は有ります。
ですが、ザンギャックに追われる立場でなかったのは確かで、
海賊にならない選択はハカセは自由に出来たはずなのです。
ひっそりとザンギャック支配下で従順に奴隷のように生きるという選択は出来る立場でした。
他の4人は既にそうした無難な選択を出来る余地は無くしてしまっていたので、海賊になるしかなかったのですが、
ハカセは無難な選択も出来た。
しかし、ハカセはあえて無難な道を捨てて、海賊の航海の道を自分で選びとったのです。
そういう意味では、一般人目線ではハカセというキャラは非常に興味深いキャラです。
普通の一般人が自分の意思で巨大な敵と戦う道を選んだという意味では、
この5人の中ではハカセが一番、従来型の戦隊ヒーローに近いタイプのキャラなのかもしれません。

さて、ギガントホースの艦橋に舞台は戻り、ダマラスとインサーンの会話の続きです。
結局、マーベラス一味5人の経歴からは、
彼らが地球にやって来た目的の手掛かりになりそうなものは発見出来ませんでした。
インサーンらはマーベラスが「赤き海賊団」の一員だったことは知っているようですが、
「赤き海賊団」が「宇宙最大のお宝」を探していたことは知らないようです。
そしてまた、インサーンらはマーベラス達がレンジャーキーというアイテムを使用していることも把握はしていますが、
その由来や意味合いなどは把握していないようです。
まぁ、これについては現時点でマーベラス達も視聴者も十分に把握してるとは言い難いわけですが。

そういうわけで、結局、5人の経歴を洗ってみても、彼らの目的が分からず、
ダマラスとインサーンは行き詰ってしまいました。
そこでインサーンが思いきって「どうでしょう?・・・奴らの目的を探ってみるというのは?」とダマラスに提案します。
そして「実は・・・潜入捜査に最適の者がいるのですが・・・!」とインサーンは言うのですが、
何か少し緊張しているように見えます。

何だかインサーンって少し面白いヤツです。
決して出番が多いわけではないのですが、常に言動に妙な感情がこもっていて面白いのです。
常にどうでもいい余計なことを考えているような感じで、
いちいちインサーンの思考なんて劇中で説明されないのですが、ちゃんと小芝居しているのが良い。
それはバリゾーグにしてもダマラスにしても同じで、
このザンギャック幹部達は扱いはホントにただ単なる悪の幹部たちに過ぎないのに、
無駄に内面が充実しているのが面白いです。

ダマラスはインサーンの提案に「ほう・・・」と興味を示します。
つまりインサーンの言っているのは、海賊一味のアジトにスパイを潜入させて、
海賊たちの地球での活動の目的を探るという提案です。
確かに帝国の既存のデータだけでは海賊たちの目的が分からない以上、新たに情報収集するしかないが、
あの油断ならない海賊たちのアジトへの潜入捜査など可能なのだろうかとダマラスは懐疑的であった。
しかし、インサーンが自ら推薦するのならば、それはよほどの者なのだろうと思い、
ダマラスは興味を持ったのです。

ダマラスが興味を示したということは了承を得たことだと解釈し、
インサーンは扉の方に向かい「スニークブラザース!」と呼びかけます。
すると扉が開き、大柄で屈強な体躯の怪人が1人、入って来て
「・・・スニークブラザースの弟、ヤンガーにございます!」と名乗ります。
「ブラザース」と言うからには複数人いるはずなのだが、1人だけとはどういうことかと思いきや、
その怪人が右の掌を返して示すと、掌の上に小さな小さな赤いトゲトゲのボールのような、
顔のような模様の刻まれた丸い物体が載っており、
そのボールが「・・・兄、エルダーにございます!」と名乗ったのです。

ヤンガーとエルダーとは、いかにも兄弟らしいネーミングですが、見た目があまりにも違う兄弟です。
しかし、よく見ると、屈強な人間型の弟ヤンガーの顔は目も鼻も口も無く、
右肩には兄エルダーの姿とよく似た赤いトゲトゲの大きなボールが瘤のようにくっついており、
そこには顔のような模様が刻まれていた。
しかも、ヤンガーの名乗る声はその右肩の瘤から聞こえてきます。
つまり、ヤンガーの本体は右肩の赤いボールであり、人工の屈強なボディに寄生して操っているだけなのです。
そう考えれば、兄弟はそっくりで、いかにも兄弟らしい。
おそらく、もともとは小さな赤いトゲトゲボールの兄弟だったものを、
インサーンが弟を巨大化させた上で人工ボディに寄生させたのでしょう。

インサーンは第4話や第7話でも怪人を改造していましたが、
第1話でも行動隊長にとっておきの武器を与えたことを自慢しており、
どうやら、様々な星からやってくる傭兵の行動隊長の特性や特殊能力を観察した上で、
それに更なる強化改造を施すのがインサーンの職務であるらしい。
登場してくる行動隊長は基本的にはインサーンによる強化改造後である場合が多く、
このスニークブラザースも強化改造で弟が人工ボディ付きの姿になっているのでしょう。

ただ、ゾドマスやパチャカマックのように最初は強化改造されていないまま出動する者もおり、
行動隊長を選び出して作戦命令を下す権限や指揮系統はインサーンではなくバリゾーグの管轄であるらしい。
インサーンはただ機械的に、この艦隊にやってくる怪人たちを強化改造していくだけが職務であり、
まだ強化改造していない怪人をバリゾーグが出動させたり、
逆に自信作の怪人がいつまでも出動機会を与えられずに艦隊でくすぶっていても、
何にしても文句を言える立場ではないようです。

それが軍隊組織というもので、あくまで作戦の立案や行動隊長の選任はバリゾーグとワルズ・ギルの系統の権限なのです。
しかし、インサーンが多くの怪人たちの持てる能力を一番詳しく把握しているのも、また事実です。
そのインサーンが、越権行為であることを承知の上で、それでもあえて推薦したわけです。

最初からスニークブラザースを扉の向こうに待機させていたということは、
インサーンはもともと5人の海賊のデータからは彼らの目的を探ることは無理だということは分かっていて、
ダマラスの承認を得てスニークブラザースを使ったスパイ活動を行おうと考えていたことになります。
そのために、わざわざダマラスと2人になったタイミングで話しかけて、
手配書まで持ち出して猿芝居をして、スニークブラザースを呼び出すまでこぎつけたのです。

これはハッキリ言って、越権行為です。
インサーンは怪人の改造は許されていますが、その怪人を使って作戦を遂行するような職権は無いのです。
インサーンがこの話を切り出す時、妙に緊張していたのは、そういうわけだったのです。
下手したらダマラスに処罰される可能性だってあるのです。

しかし、越権行為だということはインサーンも承知の上で、
それでもあえてダマラスにこっそり話を持ちかけているのだから、
よほどこのスニークブラザースは潜入捜査には最適の能力を持たせているという自負が
インサーンにはあるのだろうとダマラスは思いました。
インサーンの能力は高く買っているダマラスは、インサーンの提案に乗ることにしました。

「よし・・・海賊どもの目的を探れ」と、ダマラスは参謀長としてスニークブラザースに命じます。
そして、しっかり、「但し・・・殿下には秘密でな・・・」と兄弟に釘を刺すことも忘れませんでした。
もし、このインサーンの越権行為をワルズ・ギルが知れば、
インサーンの立場も悪くなるし、それを承認した自分の立場も悪くなるからです。
「お任せを!」と兄弟は恭しく応じました。

それにしても、よく分からないのは、
どうしてインサーンがこの潜入捜査作戦を普通にワルズ・ギルに提案しなかったのかです。
あくまで職務でないことに口を出すことは認められないというほど、この艦隊の規律が厳正とは、あまり思えない。
第6話では金のなる木が欲しいなどとインサーンはワルズ・ギルに懇願して、作戦決行のきっかけともなっています。
あれの方がよほど越権行為でしょう。
つまりインサーンは越権行為と謗られることが怖くてワルズ・ギルに提案出来なかったわけではなく、
最初からワルズ・ギルには内緒で潜入捜査作戦を実行したかったのです。

それは、ワルズ・ギルに対して謀反を起こしてやろうという秘めた意思があるとか、
ワルズ・ギルには内緒で情報を一人占めしてやろうという意思が有るのだという解釈も可能です。
あるいはダマラスも同じような意思を持っており、2人は裏で結託しているとも解釈出来ないことはない。
しかし、この段階で海賊の目的に関する情報の重要性は2人とも認識していないわけですから、
それを探る作戦をワルズ・ギルに秘密にすることに意義があるとも2人は認識していないわけで、
謀反や情報独占が動機と考えるのは、やはりこの段階では不自然です。

ここはやはり、インサーンとしては、
自分の自信作のスニークブラザースを投入しての作戦を絶対に成功させたいという気持ちが強く、
そのためにはワルズ・ギルにはあまり絡んで欲しくないというのが本音なのでしょう。
実際、バリゾーグやワルズ・ギルが間抜けな行動隊長を選んで、ロクな指揮も取らないものだから、
金のなる木だって手に入らずに燃えてしまったわけで、
あれ以降、インサーンは内心ではワルズ・ギルやバリゾーグのことは見下しているのでしょう。
ダマラスにしてもインサーンと同じような気持ちであり、
それゆえ、ここはワルズ・ギルには内緒で勝手にやった方がいいと判断したのです。

なお、ここでインサーンが扉の向こうにスニークブラザースを待機させていたということは、
最初からマーベラス一味の5人の過去の経歴からは何も手掛かりは得られないということは分かっていたということです。
ならば、最初の5人の手配書をいじりながらの過去紹介シーンというのは本来は不要で、
最初からスニークブラザースを呼び寄せるシーンから始まっても、
今回のエピソードとしては何ら支障は無かったことになります。
それなのに、今回のエピソード的には全くの蛇足の5人の過去紹介シーンを入れたのは、
視聴者向けのサービスであったと言うしかないでしょう。
お陰で物語の構造が更に深く理解出来たので、非常に有難かったです。
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 16:34 | Comment(0) | 第8話「スパイ小作戦」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月13日

第8話「スパイ小作戦」感想その2

ゴーカイガレオンの船室では先ほどのハカセとアイムの昼食の準備が続けられる中、
広い船室の空間を使ってマーベラスとルカがキャッチボールをしています。
「・・・ったく!ザンギャックのせいでお宝探しが進みやしねぇ!」とマーベラスはぼやきながらボールを投げます。
そのボールを受け取って「いちいち相手してるあたし達もあたし達だけどね!」とルカも言います。
そうした2人から少し離れてジョーは黙々と腹筋のトレーニングをしています。
マーベラス達も、宝探しをしようかと思う矢先にいつもザンギャックと出くわしてしまい、
すぐに喧嘩になって余計な時間と体力を浪費する日々に少しウンザリしているようです。

そこにアイムがやってきて
「でも、そのおかげで知らない街にも行けて、楽しい物や美味しい物を見つけられるのですから、
まぁよいではないですか?」と言いつつ、買出しの時に買ってきた箱のフタを「ほら!」と開けます。
その箱のフタには「本格・味一番まんじゅう」と書いてあり、
フタを開けると、やたらと大きい掌サイズの饅頭が10個入っていました。
食い物に目が無いルカは「おいしそ〜!」と言って饅頭に手を伸ばしますが、
アイムは「ダメですよ!お食事のあとに頂きましょ」と言って、饅頭をしまってしまいます。

どうやら、マーベラス一味はザンギャックと喧嘩するたびに、
追手から隠れるためにゴーカイガレオンの停泊地を変えているようで、
その結果、5人は色々な土地を渡り歩くことになっており、
新しい土地に停泊するたびに買出しの際にその土地の名産品を買ったり、
地球の遊び道具を買ったりしているようです。

饅頭のお預けを喰らってしまったルカは「ちぇっ!」とつまんなそうにボールをマーベラスに投げつけます。
するとマーベラスは手にしたバットでそのボールをジョーに向かって打ちます。
おそらくこのバットやボールも買出しの際に誰かが買ってきたもので、
それで急にマーベラス達は野球遊びにハマっているようです。

マーベラスはジョーもボールを受け取ってキャッチボールに加わってくれると思って
ジョーの方にボールを打ったのですが、ジョーは腹筋運動に夢中でボールはスルーし、
そのままボールはフライパンを持って部屋に入って来たハカセの顔面にぶつかり、
跳ね返ったボールをジョーが拾ってマーベラスにパス。
マーベラスは「おっ!やるな!お前もやれ!」とジョーに向かってバットを放ります。
なんかマーベラスは野球というものを間違って理解している気配が濃厚なのですが、
ジョーはまたもやバットに興味を示さず腹筋運動を再開し、そのままバットはまたハカセの顔面に激突します。
ジョーもたいがい可笑しい。どこまでトレーニングフェチなのか。
遂にハカセはキレてしまい「もおおおお!遊ぶなああああ!!」と絶叫します。

そのゴーカイガレオンは今回は港の上空に停泊しており、下は海でした。
その海に臨む突堤にスニークブラザースと手下としてついてきたゴーミン達が既に到着していました。
「ようやく見つかったか・・・」と兄のエルダーが言い、
「ギガントホースのレーダーに映らないなんて小癪だな!」と弟のヤンガーが応える。
ゴーカイガレオンはザンギャックのレーダーには映らない特殊仕様になっているようで、
いざ潜入捜査をしようにも、その目的地であるゴーカイガレオンの場所が分からず、
スニークブラザースはいきなり困ってしまったようです。
それでもゴーミンに探し回らせて、今回は運よくゴーカイガレオンを発見することが出来たようです。

「フン!そんな海賊船でも俺たちスニークブラザースにかかれば丸裸も同然だ!」とエルダーは豪語します。
よほど潜入捜査に自信があるようです。
すると、ヤンガーのテンションは一気に上がり
「おお〜!カッコいいぜ兄貴!・・・見せてくれ!雄姿を!」と、掌の上の兄のエルダーを煽ります。
どうやら兄のエルダー(小さい方)がメインで活躍するようです。

で、そろそろ潜入開始するのかと思いきや、
ここからこの兄弟、いきなり変にシリアスな小芝居を開始します。
「弟よ・・・何が起きるか分からぬ危険な任務だ!・・・イザという時は、俺を見捨てていいからな・・・!」
「何を言うんだ兄貴!!・・・必ず・・・必ず戻って来るって信じてるぜぇ!!」
「お・・・弟よ・・・」
「あ・・・兄貴・・・」
というような感じで、妙にしんみりしてしまい、周りのゴーミン達もジ〜ンとしているようなのですが、
いい加減クドい。暑苦しい。なんで怪人兄弟の小芝居を延々と見せられないといかんのか。

これは何やら妙な雲行きだな・・・と思って見ていると、
「しばしの・・・別れだ・・・!」とヤンガーがまだ小芝居を続けます。
「ああ・・・」とエルダーも応じますが、
ここで意を決してヤンガーがエルダーをギュッと握りしめると、
エルダーは「ああっ!?」と奇声を発してキュッと潰れてしまい、
そのままヤンガーは「うおおおおおお!!」と気合いを発して腕をブンブン振り回して、
ゴーカイガレオン目がけて思いっきりエルダーを投げたのでした。

どうして兄貴が掌サイズのボールで、弟がムキムキのボディを持っている兄弟が潜入捜査の名人という設定なのか、
これでようやく分かりました。
潜入するのは小さなボール型の兄貴の方で、
弟の役割は、その兄貴を潜入先に遠くからバレないように放り込むことなのです。
そのために筋肉ムキムキの身体なのです。
しかし、こうなると、ガレオン内でマーベラス達が野球に興じていることを考えると、
もうオチがある程度想像がついてしまうが、
あんまりバカバカしいので、思わず怖い物見たさで続きが見たくなります。

しかも、ここからますますバカバカしさ満開となっていきます。
まずこの弟のヤンガー、役立たずもいいところで、
全くのノーコンで、せっかく投げたエルダーは全くガレオンに届かず、
絶叫を残して海にポチャリと落ちてしまいます。

海の中から拾い上げられたビショビショのエルダーは
「わざと?・・・わざとぉ!?ねぇ!?」と弟に猜疑の目を向けます。意外に器の小さい兄貴です。
ヤンガーは「ち、違う兄貴っ!・・・違うんだ!!」と暑苦しく必死に弁明。
そして再び助走をつけて思いっきり「兄貴ぃぃぃ!!行けぇぇぇ!!」とエルダーを投げますが、
またエルダーは大きくガレオンを逸れて絶叫しながら海に落ちます。
そのように暑苦しくヤンガーが叫びながらエルダーを投げ、
絶叫を残してエルダーが海に落ちるという行為を何度も何度も繰り返し、
最初はハラハラして見ていたゴーミン達も遂にはダレてしまい、
周りで座りこんだり寝っ転がったりする始末。

そして数え切れないチャレンジの末、遂にエルダーはガレオンの見張り台にポトリと入り込みます。
「こちら兄!敵船への侵入に成功した・・・」とエルダーはヤンガーに伝えます。
どうやらこの兄弟、テレパシーで通信可能であるようです。
このテレパシー能力が有るから、兄貴があの小さいボール型の身体だけで潜入しても
情報を外部の弟に伝えることが出来るわけです。
一見バカみたいな兄弟ですが、確かに潜入捜査に特化した能力を2人チームで発揮出来る編成にはなっています。

エルダーからの潜入成功の通信を受けて、ヤンガーやゴーミン達は喜びます。
ヤンガーは「さすが兄貴!」と褒めますが、
別にエルダーは何もしてない。ただ投げられていただけです。
「だが、もうミスは許されないぜ!」と言うヤンガーに、
思わずゴーミンが「お前が言うな!」とツッコミます。
確かに何度もコントロールミスでエルダーを海に落していたのはヤンガー自身です。

それにしても、この兄弟、やたらとうるさいです。やたら喋る。
OPテーマのテロップを見てみると、兄のエルダーの声優は千葉繁で、弟のヤンガーの声優は檜山修之でした。
檜山氏はクールな二枚目や悪役を演じることが多く、激しいツッコミで知られますが、
千葉氏は「北斗の拳」の次回予告ナレーションで有名な名物声優で、
アドリブがやたら多くハイテンションなことで知られています。
今回のこの2人のアドリブがかなり入っていると想像できます。
とにかくハイテンション兄弟となっています。

さてゴーカイガレオンへの潜入に成功したエルダーは、
その小さく目立たない身体を忍ばせて見張り台から階段を降りて、
いつもマーベラス達がいる広い船室へ降りてきます。
食堂を兼ねているその広い船室では、さっきまでマーベラス達が野球遊びをしていました。
エルダーが階段から見降ろすと、ちょうど5人はテーブルのあたりにいます。
これは良い機会だと思い、エルダーは船室に降りて物陰を進み、
船室に置いてある樽の陰から5人の様子を窺い、会話に聞き耳を立てます。

テーブルには昼食が人数分置いてあり、ハカセ以外の4人は席について食事を摂ろうとしていましたが、
ハカセは立ったまま、何やら4人にお説教しているようです。
さっき昼食の準備をしている時にマーベラス達に野球遊びでボールやバットをぶつけられたハカセがキレて、
食事の前に4人にもっと真面目にやるように説教しているようでした。
どうも食事を作った人の許可が無いと食事を開始出来ないルールでもあるのか、
ハカセの説教が終わるまで食事はお預けのようで、マーベラス達は不満そうな顔でハカセの説教を聞いています。

ハカセはマーベラス達が野球に夢中になっていることや、アイムが土産物を集めるのに一生懸命な様子を、
皆の気が緩んでいる証拠だと思っているようで、
「まったくもう!僕達はこの星に遊びに来たんだっけ!?
・・・宇宙最大のお宝を見つけるためだって、いっつも言ってるクセに!」とクドクド小言を言います。
要するにボールやバットをぶつけられたことを根に持って、
腹が立ったのでマーベラス達にイヤミを言ってるだけのことです。
しかしそれを聞いてエルダーは「おお?なんと!」と驚きます。
いきなりエルダーの知りたかった核心の話、「海賊たちが地球に来た目的」の話なのです。

更にハカセは「そのためには34のスーパー戦隊の大いなる力が必要だってのに・・・僕達が手に入れたのは?」と、
生徒に説教する教師のように皆に問いかけます。
するとアイムが神妙な顔で「・・・まだ、たったの3つですよね・・・」と応えます。
たったの3つというのは、マジレンジャー、デカレンジャー、ゲキレンジャーの
3つの戦隊の大いなる力しかまだ手に入れていないということです。
残り31の戦隊の大いなる力はまだ手に入っていません。
これでは宇宙最大のお宝に至る道はまだ遠いといえます。
それなのに遊んでる場合なのか?とハカセは小言を言ってるわけですが、
なんともエルダーには親切な現状説明セリフの応酬です。

「そう!たったの3つ!・・・」と、まだハカセが説教を続けようとするので、
マーベラスはいい加減に痺れを切らせて「分かったから喰おうぜ!いい加減・・・」と言って
フォークをとって食事に手をつけようとしますが、
ハカセはマーベラスの皿を取り上げて「まだ話は終わってない!」と強気です。
よほど腹が立っているようです。
しかしマーベラスも食い物への執着が強いので、ムッとして「返せ!返せよ!」とマジギレして、
マーベラスとハカセが料理の乗った皿を奪い合うという、なんともレベルの低い情景が繰り広げられます。
それを物陰から尻目に見ながらエルダーは「フッフッフ・・・なんたるタイミングの良さ!」とほくそ笑み、
「弟よ・・・早くも重要な情報が・・・」と、この重大情報をヤンガーに伝えようとします。

その時、それまで大人しくハカセの話を聞いていたジョーがハッとしたようにエルダーの方に振り向きます。
エルダーはいきなりジョーが自分の方を見たので驚き、身を固くして息を潜めます。
こちらの姿は見えないようにしっかり隠せているはずなのだが、
ジョーは特殊部隊出身だけに、自分の気配も察知出来るのかもしれない、とエルダーは警戒しました。

ジョーは椅子から立ち上がってエルダーの隠れている場所に向かって歩き出します。
「どうした?ジョー」とマーベラスは不思議そうに問いかけますが、ジョーは黙ってエルダーの方へ進みます。
一方、エルダーからの交信が途中で途絶えたことに驚いたヤンガーは
「どうした兄貴?兄貴!?」と、突堤から暑苦しく呼びかけますが、
エルダーはもう完全に見つかったと思い「まずい・・・」と焦って身を隠しています。

そして、遂にジョーはエルダーの目の前に両手をついてしゃがみ、顔を突き出してきました。
エルダーはもうおしまいだと思って飛び上がります。
ところがジョーはそのまま腕立て伏せを開始したのでした。とんだ大ボケ野郎です。
「うっかりしていた・・・腕立てがノルマに10回足りなかった!」とジョーが言うのを聞いてハカセは愕然とします。
ジョーはハカセの説教を全く聞いておらず、ずっとトレーニングのことだけ考えていたみたいだからです。

「驚かさないでください」「ジョーらしいけどね」とアイムやルカが苦笑しているのもイライラするようで、
ハカセはジョーの方に駆け寄って「なんでこうみんなマイペースなんだよ!!」と怒鳴り散らします。
その隙にマーベラスは皿を取り戻して昼食を食べ始め、女子2人も「いっただきま〜す!」と、食べ始めます。
「誰が食べていいって言ったんだよ!?」とハカセは文句を言いますが、皆、無視して嬉しそうに食べるだけ。
マーベラスに至ってはジョーが腕立てしてるのをいいことにジョーの皿の肉まで食ってます。
「いいよ!もう!」とハカセも仕方ないので席に座って食べ始めます。

一方、エルダーは発見されたわけではなかったと分かり、安堵の溜息を洩らし、ヤンガーに先ほどの情報を伝え、
ヤンガーからその情報はギガントホースのインサーンとダマラスにも伝えられました。
ギガントホースではインサーンが「・・・大いなる力・・・!」と、驚きの声を上げます。
海賊たちが宇宙最大のお宝を手に入れるために、
その前提として34のスーパー戦隊の大いなる力を集めることを当面の目的としているとは、
さすがのインサーンも想像もしていなかった情報だったのです。

「なるほど・・・それで地球に居座っていたのか・・・」とダマラスは納得します。
スーパー戦隊は地球産のものだから、その大いなる力を手に入れるために
地球に居座る必要があるのだろうと想像はつきました。
ただ、その情報だけでは海賊たちが地球に来た目的が判明しただけでした。
それだけでは海賊退治には十分な情報ではありません。

「ようし!引き続き、その大いなる力を手に入れる方法を探らせろ!」とダマラスはインサーンに指示を下します。
海賊たちがその大いなる力を手に入れるためにどういう行動をとっているのか分かれば、
その行動パターンを解析して、先回りして罠を仕掛けることも可能です。
そうなれば海賊退治も容易くなります。
だから、まずは海賊たちが大いなる力を手に入れるためにどういう方法を使っているのか知ることです。
インサーンはダマラスからの指示を突堤のヤンガーに伝え、
その指示は更にヤンガーからゴーカイガレオン内に潜むエルダーに伝えられました。

今回、ストーリー的に意味が有るのはほぼここまでで、
この後はひたすら密室劇風のシチュエーションコメディが展開されます。

エルダーはここで隠れる場所を変えて、いつもマーベラスがくつろいでいる椅子のところに移ります。
それと同時に5人の昼食が終わり、皆、満足そうです。
さっきまでプンプン怒っていたハカセもすっかりご機嫌です。
やはり怒りは一時的なものだったようです。
ルカはさっそく饅頭を食べようとして、箱に手を伸ばしますが、
アイムはお茶菓子にしようと思っていたようで、またルカはお預けを喰らい、
アイムは紅茶を淹れてこようとします。

その時、マーベラスが立ち上がって
「さてと・・・んじゃ、真面目に次の大いなる力の在り処を探すか!」と、急に張り切ります。
どうやら、ハカセの説教を聞いて、一応反省したようです。
こういう妙に素直なところがマーベラスの面白いところです。
「おい鳥!お宝ナビゲート・・・」とマーベラスは自分用の椅子の方に顔を向け、
いつものごとくナビィにお宝ナビゲートをさせようとしますが、ナビィの姿がありません。
「・・・おや・・・いねぇ・・・?」と首を傾げるマーベラス。

いつもはマーベラス用の椅子の肩の部分にナビィがいるのですが、今日はそこにはナビィはいません。
代わりにエルダーがいるのですが、5人はエルダーの存在には気付いていません。
確かにそういえば、今回は冒頭からナビィの声が全くしていませんでした。
毎回ナビィはけたたましく何か言っているはずなのです。
その存在が無い珍しいシチュエーションだったのですが、
ドタバタしたシーンが続いていたので視聴者もナビィの不在に気付いていませんでした。

「あれ?そういえば静かだったよね・・・今日は」と言いつつルカは饅頭の箱に手を伸ばしますが、
アイムが饅頭の箱を抱き締めたまま立ち上がり、ルカの手は饅頭に届きません。
ルカはナビィより饅頭の方が興味があるようです。
しかし実際のところ、ナビィは饅頭などよりも遥かに重要な存在です。
アイムは「何処へ行ったのでしょう?あの子がいないとお宝探しが始まらないというのに・・・」と困ったように言います。
ナビィのお宝ナビゲートが無ければ、5人はお宝について何の手掛かりもないのです。

そんなことは知らないエルダーは「な・・・なんだと・・・?」と愕然とします。
てっきり海賊のお宝探しの方法を披露してくれるのかと待ち構えていたら、
ナビィとやらがいないと、それが始まらないのだというのです。
エルダーは肩すかしを喰らったような気分でした。
そこに「どっか、そのへんの隙間で寝てるんじゃねぇのか?」とジョーが適当なことを言い、
それを聞いたマーベラスは面白がって「よし!探せ探せ!」と、
いきなり5人全員で船内でナビィ探し大会を始めます。
こういうマーベラスのお遊びに全員付き合いが良いのです。
一斉に全員で船室の中をナビィ探しが始まりました。

これはエルダーにとっては予想外のヤバい展開でした。
このままでは自分が見つかってしまいます。
「や・・・やばい・・・」と、その丸く小さい身体をこじ入れて椅子の傍の宝箱のフタを開けて、
その中に潜り込むとフタを閉めて隠れました。
それはいつもレンジャーキーが山のように入っている、あの例の宝箱です。
エルダーはレンジャーキーがマーベラス達にとって大事なものだと知らないようです。

ところが物音がかすかに聞こえたような気がしたマーベラスがやって来て宝箱のフタに手を置き
「こん中・・・?」と考え込みます。
エルダーにはスリリングな瞬間です。
しかしマーベラスはニヤリと笑い「・・・は、ねぇよな!さすがに!」と独り言を言って宝箱から離れます。
こんな箱の中にナビィが入ってるはずはないと思ったのです。

エルダーはホッとしますが、
今度はハカセがナビィを探しながら宝箱の置いてある卓に頭をぶつけて倒してしまい、
宝箱はひっくり返ってレンジャーキーは床に全部ぶちまけられてしまいます。
もちろんエルダーも一緒に床に投げ出され、
「なんだぁ!?」と驚くエルダーはそのままソファーの下に転がってしまいます。

大事なレンジャーキーをぶちまけてしまったハカセを「何やってんだてめぇ!」とマーベラスが怒鳴り、
皆でレンジャーキーを拾い集めますが、エルダーはソファーの下で息を潜めます。
しかし同じソファーの下、エルダーの隣にはレッドホークのレンジャーキーが転がっています。
アイムがソファーの下にもレンジャーキーが入り込んでいないかしゃがんで確認し、
レッドホークのキーを見つけて回収します。
ところがエルダーはアイムに見つかりませんでした。
よく見ると、立ち上がったアイムのブーツにひっつき虫のようにエルダーがくっついています。
間一髪、エルダーはアイムの目を盗んでソファーの下から脱出してアイムのブーツにくっついたのでした。

そのまま歩くアイムのブーツにくっついていたエルダーですが、
何時までもそんな危険な場所に居るわけにはいきませんから、
卓の前を通った際に離脱して、卓の上に向かってジャンプします。
しかしエルダーが跳び上がった先はモニターの操作板であり、
エルダーはその身体でボタンを幾つか押して、落っこちます。
操作板のボタンを押したためモニターのスイッチが入り、
ハカセはアイムが間違って押したものだと思い、慌てて操作板をいじってモニターを消しながら
「もう!何してるの?アイム・・・」と注意します。
アイムは身に覚えが無いので「え?私ですか?」とキョトンとする。
「え?違うの?じゃあ誰が?」とハカセが不思議そうに言うと、
ジョーは「・・・もしかして・・・」と思案顔になり、何かに気付いた様子で伝声管の前に行きます。

その伝声管の中には、操作板の下の床から移動してきたエルダーが潜んでいました。
今度こそ居場所がバレたと思い、「やばい!」と身をすくめるエルダーでしたが、
ジョーは隣の伝声管のフタを開けて「ナビィ!いるのか〜?」と叫んだだけで、
またもや勿体ぶった行動の割にはエルダーのことは気付いていないようでした。
今回、ジョーはこういうボケ担当のようです。
ちなみに、この伝声管はいつもロボ戦の時に出て来る操舵室に通じており、
ジョーはナビィが操舵室にいるのかと思い、伝声管で呼びかけたのでした。

しかし返答が無いので、ジョーは首を傾げながら隣の伝声管のフタを開けて何気なく中を覗きます。
ここにはさっきエルダーが隠れていたはずですが、
ジョーがフタを開けた時点ではもうエルダーは脱出した後で、いませんでした。
ジョーは直接、操舵室を探してみようと思い、伝声管の横のドアを開けて船室を出て行きます。
そのドアの横の柱にエルダーは逃れていました。
エルダーが柱を伝って降りてきたところ、
ジョーが後ろ手で閉めたドアがエルダーを柱との間に挟み込んでしまいます。
ドアに半ば潰されながらエルダーは苦しげに「わざとぉ?・・・わざとぉ・・・?」と泣きそうな声で呻きます。
これは酷い目にあった時のエルダーの口癖のようです。

このエルダーの苦痛がテレパシーで弟のヤンガーにも伝わるのか、
ここでヤンガーが突堤で「こちら弟!どうした兄貴!?」とエルダーに向かって呼びかけます。
しかしエルダーから応答が無いのでヤンガーは焦り
「おい兄貴!?兄貴!!兄貴いいいい!!」と暑苦しく絶叫して海に突っ込んでいこうとして、
ゴーミン達が必死で止めます。
ヤンガーいい加減ウザいです。

そしてゴーミン達に取り押さえられたヤンガーに向かって、
ようやく「大丈夫だ!絶対に見つからない絶好のポイントを発見した」とエルダーから交信が入ります。
エルダーはドアに挟まれた後、こっそり息を潜めて移動していたので応答が出来なかったようです。

「それは何処だ!?」
「ここだ」
「何処だ!?」
「ここだって!」
「何処だって!?」
「だからここだ!」
「だから何処だよ!?」
「ここだって!見つけてみろ!」
「うわ〜!って分かるわけねぇだろ!!」
と、ヤンガーとエルダーの見事なアドリブのアホな遣り取りがここでありますが、
ここでエルダーが身を隠す場所に選んだのは、なんと。テーブルの上の例の
「味一番まんじゅう」の箱の中でした。

この饅頭、ちょうどエルダーと同じぐらいの大きさだったので、
エルダーは船室から5人全員が出て行った隙にテーブルの上に昇り、
箱から饅頭を1つ取り出して捨て、その空いた場所に自分の身を置き、フタを閉めたのでした。
エルダーは「ナビィ」という者がどういう者であるのかは知りませんでしたが、
この箱は海賊たちが食事をしている時からずっとテーブルの上にあり、
まさか海賊たちもこの箱の中にその「ナビィ」という者が居るとは思うはずがないと、
そうエルダーは判断したのです。
海賊たちは「ナビィ」という者を探してあちこちを引っ繰り返していますが、
「ナビィ」という者が絶対にいないような場所に隠れていれば、
自分が見つかることはないとエルダーは思ったのです。

「フッフッフ・・・ここなら絶対見つからない!」とエルダーは誰もいない船室で、
得意顔で箱の中でほくそ笑んでいます。
そこに、ルカが1人で船室に入ってきます。
この後の展開はもう火を見るより明らかなのですが、エルダーはその悲劇を予想していません。

ルカはテーブルの上の饅頭の箱を見ると、ニヤリと笑い、
周囲を窺いながら鼻歌を歌ってコッソリとテーブルに近付いていきます。
饅頭をつまみ喰いしようとしているのですが、アイムに見つかると煩いので、
アイムが部屋に入って来ないか注意を払いながら近づいているわけです。
そして、テーブルの脇に身を寄せるとルカは横目で周囲を窺いながら箱のフタを開け、
手探りで饅頭を1つ掴みます。
が、掴まれたのは饅頭ではなくエルダーでした。
しかしルカの目は周囲に注意を払っていますので、
手にしたものが饅頭ではないということに気付いていません。

エルダーはまさか絶対に見つからないと思っていた場所のフタが開けられ、
女海賊の手に掴まれてしまうとは思っていなかったので、大慌てで、
しかも自分を掴んだ女海賊の手が、自分をその口に放り込もうとしているのに気付き
「や、やめろぉぉ!!」と心の叫びを上げますが、
なすすべなく、ルカにガブッと噛まれてしまいます。

ルカは齧ったものが、異様に固くて不味かったので、顔をしかめて手にしたモノを落し、
「ああ〜!?何これぇ!?・・・固くてまっず!!」と、嫌そうな顔をしてテーブルから離れます。
ルカはこの「味一番まんじゅう」という饅頭が単に固くて不味いのだと思ったようで、
手から落したモノや残りの饅頭には見向きもせず、去っていきました。
その間に一目散にエルダーは床を転がって逃げ出し、階段を転がり上ります。
何せ喰われそうになったのですから、こんな恐ろしい経験はありません。
甲板に出たエルダーは「何すんじゃああああ!?」と絶叫します。

この悲痛な叫びは突堤のヤンガーにも伝わり、
ヤンガーはまた暑苦しく「だ・・・大丈夫か兄貴!?兄貴いいいい!!」と、海に突っ込もうとしてゴーミン達に止められます。
ヤンガーしつこいです。
というか、この弟、うるさいだけで、ほとんど役に立ってないです。

そこにエルダーから「大丈夫だ!作戦にアクシデントは付き物!いかなる場合でも俺は冷静さを失わない!」と
ヤンガーに向けて交信が入り、ヤンガーを落ちつかせますが、
さっきルカに噛まれて狼狽して絶叫してたクセに、冷静とかよく言えたもんです。
この説得力皆無のカッコつけ発言にヤンガーは感動し「さすが兄貴!」と感心します。
しかし、やはりエルダーは甲板で風に吹かれていると、
さっきルカに噛まれた跡が痛んできて「でも痛い・・・い、いたぁいぃぃ!」と泣きべそをかくのでした。 にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 23:14 | Comment(0) | 第8話「スパイ小作戦」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月15日

第8話「スパイ小作戦」感想その3

その後、気を取り直したエルダーはゴーカイガレオンの船室に戻り、
ナビィを探し回るマーベラス達から巧妙に身を隠しながら潜入捜査を続けました。
というか、もともとマーベラス達はエルダーを探してるわけではないので、
エルダーがさっきのように勝手に慌ててバタバタ動き回ることがない限り、そう簡単には見つからないのです。

しかし、姿を隠すことには成功したものの、その後、潜入捜査の実は上がっていませんでした。
マーベラス達5人はずっと、ただひたすらナビィを探し続けているだけだったからです。
船室に5人が集まり、「どうやらこの船にはいねぇようだな」とマーベラスは結論づけます。
「ホント、何処行っちゃったんだろ?」とハカセも溜息をつきます。
「もしかしてナビィの身に何かあったのでしょうか?」とアイムも心配そうです。
どうもナビィは船の中にはいないようです。
しかしナビィが居ないと、マーベラス達はお宝探しが進められないので、
その様子を探ろうとしているエルダーはお預けを喰らった状態が続いており、いい加減痺れを切らし
「くう〜っ!肝心な時に何だよもう!」と、天井からぶら下がった装飾具の中に潜みながら小声で文句を言います。

「マーベラスがいっつも鳥、鳥、言うから怒って家出しちゃったんじゃないの?」とルカがからかうように言うと、
マーベラスは少し慌てて「えっ?・・・そ、そんなわけあるか!」と否定します。
マーベラスも普段、ナビィが嫌がってるのを承知で面白がって「鳥」呼ばわりしてる自覚はあるようです。
それで少しは罪の意識があるようで、マーベラスは慌てて非難の矛先を変えようと
「アイムがお茶ぶっかけたからじゃねぇか!?」と、アイムを指差します。

アイムは自分に急に矛先が向いて慌て「ぶっかけただなんて!」と言い返します。
しかし実際、今日のことなのか昨日のことなのか分かりませんが、
ドジなところのあるアイムはつまずいて熱いお茶をこぼしてナビィにかかり、
ナビィが熱がって大騒ぎになったようです。
しかしナビィはロボットなのに熱さを感じるのですね。

「・・・でも、あれはワザとではないですし・・・」とアイムは思案します。
確かに申し訳ないことをしたとは思っていますが、
あれが悪意があったとはナビィも解釈しないであろうし、
それぐらいであったら家出まではしないだろうとアイムは思ったのです。
なんか、何時の間にか、ナビィが家出したことが前提の話になってしまってます。

「そうだ!ハカセさんが枕にしたからではないですか?」とアイムは思いつき、指摘します。
「ええ!?僕!?」とハカセは驚きますが、
ジョーは「あ!そういえば・・・」と、アイムの言う一件を思い出したようです。
最近のことでしょうが、ハカセはソファーでナビィを抱いて昼寝して、ナビィによだれを垂らしていたようなのです。
その時、ナビィが嫌がっていたのを、アイムとジョーは目撃していたのです。

マーベラスはその話を聞き「それだ!」と嬉しそうに言います。
ルカとジョーも「それだね!」「それだな!」と決めつけます。
この3人、ハカセを責める時はとても息がよく合います。
「ええ〜っ!?」とハカセはすっかり犯人扱いされて困り果て、
ルカは「あ〜あ可哀想に・・・今頃泣いてるよ!」とハカセをからかい、
マーベラスもハカセの肩をポンと叩いて「よだれで錆びちゃったんじゃないのか?」とニヤニヤします。

「あれだってワザとではないし・・・違うよ絶対!」とハカセは焦ってマーベラスの手を払います。
確かにそういうことはあったが、寝ぼけてやったことですから、ナビィも悪意は感じなかったはずです。
だから家出の理由とするのはおかしいとハカセは思いました。
しかし、そうなると結局、悪意のある意地悪をナビィにしていたのはマーベラスだけということになります。
それでは都合の悪いマーベラスは「じゃあ、なんで居ないんだよ!?」としつこくハカセにつっかかります。

その時、ずっと思案顔だったアイムが
「もしかして、何処かで電池が切れてしまったのではないですか?」と指摘します。
皆がハカセを責めている間もアイムは真面目にナビィの心配をしていたようです。
しかし「え?ナビィって電池で動いてんの?」とハカセは驚きます。
「違うのですか?」とアイムも意外そうに問い返します。
ハカセもアイムもナビィの動力源が何なのか知らないようです。
「俺は電池なんか換えたことねぇぞ!」とマーベラスが電池説を否定しますが、
ハカセが「そういえばナビィって何で動いてんだろう?」と考え込むと、
マーベラスは「俺が知るわけねぇだろう!」と言います。
なんとマーベラスまでもナビィの動力源を知らない様子です。

結局、3人ともナビィがどうやって動いているのかも知らないようで、
この後、ジョーも加わって4人でナビィの動力源について永遠にループするような無意味な会話が展開されます。
この4人の無駄話をイライラして聞きながら、エルダーは
「おいおい・・・話しこんでないで探してくれよ!・・・俺いつになったら帰れるんだよぉ!?」とブツクサ呟きます。
生きて帰れるか分からない危険な任務だとか言ってた割には、早く帰りたい気持ちは強いみたいです。

ところが、よく見てみると、その4人の会話を眺めて立っているルカの横にナビィがいます。
ナビィはアロハシャツに麦わら帽を被ったリゾートっぽいスタイルで、
熱く議論する4人を見て「どうしたの?みんな・・・」とルカに話しかけます。
ルカは4人の方を見たまま、ボンヤリと「うん?ナビィがいなくなっちゃって・・・」と答えます。
「ホントにぃ!?」とナビィは驚きます。
「う〜ん、ねぇナビィ!ナビィ何処にいるか知らない?」とルカは問いかけ、
ナビィは「知らな〜い」と応え、
ルカは「・・・ったく!ナビィのヤツ!」と舌打ちしますが、
そこで「ん?」と会話が何かおかしいことにようやく気付き、横を振り向きます。

するとナビィがそこにいたので、ルカは「ああああああ!!」と大声を上げて驚きます。
ナビィもオウム返しに「ああああああ!!」と叫び返し、
2人の叫び声に振り向いたマーベラス達4人もナビィの姿を見て驚き、「ああ!?ナビィ!!」と、駆け寄ります。
「あんた!何処行ってたのよ?何その格好?」とルカに問い詰められて、
ナビィは「ちょっくらちょいと日向ぼっこしてたんだ!
そしたらさ、女子高生の可愛い子たちに囲まれて、ヤダ可愛い〜とかもう、オイラ大人気!
ムギュ〜なんて抱き締められて、コレもコレもプレゼントされちゃって・・・」と浮かれて自慢話を始めますが、
詰め寄った5人の表情がみるみる怒りに染まっていくのを見て、これはマズいと思い、
高笑いして誤魔化そうとしますが、締め上げられてしまいます。

ナビィは結局、勝手に外に行って遊んでいただけだったわけで、
余計な心配までして散々探し回る羽目になった5人、いやエルダーも含めて6人は、
ナビィの能天気な話を聞いて怒りは頂点に達したのでした。

そういうわけでナビィはこっぴどく叱られた後、アロハを着たまま縛りあげられて天井から吊るされました。
なんとも海賊らしい制裁の仕方です。
「反省・・・」と言った後、ナビィは5人の見守る中、「レッツ!お宝ナビゲ〜ト!!」と叫び、
吊るされたままグルグル回り始め、天井の梁に激突し、ヘロヘロと落ちながら
「空飛ぶ島で〜、運命の出会いがあるぞよ〜」と告げ、
「こんなん出ましたけど〜」と低姿勢で言う。

「空飛ぶ島?」とルカが不思議そうに問い返すと、
「そんなのあるわけないだろ!」とエルダーは思わずツッコミを入れてしまい、
隠れていた飾りから落っこちてしまいます。
床に落ちて大きくはねるエルダーを見て「何だテメエは?」とマーベラスは立ち上がる。
エルダーは跳ねながら高笑いし、自分で勝手に落っこちてバレたくせに
「気付くのが遅かったな!」と偉そうに言います。

跳ねているエルダーを見て、ジョーは静かにソファーに置いてあったバットを手に取ります。
もうオチは目に見えているのですが、
エルダーは迫りくる危険に気付かず、ピョンピョン跳ねて嘲笑いながら
「俺はザンギャック一のスパイ!スニークブラザースの兄エルダーだ!お前らの目的は全部聞かせてもらった!」と
カッコよく名乗りを上げて、更に何か言おうとしたところで、
ジョーの見事なバッティングフォームから繰り出されるスイングがエルダーにジャストミートして、
ゴーカイガレオンの外にライナー状に打ち出されてしまいました。
ちなみにジョーは左打ちです。
ジョー役の山田裕貴は野球をやっていたそうで、なかなか良いフォームです。

「あ〜れ〜!?」と飛んで落下してくるエルダーをキャッチしようとして
「兄貴いいい!!」とヤンガーは落下地点にゴーミンを引き連れていきますが、
全く目測を誤り、ヤンガー達の構える場所と全然違う場所にエルダーは落っこちます。
ヤンガー全く役に立ちません。
ヤンガーはエルダーに駆け寄って「やっちまった!兄貴!兄貴!大丈夫かぁっ!?」と大騒ぎしますが、
そこにマーベラス達5人が飛び降りてきます。

「盗み聞きとは、いい趣味じゃねぇか!」とドスをきかせながら、マーベラスはゆっくりヤンガー達に近付きます。
「聞かれたからには、タダで帰すわけにはいかねぇなぁ・・・」と言うマーベラス。
これって、どう聞いても悪者のセリフです。
秘密を知られたので口封じのために殺す。
こんな理由で戦う戦隊ヒーローも前代未聞です。
毎回、正義の味方らしからぬ理由で戦う戦隊、ゴーカイジャーならではのセリフですね。

ここで5人はゴーカイジャーに変身し、名乗りシーンの後
「派手に行くぜぇっ!!」とマーベラスはゴーカイガンをくるくる回してヤンガーを蜂の巣に撃ちまくり、
吹っ飛んだヤンガーを踏んづけてゴーミン達がゴーカイジャーに突撃していくのが可笑しい。
スニークブラザース扱い悪過ぎです。

ここでまずゴーカイジャーとゴーミンの戦闘シーンとなりますが、
相変わらずゴーカイジャーの基本アクションの出来栄えが素晴らしいです。
特にハカセの、最初は寝そべっていてゴーミンが襲ってきたところで横に飛びのいて
足に結んでいたロープでゴーミン達の足をひっかけて倒してから
「ドレミファミレド」と唄いつつ剣で叩くというコミカルなアクションは面白い。

ここで「激しくいってみるか!」とマーベラスが取り出した赤いレンジャーキーが何なのか
よく分からないのは中澤監督の回の豪快チェンジの特徴であるようです。
変身時のエフェクトの効果を際立たせるためなのでしょう。
「豪快チェンジ!!」と叫んで5人が集まってレンジャーキーを差して回すと、
獅子、鮫、鷲、牛、虎の顔の紋章が浮かび上がり、更に「牙吠」の文字が浮かんで砕け散り、
5人はガオレンジャーに豪快チェンジします。

ガオレンジャーへの豪快チェンジは前回に引き続きですが、
前回はハカセとアイムが参加しない形だったので、
マーベラスのガオレッド、ジョーのガオブルー、ルカのガオイエローの3人だけであり、
ガオブラックとガオホワイトはいませんでした。
今回はハカセとアイムも参加して、5人のガオレンジャーは初めてのことです。
アイムのガオホワイトは単独でならば第3話で登場して大技を披露していますが、
ハカセのガオブラックは初お目見えです。

ここでのガオレンジャーのアクションは、武器を持たない素手アクションに徹しており、
それぞれのモチーフアニマルを模したアニマルアクションを魅せてくれます。
ハカセのガオブラックは牛のパワフルさを魅せる豪快なアクション、
ジョーのガオブルーは鮫のように低い姿勢から両手を口のように合わせてのアクション、
ルカのガオイエローは鷲のように手を大きく広げて敵を切り裂き飛ぶようなアクション、
アイムのガオホワイトは虎のように身軽で相手にとびつき引っかくようなアクション、
そしてマーベラスのガオレッドは獅子のように余裕の態度で敵を引き裂くようなアクションで、
いつものヤクザキックも健在です。
ただ、全員が戦いながら「ガオ」と言わされているのは、なんかの罰ゲームなのでしょうか。
まぁ面白いからいいですが。

そして5人が並んだところで
「でもって、トドメはこれでどう?」とルカが出したレンンジャーキーはまたよく見えませんが、
それと同種のレンジャーキーを全員がモバイレーツに指して回すと
「デ〜ンジマン!」のボイスと共に、5色5種のスーツが広がって展開するエフェクトで、
5人はデンジマンに豪快チェンジします。
この変身エフェクトは「デンジマン」本編のオリジナルのエフェクトを踏襲しています。

「電子戦隊デンジマン」はシリーズ4作目(当時の認識では2作目)の初期作品で、
この頃の戦隊の変身シーンには特殊なエフェクトは無いものが多かったのでした。
何故かというと、この頃の戦隊の変身というのは普通に最新科学の粋を集めて作った特殊スーツを着用するという感覚だったので、
摩訶不思議なエフェクトが出て来るのは不自然だったからです。
ちなみに7作目の「ダイナマン」から変身時のエフェクトが定番になります。
こうした中において、この4作目の「デンジマン」においては変身シーンに
このような不思議な感じのエフェクトがあるのは、
デンジマンのスーツが地球由来の技術ではないからです。
デンジ星の超科学の産物であるので、変身エフェクトもこの頃にしては不可解なものになっているのです。
また、この時、マーベラスたちは変身時にヘルメットの傾きを直すような仕草をしていますが、
これも「デンジマン」オリジナルの踏襲です。
これは、この時期はスーツを「装着する」という意識が強かったことの現れです。

デンジマンはゴーカイジャーと配色が同じ戦隊ですが、
この時期はシングルヒロインが定番の時期ですから、デンジイエローはもちろん男ヒーローで、
ここではルカが性別逆転で女版デンジイエローとなります。
デンジマンの本来の紅一点はデンジピンクで、こちらにはアイムが変身していますが、
デンジピンクはスカート付きヒロインであり、
ルカの女版デンジイエローもこのデンジピンクと同型のスカートを装着して女戦士であることを示しています。

ここで5人はゴーミン達に対してデンジパンチで攻撃します。
これはオリジナルのデンジマン5人の多用した技で、
両手に大きな拳型のアタッチメントを装着して敵をぶん殴るという、非常に分かりやすい技です。
これほど分かりやすい技を使う戦隊も他にはいないので、
短い時間でデンジマンを表現するのに最適な技だと判断されたのでしょう。
両手の銀色の大きな拳をガンガン叩き合わせて火花を散らすという演出も当時の再現になっていますが、
5人がゴーミン達を叩きのめしているシーンの背景が、変な電子チップの基盤みたいな模様になっているのは、
やっぱり「電子戦隊」だからなのでしょうか。

そうしてゴーミン達を一掃した5人の前にスニークブラザースが立ちはだかります。
「フン!やられたように見えるが、お前らを疲れさせる作戦だぁ!!ここからは一気に攻めるぞ!!」と、
ヤンガーの掌の上でエルダーはひどい負け惜しみを言います。
「いくぜ兄貴ぃっ!!」とヤンガーもエルダーに応じ、エルダーは「うむ!」と言いますが、
次の瞬間、エルダーはまたヤンガーの掌の中で握りつぶされ「え?・・・あの・・・」と慌てたまま、
ヤンガーは気合いを発してエルダーを握った腕をブンブン振り回して「どりゃあああ!!」と叫び、
ゴーカイジャー目がけてエルダーを思いっきり投げつけます。
するとエルダーはゴーカイジャー5人のあたりをスーパーボールのように飛び跳ねて攻撃して、
最後はまたヤンガーの掌の中に戻っていきました。

「どうだぁ〜!」と勝ち誇るヤンガー。
一方、この兄弟攻撃に少しダメージを受けたゴーカイジャー5人でしたが、
ジョーが「そこそこやるようだな!だが・・・」と言って、
5人が新たに取り出したのは、ゴーグルファイブのレンジャーキー。
「これならどうだ!」とマーベラスがモバイレーツにゴーグルレッドのレンジャーキーを差し、
他の4人も同様にゴーグルファイブのレンジャーキーを差して回し、
「ゴ〜グルファイブ!」のボイスと共に5人はゴーグルファイブの姿になって次々と前方宙返りで飛び出していきます。

ここは特別な変身エフェクトは無く、その代わりにレンジャーキーがあらかじめ見えるようになっています。
変身エフェクトが無いのは、シリーズ6作目の「ゴーフルファイブ」のオリジナルが変身エフェクトが特に無い戦隊だったから、
それに準じているわけです。
オリジナルの方はブレスレットで変身するのですが、
変身コールの後、このようにいきなりゴーグルファイブのスーツを装着完了している状態で
ジャンプして前方宙返りというパターンが多くあり、今回もそれに倣っているわけです。
また、豪快チェンジのカットの次のカット、つまり変身後の最初のカットが足元のアップというのは
オリジナルのゴーグルファイブの変身シーンに準拠しています。

ゴーグルファイブは初めてブラック戦士が登場した戦隊ですから、
グリーンがおらず、代わりにゴーグルブラックがいます。
そういうわけでハカセがゴーグルブラックです。
また、本来のゴーグルイエローは男のデブキャラなのですが、
ルカが性別逆転で女版ゴーグルイエローとなります。
ゴーグルファイブは本来の女戦士であるゴーグルピンクもスカーツ付きスーツではなく
男メンバーと同じようなツナギ型のスーツなので、
ルカのゴーグルイエローもスリムで小柄にはなっていますがスカートはありません。

ここでは5人全員によるリボンを使った攻撃となります。
ゴーグルファイブは新体操をモチーフとした武器を使う戦隊で、
5人それぞれの個人武器がロープ、棍棒、輪、ボール、リボンであり、
通常は1人ずつ別々の武器を使って戦うのですが、
たまに5人全員が同じ1つの武器を使って攻撃することもありました。
今回はそれのリボンの場合を再現しているわけですが、
リボンが選ばれたのは、別に戦術的に意味があるわけではなく、
単に最も新体操っぽい道具だからでしょう。
短い時間にゴーグルファイブという戦隊の特徴を表すには、
いかにも新体操っぽくて華やかで面白味のあるリボン攻撃が良いという演出的な判断でありましょう。

5人はゴーグルファイブの姿で5色のリボンをクルクルと回して、一斉にヤンガーに向かって放ちます。
そしてヤンガーをリボンで縛りあげて振り回し、地面に何度も叩きつけてから、遠くに投げ飛ばします。
そして5人はゴーカイジャーの姿に戻り、地面に転がった起き上がったヤンガーに追撃をかけ、
マーベラス、ジョー、アイムがゴーカイサーベルで斬りつけ、
ルカとハカセがヤクザキックでまたヤンガーを地面に転がします。

最後はマーベラスが「ストップ・ザ・バトルだ!」と言って
バックルからゴーカイジャーのレンジャーキーを取り出し、
今回はゴーカイサーベルにレンジャーキーを差し込む「ゴーカイスラッシュ」で
ヤンガーとエルダーをあっけなく撃破、倒します。
やっぱりスパイに特化した怪人だけに、戦うと弱かったです。
ちなみに「ストップ・ザ・バトル」というのは、
ここではマーベラスは「終わりにするぜ!」というような意味で使っているのでしょうけれど、
これはゴーグルファイブのEDテーマのタイトルでもあります。まぁちょっとした小ネタです。

宇宙空間のギガントホースではスニークブラザースが倒されたのを確認したインサーンが
「ちょっと可愛がってた2人だったのに・・・!」と悔しそうに巨大化銃を発射します。
あんな2人を可愛がってたのかインサーン・・・。
やっぱり面白かったからなのでしょうか?

で、巨大化光線を浴びて復活したエルダーとヤンガーでしたが、
エルダーは巨大化してようやく人間サイズです。
そのまま放置されてはヤバいので「弟よ〜!!」とヤンガーに声をかけます。
ヤンガーは「おっといけねぇ!」とエルダーをつまみ上げ「おりゃあああ!!」と気合い十分です。
マーベラスは口封じに殺そうとしてるクセに「しつこい奴らだ!」と悪態をつきつつ
ゴーカイガレオンを呼び寄せ(というか、その場に浮かんでいたはずなのだが、このへん実にテキトーで良い感じ)、
海賊合体でゴーカイオーに合体します。

ゴーカイオーに向かい合い、
「バァカめ!!我ら兄弟2人にロボット一体で立ち向かおうというのか!?・・・なぁんと愚かな!!」と、
エルダーは、いかにも雑魚キャラっぽいセリフを吐きます。
「北斗の拳」でモヒカン雑魚キャラを数多く演じた千葉氏、こういうセリフが本当によく似合います。
「兄貴!!我ら兄弟の絆を見せてやろうぜぃ!!」とヤンガーもまた意味不明に熱いことを言い、
またさっきのように、ヤンガーはエルダーを振りかぶって思いっきりゴーカイオーに向けて投げ込みます。
これをゴーカイオーはバットを構えて「ゴーカイバット!」と叫び迎え撃ちます。
てゆーか、どっからそんなでかいバットを出したのかなどと、もうこの際ツッコむのも野暮というもので、
これは予想のついたオチです。
しかし、こいつら、ビル街で何を遊んでいるのか・・・。

ゴーカイオーはジョーと同じく左打ちで、見事なバッティングフォームで、
高めに浮いたエルダーをバットの真芯でジャストミートします。
この時、野球漫画のように一瞬静止した画面の色調が反転し、
エルダーが「くの字」型にひしゃげるのが最高です。
そのままゴーカイオーはバットを振り抜き、
快音を残してエルダーは実に良い角度の弾丸ライナーで飛んでいき、
大空に吸い込まれるように消えて、遠くで星になり一瞬輝き、消えます。

ヤンガーはまるでホームランを被弾したピッチャーのように振り返り
エルダーの飛んでいく弾道を仰ぎ見て、「兄貴いいいいいいい!!」と絶叫。
花形にホームランを打たれた星飛雄馬のようにガクッと四つん這いにへたり込んで地面の土を掴み
「よくも兄貴を星にしたなぁ!!」と悔しそうに喚きます。

ゴーカイオーは予告ホームランのようにバットをヤンガーに向けて突き出し、次はお前だと言わんばかり。
空にはエルダーの幻が浮かび上がり「後は任せたぞ・・・弟よ!」と言い、
ヤンガーはそれが聞こえるのか、「任せろ兄貴!!絶対に許さん!!」と叫び、ゴーカイオーに突進します。
なんかもう、このあたりのシーン、制作サイド遊びすぎで、
ゴーカイオーもバットを上に放り投げてヤンガーに向かっていき、
殴る蹴るというムチャクチャな感じで、まるで野球の乱闘シーンのようです。
最後は「一気にトドメだ!」とデカレンジャーのレンジャーキーをコクピットに差し込み、
デカゴーカイオーとなり、ゴーカイフルブラストでヤンガーを倒し、戦闘終了となります。

お気に入りのスニークブラザースを今度こそ完全に倒されてしまったインサーンは
ギガントホース艦橋で「くっ!海賊どもめ!!」と卓を叩いて悔しがります。
皇族のワルズ・ギルよりも悔しがり方に品があります。
ただ、スニークブラザースは敗れて倒されはしましたが、きっちりスパイの使命は果たしています。
マーベラス一味の地球に来た目的が「宇宙最大のお宝」を見つけるためであり、
そのためには34のスーパー戦隊の大いなる力を集める必要があることもダマラス達にバレてしまいました。
そして、今回のナビィのお宝ナビゲートのお告げ「空飛ぶ島で運命の出会いがあるぞよ」というのも、
どうやらダマラス達には知られてしまったようです。
ダマラスは押し殺した声で「奴らの目的は分かった・・・!」と呟き、
「これ以上、思い通りにはさせん・・・!」と静かに闘志を燃え上がらせます。

一方、戦い終わってゴーカイガレオンに戻ったマーベラス達は、勝利したというのに浮かない顔です。
自分達の地球での目的をザンギャックに知られてしまったであろうことを知り、
さすがにこれはマズいと思っています。
マーベラスもさすがに今回は浮かない顔で腕組みをして黙り込んでいます。
「・・・ザンギャックに知られた以上、邪魔しに来るかもよ?」とハカセは不安を口にしますが、
ジョーは「奴らより先に大いなる力を手に入れればいいだけの話だ・・・」と、あくまで強気です。
「そうですよ!」とアイムも同調し、ナビィも「そうですよ〜」と真似します。
まぁとにかく、ここまで来たらやるしかないようです。
それに、マーベラス一味が「宇宙最大のお宝」を手に入れたいというのは、
皆、何かしらのこだわりがあるようにも思えます。
そのあたり詳細はマーベラスの「アカレッドとの約束」以外はまだよく分かりませんが。

ここでルカが「でもさ・・・空飛ぶ島って、何処にあんの?」と疑問を口にします。
ザンギャックより先に大いなる力を見つけるも何も、
そもそも今回、何処に行けばいいのかもよく分からないことに気付いたのです。
「空飛ぶ島で運命の出会いがある」とのことだが、その「空飛ぶ島」というのがよく分からない。
マーベラスも「空飛ぶ島」に心当たりは無いようで、「ま・・・どうにかなるだろ!」と言います。
「この星を2、3周すればいいってことだ!」と言って、マーベラスは操舵室に向かいました。
「ええ〜!?」と他の4人はイヤそうに叫びます。

空飛ぶ島ということは、島は空に浮かんで飛んでいるということでしょう。
そんなモノは滅多に無いのだから、目立つはずで、
この地球の空を2、3回ぐるっと回れば、そのうち見つかるだろうというのがマーベラスの大雑把な考えでした。
しかし、地球を2、3周といっても高速で回ってしまっては島など発見出来ませんから、
ゆっくり回ることになります。
そうなると、2、3周といっても、かなりの手間がかかることが予想され、
4人はそれを想像して、ウンザリしたのでした。
しかし、とにかく、そうするしかないわけで、
ゴーカイガレオンは地球周航の空の旅に出発し、今回はここで幕となります。
「空飛ぶ島で運命の出会いがある」というお告げの謎解きは次回に持ち越しです。

さて、今回はザンギャック側にマーベラス達の地球での目的が知られてしまうという重要な変化が起こりました。
これまではザンギャックとゴーカイジャーの戦いが始まる経緯としては、
「偶然出くわす」というパターンしか無かったわけですが、
今後は、ザンギャック側がゴーカイジャーの宝探しの邪魔をするために現れるという
パターンも生じるようになったわけです。

しかも、ザンギャック側でこのゴーカイジャーの目的を知ったダマラスとインサーンが、
成り行き上、ワルズ・ギルやバリゾーグには秘密で行動したため、
この後もこの海賊の目的を知ったこと自体を秘密にせざるを得ず、
これによりザンギャック側で2つの系統のグループが生じるきっかけともなるのかもしれません。

司令官ワルズ・ギルと作戦担当士官バリゾーグは
相変わらずゴーカイジャーの目的は知らないまま普通に地球侵略作戦を遂行し、
その過程でゴーカイジャーとたまたま出くわして邪魔をされて怒って戦闘を行うという、
今までと同じパターンが繰り返されるのでしょう。
一方、それとは別個、あるいは同時進行で、
ダマラスとインサーンのラインでゴーカイジャーの宝探しの邪魔をし、
先回りして始末しようとする動きも生じることになります。

このようにザンギャックの中で、
表の地球侵略作戦(ワルズ・ギルとバリゾーグが主に進める)と、
裏のお宝を巡る戦い(ダマラスとインサーンがこっそり行う)という
2つの系統の作戦が生じることになります。
これによって、これまであまり役割が明確でなくて目立たなかったダマラスに活躍の場が与えられることになり、
アホのワルズ・ギルとは違って、それなりに怖そうな敵の親玉が登場することになるのです。
もちろんワルズ・ギルのバカっぷりは、それはそれで今後も楽しめるのであり、
このようにザンギャックに2系統が生じることで、物語の楽しみの幅がより広くなると言えます。

また、もしかしたら、表の地球侵略作戦をゴーカイジャーがたまたま邪魔するというエピソードは
ゴーカイジャー単独回に固めて、そこでの敵はワルズ・ギルの方の系統となり、
レジェンド回はダマラスの系統の敵との間でお宝争奪戦をやるというような棲み分けになるのかもしれません。
まぁ今回はたまたまダマラスがお宝ナビゲートの内容まで知っているので、
次回のお宝争奪戦まで引きを作ることが出来るのであって、
今後はなかなかそこまではいかないのかもしれませんが。 にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
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