2011年10月03日

第29話「アバレ七変化で新合体」感想その1

今回は、前々回の第27話の「入れ替わり篇」に続く
スーパー戦隊シリーズ定番エピソードシリーズ第二弾ということで、
「ヒロイン七変化篇」です。

つまり、マーベラス一味が物語の前半を費やして地球を守る戦隊に成長し、
物語終盤、おそらく4クール目にクライマックスの盛り上がりが描かれるまでの谷間のような期間、
3クール目の期間の通常回にスーパー戦隊シリーズ定番エピソードに
ゴーカイジャーのキャラを落とし込んでガッツリ作ってみようというような企画の一環です。

この3クール目の通常回の定番エピソードシリーズのコンセプトというのは、
第27話と今回をふまえて勝手に想像すると、
物語の大筋の中でのキャラの成長を描くのはレジェンド回に回して、
むしろ定番エピソードのフォーマットに従うことを徹底し、
その中で「ゴーカイジャー」独自の味付けを施すというような感じでしょうか。

例えば第27話の「入れ替わり篇」も、
ゴーカイジャーの物語の中での位置づけというのはさほど重視されない完全独立エピソードで、
「入れ替わり篇」としての最高の出来のものを追求したという印象でした。
実際、「入れ替わり篇」としてのエッセンスを全て盛り込んだ、
「入れ替わり篇」のお手本のような素晴らしいエピソードであったと思います。
そして、それでいて、「ゴーカイジャー」でしか成立しない「入れ替わり篇」であるという
オリジナリティーの追求もなされており、
あの変身後アクションの入れ替わりの妙や、
男性的女性キャラのルカと女性的男性キャラのハカセの入れ替わりという逆転の発想などは、
まさに「ゴーカイジャー」ならではの味付けであったと思います。

今回の「ヒロイン七変化篇」も同じように、
物語全体での位置づけはこだわらない完全独立エピソードで、
あくまで「ヒロイン七変化篇」の究極を目指しつつ、
「ゴーカイジャー」ならではの味付けを施す、そういう内容だったと思います。

そもそも「ヒロイン七変化篇」とはどういうものなのかというと、
似たようなものに、いわゆるコスプレ篇というものがあります。
例えば「ゴーカイジャー」では第6話のルカがメイド服を着たりしたようなエピソードはコスプレ篇の一種です。
他、よくあるパターンのコスプレ篇はセーラー服を着ての学園潜入エピソードなどもあります。
また、男性メンバーのコスプレ篇もあり、その代表的なものに女装コスプレ篇があります。
また集団コスプレ篇として時代劇篇などもあります。

しかし、これらの普通のコスプレ篇というものは、コスチュームの種類も多くないし、
それらのコスチュームを着用するストーリー上の必然性というものがちゃんとあります。
ただ、もちろん必然性からコスプレ企画が生じているわけではなく、
コスプレをさせようという企画意図があって、
そこに必然性を後付けしている場合というのがほとんどなのですが、
それでも劇中で必然性や脈絡というものは描こうとしています。
第6話も本当はルカにメイドコスプレをさせたかっただけなのでしょうが、
金持ちオヤジがルカに屋敷でのバイトを持ちかけた結果、
ルカがメイドの恰好をすることになったという必然性と脈絡がちゃんと描かれています。

なぜ必然性や脈絡をしっかり描こうとするのかというと、ストーリーを破綻させないためです。
つまり言い換えれば、ちゃんとストーリーのあるエピソードの中でコスプレをさせて適度に遊んでいるわけです。
ところが、真の「ヒロイン七変化篇」というものは、
このコスプレをする必然性や脈絡というものが無く、ストーリーが破綻しているのが特徴です。

そもそも七変化ですから7つぐらいのコスチュームを着用するわけですが、
そんな多くのコスチュームの1つ1つに必然性と脈絡を設定することは不可能です。
いや、その脈絡の無さを一種の脈絡としてしまう力技として
「かくし芸大会篇」や「夢の中の世界篇」や「魔法使い篇」というものはあります。
また、稀に7つぐらいのコスチューム全てに抜群のストーリー構成力で
必然性と脈絡を一応つけてしまう場合もあります。
これらの力技や神技のケースにおいては七変化であっても必然性と脈絡は描かれているのですが、
こういうのは本当の意味の「七変化篇」ではありません。
こういうのは、単に非常に優れたコスプレ篇であるに過ぎません。

真の「七変化篇」というものは、コスチュームの数はこの際あまり問題ではなく、
あえてコスチュームの必然性や脈絡を描かないというスタンスが基本になっている
エピソードのことを指すのであり、
ストーリーをわざと破綻させて、
ストーリーからの遊離感覚とテンポを重視する特殊なノリのエピソードなのです。
つまり「今回は七変化させてますよ〜」というスタッフの作為的主張が妙にうるさい、
楽屋裏が見えるようなメタ的な恥ずかしさが伴うファッションショー的エピソードといえます。

まぁハッキリ言って、かなりイタいエピソードです。
このイタさが許容されて面白さが成立するのは、基本的にヒロイン、女性キャラです。
これは何故なのかというと、女の子というのは色々な服装への着せ替えをする
変身願望のようなものが強いからです。
人形遊びの着せ替えごっこや、変身系の魔法少女アニメが女子に人気があるのは、
そうした女子の嗜好によるものです。

こうした女の子の変身願望と往年の人気テレビドラマ「多羅尾伴内」の七変化とを融合して
バトルアクションの中で「ヒロイン七変化」という様式美を確立したのが「キューティーハニー」でした。
スーパー戦隊シリーズはこのキューティーハニーの「ヒロイン七変化」を実写で再現し、採り入れたのです。
つまり「ヒロイン七変化」というのは小さい女の子向けの企画なのです。

スーパー戦隊シリーズは小さい男の子向けの番組ですが、小さい女の子の視聴者もいます。
それを意識しているからこそ戦隊ヒロインというものは存在しているのです。
玩具は完全に男児向けですが、ドラマ自体は割と男児女児両方に対応した内容で作られています。
だから「ヒロイン七変化篇」は女児を対象としたエピソードといえます。
女児の変身願望を満足させることによって七変化演出特有のイタさを打ち消して成立するエピソードなのです。

ですから女児の変身願望を投影できるヒロインキャラでなければ成立しない。
まぁ男性キャラで「多羅尾伴内」の七変化を再現した番場壮吉という例もありますが、
あれは番場壮吉という笑ってしまうぐらいスマートな、
あらゆるイタさが許容されてしまう特殊なキャラなので成立したものであって、
普通はスーパー戦隊シリーズにおける「七変化」といえば「ヒロイン七変化」です。

そのように「ヒロイン七変化篇」は小さい女の子対象ですから、
着替えていくコスチュームは、子供でもすぐに分かるような記号的で分かりやすいものが良いのです。
そもそもストーリーが破綻していくことが前提ですから、
ストーリー的な必然性でコスチュームに意味を持たせられませんから、
ビジュアルで即座に判るコスチュームが良いのです。

それに「ヒロイン七変化篇」はビジュアルで楽しませるしかないので
テンポよく唐突にどんどんコスチュームが切り替わっていく「早変わり」演出が伝統で、
この場合、1つ1つのコスチュームをじっくり見せることも難しく、
やはり見た目で分かりやすいコスチュームが良いです。

そうなると、セーラー服、ナース、婦人警官、ウエディングドレスあたりの
極めて記号的なコスチュームが良いということになります。
作り手としてはこのあたりは飽きていて、何か目新しいものをやりたくなるものでしょうが、
対象が女児だと考えると、むしろ目新しさを追求したり奇をてらうよりは、
このあたりの定番コスチュームでまとめる方が「ヒロイン七変化篇」の究極へ近づく道だといえます。
今回はしっかりこの方向性を徹底していて、非常に正しい「ヒロイン七変化篇」であったと思います。

また、女児の変身願望を満たすことでイタさを打ち消しているとはいえ、基本的にイタい内容ですので、
必然性やリアリティをバッサリ切り捨てた不条理ギャグエピソードとはいっても、
そのギャグは基本的にスベっています。
そこは例えば「W」の鳴海亜樹子みたいな余程のコメディエンヌの才能を持ったヒロインでない限りは、
ヒロインの可愛げでカバーするしかないわけで、
七変化篇はキャラが愛されているヒロインでないと成功は難しいといえます。

よって、七変化篇というのは物語後半に作られることが多く、
物語前半の展開を見て、ヒロインのキャラがしっかり立って、
人気キャラになっていることが確認されれば七変化篇の制作にゴーサインが出されると見ていいでしょう。
「七変化はヒロインの誉れ」といえるかもしれません。
ここまで不条理なヒロイン七変化篇を作って貰えたということは、
今回の七変化担当ヒロインのアイムは要するに成功したヒロインなのだと認められたと言っていいでしょう。
まぁ作品ごとのカラーや方針の違いもあって、
一概にヒロイン七変化篇が作られなかったからといって不人気ヒロインというわけではないのですが。

また、もちろんルカもアイムに負けないぐらいヒロインキャラとして成功しているとは言えます。
むしろコメディエンヌ的才能ではアイム役の小池唯さんよりも、ルカ役の市道真央さんの方が上かもしれません。
しかしルカは前々回の入れ替わり篇でメインを務めていますので、
ここはアイムがメインということになったのでしょう。

ただアイムが今回のヒロイン七変化篇のメインに選ばれたのは、
それだけではないもっと積極的な理由はあるでしょう。
それは、ヒロイン七変化篇がどうしてもかなりハジケた内容になるので、
ルカのハジケたキャラの場合はむしろハマリ過ぎて変にカッコよくなってしまう可能性が高く、
逆にアイムの場合は七変化のハジケっぷりと普段のおしとやかなキャラのギャップが大きくて、
むしろそこに滑稽さが生じます。
ルカのカッコいい七変化もそれはそれで魅力はあり見てみたい気もしますが、
やはり今回はあくまで定番エピソードのフォーマットを徹底するというコンセプトですから、
「ヒロイン七変化篇」は伝統的な不条理ギャグ篇らしさを追求した方がいい。
そこでアイムをメインにしてキャラギャップによる滑稽さを出した方がいいということになったのでしょう。

それに、キャラギャップによる笑いが、
基本的にどうしてもスベってしまう七変化演出をカバー出来るという利点もあります。
ただ、そのためにはアイムがしっかりハジケないといけないわけですが、
ここでアイム役の小池唯さんのタレントの素の顔とアイムという役柄とのギャップが活きてきます。
小池唯さんは割と元気で活発なので、今回の七変化ではむしろ素の顔でハジケており、
自然に普段のアイムの役柄とのギャップを出すことが出来ています。
これによって本来スベっているはずの七変化のギャグが
生き生きとしたキャラギャップで素直に楽しめるものとなっているのです。

ゴーカイジャーのメンバーは役柄と演者とのギャップが大きい場合が多く、
前々回の入れ替わり回もそれを上手く生かして作劇していました。
気が弱いハカセ役の清水一希くんは素の顔は気が強い正統派二枚目で、
活発なルカ役の市道真央さんは素の顔は内気でマニアックというふうに、
ちょうど入れ替わって逆転したキャラの方が素の顔に近いので自然に演じられたのです。
今回もそれと同じで、おしとやかなアイム役の小池唯さんが素の顔は元気で活発なので、
いつもと違うハジケたアイムも自然に演じることが出来たのでした。
そのおかげで唐突で必然性もリアリティも無い不条理な七変化ギャグが、
類稀なコメディエンヌ的才能を持っているわけでもない演者によるものであるのに、
スベっていないという珍しい現象が起きているのです。

「ゴーカイジャー」という作品は
各エピソードの視聴感としてはあっさりシンプル単純明快に仕上がっていながら、
脚本は実際はかなり緻密に作り込まれているのが特徴なのですが、
今回の「ヒロイン七変化篇」については、そうした「ゴーカイジャー」らしさよりも
「ヒロイン七変化篇」のフォーマットに忠実に、あえて破綻した脚本に仕上げてあります。
そのあたりはむしろ緻密に正確に徹底的にフォーマットをなぞっているとも言えます。

今回の脚本は荒川氏です。
普段「ゴーカイジャー」のメインライターの荒川氏は深い内容の熱いエピソードをしっかり書かれています。
そういう力量のある脚本家なのですが、サブに回った時はかなりギャグ回も多く、
特に歴代の「ヒロイン七変化篇」を多く手掛けてきているヒロイン大好き脚本家ですから、
今回はむしろサブに回った時のハジケた荒川氏が書いていると見ていいでしょう。

このように「ヒロイン七変化篇」のフォーマットとはつまり、まともなストーリーというものは無く、
全編通して飛躍だらけの、必然性やリアリティの無い不条理エピソードということです。
ただ、それゆえにこそ、実は「ヒロイン七変化篇」は作るのが難しいといえます。
何故なら、七変化は「早変わり」が基本ですから、コスチュームチェンジのテンポが非常に良く、
それゆえ案外短い時間でコスチュームの七変化が終わってしまうのです。
そうなると、その分、尺が余ってしまいます。
といっても、余った尺の分、コスチュームチェンジを増やすと、
あまりにワンパターン、冗長になってしまい飽きられてしまいます。

つまり、「ヒロイン七変化篇」などと言ったところで、
実際のところは「七変化」は全体の中のごく一部に過ぎず、何か他の要素と合わせなければ成立しないのです。
しかも、七変化部分のテンポが良いので、他の部分のテンポもそれに合わせて早くしなければならず、
その分、多くの要素が必要になってきます。
そして、七変化部分が不条理ギャグなので、
他の部分も変に真面目な内容にしてしまうと変な感じになるので、
七変化部分と同じように不条理で唐突な飛躍に満ちたものでなければいけなくなり、
しかもそれは面白くなければいけない。
しかし、そんな都合の良いものを残りの尺を埋めるほどたくさん用意するというのは大変です。
結局、「ヒロイン七変化篇」が成功するかどうかの大きなポイントは、
この七変化部分以外の要素をいかに上手く揃えることが出来るかなのです。

今回のエピソードはここを上手く工夫しています。
まず今回はバトルシーンがいつもより多めです。
いきなりバトルが始まり、それが終わったら七変化があり、その流れのまま再びバトルが始まり、
そのあと巨大戦に移行して終わります。
大まかに分けるとバトルと七変化しかありません。
考えてみれば「ヒロイン七変化篇」はどうせストーリーは破綻するのですから、
いっそストーリーなど必要無いのです。
唐突にバトルが始まり、唐突に七変化が始まり、そしてまた唐突にバトルが始まればいいのです。

ただ、それは書くのは安易ですが、実際にそれをやるのは大変です。
そんなにバトルシーンを退屈させずに長くもたせるのは難しいことだからです。
但し、「ゴーカイジャー」はその点、例外なのです。
何せ他戦隊への多段変身が出来ますからバトルに見せ場が多く、いくらでも長くバトルシーンを作れるのです。
ただ、それもいつもやっていることですから、
同じようなことをやって尺が長ければ、普段の回と比べて相対的にやはり冗長にも見えてしまいます。

そこで今回はあえてあまり多段変身アクションには頼らず、
シリーズにおいても非常に珍しい形のバトルシーンを最初に持ってきたのでした。
そのために今回の怪人ダイヤールの特殊能力を設定し、
しかもこのダイヤール、非常にハイテンションキャラなので、
バトルシーンのギャグとテンポと不条理感をしっかり七変化部分と合わせる原動力となっています。
しかしバトルシーンの功労者はダイヤールだけではなく、
やはり根本的にはゴーカイジャーのアクションのレベルが高く、
しかもマーベラス一味のキャラが非常によく立っているため、
長いバトルシーンを飽きさせないからだと思います。

そして今回のエピソードは、更に他の要素を詰め込んでいます。
普段の他のエピソードの場合、多くの要素を詰め込み過ぎると内容が破綻するのでお勧めは出来ないのですが、
今回は特例でそういう詰め込みは全然OK、むしろどんどんやった方がいいのです。
何故なら、「ヒロイン七変化篇」は破綻が前提となったエピソードだからです。
最初から破綻しているのですから、どんどん要素を詰め込んでもそれ以上破綻しません。
いや、より多くの要素を詰め込んでそれ以上さらに破綻すれば、それはそれでより良いともいえます。

そこで今回は、巨大戦部分には別にやらなくてもいい新合体のお披露目イベント篇という要素も詰め込んでいます。
これは「豪獣ゴーカイオー」という、ゴーカイオーの腕に換装パーツとして豪獣神の腕をつけたものです。
これはゴーカイオーの玩具と豪獣神の玩具があれば作れてしまう合体形態なので、新玩具ではありません。
つまり「豪獣ゴーカイオー」というものを画面に登場させて活躍させても、ほとんど玩具販促にはならないのです。
だから本来はこんなモノは登場させる必要は無かったのですが、
今回は「ヒロイン七変化篇」ならではの詰め込み感を更にハイテンションにするために、
こんなモノまで登場させたのでした。

しかも、この豪獣ゴーカイオーを
「アバレンジャーの大いなる力」のもう1つの使い方であるという設定にしています。
それだけなら、「たまたまアバレンジャーのレンジャーキーをゴーカイオーのコクピットに挿したら
出来てしまった」という演出で全然OKなはずなのですが、
今回わざわざアバレンジャーからレジェンドゲストの三条幸人と今中笑里まで呼んでいます。
もうムチャクチャ詰め込んでます。

こんなことが出来るのも今回が「ヒロイン七変化篇」という、
いくら破綻しても平気なエピソードであるからなのですが、
それ以前に、「ゴーカイジャー」がレジェンドゲストを呼んで、
過去のスーパー戦隊の物語世界と自由にクロスオーバー出来る作品だからこそ為し得た
独特の「詰め込み」だといえます。

この「ヒロイン七変化篇」に幸人と笑里が出るという自体が一種の破綻になっていて、
この2人の登場は今回のエピソードにおいて、何ら必然性も無く、唐突そのものといえます。
一応今回、冒頭ナレーションがレジェンド回バージョンなのでレジェンド回という体裁にはなっていますが、
いつものレジェンド回とはかなり趣が異なっており、
今回のエピソードに「アバレンジャー」という作品のテーマは全く関係無いように見えます。
一応、アイムの七変化がアバレンジャーの精神「アバレ」に通じるというようなことを幸人が言っていますが、
あまり意味がある発言とも思えず、この発言自体が一種の不条理ともいえます。
基本的には「ヒロイン七変化篇」という通常回に、
アバレンジャーの関係者2人が普通に純粋なゲストとして出演しているという印象です。

しかし、このようなレジェンドゲストの登場のさせ方というのは、
「ゴーカイジャー」の物語においてはタブーだったはずです。
「ゴーカイジャーのストーリー上の必然性の無いレジェンドゲストの登場は無い」というのが
「ゴーカイジャー」という作品の基本方針だったはずです。
しかし、今回に限ってはこれも例外的にOKなのです。
何故なら「ヒロイン七変化篇」には必然性やストーリーというものがそもそも不要なので、
言い換えれば、「ヒロイン七変化篇」に限っては、
どんな必然性の無い形でもレジェンドゲストは登場させることが出来るのです。

但し、どんなレジェンドゲストでも登場させることが出来るわけでもない。
戦隊の種類によっては、このような不条理ギャグ篇に唐突に登場させた場合、
全くカラーが合わないものもあります。
例えば前回のジェットマンなどは基本ギャグ篇は多い戦隊ではあったが、
それでもこの不条理唐突感とはあまり合わないでしょう。
というか、大抵の戦隊は合わないと思います。

だから、もしこの「ヒロイン七変化篇」の詰め込み要素の1つとして
必然性無しで唐突に何らかの戦隊を登場させるとしたなら、それに適合する戦隊はかなり限られます。
それはつまり、必然性の無い唐突なエピソード満載の不条理ギャグ戦隊ということでもありますが、
こんな唐突で必然性の無い短時間の出番で容易に存在感をアピール出来る瞬発力のある戦隊ともいえます。
歴代でこれらの条件に該当するのはおそらくカーレンジャー、アバレンジャー、ゴーオンジャーの3つでしょう。

ただ、別に「ヒロイン七変化篇」に必ずレジェンドゲストを出さなければいけないというわけではない。
出せるけれども出さなくてもよかった。
でもやっぱり出して、しかも適合する3戦隊からアバレンジャーを選んだというのは、
やはりアバレンジャーを出したかったからなのでしょう。
アバレンジャー篇をちゃんとやりたかったのでしょう。

アバレンジャーの大いなる力は第18話で鎧の回想シーンに仲代壬琴が現れて、
既に鎧に渡されていたという形で処理されてしまっていました。
あの時、壬琴は3人のレジェンドゲストの中で唯一顔出しで登場しセリフもあり、鎧としっかり絡んだため、
あの第18話は「アバレンジャー篇」であるかのような扱いになっていました。
実際、サブタイトルもアバレンジャーのフォーマットに従ったものであったので、
あれは確かに公式にアバレンジャー篇という扱いだったのでしょう。

しかし、内容的には実質は鎧の加入エピソードであり、
アバレンジャーへの全員での一斉変身やアクションも無く、
OPテーマのインストがかかるというような盛り上がりも無く、
レジェンド回としてはかなり寂しいものでした。
アバレンジャーはアクションが非常に特徴的で、OPテーマもとても燃える曲なので、
そういう盛り上がりが無かったのは非常に残念でした。
しかも「アバレンジャー」は荒川氏がスーパー戦隊シリーズにおいて
最初にメインライターを務められた作品ですから、思い入れも強かったでしょうから、
なおさらそのような扱いになってしまったことは残念だったことでしょう。

それで今回、「ヒロイン七変化篇」に必然性の無い形で詰め込むことが可能な戦隊として
アバレンジャー要素を詰め込み、
実質的には通常回の内容なのですが、名目は2回目のアバレンジャー篇ということにして、
レジェンドゲストをアバレンジャーから2人登場させて、
しかも幸人はともかく、ハイテンションのウザキャラの笑里を登場させて
幸人と夫婦というぶっ飛んだ設定とし、無理矢理に今回の七変化に絡め、
更に豪獣ゴーカイオーにまで繋げてしまったのでした。
こうして書くだけで、まさにかなりの「アバレ」っぷりといえます。

まぁ確かにこうした不条理な「アバレ」が「アバレンジャー」の1つの特色であり、
それが今回のエピソードと共通したテーマとなっていると言われれば、それもそうなのかもしれません。
結局、不条理を押し通してしまうほどのハジケた勢いというのが「アバレ」であり
「アバレンジャーの大いなる力」の源なのかもしれません。
そういう意味では今回もテーマが共通しているという意味ではレジェンド回であるのかもしれません。
しかし、今回のメインの筋に幸人と笑里がほとんど絡まないという点で、
やはり従来のレジェンド回とは相当趣が違うと言うべきでしょう。

まぁ今回はそういう不条理エピソードですが、
それでもさすがにメインライター担当回だけあって、
意外に少しばかりの重要情報も仕込まれてあったりもします。
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 23:45 | Comment(0) | 第29話「アバレ七変化で新合体」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月04日

第29話「アバレ七変化で新合体」感想その2

では本編ですが、まず冒頭は宇宙空間のギガントホースの場面です。
これがのっけからギャグテイスト溢れるシーンとなっていて、
ワルズ・ギルのくしゃみでギガントホースが大揺れしています。
指令室ではワルズ・ギルが顔を赤らめて鼻水をダラダラ垂れ流し「ティッシュ・・・ティッシュ〜!!」と喚き、
ゴーミンがティッシュを持ってくると、鼻をかみながら
「ティッシュといったらゴミ箱だろう!!」とワガママ放題に叱り、ゴミ箱を持ってこさせています。
自分で立って動くのも辛いようです。

ワルズ・ギルとは距離を置いた位置で「よもや殿下がお風邪を召されるとは・・・」と
ダマラスは驚いてバリゾーグと顔を見合わせていますが、なんか何気にワルズ・ギルを見下してるような感じ。
「バカは風邪をひかない」と昔から言いますから。

そこにインサーンがやってきて
「分かりました、ワルズ・ギル様、どうやら地球風邪のウイルスによるもののようで・・・」と
検査結果を報告し始めます。
最先端の科学力を誇るザンギャック軍が司令官の病気をロクな治療もせず鼻水垂れ流しの放置状態であった理由は、
どうもザンギャック帝国では未知の病気だったからであるようです。
ダマラスのセリフからすると「風邪」という症状の概念はあるようですが、
風邪は風邪でも地球の風邪をひきおこすウイルスはザンギャックにとっては未知のウイルスであったようで、
免疫が無いので、やたら悪化して治療法も無く、困り果てていたようで、
それで天才科学者インサーンが検査して治療法を探っていたようです。

「説明はいい!どうしたら治るんだ!?」とくしゃみをしながら
ワルズ・ギルは治療法を早く教えるようインサーンを急かします。
それに対してインサーンは「地球の女から集めた幸せエナジーを注射すれば一発で治ります。
それも幸せの絶頂にあるほどよく効くはず」という、
今回のお話を進めるためにテキトーに作ったのがミエミエな、なんともおバカな設定を提示します。
そしてワルズ・ギルは何だかよく分からないながらも「集めろ!すぐに集めろぉっ!!」と喚きます。
自分の風邪を治すために部隊を動かすとか、そういうことを遠慮するという思考は
このワガママ王子にはありません。

そこでバリゾーグが「うってつけの者を呼び寄せてあります」と、
あらかじめインサーンと打ち合わせ済みなのか、ずいぶん手回しよく
「出でよ!ダイヤール!」と指令室に呼び入れた怪人は
指令室をハイテンションで動き回り「お任せくださあぁい!ワルズ・ギル様!
地球の女どもの幸せエナジーをたぁっぷり集めてくるでありまぁす!!」と、そっくり返って敬礼。
どう見てもバカです。
言ってるセリフもインサーンが言ってたことそのまんましか言ってないし。

どこらへんが「うってつけ」なのかよく分かりません。
だいたい、女の幸せエナジーを集める「うってつけ」の能力って何なんだろうか?
えらく都合の良い能力を持っているようですが、それは今のところ謎です。
「頼んだぞ・・・ダイヤール・・・ふぇっくしょん!!」とワルズ・ギルはまたくしゃみでギガントホースを揺らします。
凄いくしゃみパワーです。てゆーか、指令室に居ないで寝てりゃいいのに。皆に伝染るだろうに。

そういうわけで猛烈にギャグ回の予感を醸し出しつつ、ここでOPテーマに突入します。
OPナレーションは前回ジェットマン篇に引き続きレジェンド回バージョン。
前後篇でもないのにレジェンド回が2回連続するというのは初めてのことですが、
今回は実質的には通常回にレジェンドゲストが普通にゲストとして登場するだけです。
ただ、それでもレジェンドゲストが出る以上はOPナレーションはレジェンド回バージョンなのです。

そしてCM明け、「アバレ七変化で新合体」という今回のサブタイトルが出ます。
これは第18話同様、「爆竜戦隊アバレンジャー」のサブタイトルのフォーマットに従って
「アバレ」の文字が入ったものであり、明確に今回が2度目のアバレンジャー篇であることが分かります。
「アバレンンジャー」のサブタイトルって、こんなふうに無理矢理「アバレ」を挿入してるので、
だいたい「アバレ」を含めて全部で3つの要素で成り立っている、
他の作品に比べて少し文字多めのものが多いのです。

そういえば「アバレンジャー」という作品、「3」という数字に結構こだわってたような気がします。
基本3人戦隊でしたし、敵怪人の名前も3つの要素で作られていたし。
今回もそういうアバレンジャー篇らしいサブタイトルで
「アバレ」と「七変化」と「新合体」という3つの要素で構成されています。
そして、これはまさに今回の内容そのまんまのサブタイトルなのですが、
本編が始まる前にこのサブタイトルだけ見ても、それぞれの要素の意味は分かっても、
この3つの要素がどう繋がるのか分からない、カオスな予感しかしません。
このサブタイトルから漂うカオス臭。
これが「アバレンジャー」という作品の毎回のサブタイトルの最大の特徴でありました。
まぁ実際、本編内容についても、今回も、アバレンジャーの各回も、やっぱりカオスだったわけですが。

で、本編が再開し、今日は昼食を外食していた様子のマーベラス一味がレストランから出てくるところです。
美味しい料理をいただいたようで皆満足そうにしていますが、
かなり高級なお店だったようで、わざわざマネージャー風の男が外まで見送りに出てきています。

考えてみればマーベラス一味って結構グルメです。
地球の食べ物事情に微妙に疎いので、時々カレーとかタコ焼きとか安い食べ物に興味を示しますが、
普段のハカセの作る食事は高級感があります。
ハカセの腕もいいのでしょうが、マーベラス一味の面々の要望を聞いた上で
ああいう感じになっているようですから、皆、美味しくて見栄えの良い食事を好む傾向が強いのでしょう。
何といっても彼らはいつも食事の時間を大切にしているのが、食事シーンを見ているとよく分かります。
そこらへんが彼らがグルメであると見なす最大の根拠といっていいでしょう。

グルメというのはまず基本は料理を楽しむことですが、料理を尊敬することが出来れば更に上等です。
が、マーベラス一味の面々は基本的に粗野な連中なので、料理を楽しむことにかけては一流のようですが、
料理に尊敬の念を示すのは不得手であるようで、
マネージャーが見送りに出ているのに挨拶もせずゾロゾロと外に出ていきます。
そんな中、アイムだけは「たいへん美味しくいただきました・・・また機会がありましたら是非・・・」と
丁寧にお辞儀しながら別れの挨拶をし、しっかりと料理を作っていただいた人達への尊敬の念を示しています。

そのアイムの上品な様子を振り向いて見ていた鎧が、前を歩くマーベラスの腕を掴んで
「ねぇ、アイムさんって、全然海賊っぽくないですよねぇ?」と、コソコソと声をかけます。
それに対してマーベラスは「はぁ?」と、(こいつ何言ってんだ?バカか?)的な対応をします。
この鎧のセリフのニュアンスからすると、どうも鎧はアイムが元お姫様だと知らないようです。
最初から単に普通の海賊の一員だと思っていたところ、
どうもアイムだけが他のメンバーと違ってやけに態度が上品なので、かねてから不思議に思っていたようです。

鎧がアイムの過去の経歴を知らないということが有り得るのかと、視聴者の立場では驚きもあるかもしれません。
視聴者はアイムが元お姫様ということは知っていますし、他の仲間もそのことは知っているからです。
しかし、視聴者が知っているのはアイムが獅子走に告白したシーンと、
同じくアイムが誘拐犯の梨田にそう匂わせたシーンと、
あとはインサーンがダマラスと打ち合わせ中に言っていたシーン、
行動隊長ザッガイがアイムを「元お姫様」と呼んだシーンを見たからです。
それ以外のシーンでは、第1話でルカがカレーを珍しがるアイムに身分の違いを匂わす発言をした程度で、
他はアイムが元お姫様と匂わせる発言は劇中では一切ありません。
そして上記のシーン全て、鎧の加入していない時期のシーンであり、鎧はこれらの発言を聞いていません。

また、マーベラス一味の鎧を除くメンバーがアイムの過去を知っているのは、
アイムが加入した時に彼らが既に海賊団のメンバーだったからです。
だから当然アイムの加入の経緯を知っており、アイムの過去も知っているというだけのことです。
そのアイムはジョーやルカの過去のことは最近まで全く知りませんでした。
そしてルカはジョーの過去のことは知りませんが、ジョーがルカの過去を知らないかどうかは分かりません。
ジョーが知らないのはルカの夢の内容であって、ルカの海賊団加入前の経歴ぐらいは知っていたかもしれません。
そしてマーベラスの過去は誰も知らなかったが、
マーベラスはジョーが元ザンギャック兵士だったことは知っている。
いや、ジョーが元ザンギャック兵士だったことは第10話の様子からするとルカは知っていたかもしれませんが、
それでもジョーのシドとの因縁などについてはルカはもちろん、マーベラスも知りません。

つまり、どうやらマーベラス一味においては他の仲間の過去の詮索をすることはタブーであり、
基本的に過去のことは語らないというルールが何となくあるようです。
本人が言いたければ言ってもいいのでしょうが、基本的には過去を語りたくないメンバーが多いのです。
ただメンバー加入時に自然にその時点の在籍メンバーが新規加入者の過去に触れて
知ってしまうという事情はあるのです。
だから一番新参の鎧を除く全員がアイムが元お姫様だったということは知っているのですが、
鎧だけは知らないし、誰も積極的に鎧にアイムの過去のことを教えようともしていないのです。
これは「絶対に教えてはいけない」というほどのレベルではなく、
「なんとなくそういうことは言わないものだ」という緩いタブーのような感じなのでしょう。

そもそもアイム自身、自分の過去を語りたがってはいません。
走に言った時は「大いなる力」の獲得に絡んでの走のマーベラス達への誤解を解くために
特別に告白したような感じであり、
梨田にはハッキリとした形で言っていません。
自分の過去を知っている仲間たちに対しても自分が元お姫様であるというような発言は一切していません。
基本的にアイムは自分が王女であった過去と決別しているようであり、
アイム自身が自分の過去を気軽に鎧に語るということも有り得ないでしょう。

また、鎧がザンギャックの手配書などを見て事前にアイムの過去を知っていたという可能性も無いでしょう。
一般地球人だった鎧が見ることの出来る情報でアイムの過去が分かるのなら、
走や梨田も事前にそれを知っていたはずです。
だから、あの手配書にはでっちあげの罪状と賞金額ぐらいの簡単な情報しか載っていないはずです。
そもそもインサーンがダマラスと密談していた時に触れられていたようなレベルの情報が
手配書に載っているのなら、アイム達だってジョーが元ザンギャック兵士だったことは知っていたはずです。

つまり、アイムがザンギャックに滅ぼされた星の亡命王女であるとか、
ジョーがザンギャック軍の残虐行為に反抗して脱走した兵士であるとか、
ルカがザンギャックの危険な破壊エネルギーを奪った泥棒であるとか、
マーベラスがザンギャック皇帝にとってどうやら都合が悪いお宝を探している厄介者であるとか、
そういうザンギャックにとってあまり大っぴらにしたくない情報は
ザンギャック行動隊長レベルより上のクラスにのみ開示される機密情報であると考えられるのです。
まぁマーベラスに関する秘密は皇帝周辺だけの超機密情報なのでしょうが。

だから鎧がマーベラス一味に入る前にアイムの過去を知っていたとは考えられない。
そして加入後も鎧がアイムの過去の話を聞いた場面は一切描かれておらず、
状況的に考えてもそのような話をアイムや他の仲間から聞いたとも思えない。
だいいち、マーベラス達はテキトーな性格なので、
新入りの鎧にお宝ナビゲートのことまでしばらく教えるのを忘れていたぐらいですから、
いちいちメンバーの過去のことなど教えるわけがないし、
鎧もそういうことを教えて貰わなくても別に不自然とは感じていないようです。
鎧自身、「スーパー戦隊を誰よりも愛する男」ということ以外、自分の過去を積極的に語ろうともしていませんし、
とにかく過去のことより今を前向きに生きる男のようです。

つまり結論として鎧はアイムが元お姫様だとは知らないと見ていいでしょう。
その鎧が普通の海賊の先輩としか思っていなかったアイムが
どうにも海賊らしからぬ上品さを持っていることを不思議に思い、
何かをマーベラスに尋ねようとしているのですが、
マーベラスはアイムが元お姫様ということは知っていますから、
アイムが「海賊っぽくない」印象であるというのは当たり前のことと認識しており、
そんな当たり前のことを不思議そうに喋る鎧を見て、
(何をバカなことを言ってるんだコイツは?)という呆れた顔をしたのです。
鎧がアイムの過去を知らないのはマーベラス達が教えていないからなのですが、
テキトーな性格のマーベラスは自分達が鎧にアイムの過去を教えていなかったこと自体忘れており、
逆に鎧の無知に驚いてしまったのです。

しかし鎧は別にアイムの過去を詮索したいわけではないようで、
「どういうところが良かったんですか?やっぱりあの守ってあげたくなっちゃうような可憐な雰囲気ですか?」と
マーベラスに質問してきます。
鎧が不思議に思ったのは、アイムそのもののことではなく、
あんな海賊っぽくないアイムのいったいどういうところをマーベラスが気に入って
仲間に入れたのかという点であったようです。

第18話でマーベラスは海賊団に入りたがっている鎧に向かって
「俺に無いものを持っている」と仲間4人を評して言いました。
それで鎧は他の4人がマーベラスには無いどういう部分を持っていてマーベラスが気に入られたのか、
多少気になっていたのでしょう。
それでアイムの可憐で上品な雰囲気が確かにマーベラスには決定的に無いものだと気付き、
もしかしてこの可憐さこそがマーベラスの言っていた
アイムの「俺に無いもの」なのではないかと推理したのでした。

なんかバカみたいな推理ですが、マーベラスはアイムの方を見つめながら鎧の言葉を聞いて、
「はあっ!?」と思わず吐き捨てるような呆れ笑いを漏らし、
鎧に向かって「お前はまだまだ分かってねぇなぁ・・・アイムのことを!」と完全にバカにした態度でからかって、
そのまま歩き去っていきます。
マーベラスがアイムのどういうところが気に入ったのかという鎧の肝心の質問にはマーベラスは答えていません。

この、マーベラスの態度を見ると、マーベラスは鎧の推理が見当はずれであるので呆れたというよりは、
鎧がアイムのことを「守ってあげたくなるような可憐な」だとか言っていること自体に呆れたようです。
つまりマーベラスはアイムの本当の姿を知っていて、
それが「守ってあげたい」「可憐」とはほど遠い、
「守ってあげたい」「可憐」なんて聞くと思わず呆れて笑ってしまうような代物であることを
知っているということです。
その「守ってあげたい」「可憐」と対極のアイムの本当の姿をマーベラスが気に入ったのかどうかは
ここでは既に話題から外れてしまっているので、そのあたりは曖昧になってしまってますが、
まぁしかし、おそらくその部分をマーベラスは気に入ったのでしょう。

ただ、アイムは見た感じは間違いなく鎧の評する通り「可憐」であり、
その過去も元お姫様であることはマーベラスは知っていますから「可憐」なイメージで間違っていないはずです。
それなのにマーベラスが鎧の言葉を聞いて呆れてしまうぐらいですから、
アイムが可憐なお姫様は可憐なお姫様でも、
「守ってあげたくなるような」お姫様とは対極のお姫様であったことを
マーベラスは知っているということになります。

つまり、それはむしろ何かを守って戦うような勇ましいお姫様であったということを意味するのかもしれません。
そのあたりは今まで何度か考察で推理してきましたが、
アイムの口から昔のことが語られたのは、走に向かって「何も出来ない無力な存在だった」と言ったことと、
山路に向かって「1人で逃げるしか出来なかった」と言ったことだけです。
しかしそれらはいずれも母星のファミーユ星の滅亡以後の話であり、
ファミーユ星の滅亡以前のアイムがどういう行動をとっていたのかは明らかではありません。
そもそもアイムの基本的な賞金額が先輩のルカより高いというのも、
単なる無抵抗の亡命王女にしては不自然ではあります。
そしてこのマーベラスの態度です。
どうもやはりアイムの過去は一筋縄ではいかないように思えてきます。

その過去をマーベラスは知っているようなのですが、
アイム自身が喋ってもいないことを勝手に鎧に喋るようなマーベラスではありませんから、
そのまま詳しいことは言わず去っていきます。
鎧は自分の質問がはぐらかされたと思い「何なんですか?教えてくださいよぉ!」と食い下がって
ついて行きますが、マーベラスは相手にしません。
自分がアイムのどこが気に入ったのかを説明すると、アイムの過去に触れてしまうので、
そんなことは勝手に出来ないと思ったマーベラスは鎧をあしらって質問を無視することにしたのでした。

その一行がガレオンへの帰り道、教会の前を通りかかると、ちょうど結婚式が終わったところで、
教会前の階段を新郎新婦が参列客に祝福されながら降りてくるところを目にします。
「結婚式かぁ〜」と笑顔でその幸せそうな風景を見るハカセの後ろで
ルカも「綺麗だねぇ・・・」と言いながらハカセの肩をポンと叩き
「・・・花嫁の指輪!」と言葉をつづけ、花嫁のエンゲージリングを見つめてニヤニヤして言います。
なんともルカらしい物欲的発言にハカセがムードぶち壊されて仰天しますが、
その一行の端ではアイムが「・・・幸せそうですね」と少し寂しそうな笑顔で、花嫁の笑顔を見つめます。

アイムは決して暗く沈んでいる様子ではなく、基本的には祝福している穏やかな表情なのですが、
何故か一抹の寂しさを感じさせる複雑な態度です。
もちろん知らないカップルの結婚式ですから、この花嫁個人に何らかの感情を抱いているわけではないのですが、
どうも「花嫁」全般、というより「花嫁の幸せ」というものに何らかの思い入れがあるようにも見受けられます。

が、他の5人はアイムの微妙な態度には気付いている様子も無く、
そもそも些細な描写なので考えすぎなのかもしれませんが、
メインライターの荒川氏の担当回なので意外なところに伏線を仕込んでいる可能性はあるようにも思えるのです。
ただ、ともかく今回のエピソードに関してはこれは何の伏線にもなっておらず、
単にこの花嫁がアイムの評したとおり幸せの絶頂にあるという事実が、
次のシーンの展開に繋がっていくというだけのことです。

すなわち、その幸せそうな花嫁目がけて、突然草むらから変な杖が突き出されたかと思うと、
花嫁の身体からピンクのハートマークがたくさん飛び出してきて、花嫁はガクッと崩れ落ちます。
マーベラス達が驚いて花嫁の身体から飛び出したハートマークの群れを目で追うと、
草むらから出てきたダイヤールが手にした杖でそのハートマークを吸い取り、
「幸せエナジー!いただきであります!」と敬礼しています。
ダイヤールはワルズ・ギルの風邪薬の原料とするために地上に降りてきて
幸せそうな女性の身体から「幸せエナジー」を奪い取っているようです。
あのピンクのハートマークが幸せエナジーだったわけですね。なんというシュールな・・・

要するにこのダイヤールは手に持っている杖をかざすと相手の幸せエナジーを奪い取ることが出来るようで、
幸せエナジーを奪われた相手は気力を奪われてしまい虚脱状態になってしまうようです。
ただ、この杖の性能があまりにも今回の作戦目的に合致しすぎているので、
おそらくこの杖はインサーンが「幸せエナジー」の特性を解析した結果開発した特別性の杖であり、
今回の作戦用にダイヤールに持たせたものなのでしょう。
となると、バリゾーグが言っていた「うってつけ」というのはこの杖の能力ではなく
ダイヤールの別の能力のことを指すようです。

さて、マーベラス達は花嫁が倒れて大騒ぎになる人々の前に走り込んできて、
鎧が「ザンギャック!」とダイヤールに向かって怒鳴ります。
アイムは「早く安全な場所へ!」と人々に避難するよう指示し、
マーベラスは「しょうがねぇな!腹ごなしにやるか!」とレンジャーキーを出し、
鎧も「はい!」とゴーカイセルラーにレンジャーキーをセット、
6人はゴーカイジャーに変身し、ダイヤールを撃ちまくります。

慌てたダイヤールは「おのれぇ!こうなったら・・・」と腹部にあるダイヤルを時計回りに回します。
するとダイヤールの身体はみるみる巨大化していったのでした。
6人はそれを見て仰天します。鎧は「うわ〜!?いきなり巨大化!?そんなのアリ?」と叫び、
ダイヤールはそれに応えて「アリ!でありまぁす!!」と巨大化姿で敬礼します。

今までマーベラス達が戦ってきたザンギャックの行動隊長は、
宇宙忍法で自力で巨大化したサンダールJr.は除いて他は皆、
宇宙空間のザンギャック艦隊から放たれた巨大化銃の光線を浴びて巨大化しており、
この間抜けそうな怪人がいきなり自力で巨大化してのでマーベラス達は驚きました。
どうもこのダイヤールという怪人、腹部のダイヤルを回すと巨大化出来るようです。

「なら、こっちもいきなり行くぜ!!」「了解!」と、
マーベラスと鎧はゴーカイガレオンと豪獣ドリルを呼び寄せ、
そして6人はゴーカイオーと豪獣神で巨大化したダイヤールに立ち向かいます。
ダイヤールはいったいどのような能力を持っているのか?
等身大戦も戦っていませんから未だ全く謎のままいきなり巨大戦となったわけですが、
なんといきなり「必殺!めくらまし!」と叫び、回転して地面の埃を巻き上げて煙幕のようにして身を隠します。
その煙幕を突っ切って豪獣神がドリルを繰り出すとダイヤールにヒットし、
ダイヤールは悲鳴を上げてよろめきます。

なんだか弱い怪人みたいで、煙幕は単に逃げようとして立てただけのようでした。
逃げるなら巨大化しなくてもいいだろうとも思うのですが、
等身大戦でも勝てそうもなかったので思わず巨大化しただけみたいです。
これは幸せエナジー集めしか能の無い弱い怪人のようです。

もう全然大した相手じゃないのが分かったので、マーベラス達はマジゴーカイオーに変形して、
ゴーカイマジバインドでさっさとトドメを刺しにかかります。
マジドラゴンがダイヤール目がけて飛んでいき、これでダイヤールも最期かと思われますが、
ダイヤールはここで「自分には使命がある!こんなところでやられるわけにはいかないでありま〜す!!」
と言いながら腹部のダイヤルを今度は反時計回りに思いっきり回します。
このダイヤル、さっきまで目いっぱい時計回りに回しきった状態になっていたのですが、
これを一気に中間部の目盛を超えて反時計回りに回しきります。
すると一瞬にしてダイヤールの身体は縮んでいき、もとの等身大の大きさを更に下回って小さくなっていき、
虫ほどの大きさになったのでした。

おかげでダイヤールを拘束するために飛び込んでいったマジドラゴンは目標を見失い
そのまま虚しく飛び越してしまいます。
そして、巨大ロボの中にいるマーベラス達から見れば、
あまりに急にダイヤールが小さくなったので一瞬にして姿が消えたように見え、
「消えた!?」「どういうことだ!?」と戸惑います。
そこに虫のような小さな姿になったダイヤールが小さな羽音を立てて蚊のように飛んでいき、
豪獣神のコクピットに侵入します。

バリゾーグが「うってつけ」と言っていたダイヤールの特殊能力というのは、
この身体の大きさを腹部のダイヤルを調節して
「巨大⇔等身大⇔極小」と自由自在に変化させることだったのでした。
どうしてそんな能力がうってつけなのかというと、隠密作戦向きだからでしょう。

鎧は豪獣神のコクピット内で蚊の飛ぶような音が聞こえて「・・・ん?」と周囲を見回します。
その鎧の背後を飛ぶ極小サイズになったダイヤールは
「大きくも小さくもなれるんでありま〜す!!」と言っていきなり等身大サイズに戻って、
これは鎧から見ればいきなりコクピットにダイヤールが出現したようなもので、
大いに驚いたところにダイヤールの杖の一撃を受けて吹っ飛ばされ壁にぶつかり、鎧はのびてしまいます。

「へへぇ!油断大敵でありまぁす!」と得意そうに笑い、
ダイヤールは空席になった豪獣神のコクピットに座り、操舵輪を回します。
すると豪獣神がおもむろにゴーカイオーの方に振り向くと、いきなりドリルでゴーカイオーを攻撃します。
なんと豪獣神が内部から乗っ取られてしまったのです。
巨大戦の最中に敵にコクピットに侵入されてコクピット内戦闘の末、
戦隊側の巨大ロボが乗っ取られて別の戦隊側巨大ロボと戦うなんていう展開、
スーパー戦隊シリーズでも前代未聞です。

あまりの予想外の出来事にマーベラス達は驚き「おい!どうした!?」「やめろ鎧!!」と怒鳴りますが、
ダイヤールは調子に乗って「豪獣神は乗っ取った!ゴーカイオーをぶっ飛ばすぜぇ!!」と宣言、
豪獣神を操ってゴーカイオーに襲い掛かります。
せっかく豪獣神を乗っ取ったのにダイヤールも余計なことを言って自分の居場所を教えてしまうとはアホです。
「なんだってぇ!?」と驚いたマーベラス達は豪獣神のドリル攻撃を避け、
マーベラスは「ふざけんな!!」とゴーカイスターバーストで至近距離から豪獣神を撃ちまくります。
これはかなり衝撃的な映像です。
いくら乗っ取られているとはいえ、味方ロボを何の躊躇も無く必殺武器で撃ちまくりですから。
普通はちょっとは躊躇う場面なのですが、さすがマーベラス、ムチャクチャです。

これはかなり効いたようで、ショックで豪獣神のコクピットは大揺れとなり、ダイヤールは大慌て。
更に振動で鎧が目を覚まし、コクピットにちゃっかり座っているダイヤールを見て驚き
「何してんだお前〜!!」と飛び掛かって捕まえます。
ダイヤールは「起きるの早過ぎでありま〜す!!」と焦り、
また腹部のダイヤルを回して極小サイズになり、鎧から逃れて飛んで逃げていきます。

鎧はさっきダイヤールが「大きくも小さくもなれる」と自慢していたのを聞いていましたから、
「気をつけてください!!ヤツは小さくもなれたんです!!・・・今度はそっちに忍び込むつもりかも!」と
ゴーカイオーのマーベラス達にも警告します。
まったくダイヤール、余計なこと喋り過ぎです。基本的にお調子者でバカな怪人なのでしょう。

そしてダイヤールが姿を現すのをゴーカイオーのコクピットで待ち構えていたマーベラス、ジョー、ルカの3人は、
蚊のように飛んできたダイヤールがさっきのゴーカイオーのコクピットで豪獣神の時と同じように
等身大に戻った途端、ゴーカイガンで撃ちまくります。
「撃つでありますかぁ!?」と慌てまくるダイヤールに向け、
マーベラスは「決まってんだろ!」と冷酷に撃ちまくりますが、
この3人、コクピット内だというのに容赦なく乱射するものですから、
銃弾がそこらの壁や機械に当たりまくってます。

ハカセは「でも、当たっちゃいけないところに・・・」と、3人のあまりの遠慮の無さに焦り、
アイムも「ちょっとやりすぎですよ!」とマーベラスに飛びついて止めようとしますが、
前面パネルの方に逃げたダイヤールを追いかけて
マーベラス、ジョー、ルカの3人はすっかり頭に血が昇って、
ゴーカイガンの乱射しながら狭いコクピットの中をぐるぐる回って追いかけっこし、
銃弾は前面パネルにも当たり、パネルはブラックアウトして沈黙。
それでもダイヤールは逃げ切ってコクピットの外に逃げ出します。

そしてゴーカイオーの首の側面から外に出て肩のあたりを逃げるダイヤールを
マーベラス達は「待ちやがれコラ!!」とキレまくって追って出ますが、
ダイヤールは「ここまでおいで〜!」と何やら調子に乗っており、
「逃げてもムダよ!!」とルカは発砲。更に3人揃って乱射すると、
ダイヤールはさすがに堪らずにゴーカイオーの肩から飛び降りて
腹部の真ん中の出入り口から再びゴーカイオーの中に逃げ込んでいきます。
「逃がすか!!」とマーベラス達は内部からダイヤールの行先に回り込もうと、
再び首の横の入り口からコクピット方面で戻ります。

ダイヤールが入った腹部の入り口から繋がっているのは、
いつもマーベラス達がくつろいでいる、ナビィの居る広い船室で、
そこを通り抜けて逃げようとするダイヤールにナビィが飛びながら嘴で攻撃を敢行、
ダイヤールは散々にやられて「やめるでありま〜す!!」と逃げ惑います。
ナビィはホントに役に立つサポートメカです。
こうしてナビィが時間稼ぎをしてくれている間にマーベラス達は船室の出入り口を全て押さえて
ダイヤールを船室の中で包囲することに成功しました。
「鳥!あとは任せろ!」とマーベラス達はダイヤールを追い詰めます。

しかしダイヤールは「逃げ道が無いでありま〜す!!」と嘆きながら、腹部のダイヤルを回して、
また虫のような極小サイズとなり、姿が見えなくなります。
ダイヤールを見失ったマーベラス達が、そう遠くには逃げていないはずだと思い、部屋の中で見回す中、
「また小さくなったの・・・?」と呟くルカの背中、スーツの内側に何かが潜り込みます。
背中がくすぐったくて大笑いしてへたりこむルカの背中を見て、
ダイヤールがルカのスーツの中に逃げ込んだことに気付き、
ハカセは「どうしよう!?ルカのスーツの中に!」と慌てます。

そうこうしているうちにダイヤールが移動してきて、ルカは「ダメ!背中から胸の方に来そう!」と、
妙に色っぽい声を出してクネクネし始めるので、
ジョーとハカセは「いや・・・あ・・・」とどうしていいか分からないでドギマギした様子となります。
困っている理由は単に女の子の身体に触ることに遠慮しているだけでなく、
ルカに罰金を取られるのが怖いのです。
アイムなら触っても罰金を取られないのですが、
いつの間にかアイムは船室から何処かに走っていっていなくなっています。
残された男子勢は罰金が怖くてルカの胸には触れない。

そんな困り果てて立ちすくむ男子勢を見て「ちょっと!なんとかしてよぉ!!」と怒りながら
大笑いするルカを見かねてマーベラスが「よし!こうなりゃ手ぇ突っ込んで!!」と覚悟を決めて
ルカの胸元に手を突っ込もうとすると、「ダメだよ!そんなの!罰金取られるって!」とハカセが止め、
ジョーもしゃがみ込んで途方に暮れます。
マーベラスは羽交い絞めするハカセに「離せ!!」と怒鳴り、あくまでルカの胸を揉もうとして暴れますが、
その横を何処かから戻って走ってきたアイムが「ルカさん!少しヒヤッとしますけど!」と言いながら
ルカの背中に何かを突っ込みます。
それは虫除けスプレーでした。

ルカの背中から突っ込まれてスーツの中で思いっきり発射された虫除けスプレーは
ダイヤールの目に非常に沁みたようで、
苦しさのあまりルカのスーツから飛び出したダイヤールは船室の天井あたりで等身大に戻って
「自分はまだまだ幸せエナジーを集めなければならないのでありま〜す!!」と言いつつ天井を突き破り、
そのままゴーカイオーの外に飛び出して巨大化すると
「一時、退却!!」と捨てゼリフを残し、飛んで逃げていったのでした。

その戦いの様子を近くのビルの屋上から見ていた1組の男女のカップルがいました。
なんだか身なりの良い服装の2人組です。
ピンクのスーツを着たメガネをかけた女の方が
「ちぇっ!せっかくアバレンジャーの大いなる力、豪獣神が出てきたから期待したのに・・・ガッカリ!」と
残念がっています。
どうやらアバレンジャーの大いなる力の活躍シーンを見たかったようなのですが、
今回の戦いは巨大戦として始まったものの、実質的にはほとんどコクピットや船室内部での
変則的な等身大戦になってしまい、巨大ロボ自体はほとんど突っ立ったままで動かなかったので、
ビルの屋上から見る分にはさぞや退屈なものだったでしょう。

それをしきりに残念がっているこの女性、どうしてアバレンジャーの大いなる力にこだわるのかと思えば、
よく見れば、この女性は今中笑里です。
今中笑里とは、2003年度作品「爆竜戦隊アバレンジャー」に登場したキャラで、
アバレンジャーのサポート役、というかお邪魔虫というかトラブルメーカー、
いや、ムードメーカーのようなマスコットのような、そういう存在の、アバレンジャーの仲間でした。
当時は女子高生で、実は「アバレンジャー」という戦隊名を勝手に命名した人で、
アバレンジャーをこよなく愛する女性でした。

笑里もダイノガッツの持ち主で、
一番最初に爆竜の声に導かれてアバレンジャーに変身しようとしたがダイノガッツが足りず変身に失敗、
その後現れた伯亜凌駕、三条幸人、樹らんるの3人が変身するのを見届け、
その場で勝手に3人に「アバレンジャー」という戦隊名をつけたのでした。
つまり、アバレンジャー創設の全ての事情を知る人物であり、
その場にいたもう1人のアバレンジャーへの変身に失敗した謎の老人、杉下竜之介の経営する喫茶
「恐竜や」にアバレンジャーの秘密基地を作り、
恐竜やでバイトしながらアバレンジャーの手伝いをしながら、
実は秘かに自分もアバレンジャーの一員、アバレピンクになろうという野望を抱くという、
途轍もないバイタリティーとアバレンジャー愛に溢れる妄想暴走キャラでした。

結局はアバレピンクになるという野望も叶わず、
アバレンジャーの戦いが終わると高校を卒業し海外へ旅立ち、
その後、整体師になって、カリスマ整体師のアバレブルー三条幸人の秘書に収まっていたはずで、
現在は20歳代後半あたりのはずです。

もちろん演じているのはオリジナルキャストの西島未智さんで、
現在26歳で、実は当時よりも随分綺麗に成長なさっているのですが、
今回はしっかりダサくてウザいキャラであった「笑里」が幾分成長して大人びた感じに
役作りしてきていただいているようです。

さて、その笑里と一緒にいる黒いスーツをビシッと着た金持ちそうな男は、やはり三条幸人でした。
こちらは元アバレブルーであり、れっきとしたアバレンジャーの正式メンバーであり、レジェンド戦士の1人です。
アバレンジャーの戦いが終わってからは幸人の秘書を笑里が務める関係上、
常に2人セットで行動していましたから、今回も2人で登場しています。
幸人はカリスマ整体師であり世界中にVIPの顧客がたくさんいて、年収が4億という超セレブですから、
レジェンド大戦後ももちろんカリスマ整体師として忙しく稼ぎまくっており、
それでその秘書の笑里同様、身なりの良い恰好をしているのでしょう。
幸人は「アバレンジャー」当時は21歳で、現在は30歳前後のはず。
当時よりも経験も積んで、整体師として更に腕を上げて、更に稼いでいるかもしれません。

その幸人を演じるのは、オリジナルキャストの富田翔氏、
現在29歳で、主に舞台で活躍されており、
最近は特撮関係では「仮面ライダーエターナル」に悪役で出演されてましたね。
もともと「アバレンジャー」の頃から割と老け顔だったので現在も当時とほとんど印象は変わっていませんが、
幸人というクールなセレブの超然とした佇まいは、
現在の大人っぽくなった富田氏の方がより合っているようにも思えます。
というか、アバレンジャーのあのユニホームよりもこういうパリッとしたテーラードスーツの方が
「幸人」というキャラには合うんですね。

しかしアバレンジャーの大いなる力は以前に第18話に出てきた鎧の回想によれば、
おそらくバスコとの最初の戦いと黒十字王との戦いの間の期間に
仲代壬琴から鎧に不思議な空間で既に渡されています。
だから幸人が今さら「大いなる力」の譲渡のためにゴーカイジャーに接触してくる必要はありません。
じゃあ、たまたまゴーカイジャーの戦いを見かけたので見物していたのかというと、
それもこの2人の場合考えにくい。
何せ幸人は超多忙なカリスマ整体師ですから、そのスケジュールは常にビッシリ詰まっているはずで、
たまたまゴーカイジャーを見かけて寄り道するというのは考えにくい。

この2人がこんなのんびりとビルの屋上で戦いの見物をしているということは、
最初からスケジュールを空けていたということです。
つまり、この2人はゴーカイジャーに何か用事があって、ここにやって来ているのです。
しかし既に「大いなる力」は渡しているはずですから、いったい何の用事なのか?
以前にも既に「大いなる力」を渡していながらゴーカイジャーに会いに来たレジェンド戦士として
ボウケンレッド明石暁がおり、明石はゴーカイジャーに仕事の依頼(本当はアカレッドに頼まれて)だったが、
さて今回はどんな用事なのか?

しかし、その本題に入る前に、幸人は今のゴーカイジャーの戦いを見ていて、
本題の用事とは別に気になる点があったようです。
「・・・あいつら、ひょっとして気付いてないのか?」と首をひねります。
「え?なに・・・?」と笑里が質問すると、
幸人は「決まってんだろ!アバレンジャーの大いなる力には、まだ使い方があるってことだ!」と答えます。

どうも幸人と笑里は何かゴーカイジャーに用事があってゴーカイジャー達に接触しようとしていたところ、
急に戦いが始まったので、それを終わるまで待とうと思い、戦いを見物していたようです。
ところがその戦いでゴーカイジャーがアバレンジャーの大いなる力の性能を
ちゃんと全部使っていないことに気付いてしまったようで、
そっちの方がまず気がかりになってしまったようです。

しかし、アバレンジャーの大いなる力といえば豪獣神です。
それは今、笑里もそう言っていたはず。他にどんな使い方があるというのか?
笑里も不思議に思ったようで「うそ・・・知らなかった!・・・あたしもアバレンジャーなのに」と驚きますが、
幸人は「違うだろ!」と高速ツッコミ。笑里は「ブヒッ!」と凹みます。

確かに笑里は自称アバレピンクですが、アバレンジャーの正式メンバーではありません。
ちょっと気を抜くとすぐにこうしてドサクサ紛れに自分をアバレンジャーとして
カウントしようとする笑里は相変わらずですが、
それに厳しいツッコミを入れる幸人も相変わらずです。
笑里が何故ブタの鳴き声を上げたのかについては、また後で説明します。

一方、ダイヤールが退却してきたギガントホースではワルズ・ギルが
「バカバカバカバカ!ふえっくしゅん!!」と激怒しながら相変わらず風邪に苦しんでいました。
ゴーカイジャーにやられて幸せエナジーを十分に集めてこずに撤退してきたダイヤールを叱責し、
ワルズ・ギルは指令席でぐったりして「俺の風邪はいつ治るんだ・・・?」と朦朧としています。
だから布団で寝てればいいのに・・・と思うのですが、
とりあえずワルズ・ギルの燃えるように熱い頭に氷嚢を乗せてあげてるバリゾーグがシュール過ぎます。

叱責されたダイヤールは「も・・・申し訳ないであります・・・虫除けスプレーのせいで・・・
目が、ショボショボしてしまいまして・・・」と情けない言い訳をしつつ、
目薬を注して目をショボショボさせ、涙を流します。どうにも頼りないです、やっぱ。
「目ショボは癒えましたら・・・ゴホンゴホン!・・・すぐに出動させます」とインサーンは口添えしますが、
なんだかインサーンにもワルズ・ギルの風邪が伝染ってきているような感じです。
やっぱワルズ・ギルがちゃんと寝室で休まないから、指令室で地球風邪が蔓延し始めています。
ワルズ・ギルは咥えていた体温計を手で抜いて
「・・・気力で治してとっとと地球へ戻れ・・・ふえっくしょん!!」と、ギガントホースを揺らし、
ますます指令室にウイルスをまき散らすのでした。
ダマラスさんまで少し咳き込み、この不毛な展開にガッカリしています。

さて、ダイヤールを取り逃がしてしまったガレオン内部のマーベラス一味ですが、
ハカセがガレオンのコクピットの破損箇所を調べています。
後ろにはマーベラス達とナビィが座っており、ナビィが「どうどう?ハカセ!すぐ直りそう?」と聞きますが、
ハカセは「う〜ん・・・すぐはムリ!」と答えます。
どうも損傷は割と深刻なようで、すぐに起動させることは出来ないようです。
修理をしないとガレオンを発進させることすら出来ないようです。これは困ったものです。

「ええ〜?」と落胆するナビィに向かってハカセは「メチャクチャやるんだもん!」と愚痴り、
ギロリとマーベラス、ジョー、ルカの方を睨み、「誰かさん達!・・・ひどいよもう!」と非難します。
このコクピットの損傷は全て、この3人が乱射した銃弾によるものなのですから、ハカセが怒るのは当たり前。
3人は勝手にキレて大暴れして計器を破壊し、直すのはハカセなのですから、
そりゃあ文句の1つも言うのが当然でしょう。

非常に決まり悪そうに座っていたマーベラス、ジョー、ルカの3人は
ハカセの非難を受けて、ますます立場を無くし、
マーベラスは慌てて「な・・・何だよ、その目は!?」と言い返します。
ルカも拗ねたように下を向いて「そうよ!あの場合、仕方ないじゃない!」と口を尖らせます。
マーベラス達の言い分としては、ダイヤールをやっつけるためにやったことだから、仕方ないという理屈です。

しかし、ハカセは皆を今度は天井にポッカリ穴の開いた船室に連れてきて、
ダイヤールの逃げた大穴を皆で見上げて
「あれでやっつけてれば良かったけど・・・結局追い出したのはアイムのスプレーだっただろぉ!?」と言います。
ハカセも確かに3人に悪気が無かったのは分かるし、敵をやっつけるためだったのも分かっていますが、
結果的には逃げられているわけだし、
アイムのスプレーでダメージを与えなければ、あのままマーベラス達はこの船室でも銃を乱射して
色んなものを破壊しまくっていたのは目に見えています。

つまり、今回3人は全く役に立っておらず、害にしかなっていない。
それで「あれは仕方なかった」では済ませられない。
謝罪と反省は必要だろうというのがハカセの意見であり、それは真っ当な理屈です。
「いやぁ・・・それは・・・」とルカもさすがに何も言い返せません。

ハカセはトンカチをルカに渡して
「罰として、マーベラスとジョーとルカは、こっちをちゃんと直してよね!」と言い渡します。
コクピットの計器はハカセが直すのだから、せめて船室の天井の穴を塞ぐ力仕事ぐらいは
3人が罪滅ぼしにやるべきということです。
これまた全くの正論ですが、「ええ〜!?」とルカは嫌そうな顔をします。
が、ジョーはさすがに観念し「ま・・・仕方ないだろう・・・」と納得し、
憮然とした顔のマーベラスの肩をポンと叩いて「またヤツが現れた時のためにもな!」と言います。

とにかく早く戦える態勢を整えて、またあのダイヤールが「幸せエナジー」というやつを求めて女性を襲う時に
それを阻止しなければいけないということをマーベラスに念押ししたのです。
確かにダイヤールは去り際に「まだまだ幸せエナジーを集めなければいけない」と言っていました。
つまり、またさっきのように幸せな女性が襲われるということです。
エナジーを奪われた女性は虚脱状態となってしまうようですから、
地球人を守ろうとするマーベラス一味としては看過しておけない。
マーベラスはハカセに偉そうに命令されるのは気に食わないが、
確かにジョーの言う通り、皆で分担して早くガレオンを動かせるようにしなければいけないと思い、
「・・・ちぇっ!」と言いながらジョーやルカと一緒に工具を取りに行くのでした。

マーベラス達3人が船室から出て行くと、
鎧がハカセに「ドンさん!俺にも何か手伝えることないですか?」と言います。
鎧も戦いに備えてガレオンの修理を手伝いたいと思ったのです。
ハカセはとりあえずあの3人に罰を与えることしか考えていなかったので、
鎧に何か頼むということは考えておらず、「う〜ん、そうだな・・・鎧は・・・」と考え込みます。

すると、部屋の端でずっと黙って何か考え込んでいたアイムが、その時ちょうどハッと何か思いついたようで、
クルリと鎧の方に振り向くと「鎧さんは私と!」と声をかけます。
「はい?」と鎧がアイムの方に振り返ると、
アイムは鎧の前に近づいてきて笑顔で、なんと「私と・・・結婚してください!」と言ったのでした。
鎧はあまりにも突拍子のないアイムの言葉にナビィを抱いたまま
「えええええええ!?」と後ろに飛びずさり、ナビィと一緒に「けっ・・・」「こ〜ん!?」と問い直します。
何かの聞き間違いかと思ったのですが、アイムはニッコリ笑って頷くのでした。 にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 23:42 | Comment(0) | 第29話「アバレ七変化で新合体」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月05日

第29話「アバレ七変化で新合体」感想その3

目ショボが治って再び地上に降りてきたダイヤールは、
高い場所から「幸せな女は何処にいるでありま〜すか〜?」と地上を眺め回します。
すると教会の鐘の音が鳴り響き、「おや?」とダイヤールは
またそこに結婚式を挙げて幸せ絶頂の花嫁がいるに違いないと思います。

その教会の中では礼拝堂の檀上に花婿のタキシードを着た金髪の男が立っています。
振り向くとそれは鎧でした。
そして誰もいない礼拝堂のバージンロードをウエディングドレスを着た花嫁が1人で
しゃなりしゃなりと花婿に向かって歩いてきます。
その花嫁のベールに覆われた顔をよく見ると、アイムです。

ちなみに、さすが現役トップクラスのグラビアアイドル小池唯のウエディングドレス姿ですから、
破壊力抜群に可愛いです。
思わず檀上で待つ花婿の鎧もだらしないニヤケ顔となりますが、
しかしこの2人、さっきアイムが鎧に突然、謎のプロポーズをしていましたが、
さっそく結婚式を挙げているのか?
しかし、それはさすがに展開早過ぎだし、神父さんはいないし、参列者は誰もいないし、
花嫁はバージンロードを1人で歩いてるし、なんとも不自然な結婚式です。

すると案の定、鎧はニヤケ顔を慌てて引き締めて、「ホントに大丈夫なんですか?こんなことして・・・」と
隠し持ったモバイレーツに向かってヒソヒソと話しかけます。
モバイレーツの通話相手はガレオンで船室の天井修理中のルカでした。
ルカは「だ〜いじょうぶ!それよりアンタ!全力でアイムのこと幸せそうに見せんのよ!」と鎧に向かって言います。
どうやらこれはお芝居の結婚式のようです。

つまりアイムはハカセやマーベラス達がガレオンの修理をして手が離せない間、
手が空いている自分と鎧とでお芝居の結婚式を挙げて、
そこに花嫁の幸せエナジーを奪おうとしてやって来るダイヤールをおびき寄せて
やっつけようという作戦を立てたのです。
いや、結婚式は他にも山ほど行われており、幸せな女性は花嫁だけとも限らないので、
この偽の結婚式の場に都合よくダイヤールが来るとは限らないのですが、
そこらへんは今回のエピソードはいちいち細かくこだわりません。勢い重視でいきます。

しかしこの偽の結婚式、鎧はアイムの花嫁姿があまりに可憐なので思わずニヤケてしまいつつ、
基本的には非常にビビっています。
それはアイムとベタベタしすぎるとルカに叱られないかと心配だからです。
以前にも勢いでアイムに抱きついてルカに叱られたことがありますし、
最近はルカは罰金もとるので、このお芝居の結婚式で罰金額が増えるのではないかと鎧は不安に思っています。

それでルカに確認してみると今回はアイムの身体に触るのは大丈夫のようですが、
とにかくルカの言うにはアイムを幸せそうに見せなければダイヤールを騙せないわけで、
鎧はどうやったらアイムが幸せそうに見えるのか、よく分からず「はあ・・・」と生返事をします。
するとルカは「お姫様抱っこでもして、熱〜いキスでもしてやんな!」とからかいます。
鎧は慌てて「抱っこしてキスなんてそんな!いくら何でも怒られますよぉ!」と言い返すと、
「じゃあ!」と通話を切ります。

抱っこしてキスなんて、そこまでエスカレートしたらルカの許可以前に、
アイム自身が怒って拒絶するに決まってると思い、
鎧は呆れてルカに相談するのはやめたのでした。
ルカも鎧がそこまでする度胸が無いことは分かっていますし、
アイムがそんなことを許すはずがないとも分かった上で、
つまらない修理作業の憂さ晴らしに鎧をからかっただけなのでした。

さて、しかし、ならばどうやってアイムを幸せそうに見せたらいいのかと思い、
鎧はバージンロードを歩いて近づいてくるアイムを見ます。
そのアイムの背後の礼拝堂の入り口の扉を、
鎧やアイムが気付かないほどの微かな隙間で外から開けて中を覗き込む者がいました。
なんとそれはダイヤールでした。
不条理なまでのご都合主義的展開で、ダイヤールは見事にこの偽結婚式におびき寄せられてきたのです。

もちろん阿呆のダイヤールは鎧とアイムを本物の新郎新婦と思い込んでおり、
ゴーカイジャーの2人だとは気付いていません。
が、それでもいきなり乱入せずに隠れて花嫁の様子をじっと観察しているのは、
幸せの絶頂にいるのかどうか確認するためです。
つまりアイムが本当に幸せの絶頂の花嫁に見えなければダイヤールは姿を現さずに
何処か別の場所に行ってしまうのです。

そうしてダイヤールに観察されていることは気付いていない2人でしたが、
ダイヤールに見られた時に幸せの絶頂のように見えていなければならないということは分かっています。
しかしどうすればいいのか分からず棒立ち状態の鎧の前にアイムは到着し、共に礼拝堂の檀上に立つと、
アイムは自分でベールを上にまくりあげて顔を出します。
というか、自分で上げんのかよ?
普通は花婿がベールを上げるものですが、鎧は棒立ちで何も出来ない状態のようです。

その鎧に向かって顔を見せたアイムはニコッと可愛く笑って
「抱っこしてキスして!ダーリン!」と甘えた声で言ったのでした。
鎧は「ええええええ!?」と驚いて後ずさりします。
「抱っこしてキス」は確かに幸せそうに見せる有効な手だが、
そこまでのハレンチ行為をお芝居なのにアイムが許すはずがないと思っていたのに、
なんとアイムの方からそれを積極的に求めてきたからでした。

一方、扉の外から中を覗きこんでいたダイヤールは「見つけたでありま〜す!」と大喜び。
花婿に向かって積極的に抱っことキスを求める花嫁こそ、
自分の求める幸せ絶頂の花嫁に相応しいと判断したようです。

しかし、「抱っこしてキス」と言ってしまった以上、
ダイヤールが乱入してくるまではそのお芝居を続けなければいけない。
途中でやめればお芝居だとバレてしまうからです。
だいいち鎧とアイムは扉のすぐ外までダイヤールが来ていることには気付いていませんから、
ダイヤールをおびき寄せるためにはこのまま「抱っことキス」をしなければいけない。
しかし・・・いいのか?と鎧は驚き困惑して固まってしまいます。
一方、アイムが全く嫌がる様子もなくニコニコ微笑み、甘えた視線で鎧を見つめています。

すると、なんとここで突然、笑里のナレーション「お〜っと!伊狩くんもビックリ!」が挿入してきます。
そして鎧とアイムのツーショットのまま静止画となった画面が絵画調になり、
ファンタジックな枠で囲まれたところの枠の外に幸人が笑里と共に登場し、
まるで物語の語り部のように「この後どんな展開になるのか、テレビの前の君は分かるかな?」と、
思いっきりカメラ目線で語りかけてきます。
笑里もそれに続き「その答えは・・・」と言い、最後は2人声を揃えて「CMの後で!」と、
指をお茶の間に向けて突き出し、ここでホントにCMに移行します。

・・・幸人と笑里、2人とも何やってんですか?
劇中の登場人物だったはずの2人がいつの間にか物語世界の外の人になっちゃってるし、
不条理の極みのような展開です。
なお、この変なCM前のミニコーナーは、
「アバレンジャー」の時のEDテーマ前にあった爆竜たちによるミニコーナーのオマージュになっています。
こういうところでアバレンジャー篇らしさを出してくるとは意表をついていて面白いです。
この不条理で脈絡の無い雑多な感じ、これが「アバレンジャー」という作品の魅力でした。

CM明け、教会の礼拝堂のシーンの続きです。
「はい・・・抱っこしましたよ!」と、ガチガチに緊張した鎧が
既にウエディングドレス姿のアイムをお姫様抱っこしています。
これはアイムというより鎧が幸せの絶頂のようなシチュエーションで全く羨ましい限りですが、
鎧は本当にこんな大胆なことをしてしまっていいのだろうかとビビりまくってます。

ところが更にアイムは鎧の顔を至近距離で見上げて「じゃあ誓いのキスだよ」と甘えた声で言います。
顔近すぎな上に、なんだか口調までいつもと違ってて妙にエロ可愛い。
鎧はドギマギして目が泳ぎまくりますが、
アイムが目を閉じて顎を少し突き出してキスを待つ態勢に入ると、
釣られて目を閉じて、吸い寄せられるように、アイムの唇に自分の唇を突き出して近づけていきます。
このままではどう考えてもキスしてしまうのですが、お芝居でここまでしていいのか?
しかしアイムは全然そんなことは構わないようです。
しかし視聴者的には構わなくない。
が、そこはまぁご都合主義的展開の今回ですから安心のお約束的展開で、キス直前に邪魔は入ります。

ダイヤールがキスしようとする2人を見て
「どおお!まさに幸せの絶頂なああ!エナジーいただくでありまぁす!!」と大興奮して
扉を開き乱入してきたのでした。
その声を聞いてアイムは目を開くと「今です!!」と鎧に合図を送ります。
鎧は思わずキスに集中していましたが、アイムの声で我に返り「あ・・・はい!」と手筈通り、
アイムをお姫様抱っこしたままターンをし、
檀上の宣誓台の上に隠して置いてあったゴーカイガンをアイムが回転しながら手にとり、
一回転したところでアイムがお姫様抱っこ状態のままゴーカイガンをダイヤール向けて撃ちまくります。

ウエディングドレスを着た美少女がお姫様抱っこされたまま銃をぶっ放すという画は、
なんか物凄いフェティシズムを感じさせます。なんだこれは・・・?
このやり過ぎ感あふれる不意打ち攻撃を喰らったダイヤールは蜂の巣状態となりますが、
アイムが特に狙っていたのは、まずはダイヤールの身体の大きさを自在に変える、
あの厄介な腹部のダイヤルでした。
アイムも自分のゴーカイガン一丁だけでダイヤールを倒しきることが出来るとは思っておらず、
マーベラス達が駆けつけるまで、まずはダイヤールをまた小さくなって逃がさないようにするため、
ダイヤルをまず破壊することをこの場での第一目標としていたのでした。

身体全体を撃ちまくった後、ガラ空き状態になったダイヤールの腹部に狙い澄ましたアイムの銃撃は、
ダイヤルを粉々に破壊したのでした。
「大事なダイヤルがあああ!?」と嘆くダイヤールをキッと睨みながら鎧に床に下ろしてもらったアイムは
「引っ掛かりましたね!あなたをおびき寄せるためにお芝居をしていたのです!」と
凛とした態度でウエディングドレスをバッと脱ぎます。
同時に鎧もタキシードをバッと脱ぎます。

ここはもうリアリティ無視のテンポ重視の早変わり演出で、
一瞬にして脱ぎ捨てられたウエディングドレスとタキシードの下からは、
アイムと鎧のそれぞれの普段着姿が現れます。
ウエディングドレスは肩のもろ肌が出たタイプだったので、
それを脱いで下からいつもの肩の隠れたアイムのシャツ姿が現れるのは明らかに不自然なのですが、
今回は「七変化篇」なのですから、これでいいのです。

ここでようやくダイヤールは2人がゴーカイジャーだと気付き、
自分が騙されたことに気付いて「なにぃ!?卑怯者でありま〜す!!」と激怒しますが、
鎧は「お前が言うな!」と前に進み出て「奪い取ったエナジーを返せ!」と言いながら
ゴーカイセルラーで変身しようとします。
しかしダイヤールは「渡すわけがないでありま〜す!!」と怒鳴って杖を回転させて竜巻を起こし、
鎧を吹っ飛ばしてしまい、鎧は変身直前に床に叩きつけられてしまいました。

「鎧さん!」と心配してアイムが駆け寄りますが、全身を強く打った鎧は起き上がれません。
ダイヤールはこの隙に「作戦を完了させたらコテンパンにしてやるから覚えてろであります!」と
悪態をついて逃げ出します。
ダイヤルを破壊されて身体の大きさは変えられなくなったものの、
まだ幸せエナジーを集めるために女性を襲うつもりであるようです。

すぐにダイヤールを追いかけなければいけないと思いつつ、
鎧はすぐに立ち上がって追いかけられない自分が情けなく、
「アイムさん・・・すいません!・・・俺がついていながら・・・」と謝りつつ、無理して起き上がろうとします。
アイムを1人で戦わせるわけにはいかない。
自分がここに一緒にいるのは、アイムの手助けになるためなのだという意識で、
鎧は無理してでも戦おうとします。

しかしアイムはその様子を見て、鎧の身体を気遣い「あなたはここで休んでいてください」と言い、
1人でダイヤールを追いかけるという意思を示すのですが、
鎧は自分がアイムを守らなければいけないと思い「でも!」と食い下がります。
が、アイムはその鎧の言葉を遮るように「これは命令です!」と厳しい口調でピシャリと言い放ち、
鎧はハッとして黙り、目を伏せます。

自分がアイムのことをマーベラスに言っていたような
「守ってあげたくなるような可憐さ」という表面的イメージだけに捉われて軽く見ていたことに気付き、
反省したのです。
マーベラスが言っていたように本当のアイムはそんな弱弱しい女性ではないはずです。
それがどういう強さであるのか鎧には分かっていないのですが、
とにかくマーベラスがそれを分かっている以上、アイムには鎧には分からない強さがあるのであり、
そのことは今のアイムの凛とした態度で鎧にもしっかり感じ取れたのでした。

そうして鎧が大人しくなったので、アイムは鎧が自身の身体を労わることを了承してくれたのだと思い、
ホッとした顔でニッコリ笑うと、鎧に無用の心配をかけないように
「心配いりません・・・また良いことを思いつきましたから!」と悪戯っ子のように笑いながら言います。

教会から街中に逃げ出したダイヤールは
「こうなったらもう幸せの絶頂でなくても女なら誰でもいいであります!」といきなり大幅に妥協しはじめます。
まぁ確かに腹部のダイヤルを壊されて隠密行動が出来なくなった以上、
今までみたいに自由に女性を襲えなくなったわけで、妥協も仕方ないでしょう。

そこに自転車に乗って女子高生が登場。
「あの〜!すいませ〜ん!」とダイヤールに呼びかけながら爽やかな笑顔を浮かべるセーラー服の女子高生は、
よく見ると、というか、どう見てもアイムです。
どこからセーラー服や自転車を出したのか?
どうやって先回りしたのか?
謎だらけの行動ですが、そもそもなんでセーラー服の三つ編みで登場する必要があるのか?
ともかくどう見てもアイムなのですが、
ダイヤールは「うわ〜!可愛い〜!地球人の女子高生ちゃ〜ん!」と舞い上がって、
相手がアイムとは気付きません。

ダイヤールの傍で自転車を降りたアイムは
「埼玉から出てきて道に迷っちゃって・・・道教えてもらえますか?」と甘えた声を出して
ダイヤールに手書きの地図を渡します。
いや、普通こんな典型的な怪人にわざわざ道を聞く女子高生なんかおらんだろ。
しかも何故か埼玉の女子高生。ちなみに小池唯さんは埼玉出身です。

しかし、この明らかに怪しい女子高生を全く怪しむこともなく、
ダイヤールは頭を掻きつつ「ああ〜、いや参ったなぁ・・・自分もこの星の道はあんまり・・・」と言って
地図を受け取ります。
いや、そもそも道なんか全然知らんだろうに。
てゆーか、ダイヤール、もう幸せエナジー集めのこととか完全に忘れてるだろう?
女の敵のような怪人のクセに女に弱いヤツです。

まぁこうなるとただのお人よしに見えなくもないのですが、
アイムはダイヤールが地図に目を奪われた一瞬の隙をついて、
「隙ありです!」と言ってダイヤールの杖を蹴っ飛ばしてしまいます。
驚くダイヤールを尻目にアイムは杖を拾い、可愛くウフッと笑います。
アイムの作戦は、変装でダイヤールを油断させて
幸せエナジーを溜め込んだ杖を奪おうというものであるようですが、
遣り口だけ見ると、あまりにダイヤールがお人よしすぎることもあって、
なんだかアイムの方が卑怯で悪いヤツみたいにも見えますが、可愛いので問題無しです。

鎧は身体が動くようになって追いつき、このアイムのコスプレの可愛さと奮闘ぶりを見て、
「うはぁ!」と喜び、ゴーカイセルラーの写メ機能で撮影します。
ゴーカイセルラーってそんな機能あったんですね。

しかしダイヤールも騙されたと知り、怒って「それだけは渡さないであります!」と言って目から光線を発射。
アイムの周りで爆発が起きて、思わずアイムは杖を離してしまい、杖は再びダイヤールの手に戻ります。
ダイヤールもワルズ・ギルの病気を治すという使命を果たすため必死です。
そしてダイヤールは「貴様!ただの女子高生じゃあ・・・」と、なんとまだ相手がアイムだと気付いていません。
阿呆ですか、こいつは?

しかしダイヤールがこの阿呆みたいな時代がかったセリフを言い終わる間もなく、
アイムはセーラー服を一瞬で脱ぎ捨ててダイヤールの顔に叩きつけ、
目の前が急に見えなくなったダイヤールが「何の真似・・・」と焦るところに
アイムは間髪入れずキックで吹っ飛ばします。
吹っ飛んだダイヤールが尻もちをついたのは、さっきの街角の道路上ではなく、
なんと何処かの病院の手術室の床でした。
しかも微妙に古くて汚い感じです。

このスピーディーな場面転換こそ七変化の真骨頂ですが、
こういう「吹っ飛ばされた先がいきなり別の場所に変わっている」という無間地獄のような苦しめ方というのは、
よく怪人が戦隊メンバーを罠に嵌める時に使う手法ですね。
そもそも、杖を奪うだけが目的なら、蹴り飛ばした時点で杖を奪えばいいのであって、
わざわざこんな変な手術室に場面転換するあたり、次の展開は容易に想像がつくのであり、
既に企画意図が七変化の方に完全にスライドしていることが分かります。

案の定、起き上がったダイヤールが「こ・・・ここは?」と驚いていると、
手術室の扉が開いて「は〜い!」とナースのコスプレをしたアイムが登場します。
しかもなんだか凄く巨大な注射器を持っています。
注射器の大きさを見てギョッと驚くダイヤールですが、やはりナースの正体がアイムとは分かっていないようです。
アイムは「痛くないよぉ・・・じっとしてなきゃダメだよぅ・・・」と微笑みながら
巨大注射器を持ってダイヤールの背後に回ります。

このピンクのナースコスプレに今回は髪型はポニーテールで、
甘えたような小悪魔風の口調が異様にエロ可愛いです。
既にアイムのキャラではなく、完全にグラドルとしての小池唯さんの素の顔のシーンになってます。
ダイヤールは思わず「え・・・痛いだろ・・・どう見ても」と小声でツッコミつつ、
この明らかに怪しいナースの正体を全く疑わず、なすがままになっているのであり、
ますますイイ奴っぽくて、妙に憎めません。

しかしアイムはお構いなしにダイヤールの尻に「ぷすっ!」と注射器のふっとい針を突き刺し、
シリンダー内の怪しいピンク色の薬剤を注入していき、
絶叫を上げたダイヤールは注射が抜かれた後、身体をガクンとさせて
「ああ〜・・・あれ?なんかクラクラしてきちゃった・・・?」と手術台に倒れ込みます。
そこにアイムがニヤニヤしながら近づいてきて
「油断しちゃったねぇ〜・・・じゃあ、これ持っててあげるから、おやすみ!」と
相変わらず小悪魔風の口調でクネクネしながらダイヤールからまんまと杖を取り上げます。
どうも注射したのは麻酔薬であったようで、悪の怪人のような卑怯さですが、
こんなナースがホントにいたら大変なぐらいエロ可愛いので、この際許しましょう。

そして鎧もまたこの不思議空間に来ており、
相変わらずカメラ小僧のように物陰に隠れてアイムのコスプレ姿を撮りまくって
「すごいですアイムさん!いつもの自分を捨ててそんなことまで!」と変に感激しています。
お前も手伝え!と思わないでもないですが、
鎧が姿を現すとアイムの変装してのダイヤールを欺く作戦が台無しになる恐れがあるので、
鎧としては物陰に隠れているしかないのでしょう。

さて、しかしダイヤールも杖がいつの間にか無いことに気付いて、
また騙されたとようやく分かり、執念でまた杖を掴み「これだけはぁ!」と歯を食いしばって
アイムと杖の引っ張り合いっこをします。
「頑張りますねぇ・・・」とアイムも困った顔で足を踏ん張りますが、
ニヤリとして、パッと手を離します。
すると思いっきり杖を引っ張っていたダイヤールは勢い余って後ろに倒れ込み、
手術室の扉を突き破って外に転がり、その瞬間、また場面が転換し、
ダイヤールは何処かの倉庫や工場のある敷地の中の路上に倒れ込みます。

「今度は何だぁ〜っ!?」と、もう騙されないと心に決めたダイヤールが起き上がると、
そこにミニパトがサイレンを響かせて突っ込んできます。
運転しているのは婦人警官のコスプレをして髪を下ろしたアイムで、
「警察です!いきます!」と言いつつアクセルをめいっぱい踏み込んで問答無用でダイヤールを跳ね飛ばします。
今回は騙しや前フリもなく、いきなり暴力でした。
意表をつかれたダイヤールは杖を落として吹っ飛んでいきます。

しかし、これって単にいきなり車ではねるだけなら
別にミニパトに乗って婦人警官のコスプレする必然性が全く無いような気がするんですが、
七変化はそういう必然性は考えなくていいのです。
そもそもセーラー服もナースも別に必然性なんか無かったし。

こうしてダイヤールを吹っ飛ばしたアイムは、ミニパトから降りると、
路上に落ちた杖のところに駆け寄って、杖を踏みつけて粉々にしてしまいました。
この時、杖の主観アングルになって、視聴者がアイムに足蹴にされているようなカットになります。
ミニスカポリスではなく普通の婦人警官コスプレで、膝丈ぐらいのスカートでしたが、
さすがにこのアングルなら中が見えるはず・・・ですがそこは21世紀東映特撮ですから、
ちゃんと見えないようにしてあります。
ただ、とにかく全般的にやたらサービス過剰なコスプレでした。

破壊された杖からはピンクのハートマークの幸せエナジーがたくさん飛び出して、街の方向へ飛んでいきました。
元の持ち主である幸せな女性たちのもとへ戻っていったのでしょう。
「これで新婦さんも元に戻りましたね・・・」と安心したように
飛んでいった幸せエナジーを見送るアイムのところに
「凄すぎですアイムさん!!」と鎧が大いに興奮して駆けてきて、
またアイムの婦人警官コスプレを撮りまくります。
「結構くたびれました!」と敬礼するアイムに鎧は「お疲れ様でした!」と深々と頭を下げるのでした。

そこにマーベラス達4人もやってきます。
ダイヤールのザンギャック反応を感知して駆けつけて来たようですが、
戦いが終わっているのでマーベラスは「なんだ・・・終わっちまったのか!」と残念そうで、
ハカセは「とりあえずゴーカイオーの修理も終わったよ」とアイムと鎧に声をかけます。
それにしても、アイムとダイヤールが戦っていた(?)場所はいったい何処だったのか、
唐突な場面展開が多すぎてなんだかよく分かりませんが、
とにかくマーベラス達はこの場所でダイヤールの存在を感知してやって来たのでしょう。

さて、アイムの今回のエピソードのコスチュームは、
ウエディングドレス、そしてセーラー服、ナース、婦人警官の4種のコスプレと、
更に普段着とゴーカイピンク姿を合わせて全部で6種となり、
七変化にはこの時点であと1つ足りません。
まぁ別に「七変化」というタイトルを銘打っていても、
ピッタリ7つの衣装を着なければならないとうことはなく、
こういう不条理な早変わりで特徴的なコスプレ衣装をチェンジしながらアクションすれば、
それだけで「七変化」という定義にはあてはまります。

ともあれ、マーベラス達がやって来たときにはアイムの衣装はまた普段着に戻っており、これまた早変わりです。
「みなさんもう遅いですよぉ!!アイムさんなんてもう凄かったんですからぁ!!」と
鎧は相変わらずアイムのコスプレ大奮闘を見て大興奮状態ですが、
アイムは「やめてください!そんな!」と恥らっています。
さっきまで、まるで別人格のようにハジケまくっていたというのに、いきなり恥らうのも妙ですが、
これは別に純情ぶっているというわけでもないようです。

杖を壊して幸せエナジーを解放することをしつこく狙い、
そのためには手段やスタイルなど選ばず、普段のキャラまで崩壊させて頑張ったアイムが、
杖を壊して幸せエナジーを解放した途端、いつものおしとやかキャラに戻ってひたすら恥じているのは、
つまりアイムは基本的には鎧が最初に見た通り、海賊らしからぬ可憐でおしとやかなキャラなのですが、
何かを守るために戦わねばならない局面になるとスイッチが切り替わって、
意外なほどに激しい性格になるのです。

今回、アイムは幸せエナジーを奪われた女性たちを救いたいと思い、
そのためなら普段なら恥ずかしくて死にそうなコスプレも平気でこなし、
本来のキャラと違う小悪魔口調もこなし、鎧とキスすることさえ平気だったのです。
そういったアイムの特性は、負傷しているのに休もうとしない鎧を
激しく叱りつけた時のアイムに最もよく今回は現れていました。
あの時のアイムは鎧の身体を守りたいと思い、その想いが強かったため、激しい言葉で鎧を叱りつけたのです。

鎧はあの時、アイムの「強さ」が
「何かを守ろうとする時に見せる気性の激しさや気の強さ」であることに気付くべきであったはずです。
そして、マーベラスがアイムに見出した「自分には無い何か」がそれであり、
そこが気に入ったからマーベラスはアイムを海賊団の仲間にしたということにも気づくべきであったのですが、
しかし鎧はあまりにアイムのコスプレ時の鮮やかな活躍に心を奪われてしまっていたので、
微妙に勘違いしてしまったようです。

恥らっているアイムに向かって鎧は
「でもアイムさん!俺分かりました!やる時はやるっていう、
その豪快な潔さを、マーベラスさんは気に入ったんですね!」と見当違いなことを言い、
マーベラスに同意を求めますが、マーベラスは「はぁ?」と、
また(こいつ何言ってんだ?バカか?)的な顔をします。
アイムはそもそもマーベラスが自分の何を気に入ったかまではよく知りませんから、
「・・・それは、どうだか分かりませんが・・・」とはにかみます。

しかし、そこに「いや!今のアバレっぷりは天晴だ!」と言って、いきなり幸人と笑里が登場します。
アイムの七変化のハジケっぷりを鎧同様、大いに気に入って、それを「アバレ」だと認定したようです。
「アバレ」とはつまり、困難に挑戦することや、あえて無茶をするというような意味で、
アバレンジャーという戦隊のポリシーです。

てゆーか、この2人もアイムの七変化、見てたのかいな。
何処で見てたんだ?
そもそも今まで何をしてたんでしょうか?
まぁ何か用事があって来て、アイムと鎧の後をつけていたのでしょうが、
戦いが終わるまでは出てくるのを遠慮してたのでしょう。

鎧は幸人の顔を見て「ああああああ!!」と驚き、駆け寄ります。
幸人はカリスマ整体師で有名人なので、
やはり有名人がレジェンド戦士である場合、その正体は戦隊ファンの間では知られていることが多いようで、
鎧も幸人がレジェンド戦士であることは分かっているようです。

鎧は幸人の前に駆け寄ると、幸人を指さし「アバレンジャーのアバレブルー!三条幸人さんと・・・」と言って、
続いて、幸人の横でどや顔でニコニコしている笑里を指さすと、
一瞬(こんな人アバレンジャーにいたっけ?)と考えた後
「・・・知らない人〜!!」と仕方なく叫びました。
本当に鎧の知識では全く知らない顔だったからです。
ガクッとコケかけた笑里は気をとりなおして笑顔で「妻で、秘書の三条笑里です!」と自己紹介します。

・・・って、妻って・・・この2人、結婚してたんですか?
何だか何時の間にかそういうことになってたという設定になってるようです。
確かに「アバレンジャー」最終話の様子など見た感じでは、くっつきそうには見えていましたが、
結局、秘書から秘書兼妻に昇格してたんですね。

これは「アバレンジャー」ファンには重大な情報なのですが、
そんなことはあっさりスルーして幸人は
「やはりお前らはアバレンジャーの大いなる力を持つに相応しいな!」と語り始めます。
相変わらず上から目線の喋り方です。
まぁこの人の場合、本当に上の方にいる人なので、仕方ないとも言えますが。

そして「仲代壬琴がちゃんと教えなかったことを教えてやる!」と言います。
さっき幸人がゴーカイジャーの戦いを見て気になったこと、
アバレンジャーの大いなる力の使い方に関する話をするつもりのようです。
鎧は「仲代壬琴」という名を聞いて、自分に関係のある話だと気付き
「そんなのあるんですか?」と慌てて幸人に聞き返す。
ゴーカイジャー6人の中で仲代壬琴に会ったことがあるのは鎧だけなのです。

そして鎧はあの仲代壬琴に会った夢の中のような不思議な空間での出来事を思い出し、
「そういえば・・・確かに・・・」と、
あの時、アバレンジャー、タイムレンジャー、ジュウレンジャーの
3つのスーパー戦隊の大いなる力とは何なのか鎧が説明を求めたのに、
壬琴は「そのうちわかる」としか言ってくれなかったことを思い出しました。
鎧は壬琴の言っていた「そのうちわかる」というのが、
こうしてアバレブルー三条幸人が補足説明のために来てくれていることだと解釈したようです。

さて、それにしてもイマイチ謎なのは、
どうして幸人が、壬琴がアバレンジャーの大いなる力を
ゴーカイジャーに託したことを知っているのかということです。
「ゴーカイジャー」の物語において、「大いなる力」をゴーカイジャーに渡した戦隊の、
ゴーカイジャーに接触して「大いなる力」の譲渡に関与したレジェンドゲスト以外の同一戦隊のメンバーが
別の機会にゴーカイジャーと接触するというパターンは今までに無かったことです。

まぁ「199ヒーロー大決戦」映画に、
あの段階で既に「大いなる力」がゴーカイジャーに渡っていたデカレンジャーのウメコと、
シンケンジャーの千明と源太がレンジャーキー空間の中でマーベラス達と顔は合わせています。
ただあの時は言葉の遣り取りは無く微笑んでいただけだったので、
彼らが「大いなる力」の譲渡を知っていたのかどうかハッキリとは分かりません。

ただ、おそらく「大いなる力」の譲渡があれば
その戦隊の他のメンバーにも自然に分かるようにはなっていると思います。
そして「大いなる力」をゴーカイジャーに渡したという重要な情報は、
その渡した本人は他のメンバーに当然報告するはずです。
だからまぁ多分、ウメコや千明や源太は「大いなる力」譲渡の件は知っており、
それがドギーや薫によって譲渡されたということも把握していたと思います。

ただ、アバレンジャーの大いなる力の場合、
それをゴーカイジャーに譲渡した仲代壬琴は故人であり、
幸人や凌駕など、他のアバレンジャーのメンバーは壬琴と普段会うことも連絡をとることも出来ないので、
アバレンジャーの大いなる力がゴーカイジャーに譲渡されたらしいことは感じることは出来たとしても、
それが壬琴によってなされたということを壬琴から報告を受けることは出来ないはずです。
それなのに何故、幸人はアバレンジャーの大いなる力をゴーカイジャーに渡したのが壬琴だと知っているのか?

しかしこれはそう難しい話ではありません。
ゴーカイジャーがアバレンジャーの大いなる力である豪獣神を使っている以上、
誰かがゴーカイジャーにアバレンジャーの大いなる力を譲渡したことは間違いない。
そして幸人の知る限り、誰もゴーカイジャーに接触して「大いなる力」を渡していない。
となると、考えられる可能性はただ1つ、
あの世にいる仲代壬琴が何らかの方法でゴーカイジャーに接触して「大いなる力」を渡したと考えるしかない。

レジェンド大戦時に一旦、アバレキラー仲代壬琴が謎の復活を遂げたことを知っている幸人ですから、
「大いなる力」譲渡のために壬琴が一時的に復活するか、
何らかの超自然的現象でゴーカイジャーに接触したとしても、そんなに驚くこととは思っていません。
だから壬琴がゴーカイジャーに大いなる力を渡したのだろうと確信していたのです。
ただ、幸人は壬琴と直接会話出来ませんから、
ゴーカイジャーと接触した時にどういう遣り取りをしたのか壬琴に確認は出来ていません。
それでゴーカイジャーの戦い方を見て、
もしかして壬琴がアバレンジャーの大いなる力の使い方をしっかり教えていないのではないかと
心配になったのでした。

そう考えると、壬琴と幸人の間に意思の疎通は無いわけですから、
壬琴が鎧に言った「そのうちわかる」が
「幸人がゴーカイジャーに会って大いなる力の使い方を教えてくれる」という意味で言ったものであるとは
考えにくいでしょう。
幸人は今回は別の用事があってゴーカイジャーに会いに来て、
その結果たまたまアバレンジャーの大いなる力の使い方に関する問題点を発見したのであって、
この偶然を壬琴が予想出来たとは到底思えません。
いくら死者の魂とはいっても神ではなく人間である以上、そこまで万能な存在ではないからです。

だから壬琴の言った「そのうちわかる」というのは、
そもそも「大いなる力」が何なのかさえ知らない鎧に対して、
「ゴーカイジャーの5人に会えば大いなる力について教えてもらえるはず」
という意味で言った言葉に過ぎないでしょう。
鎧がここで思ったように「レンジャーキーの細かな使い方をあえて教えなかった」という意味合いで
「そのうちわかる」という壬琴の言葉があったわけではないのです。

実際、他の戦隊のレジェンドゲスト達も、
ゴーカイジャーに大いなる力の使い方を懇切丁寧に教えてくれたパターンは全く無く、
いつもいきなりレンジャーキーが光って、
マーベラス達が何となくコクピットの鍵穴に挿し込んでいるだけのことです。
いや、本当の意味での「大いなる力の正しい使い方」というのは別にあるのかもしれませんが、
それはこことはまた別の話で、それについてはレジェンド戦士たちも把握はしていないようです。
ここでの幸人の話はもっと単純な話です。

「・・・じゃあ、豪獣神以外にも何かあるんですか!?」と勢い込んで聞く鎧に
幸人は「ああ!」と応じて「ゴーカイオーにもアバレンジャーのレンジャーキーを使うんだ!」と
マーベラス達5人の方に向き直って言ったのです。
要するに幸人はアバレンジャーのレンジャーキーをゴーカイオーのコクピットの鍵穴にも挿せば、
アバレンジャーの大いなる力が豪獣神だけでなく
ゴーカイオーを触媒にしても発揮されるということを言っているのです。

ゴーカイオーを使って大いなる力を発揮するということは
今までゴーカイジャーが他の戦隊、デカレンジャーやマジレンジャーの大いなる力を獲得した時に
普通にやっていたことであり、これこそ「大いなる力」の全く当たり前の使い方です。

アバレンジャーは確かに追加戦士のアバレキラー仲代壬琴が鎧に「大いなる力」を授けたので、
なんとなく鎧専用の大いなる力みたいな扱いになっていますが、
アバレンジャーの大いなる力は壬琴だけのものではなく幸人や凌駕やらんるやアスカ達のものでもあり、
彼らは鎧だけでなくゴーカイジャー全体に「大いなる力」を託したのです。
だからアバレッドやアバレブルーなどのレンジャーキーをゴーカイオーのコクピットに挿せば
「大いなる力」は豪獣神とは違う形でゴーカイオーを受け皿として発動するはずなのです。
そして豪獣神のコクピットでもアバレキラーのレンジャーキーを同時に挿せば、
更なる複合的な力が発生する。

こんなことは当たり前のことで、当然マーベラス達は当初から気付いていなければいけなかったことです。
仲代壬琴も、そんなことは当然ゴーカイジャーは気付くことだと思っていますから、
あえて鎧にそんなことは教えていなかったのです。
しかしマーベラス達はうっかりそのことに気付かす、
なんとなく「アバレンジャーの大いなる力は鎧専用」みたいに思ってしまっていたのです。
それでゴーカイオーを使ってアバレンジャーの大いなる力を使っておらず、
それを見て幸人がおかしいと思うのは当然です。
そして幸人はマーベラス達がそんなバカだとは思っていないので、
よほど壬琴の最初の説明が悪かったからそういうことになっているのだろうと思い込んで、
全て壬琴が悪いかのように思っていたのです。

まぁそういうことだったわけで、そんなややこしい話ではなかったわけですが、
そうなると、同じようにマーベラス達が今まで「大いなる力」を完全に使いこなしていなかったのは
アバレンジャーの大いなる力だけではないことが分かります。
すなわち、タイムレンジャーの大いなる力、ジュウレンジャーの大いなる力も、
ゴーカイオーのコクピットにもレンジャーキーを挿し込めば、
豪獣ドリルや豪獣レックスとはまた違った力が発動する可能性はあるわけです。
ただ、未だ獲得後使用していない「大いなる力」もたくさんあるゴーカイジャーですから、
タイムレンジャーやジュウレンジャーの大いなる力をゴーカイオーで試す日が来るのかどうかはよく分かりません。

しかし、アバレンジャーの場合、
アバレッドはマーベラス、アバレブルーはジョー、アバレイエローはルカ、アバレブラックはハカセ、
そしてアバレキラーは鎧がそれぞれ担当し、アイムだけがアバレンジャーのレンジャーキーの持ち分が無いのです。
そうなるとアイムだけゴーカイオーのコクピットに挿すレンジャーキーがありません。

これまでゴーカイオーを使って大いなる力を発動させてきた戦隊は皆、
ゴーカイオーに搭乗する5人全員にレンジャーキーの割り当てがある戦隊ばかりでしたから、
アイムは自分のところの鍵穴にレンジャーキーを挿さないで大いなる力が発動するのか不安に思い、
幸人に向かって「でも、私のは有りません・・・アバレンジャーは・・・」と事情を説明しようとしますが、
そこに笑里がにこやかに近づいてきて
「そう言うと思って、ちゃんと持ってきてあげたよ!アバレピンクのレンジャーキー!」と言って、
ピンク色のレンジャーキーをいきなり手にして掲げます。

鎧は驚き「ア・・・アバレピンクがいたんですか?」と幸人と笑里に質問します。
スーパー戦隊を誰よりも愛する男を自称する鎧ですら、
「アバレピンク」などという名の戦士は聞いたことがなかったからです。
この鎧の質問に対して幸人は何やら微妙な表情をして無言でしたが、
笑里は「そうよ!あたしこそスーパー戦隊200番目のヒーロー!アバレピンクだったのよ!」と
調子に乗って説明します。
鎧はとても信じられないという顔をしてひたすら驚いていますが、
笑里はお構い無しに「はい!」と言って
アイムにアバレピンクのレンジャーキーと笑里が言う物を渡します。

「あ・・・ありがとうございます・・・」と受け取ったアイムでしたが、
そのアバレピンクのレンジャーキーなるもの、どう見ても胡散臭い。
レンジャーキーは確か、宇宙に散らばっていたはず。
なのにどうして笑里が持っていたのか?
あるいは地球に残っていたものもあったのかもしれないとも思いましたが、
それにしても、どうもこのレンジャーキーは形が歪で、手作り感が凄く感じられる。
これはいったいどうしたことなのだろうかとアイムは不審には思いましたが、
笑里の邪心の無い笑顔を見ていると、
一瞬レンジャーキーから豚の鳴き声が聞こえたかのような錯覚は覚えたものの、
笑里が嘘を言っているとは思えず、
アバレピンクがアバレンジャー6番目の戦士だと信じてみようと思い、笑顔で応えます。

まぁ実際はアバレピンクがアバレンジャー6番目の戦士とかいうのは、
全然そんなことはないわけなのですが、
それはともかく、ここで笑里が「スーパー戦隊200番目のヒーロー」と自称していることは少々気になります。
アバレピンクが200番目というのは大ウソなのですが、
これはつまり笑里がスーパー戦隊の戦士は全部で199人だと認識しているということです。

しかしレンジャーキーになっている戦士はゴーカイジャーの6人も含めて198人であり、1人足りない。
となると、笑里はアカレッドも199人目としてスーパー戦隊の戦士の1人に数えているということなのでしょうか?
確かにアカレッドが現れた「ボウケンジャーVSスーパー戦隊」の戦いには
アバレブラックのアスカも参加しており、
アスカから笑里や幸人も「アカレッド」という戦士の存在は聞いていたのでしょう。

ならばやはりこの199人のヒーローにはアカレッドも含まれているのであり、
この「ゴーカイジャー」の物語世界でも、
アカレッドは少なくともレジェンド戦士たちの間では
スーパー戦隊の一員として認識されているということになります。

この「ゴーカイジャー」物語世界では
アカレッドはあくまでマーベラスの所属していた赤き海賊団の船長だったのですが、
明石暁がアカレッドの名を口に出していたことから、
地球人側でもアカレッドの存在は認識されている可能性があり、
この「ゴーカイジャー」の物語世界の「アカレッド」と、
「ボウケンジャーVSスーパー戦隊」に登場した「アカレッド」が同一人物である可能性は高まっていました。
今回の笑里の発言はこの可能性を更に少し高める発言であったのかもしれません。
まぁ、もしかしたらニンジャマンを入れて199人とかいうオチかもしれませんが。

さて、そうこうしていると、ダイヤールがその場に戻ってきて
「おのれぇ!この恨み、晴らさでおかないで、ありま〜す!」と怒っています。
こいつ、どんな怒っても常に語尾は「ありま〜す!」なんですな。
鎧が幸人と笑里に「お二人は早く安全な場所へ!」と言い、
幸人は「ああ!任せたぞ!」と言って、笑里と一緒に去っていきます。
そして「とっとと終わらせようぜ!」とマーベラスが言い、6人はゴーカイジャーに変身、
名乗りを上げて戦闘態勢に入ります。 にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 23:57 | Comment(0) | 第29話「アバレ七変化で新合体」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月06日

第29話「アバレ七変化で新合体」感想その4

ダイヤールを倒すべくゴーカイジャーに変身したマーベラス一味は、
鎧の「一気にアバレンジャーでいきましょう!」という提案でアバレンジャーへの豪快チェンジを選択します。
何故アバレンジャーなのかというと、それはもちろん、
わざわざアバレブルー三条幸人とアバレピンク(?)三条笑里の2人が駆けつけて
「大いなる力」の使い方を教えてくれたので、その意気に応えたいと鎧は思ったのです。
そしてアバレンジャーとなれば、当然アイムは先ほど笑里から渡されたばかりの
アバレピンクのレンジャーキーを使うことになります。
アイムは「はい!」と張り切って皆と一緒にアバレピンクのレンジャーキーをモバイレーツに挿し込み回し
「豪快チェンジ!」とコールします。

ここでの6人の変身エフェクトはマグマの湧き立つ背景の前、
6人の身体の足元から上に向かってせり上がるようにアバレンジャーへと変身していき、
最後は頭のてっぺんまでアバレンジャーに変わると、顔が荒ぶるように咆哮するというエフェクトまで、
「アバレンジャー」のオリジナル変身のエフェクトを再現しています。
マーベラスがアバレッドに、ジョーがアバレブルーに、ルカがアバレブルーに、
ハカセがアバレブラックに、アイムがアバレピンクに、鎧がアバレキラーに、それぞれ変身完了します。

今までアバレピンク以外の既存の5つのレンジャーキーを使っての
アバレンジャーへの変身は全て経験済みでしたが、5人一斉変身の描写は今回が初めてです。
それどころか今回は新たなアバレピンクのレンジャーキーも使っての、6人一斉変身まで成し遂げたわけで、
これは「アバレンジャー」本編時も含めても初の快挙です。

しかし、変身エフェクト画面の最後の咆哮シーンを見ても、アイムのアバレピンクだけどうも異様です。
他の5人の場合、メット部分のゴーグルが恐竜の吼えるような形に一瞬デフォルメするのですが、
アイムのアバレピンクの場合だけゴーグルからブタの鼻が飛び出してくるエフェクトになっており、
背景も他の5人は黄色いアバレンジャーの紋章が浮かび上がるのに対して、
アイムの背景だけアバレンジャーの紋章がピンク色で、しかもそこからもブタが顔を出しています。
ブタへの異様なこだわりと、
明らかにアバレピンクだけが他の5人とは異色の戦士であることが表現されているといえましょう。

そしてアバレンジャーの右手を上げて左手を前に突き出しながら順々に90度左を向いていく
独特の(ターボレンジャーと酷似しているが)カッコいいポーズを本邦初の6人連続で決め、
「爆竜戦隊!アバレンジャー!!」と6人で正面を向いて決めポーズをとります。
全体的にはかなり再現率が高くて非常にカッコいいのですが、
左端のアイムのアバレピンクがどうも変です。
他の5人とは見た感じが明らかに違う。

5人はアイムの方を見てギョッとします。
「・・・って、アイム・・・何だそれ!?」とマーベラスが呆れて指摘すると、
ようやくアイムは自分の変身した身体を見下ろして「はっ!?」と驚きます。
ピンクの普通のジャージに胸にアバレンンジャーの紋章を貼りつけてあるだけの自作スーツもどき、
普通のベルトにつけられた自作ホルスターには玩具の銃が収められてあり、足元は普通のピンクのスニーカー、
そして頭にはママさんバイク用のピンクのヘルメットに何故かブタの顔のような模様です。

「私だけどうして・・・?」と、自分のあまりの恥ずかしい姿に狼狽したアイムは
「恥ずかしすぎます・・・!」と頬を押さえて皆に背を向けます。
いや、これも大概ヒドいけど、さっきまでのコスプレ4連発もかなりイタかったと思うのですが
さっきまでのアイムは女性たちを救うためのアバレモードで羞恥心が吹っ飛んでいたので平気だったので
今回のこのコスプレはそのアバレモード解除後なので恐ろしく恥ずかしいようです。
そして、皆がいったいどうしてこんなことになったのかと戸惑う中、鎧は何となく事態を理解して、
「・・・笑里さんの、妄想ヒーローだったんですね・・・あは・・・」と苦笑いします。

アバレピンクというのは、笑里がアバレンジャーになりたいという願望を抱き、
アバレンジャー結成当初から、恐竜やでバイトしてアバレンジャー達のサポートというか、
単にいちいち首を突っ込んでいた際に、自分がアバレピンクだと勝手に自称していた戦士名です。
もちろんアバレンジャーには「アバレピンク」などという戦士はおらず、
それに対応するアバレスーツ自体が存在しないのですが、
笑里は勝手に自分の変身後の姿を妄想し、それをアバレピンクと名付けていたのでした。

そのアバレピンクになるという笑里の野望を叶える最初のチャンスは「アバレンジャー」第11話で、
怪人の攻撃を受けた影響で一時的に変身魔法が使えるようになった笑里が呪文で変身したのですが、
「アバレピンク」を「アバレピッグ」と言い間違えてしまい、ブタに変身してしまい、
呪文も唱えられず、結局は変身能力が自然消滅するまで
その後しばらくブタのままという悲惨な結果に終わりました。

そして、「アバレンジャー」第38話で両親の転勤でアバレンジャーと離れなければならなくなりそうになった時、
それを阻止するため、笑里が自分もアバレンジャーとして戦っているという姿を両親に見せようとして
自作のコスプレ衣装で妄想のアバレピンクを現実化して戦った時が、
今アイムが装着しているコスプレ版アバレピンクの初登場でした。
第11話の時に間違えてブタになったネタを引きずって、そのモチーフはブタになっており、
仕方なく幸人や凌駕たちが付き合ってあげた決めポーズのエフェクトもブタ仕様になっていたのです。
今回、これが反映されてブタモチーフの恥ずかしい自作スーツ、ブタ仕様のエフェクトが再現されたわけです。

この「アバレンジャー」第38話のアバレピンク初登場時も
笑里は当然ながら全く戦いの役に立たなかったのですが、これで自分もアバレピンクになったと満足し、
その後、三条幸人と結婚した後もずっとアバレンジャーの6番目の戦士アバレピンクだと自称していたようです。
もちろん実際は戦えないのでレジェンド大戦には参加しておらず、
当然、アバレピンクのレンジャーキーが他のレンジャーキーと共に宇宙に散らばることもなかった。

だが、マーベラス一味が宇宙に散らばるレンジャーキーを集めて地球にやって来て、
アバレンジャーのレンジャーキーも揃え、その「大いなる力」も獲得したと聞いた笑里は、
そこにアバレピンクのレンジャーキーが揃っていないことを理不尽に感じたようで、
わざわざアバレピンクのレンジャーキーを自作してゴーカイジャーに渡したいと思ったようです。

今回、笑里がゴーカイジャーに接触しようとしてこの地にやって来た本来の目的は
自作したアバレピンクのレンジャーキーを渡すためであり、
夫の幸人はこの妄想暴走妻が心配で付き添って来ていただけだったのです。
まぁ多分最初は幸人は笑里を止めたんでしょうけど、
笑里の勢いに押されて、(自作の妄想レンジャーキーを渡すぐらいのことはいいだろう)と折れて、
ついてきたのでしょう。

しかし、そのおかげで幸人はマーベラス達がアバレンジャーの大いなる力を使いこなしていないことに
気付くことが出来たのですから、笑里の暴走が結果的にゴーカイジャーの役に立ったといえます。
昔から、このように笑里の自分勝手な暴走が結果的に事態を好転させるということは、しばしばあったのでした。

さて、しかしここで注目すべきは、
笑里の手作りの玩具のレンジャーキーでも、アイムがアバレピンクに変身できたことです。
もちろんそのアバレピンクのスーツや装備は手作りコスプレ衣装に過ぎないので全く戦闘には使えないのですが、
そういう役立たずな点も含めて、完全に「アバレンジャー」第38話のアバレピンクを再現していることが
注目すべき点なのです。

アバレピンクという戦士は実在しません。
それは笑里の妄想の中にのみ存在する戦士であって、
そもそもこの手作り衣装すら既に廃棄されて無くなっているはずです。
だから全く実体の無い戦士であり、笑里のイマジネーションの中だけの存在と言っていいでしょう。
だから笑里の自作のアバレピンクのレンジャーキーの中に
「アバレピンクの戦う力」というものが込められているわけではない。
そもそも笑里にそういう正式なレンジャーキーを製作する能力や技術があるわけでもない。

笑里は確かに不完全ながらダイノガッツの持ち主ではありますが、
そのダイノガッツを制御して何かに役立てる能力は全く持っていませんから、全くの普通人と言っていいでしょう。
だから、このアバレピンクのレンジャーキーは何か特別な製造法で作られたものではなく、
単なる手作りの玩具のレンジャーキーです。

ところが、その玩具のレンジャーキーを挿し込んだモバイレーツは、
玩具のレンジャーキーから何かを認識し読み込んで、
アバレピンクの衣装や装備を再現して実体化させてアイムの身体に装着したのです。
だから、ここで問題となるのは笑里の作った玩具のレンジャーキーの方ではなく、
むしろモバイレーツの性能の方です。
モバイレーツは何の変哲もない玩具からでも何かを認識して、
そこに込められた情報を実体化させる能力があるのです。
おそらくゴーカイセルラーにも同様の能力は秘められているのでしょう。

その玩具のレンジャーキーに込められていた「何か」が何であるのか、
それを鎧は「笑里のアバレピンクに関する妄想」だと推測しているというわけなのです。
それは、実は鎧自身が笑里と同じタイプの人間だから何となく分かるのです。

鎧はスーパー戦隊を誰よりも愛する男であり、笑里はアバレンジャーを誰よりも愛する女です。
また、鎧はスーパー戦隊の戦士になりたいという妄想を抱いていた男であり、
笑里はアバレンジャーの戦士になりたいという妄想を抱いていた女です。
つまり2人は同類なのです。

そして、鎧は自分の妄想空間の中でイマジネーションで作り上げた
ゴールドアンカーキーやゴーオンウイングスキーをゴーカイセルラーに挿入して認識させ、
ゴールゴモードやゴーオンウイングスなど、
それまでこの世には存在していなかった新たな装備や戦士のスーツを実体化させた経験があります。

だから鎧は今回のアバレピンクのレンジャーキーという笑里の自作のレンジャーキーを
モバイレーツに挿入して本当は存在しない妄想ヒーローのアバレピンクが実体化したのは、
アバレピンクのレンジャーキーを作る際に笑里がそこに込めたイマジネーションを
モバイレーツが読み取った結果なのだということが理解出来たのでした。

ただ、同類とはいっても、その妄想力やイマジネーション能力は笑里よりも鎧の方が大幅に上回っているようです。
何故なら、笑里がアバレピンクのレンジャーキーに込めることが出来たアバレピンクのイマジネーションは、
あくまで「アバレンジャー」第38話で一度実体化させた姿そのままであり、
妄想で好き勝手に鉄壁の防御力や超人的な身体能力などを付加することは出来ていないのに対して、
鎧がゴールドアンカーキーやゴーオンウイングスキーを作った時は、
そこに本来はこの世にはもともと存在しないはずの形状や能力まで、完全に無から作り上げることが出来ており、
しかもアバレピンクキーのように手作業は全く交えず、完全にイマジネーションだけで生成しているからです。
同じ重度の戦隊オタクとはいえ、アバレンジャーのみに夢中の笑里と34のスーパー戦隊全てを愛する鎧の
戦隊愛や妄想力の差は大きいということなのでしょうか。

とにかく鎧の資質が並はずれたものであることは分かりますが、
この笑里のアバレピンクの一件は単なる鎧のケースの劣化版としての意味しかないわけではなく、
もっと重要な意味がある出来事です。
それはつまり、限りなく普通人に近いレベルの笑里のイマジネーションですら、
モバイレーツは読み取って実体化させることは可能だということです。
つまりモバイレーツやゴーカイセルラーというのは、
単なるスーパー戦士の正式なレンジャーキーに対応した変身アイテムというだけではなく、
一般人のイマジネーションにも広く対応して、それらを実体化させる装置なのではないかと考えられるのです。

そういえば、この「ゴーカイジャー」の第12話のジョーのマーベラスとの出会いの回想シーンで、
マーベラスはジョーにモバイレーツとレンジャーキーを渡す際、
それらを「夢を掴むための道具」と言っていました。
それは単に「夢を掴むための航海や戦いにおいて使用する道具である」という意味で今まで解釈してきました。
いや、マーベラスもそういう風に解釈してジョーに「夢を掴むための道具」と説明したのかもしれません。
しかし、それは本当はもっと一般的な
「夢やイマジネーションを現実化するための道具」という意味が込められた定義だったのかもしれません。
そういう定義の込められた「夢を掴むための道具」という言葉をマーベラスはアカレッドから伝えられ、
マーベラスはその言葉の真の意味を知らないまま、ジョーに伝えていたのかもしれません。

しかし、そう考えると、その「夢を現実化するための道具」は
モバイレーツやゴーカイセルラーだけではないということになります。
ゴーカイサーベルにレンジャーキーを挿して戦士の姿を実体化も出来ますし、
ゴーカイスピアでも同様のことは出来ます。
ならばゴーカイガンでもやろうと思えば同様のことは出来るはずであり、
ゴーカイオーや豪獣神のコクピットにもレンジャーキーの鍵穴はあって、
そこにレンジャーキーを挿すことによってゴーカイオーや豪獣神を通して大いなる力が実体化したりもします。

ならば、ゴーカイジャーの装備一式は全て
「夢やイマジネーションを実体化する」技術体系に則ったものであるとも考えることが出来るのです。
また、一般人が玩具に込めたイマジネーションが実体化した例としては、
「199ヒーロー大決戦」映画の際の巨大ロボの大集合の奇跡もありました。
それもこの技術体系と何らかの関係があるのかもしれません。

さて、考察はこれぐらいにして、バトル場面に戻りますと、
アバレピンクのコスプレ姿に変身してしまって恥らうアイムと、
それを唖然と見つめるアバレンジャー姿のマーベラス達5人と対峙するダイヤールは
アイムの姿を見て笑い転げ、「あ〜はっはっは!!だっさ〜!・・・あ、でも可愛いかも〜!」と、
散々にアイムのことをからかいます。

アイムは真っ赤な顔をしてダイヤールをキッと睨み、
マーベラスの傍に行って「これでは派手にいけません!」と泣きつきます。
確かにこのコスプレ衣装には何の戦闘力も無いので、ダイヤールと戦うことは出来ません。
いやまぁ、変身解除してゴーカイピンクの姿に戻ればいような気もするのですが、
やはりここはせっかくだからアバレンジャーで戦いたいマーベラスは、
「こっからは俺たちに任せろ!」とアイムの肩を叩き、「派手にいくぜ!!!」と言うと、
アイムを除く5人でダイヤールに突っ込んでいきます。
アイムも「お任せします・・・!」と5人の戦いを見守ることにしたのでした。

なお、このアバレピンクのコスプレ姿でアイムの今回のエピソードにおけるコスチュームは7つ目となり、
これにてピッタリ七変化達成となります。
そしてアイムがアバレピンクとして戦わないことで、
「ゴーカイジャー」の物語世界におけるスーパー戦隊の戦士はやはりこの時点までで
アカレッドも含んで199戦士となります。
アバレピンクはあくまで妄想戦士であり、正式なスーパー戦隊の戦士にはカウントしないことにします。
よってアバレンジャーは5人戦隊であり、今回が初めての5人一斉変身となります。
これで残る5人一斉未変身戦隊はチェンジマン、ライブマン、カクレンジャーの3つとなりました。

ここからアバレンジャー篇2回目におけるアバレンジャーへの豪快チェンジ後アクションとなりますが、
前回のアバレンジャー篇が全くアバレンジャーのアクション無しで終わってしまった反動であるかのように、
大充実のアクションとなります。
まず、マーベラス達5人がダイヤール目がけて駆け出すと同時に
「アバレンジャー」OPテーマ曲のインストが流れ始めます。これはホントに名曲で、燃えに燃えます。

まずは5人まとまってアバレイザーを剣の形にして振りかざして、ダイヤールの放つ光線の弾幕を突っ切っていき、
ダイヤールを囲んで斬りまくります。
そして剣を押し斬るようにして5人でダイヤールを押し込みますが、
ダイヤールがここは堪えて逆に5人を一斉に弾き飛ばします。
すると弾き飛ばされた5人は空中で回転しながらアバレイザーを銃モードに切り替え、
着地すると同時に360度周囲から一斉射撃。
これに更にダイヤールが反撃し、身体から触手のようなものを伸ばして、
離れて撃ってくる5人を一斉に更に遠くへ弾き飛ばします。

ここから1人ずつの個人武器を使ってのアクションに切り替わります。
まずはルカのアバレイエローが専用の短剣状のダイノウエポンであるプテラダガーを両手に構えて
翼を広げて滑空しながらダイヤールの触手を斬って落とします。
これで強力な武器を失ったダイヤールに対して次はハカセのアバレブラックが
専用のサーベル状のダイノウエポンであるダイノフラスターで斬りまくりますが、
ここでの剣さばきが異様にカッコいい。普段のハカセの面白アクションとはだいぶ趣が違います。
そしてダイヤールの反撃で弾き飛ばされて距離をとると、
ハカセはファイヤーインフェルノで火柱をダイノフラスターから発してダイヤールに炎を浴びせます。

これで吹っ飛ばされたダイヤールの背後でジョーのアバレブルーが「こっちだ・・・」と高い場所でクールに決め、
振り向いたダイヤールの放つ光線を専用の盾状のダイノウエポンのトリケラバンカーで弾き返し、
怯んだダイヤールにトリケラバンカーを投げつけてぶつけ、更に飛び蹴りで吹っ飛ばします。
そして鎧のアバレキラーが専用のダイノウエポンのウイングペンタクトをブレードモードにして
ダイヤールを斬りまくり、上に向かって吹っ飛ばしたダイヤールに向かって
「ときめくぜ・・・!」と仲代壬琴のモノマネでカッコつけて突っ込み、強烈な一撃を食らわします。

最後はマーベラスのアバレッドが専用の棍棒状のダイノウエポンのティラノロッドで
ダイヤールを猛攻に晒し、
先端のティラノザウルスの口で「喰っちまえ!!」とダイヤールの身体や顔を齧りまくり、
更には「アバレるぜぇっ!!」と叫んで強化形態のアバレモードとなり、
懐かしのマグマ吹き出し画面でダイヤールを叩きのめします。

これで完全にグロッキー状態となったダイヤールに対して、
マーベラス達はゴーカイジャーの姿に戻り、同じくゴーカイピンクに戻ったアイムも加わり、
ゴールドモードになった鎧のレジェンドリーム、そして5人によるゴーカイスクランブルを放ち、
ダイヤールを倒したのでした。
ダイヤールの最期の言葉は「女子高生・・・可愛かった・・・でありまぁす!」でした。
どうやら、あの女子高生の正体がアイムだったことには最後まで気付いていなかった模様です。
やはりとんでもない阿呆でした。

そのダイヤール敗死の模様をギガントホースの指令室でモニターしていたワルズ・ギルは
「俺の・・・俺の・・・風邪が・・・」と絶望の声を上げて倒れてしまい、担架で運ばれていきます。
そしてインサーンは口にマスクをして咳き込みながら
「ああ・・・自分で巨大化出来たヤツにこれを使うなんて・・・エネルギーの無駄遣い・・・」とブツブツ言いながら
巨大化銃の引き金を引くと「ああ〜あ・・・」と倒れ込んでしまいます。
ワルズ・ギルに伝染されてインサーンも風邪が悪化した模様です。

こうしてダイヤールは巨大化光線で復活巨大化しますが、
ここでよく見ると、ダイヤールの腹部のダイヤルは壊れたままです。
もしダイヤルがダイヤールの身体の一部であったのなら
ダイヤルも一緒に復活巨大化していないといけないはずですが、
ダイヤルは壊れたままということは、ダイヤルはダイヤールの元々の身体の一部や能力であったのではなく、
後で付けられたものだということです。

そういえば、これまでにもインサーンの巨大化光線で復活巨大化した怪人は、
等身大の時に使えていた能力や武器などが巨大化後も使えていたものもいれば、
使えなくなっていた者もおり、そのあたりはバラつきがありました。
それはつまり、その怪人にもともと備わっていた能力はインサーンの巨大化光線でも細胞活性化によって復活し、
後付けの能力や武器は巨大化光線では復活しないということであるようです。

ただ、このダイヤールの身体の大きさを自由に変えることの出来るダイヤルというのは、
これを全ての怪人に取り付ければ、それこそ巨大化光線が不要になるぐらい便利なものであり、
それが他の怪人には後付けされていないということは、これは汎用の装置ではないということなのでしょう。
つまり、ダイヤールの身体の特性に合わせて施した改造だったのでしょう。
そうした怪人に対する強化改造や、装備を与えたりするのはインサーンの役目です。

つまり、まとめると、インサーンの巨大化光線は、
死んだ怪人の身体を復活し巨大化させることは出来るが、
後付けの改造や装備などまでは復活させることは出来ないということになります。

さて、この復活巨大化したダイヤールに対してゴーカイジャーはゴーカイオーと豪獣神で立ち向かい、
さっき幸人に教えてもらった方法でアバレンジャーの大いなる力を使って倒すことにします。
結局アバレピンクのレンジャーキーは単なる玩具のレンジャーキーであって、
そこにはアバレピンクという妄想戦士のイマジネーションは込められていましたが、
アバレンジャーの大いなる力は込められていません。
だからここでゴーカイオーのコクピットに挿しても意味は無い。
そこでアイムを除くゴーカイオーの4人と、豪獣神の鎧の計5人が
自分の受け持ちのアバレンジャーのレンジャーキーをコクピットの鍵穴に挿し込み回します。

するとゴーカイオーと豪獣神が腕をクロスさせ、
ゴーカイオーの両腕パーツと豪獣神の両腕パーツがそれぞれ胴体から離脱し、
ゴーカイオーの胴体に豪獣神の両腕パーツがくっついて、
右腕が巨大ドリル、左腕が恐竜の顔になったゴーカイオーが完成します。
「完成!!豪獣ゴーカイオー!!」と6人がコールすると、
ゴーカイジャーのスカル&ボーンズのマークとゴーカイシルバーの錨マークのそれぞれ描かれた
アナザーアースが地球に重なり合い、そこからアバレンジャーの紋章が光り輝くというエフェクトを挟んで、
ゴーカイオーの操舵室に豪獣神の鎧のコクピットが移動してきて、6人のコクピットが1ヵ所に集まります。

「うわあああ!?なんじゃこりゃああ!!凄い!凄いですうううう!!!」と鎧は驚きまくり大騒ぎ。
ルカは「ゴーカイオーと豪獣神が合体出来るなんてねぇ!」と感心し、
ハカセは「ああ!これならいけるよぉ!」と歓喜します。
しかし、別に普通にゴーカイオーや豪獣神でも、
ダイヤルの能力を失ったダイヤールには楽勝出来たような気もしますが・・・
このあたりは多少ムリヤリな感じもします。

しかしともかく、アイムがレンジャーキーを鍵穴に挿さなくても大いなる力は発動しました。
つまり、とにかく当該戦隊の初期戦士と追加戦士の全部のレンジャーキーを挿せば
大いなる力は発動するということであるようです。
例えばサンバルカンならば3つのレンジャーキーを挿せば大いなる力は発動するのです。

さて巨大戦が始まり、ダイヤールの光線攻撃を回転してドリルで弾き返した豪獣ゴーカイオーは、
「ゴーカイ電撃ドリルスピン」でダイヤールを貫き、
トドメは右腕のドリルと左腕の恐竜の牙で同時攻撃する「ゴーカイレックスドリル」という技で、
ダイヤールを簡単に倒したのでした。

その勝利を近くのビルの屋上から幸人と笑里の夫婦が見届けていました。
「アバレた数だけ強くなる・・・これからも、アバレまくれ・・・!」と幸人はゴーカイジャーにエールを贈ります。
アイムの人々を守るために示したアバレっぷりに、幸人はゴーカイジャーへの信頼を確認し、
その人々を守るためのアバレによってこそ今後もゴーカイジャーは強くなっていくと確信したのでした。

「アバレた数だけ強くなる」というのは、「アバレンジャー」のOPテーマにあるフレーズで、
そもそも「アバレ」という言葉を造語したのは笑里です。
「アバレ」の概念の発明者は笑里と言っていいでしょう。
ある意味、「アバレンジャー」の物語で最もハジケまくりアバレまくったのは笑里であったかもしれません。
幸人が「アバレ」という言葉を愛するのは、妻を愛する気持ちに通じるものもあるのかもしれません。
そうした愛を感じてか、笑里は嬉しそうに幸人の腕に抱きつき、
一瞬少しビックリした顔の幸人も優しい笑顔となり、夫婦仲睦まじく豪獣ゴーカイオーの雄姿を見上げるのでした。

エピローグは戦いの後、ガレオンの船室でくつろぐマーベラス達6人の場面。
鎧からアイムのコスプレ作戦の模様を聞いたルカが
「うっそぉ!アイムがそんなことしちゃってたのぉ!?」と嬉しそうに驚きの声をあげます。
アイムがそんなおバカをやっていたとは、さすがにルカも想像していなかったようです。
アイムは恥ずかしそうに狼狽えて「もういいではないですか!・・・過ぎたことです・・・」と、
なんとかその話題を終わりにしようと必死ですが、
マーベラスも「ちょっと見てみたかったなぁ・・・ハジケたアイムってのも・・・」とニヤニヤし、興味津々の様子です。

マーベラスはアイムの何かを守ろうとする時の激しい気性は知っていたが、
それがコスプレ作戦のような恥ずかしい方向性で発揮されたことはさすがに見たことがないので、
その姿は見ておきたかったものだと残念がっています。
ジョーやハカセも同感のようで、皆アイムのコスプレに興味津々で、この話題は終わりそうにありません。

しかしアイムはダイヤーツに襲われた女性たちを救った途端、
アバレモードから普段のおしとやかで可憐なお姫様モードに戻ってますので、
はしたない口調でコスプレしていた自分が恥ずかしくてたまらず、
その話題が続くことには耐えられず「やめてください!・・・恥ずかしい・・・」と弱っています。

ところが鎧はマーベラスの「見てみたかった」という言葉を聞いて得意げに立ち上がると
「いやぁ〜ハッハッハ!実はこっそりセルラーで撮影していた映像がですね!」と言いながら、
マーベラスの方に近づいてゴーカイセルラーを取り出します。
いや、別に全然こっそりじゃなかったようにも思うんだが・・・
とにかく鎧はあのコスプレ作戦の時に撮影しまくっていたアイムの画像を公表します。

マーベラス達はアイムを除いて全員、わっと鎧の周りに集まり、
大喜びでアイムのコスプレ姿の画像(何故か全部カメラ目線でポーズ決めてるが)を堪能し
「女子高生!ナースに・・・婦警さん!」「可愛いね〜!」と大騒ぎです。
それを見てアイムは「もう生きていけません・・・」とソファに倒れ込むのでした。
最後は何故かアイムの七変化画像のコラージュでエンディング。
スタッフ趣味に走りすぎで大変すばらしいですね。 にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 22:42 | Comment(1) | 第29話「アバレ七変化で新合体」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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