2011年02月27日

第3話「勇気を魔法に変えて〜マージ・マジ・ゴー・ゴーカイ〜」感想その1

戦隊の第三話、第四話というのは、パイロット版といわれる第一話、第二話の制作と同時進行になるそうです。
第一話、第二話はメイン監督の制作班が担当して、ここから1年間の撮影がクランクインするのですが、
やはり1年間の行方を左右する重要なエピソードになりますから、
全エピソードの中で最も気合いを入れて作られます。
その分、完成までに費やされる日数も特別に長く、
第一話、第二話の撮影が続いてる間に、別の監督の班で第三話、第四話の撮影が始まります。
そして第三話、第四話の方が先に完成するのです。
それだけ第一話、第二話の制作が重視されているということです。

そんなのと同時進行ですから、
どうしても第三話、第四話の制作体制は圧迫を受けて厳しいものになります。
また、実質的に最初に出来上がるので、お手本にするイメージというものがあまり無く、手探りの制作となり、
かといって放送されるのは第一話、第二話の後ですから、
あんまり好き勝手なイメージで作るわけにもいきません。
つまり、第三話、第四話は、かなり作るのが難しいエピソードなのです。

もちろん、脚本は大抵は第一話から第四話はメインライターが担当して、しっかり書いてますし、
制作班もちゃんとした内容には仕上げてきます。
しかし、例年どうしても細部で少し粗く、イマイチ感や違和感もあります。
いや、後で見返してみると全然問題ないものが多いのですが、
第一話、第二話のクオリティが異常に高いことが多いので、
リアルタイム視聴では、どうしても落差を感じて、
ちょっと肩すかしというか、ガッカリ感があったりもするものです。

ゴーカイジャーの場合、第一話、第二話のクオリティが特に素晴らしいことになっていたので、
今回の第三話は、やはりそれなりに落差は感じました。
これはもう仕方ない。
第二話に勝る第三話というのは構造的に作れないものだし、
もし第三話の方が優れていたとしたら、それは第二話に問題があるということです。

また、細部で少しテンポの悪さも感じました。
しかし、これもストーリー自体のテンポが悪いわけではなく、
アクションシーンの繋ぎ目で変な間があったり、BGMの切れ目がおかしかったりと、
かなり技術的な部分の粗さというやつで、
第三話、第四話の制作環境を考えると、まぁ許容範囲内の粗さだったと思います。

そういったものを差っ引いて観れば、
相変わらず、かなり色んな要素を詰め込んだ良エピソードでした。
ただ、今回の場合、アクション面は相変わらずものすごい密度でしたが、
ストーリーは非常にあっさりしていました。
内容は序盤にお決まりの各メンバーのキャラ紹介話で、
今回は慎重派のハカセが仲間のピンチを救うためには勇気を出すという話で、
それにゲストキャラの小津魁が絡むという、ほとんどそれだけの話です。

その結果、エピソードのテーマがとても分かりやすく、
子供にストレートに伝わるようになっていました。
しかも相変わらずセリフが無駄に多くなく、
変な演説みたいなのでテーマを語ることなく、
それでもちゃんとテーマが伝わっています。

このようなシンプルな明快さというのは、ゴーカイジャーという作品の特徴なのかもしれません。
おそらく、アクション面で盛り込む要素が多すぎるので
ドラマ部分を出来るだけシンプルに描こうと努力しているのでしょう。
また、普段なら「地球を守るために戦う戦隊」とシンプルに定義しておけばよい主人公戦隊の設定が、
ゴーカイジャーの場合はかなり子供には分かりにくくなっています。
その分、エピソード内容はシンプルなものにしていくよう努めているのかもしれません。

ただ、「地球を守るために戦う」という一見分かりやすい設定は、
描きようによっては、それは使命や願いという一種の思想となり、
その思想に対する各キャラのスタンスでかなり深いドラマを描くことが出来ます。
いや、むしろ、この「地球を守るために戦う」というあまりにも当たり前の設定の場合、
それをそのまま何の捻りも無くシンプルに明快に描けば、
今の時代においては、あまりに退屈なドラマになってしまうのです。
だから捻って深いドラマにならざるを得ないのです。
その方が面白いドラマになるのです。

正義の味方になりたい連中のドタバタを描いたゴーオンジャーや、
この世を守る使命の重さに苦悩する侍たちを描いたシンケンジャーは、
それぞれ真逆のベクトルながら、そうやって成功した作品です。
捻りすぎて悪側が主役みたいになって失敗したゲキレンジャーのような例もありますが、
「地球を守るために戦う」というシンプルな設定の場合、
エピソード内容は捻って濃厚なものにした方が良いといえます。
去年のゴセイジャーはシンプルな設定でエピソード内容までシンプルなものにしたので、
スカスカになって失敗したといえます。

それに比べて、ゴーカイジャーが今回の第三話で、
シンプルなドラマ内容のエピソードを面白く成立させ得ているのは、
基本設定が「地球を守るために戦う」というシンプルなものではないからなのでしょう。
基本設定が分かりにくい分、エピソードのドラマ内容がシンプルでも退屈を感じさせないのであり、
逆に基本設定の分かりにくさをカバーして物語を理解しやすいものにする効果を生んでいるのです。

しかし、基本設定が「地球を守るために戦う」というシンプルなものでない場合、
エピソード内容も普通はそれに合わせて自然と複雑なものになるものです。
平成ライダーは大抵そうですし、
戦隊としてはボウケンジャーやタイムレンジャーという先例があります。
それが、ゴーカイジャーにおいてはシンプルなエピソードが成立しているのは、
結構第一話、第二話で工夫したからでしょう。

それは、まず第一話においてゴーカイジャーという戦隊の行動を
「宇宙最大のお宝を探す」という一点に絞ったことと、
その「宇宙最大のお宝」の中身については全くの謎であるとしたことです。
これによってゴーカイジャーの行動は、
「とにかく何だかよく分からないけどひたすらお宝を探す」という、
ほとんど思考停止に近いものとなり、
しかも今のところ、お宝が見つかりそうな展望は全く開けていません。
しかも彼らは豪快そのものキャラのマーベラス率いる海賊なので根っから冒険好きで、
その状況をそれほど苦悩していません。
かなりピントの外れた彼らの感性も宇宙人という設定のお陰で不自然には見えません。

これが彼らの行動を極めてシンプルなものとして描写することが出来ている理由ですが、
これだけではゴーカイジャーはまるでバカか、あるいは悪者みたいになってしまいます。
しかし第二話でマーベラスが
「命の恩人との約束を守るため」という確固とした信念を持ってお宝を探していることと、
5人が「地球を守る価値も探す」というスタンスをとるようになったことが描写されたことによって、
バカや悪者といったマイナスイメージは払拭出来ています。

そうした積み上げがあって、
この第三話では、マーベラスとハカセがお宝の手掛かりを求めて、
ほとんど何も考えずに小津魁をひたすら追いかけ回し、
その一方で、その2人に早く合流したくてジョーたち3人も
ほとんど何も考えずに邪魔なザンギャックを駆除しようとしてひたすら戦うという、
恐ろしくシンプルなドラマがちゃんと戦隊ドラマとして成立し得ているのです。

更に輪をかけてドラマをシンプルにしている原因が、
ザンギャックの司令官ワルズ・ギルが馬鹿過ぎる(魅力的だが)ことで、
こいつが馬鹿なせいで現在のところザンギャックは
ゴーカイジャーのシンプルな行動に巻き込まれてしまっているに等しく、
見事なまでのやられ役に徹しているザンギャックは物語の主導権を握れていません。
そのためドラマにはザンギャック側の複雑な思惑がほとんど反映されておらず、
当然、お宝しか見ていないゴーカイジャーもザンギャックの行動を真面目に分析する様子も無く、
その分、ドラマをひたすらシンプルにしています。

そうやってドラマ内容がシンプルになったことによって、
相変わらず中身の濃いアクションシーンを描くことが出来ているわけですが、
今回はそれだけがドラマをシンプルにしている理由ではないことが分かりました。
いや、それも関連はしてくるのですが、
レジェンド・ゲストとしての小津魁の登場によって、それが分かりました。

今回、ドラマをシンプルに描くことが出来たことによって、
小津魁をドラマの中で動かす余裕が生じているのです。
例えばシンケンジャーやボウケンジャーのエピソード内のドラマの密度ならば、
ゲストキャラをあそこまで立てることは難しいでしょうし、
もし無理にキャラを立てたとすれば、
その分、レギュラーキャラの描写が普段よりも薄く感じられてしまうでしょう。
しかし、ゴーカイジャーぐらいドラマをシンプルなものにすることが出来ていれば、
ゲストとレギュラーの双方を自然に立てることが出来るのです。

これはたまたまではない。
ゴーカイジャーという作品が、
レジェンド・ゲストを定期的に登場させることを前提とした作品だからこそ、
エピソードのドラマ内容をシンプルなものとするようになっているのです。

そして、レジェンド・ゲストの登場が
ゴーカイジャーのパワーアップに直結することも今回で分かりました。
今回、なんと早くも第三話にしてパワーアップ回なのです。
そのパワーアップをアクションシーンで描写するためにも、更に尺が必要です。
それもドラマ内容をシンプルにしているから描くことが出来るのです。

また、そもそも今回のエピソードでまともに思惑を持って動いているキャラは小津魁だけです。
今回は小津魁の主導によって動かされたエピソードだと言ってもいいでしょう。
これによって小津魁はレジェンド・ゲストに相応しい存在感を示すことが出来ています。
しかし、普通はこういうことをしてしまうと、
肝心のレギュラーキャラの方がまるでバカみたいに
何も考えずにゲストに動かされてしまったということになり、魅力が低下します。

それが、ゴーカイジャーの場合、
レギュラーキャラ達が普段からあまり深く考えずに行動して、
それでいて魅力的であるように設定されているので、
今回のようにレジェンド・ゲスト主導で話を進めた場合でも、
レギュラーキャラ達の魅力が全く損なわれないようになっているのです。
これは凄いです。

レジェンド・ゲストを登場させて魅力的に描きながら、
同時にレギュラーキャラの魅力も損ねず、
相変わらずの盛り沢山のアクションに、
更にパワーアップ描写まで加えて描き切るという離れ業を可能にするために、
ゴーカイジャーの基本設定は緻密に組み立てられているのです。
今回の第三話を見て、そのことが分かりました。
まさに35作記念の歴代戦隊集合企画作品として作られた戦隊なのだということが
実感されたのでした。
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2011年02月28日

第3話「勇気を魔法に変えて〜マージ・マジ・ゴー・ゴーカイ〜」感想その2

まず冒頭、とある無人島の上空をゴーカイガレオンが航行しているのですが、いつもと様子が違います。
どうも計器が故障しているようです。
いつも外部の様子を確認するために用いているコクピットのモニターが使えないようで、
ルカが見張り台に上って目視で周囲を確認しつつ、なんとか航行している様子。
原因が分からないようで、メカニック担当のハカセも頭を抱えています。
しかも雲が立ち込めてきて、見張り台からの目視も役に立たなくなりつつありました。

ここでマーベラスは相変わらずあんまり深く物事を考えていない様子で操舵輪を握って船を進めています。
ちなみに何故かマーベラスだけ変身しているのは、
変身した姿でないとゴーカイガレオンは操縦出来ないからなのかもしれません。
そのあたりはちょっとよく分からないのですが、
裏事情としては第一話、第二話の撮影と同時進行である都合かもしれません。
確か第二話でマーベラスとアカレッドしか出てこない、
全く別シチュエーションの結構大がかりな特撮のシーンがあったはずで、
あのシーンと同時進行でこのあたりのシーンを撮るというのは、
タイトなスケジュールの中では、いかにもありそうなことです。

どうやらマーベラスがあてずっぽうで針路を選んだ結果、こういう状況になったようで、
ナビィがそのいい加減さをからかいます。
それに対してジョーは「お前のナビゲートが外れたからだろう」と言い返します。
これは前回のナビィのお宝ナビゲート
「黒い服の人間がいい事を教えてくれる」というのが外れて、
結局お宝の手掛かりを教えてくれる黒い服の人間など現れなかったため、
「宇宙最大のお宝」の手掛かりが相変わらず全く無い状況に戻り、
仕方なくマーベラスはあてずっぽうで、とりあえずそこらじゅうを飛び回ることにしたのでした。
手掛かりが無いからといってじっとしていても仕方ないわけでもあり、
また、じっとしていられる性分でもないのです。

前回、「地球を守る価値を見つける」という新たな目的も得たゴーカイジャーですが、
それは言い換えれば「地球を守る価値」がまだ分かっていない状態なのであり、
だから当然、地球を守るために積極的にザンギャックに立ち向かおうという意思はまだありません。
ただ、第1話や第2話冒頭のような「自分達は地球とは無関係」というような突き放した感情は無くなり、
「地球には何だかよく分からないが守るべき価値があるらしい」という海賊特有の好奇心を持つようになり、
それなりに親近感と愛着は持つようになっています。
だから第二話途中までのような、ザンギャックとの戦いをひたすら避けようとするような傾向は無くなり、
なりゆき次第ではザンギャックと戦うことに抵抗感はあまり無く、
その中で「地球を守る価値」が見つかれば幸いだというぐらいの感覚なのでしょう。
ただ、それはあくまで好奇心レベルであって、
そもそも彼らが地球に来た一番の目的が「宇宙最大のお宝」を見つけることだという事実は変わっていません。
だから、とにかく今は彼らはザンギャックや地球の守る価値よりも、
まずは「宇宙最大のお宝」を求めて行動しているわけです。

しかし突発的な計器の不調に加えて目視困難なほど雲も立ち込めてきて、
もはや航行不能となりかけた時、
突然、雲の間からザンギャックの戦艦が現れてゴーカイガレオンと衝突したのです。
衝突後、ビーム砲を撃って攻撃してくるザンギャック艦と戦闘状態となったゴーカイガレオンは、
敵戦艦を撃破しましたが、ダメージを受けて無人島に不時着を余儀なくされたのでした。

不時着したゴーカイガレオンから無人島に降りたのはマーベラスを除く4人で、
ハカセはこれはきっとザンギャックの仕掛けた攻撃だったのだと言います。
前回またザンギャックと戦ったので、ザンギャックが怒って報復してきたのだとハカセは想像したのです。
ただ、第二話までのハカセなら慌てて一刻も早く地球から逃げようと言うところでしょうが、
ここではもう地球に愛着が多少ありますので、すぐに地球を逃げようとは言わず、
ゴーカイガレオンのダメージも大したことはないので、
今日のところは大人しくこの場を退散しようと言います。
まぁ結局逃げなんですけど。

ところが、そこにザンギャックの行動部隊が襲撃してきます。
爆発して墜落したさっきの戦艦から脱出した生き残り達らしく、
行動隊長らしき怪人が「よくも邪魔を!何故、我々の作戦が分かったのだ!?」と
怒り心頭の様子で喚いています。
どうもハカセの推測とは違って、
ザンギャックの戦艦は何か別の作戦を遂行するために移動していたところ、
たまたまゴーカイガレオンと衝突してしまい、
待ち伏せされていたと勘違いして戦闘を開始してしまい、その挙句に撃墜されてしまったようです。

しかし、それならば、あの計器の異常はザンギャックの仕業ではなかったことになります。
しかも、ザンギャック艦があんな至近距離になるまでゴーカイガレオンに気付かなかったとなると、
計器の異常はザンギャック艦にも発生していたと推測されます。
ならば、これはやはり単なる故障ではなく、
この無人島の上空が何らかの異常な状態にあるということになります。
あるいは突然立ち込めてきた分厚い雲も、その異常の一環なのかもしれません。

しかしザンギャックの行動隊長のサラマンダムは、
全てゴーカイジャーの仕業だと決めつけて怒り狂っています。
「ぶつかってきておいて、ふざけるな!」とジョーは言い返します。
確かに、先にぶつかったのはザンギャック艦の方なのですから、
これがゴーカイジャーの罠だと考える方が無理があります。
ルカも単なる事故だと気付き、
「そうよ!アンタ達なんかと関わる気無いっての!」と迷惑そうに言います。
しかしサラマンダムは「ええい!問答無用だ!」と聞く耳を持ちません。
かなり頭の悪い、怒りっぽい行動隊長のようです。
そこにゴーカイガレオンから騒ぎを聞きつけてマーベラスが飛び降りてきて
「なんだか知らないが、売られた喧嘩は買うぜ!」と、簡単に喧嘩を買います。
ここでジョー達4人も変身し、乱戦が始まります。

戦闘開始時のマーベラスのゴーカイガンをヌンチャクみたいにカチャカチャ振り回してからの
発砲アクションが前回に引き続き、やはりカッコいい。
ここでのアクションは、武器交換や多段変身は無く、
右手にゴーカイサーベル、左手にゴーカイガンを持つ標準装備アクションを全員が行います。

ここでハカセがサラマンダムと1対1で戦う羽目になり、
逃げ腰のハカセは押されますが、
ひっくり返った拍子にハカセのキックがサラマンダムにラッキーな形でヒットし、
体勢を崩して死に体になったサラマンダムが、
仰向けになって上に突き出したハカセの両足の底の上に乗るという変な形になります。
これで調子に乗ったハカセは何度もサラマンダムを蹴り上げて、
最後に大きく蹴り出してふっ飛ばします。

その場にいたゴーミン達を全部片付けた他の4人が
立ちあがったハカセのそばに駆け寄り、
ルカが「や〜るじゃんハカセ!カッコ悪いけど、素敵!」とからかうように言います。
ルカは今のところまだ脇役担当ばかりですが、何気に良いセリフが多いです。
声が良いから余計にそう思うのかもしれませんが。

ここのハカセのコミカルなアクションには、
今回のエピソードの中で別にさほど大きな意味はありません。
ただ今回はハカセのキャラ紹介エピソードなので、
行動隊長を相手にしていかにもハカセらしいコミカルなアクションを入れておいたという感じでしょう。
ここで分かることは、ハカセは自分が不利と分かると逃げ腰になりますが、
だからといって弱いわけではないということです。

ハカセは第1話、第2話でも、何か予期せぬ驚きがあると、すぐに誰かの後ろに隠れ、
ルカの後ろに隠れると必ず肘鉄か裏拳を見舞われ、
その他、ジョー以外の全員から突き飛ばされたり蹴られたりして酷い目にあっている、
極端なヘタレキャラです。
今回も冒頭からヘタレ発言を連発し、
さっきもサラマンダムが怒鳴っている間、アイムの後ろに隠れるなど、
相変わらずのヘタレっぷりを見せています。
これだけでも見事なキャラ立ちっぷりですが、
戦闘には果敢に参加しますから単なるヘタレではありません。
有利な状態ではむしろ楽しげに戦います。
しかし不利な状況になった時は、一人だけみっともなく腰を抜かしたり喚いたりして、やっぱりカッコ悪いです。
しかし決して弱いわけではなく、窮地を脱すると見事な戦いぶりを見せます。
一見、よく分からないヤツともいえます。
そのあたりの内面に迫るのが今回のエピソードというわけです。

立ちあがったサラマンダムは怒り心頭に達したようで
「遊びは終わりだ!」と叫ぶと、ゴーカイジャー達に背を向け、
背中から伸びた太く長いホースを地面に突き刺します。
そうして地中に向かって何かを注入します。
ハカセは「まずい!何か変だよ!」と警戒しますが、
何が起きるのか分からず、全員その場で立ち尽くします。
「仲良く吹っ飛べ!」とサラマンダムが言うと、5人の足元の地面が地割れを起こし、
なんとそこからマグマが噴き出し、火山の爆発のような現象が起きたのでした。

その頃、地球と月の間にあるザンギャックの艦隊司令部では
司令官ワルズ・ギルが「お〜の〜れ〜!ま〜た〜してもぉ!!」と激怒していました。
「何故だ?・・・何故奴らが!?」と錯乱気味のワルズ・ギルは、
どうやら、またしても自分の立てた作戦を海賊に邪魔されたことが許せないようでした。
本当は今回の衝突はたまたま起きた事故だったのですが、
何度も作戦を邪魔されてワルズ・ギルは頭に血が昇って冷静さを失い、
海賊への憎悪で頭がいっぱいになっています。

「冷静に!殿下・・・」とダマラスが諌めますが、
ワルズ・ギルは「うるさい!!」と怒鳴りつけ
「世界中の火山を噴火させて、人間どもを苦しませるはずがぁ!!」と
悔しげに説明セリフをわめきつつ指令部内をせかせか歩き回ります。
何かもう、そろそろ、この小物臭全開の殿下が面白くて仕方なくなってきました。
キレっぷりがいつも最高です。

そこにバリゾーグが近づき「ボス・・・船はやられましたが、行動隊長サラマンダムは無事です」と、
相変わらず抑揚の無い冷静な声で報告をします。
このバリゾーグの無感情とワルズ・ギルの激昂ぶりが結構良いコンビです。
「作戦の続行は可能との報告が」とインサーンも報告し、
結局この部下たちの総意としては、
当初予定していたサラマンダムの地中にマグマを注入して地底のマグマの噴火を引き起こす特殊能力を利用して
世界中の火山を噴火させる作戦を続行しようというものでした。

ワルズ・ギルがそう判断するように誘導しようとしていたようですが、
ワルズ・ギルは「いや許さん!!ヤツに海賊どもを消せと伝えろ!!」と怒鳴り、
サラマンダムに海賊退治をさせようとします。
もう頭の中は海賊への憎しみでいっぱいです。

「作戦が変わりますが、宜しいのですか?」とダマラスが皮肉を言う。
先日の地球侵攻作戦の開始時は作戦を変更して海賊対策をすべきだと主張したダマラスの意見を退けて、
海賊などハエ以下だとか言って作戦を変更しなかったのはワルズ・ギル本人でした。
その結果、作戦は海賊の妨害で失敗してしまったのでした。
おかげで今回もまた海賊に作戦を邪魔され、
今となっては海賊の脅威を認めて作戦の変更してまで抹殺しないと気が済まないところまで
追い込まれてしまっているワルズ・ギルがあまりにも愚か過ぎると軽侮しているのだ。
ワルズ・ギルもダマラスの皮肉の意味が分かる。
馬鹿だけど、そういうことには敏感なのです。
怒りに身を震わせて傍に座っていたゴーミンの頭を思いっきり叩き、
「構わん!海賊どもの抹殺が先だぁ!!」と叫ぶのでした。
こうして第3話にして、ようやくザンギャック指令部は
ゴーカイジャーを倒すべき敵として意識することとなったのです。

さて、先ほどの地底のマグマの噴火からしばらく経って、
近くの林の中に吹き飛ばされて窪地に落ちて気絶していたマーベラスとハカセは
目を覚まして周囲を見回していました。
そこに「ザンギャックが来るとは予想外だったねぇ」という聞き覚えの無い男の声がします。
見ると、窪地を見降ろす高台に1人の人影があります。
「誰だ?」と問うマーベラスに対し、その男は「魔法を忘れた魔法使いさ・・・」と言いながら、
被っていた黒いフードを下ろす。
すると、そこから現れた顔は、小津魁でした。

小津魁というのは、スーパー戦隊シリーズ第29作、
2005年度作品「魔法戦隊マジレンジャー」の主役マジレッドに変身して
地上を守るために戦った戦士です。
演じているのも当時の小津魁を演じていたオリジナル役者の橋本淳です。
「ゴーカイジャー」という作品が歴代戦隊戦士が登場する企画ということは分かっていても、
オリジナル役者の登場は、やはり観ていて格別の高揚感があります。
特に、この場面の小津魁の姿は、魔法使いらしい黒いフード付きのローブに、
髪型は赤のメッシュをところどころに入れた独特のスタイルで、
これは「マジレンジャー」本編の最終回ラストカットでの姿の再現となっており、
「ゴーカイジャー」制作スタッフの過去作品の再現度へのこだわりが感じられて嬉しいです。

この「ゴーカイジャー」の物語内においては
マジレッドは既に第1話冒頭のレジェンド大戦のシーンで登場しており、
あの時、ザンギャックを撃退するのと引き換えに戦う力を失った数多くのレジェンド戦士のうちの1人でした。
そしてその後、第1話ではゴーカイジャーがマジレンジャーの5人のレンジャーキーを使って、
マジレンジャーにゴーカイチェンジして戦っており、
この時はマーベラスがマジレッドに変身していました。
ちなみに第2話ではルカがレンジャーキーで女版マジレッドに変身しています。

つまり、現在、マジレッドの戦う力はレンジャーキーとなって
ゴーカイジャーの手元に在るようなのです。
そして、もともとマジレッドとして戦っていた小津魁は、
第2話のラストでちらっと姿を見せて空飛ぶゴーカイガレオンを見上げて、
戦う力は失っても人間態としては健在であることを示唆していたのですが、
ここでこうして改めて姿を見せ、健在であることと、
今回のエピソードにおいて何らかの役割を果たすことを視聴者に示したのでした。

ただ、「魔法を忘れた魔法使い」というのは、
まぁつまり、戦う力を失ったという意味なのでしょうが、
ややキザな表現で、もともとの魁の熱血直情キャラ(当時17歳)とは少し違うような印象で、
何やら目つきもイヤミっぽく態度も不遜な感じがして、いかにも怪しくダークな印象が強いです。
あの可愛かった魁も大人になってイヤな奴になってしまったのかと思わせるものがあります。

しかも、ここで魁が「ザンギャックが来るとは予想外」と言っているということは、
ゴーカイジャーが来るのは予想通りだったという意味で、
第2話のラストでもゴーカイジャーに何やら興味を示していた魁が
この無人島でゴーカイジャーが来るのを待ち構えていたと考えるのが自然です。
つまり、ザンギャックの乱入は予想外としても、
この無人島にゴーカイガレオンが不時着することは予想していたというわけです。
となると、先ほどからのガレオンの計器の異常や天候の急変は魁の仕業だったということになります。
しかし魔法を使えなくなっているはずの魁にどうしてそんな芸当が出来るのか謎です。

まぁとにかく、それらのことは
「魔法戦隊マジレンジャー」本編や、「ゴーカイジャー」の設定を多少知っている視聴者だから
いろいろ想像出来ることであって、
この劇中で魁と顔を合わせたマーベラスとハカセには、
この黒いローブを着た男が何者なのかということすら、さっぱり分からない状態です。
いきなり「魔法使い」などと言われても意味も分かりません。
そもそも彼らは自分達がレンジャーキーで変身している「マジレンジャー」が
「魔法戦隊」であることすら知らないのです。

しかし、ハカセには1つ思い当たることがありました。
それはナビィのこの前外れたと思っていた「黒い服を着た人間がいい事を教えてくれる」というお宝ナビゲートでした。
こんな無人島の山の中で意味ありげに現れた男が黒い服を着ていることから、
ハカセはこれがナビィの言っていた「黒い服を着た人間」ではないかと直感したのでした。

「もしかして、君が宇宙最大のお宝の場所を知ってる人?」とハカセがすかさず質問すると、
なんと魁は「ああ、知ってるよ」と事もなげに答えます。
マーベラスは「マジかよ?」と嬉しそうに身を乗り出して魁を見上げます。
それに対して魁は「マジだよ」とニヤリと笑って見降ろします。
魁がマジレッドだと知った上で聞くと、この遣り取りは何か可笑しいです。

しかし、魁が「宇宙最大のお宝」を知っているとは意外でした。
第1話の時にマーベラスが一般人に質問した時は、誰も知らない印象だったので、
魁が「宇宙最大のお宝」という言葉自体に何ら特別な反応もせず、すぐさま「知ってる」と答えたのは異様で、
それゆえに本当に知っているのだろうと思わせるものがあります。
しかし魁の笑顔があまりにも腹黒そうなのが気になります。

すると魁はマーベラス達の居る場所へ跳び下りてきて
「でも今の君達じゃ、お宝は見つけられない・・・」と、案の定、悪そうな表情で言い放ちます。
意外な魁の言葉に「何ぃ?」とマーベラスが不審がると、
魁は2人に背を向け
「君達はまだ、スーパー戦隊の力の半分も使いこなせてないからね・・・」と謎めいたことを言います。

「どういう意味?」とハカセは聞き返します。
相手が自分達のことを宇宙海賊のゴーカイジャーだと知っていることは察しがついていましたが、
スーパー戦隊の力を使って戦っていることまで知っているとはハカセにも予想外でした。
しかし、「スーパー戦隊」というものは地球ではよく知られたもののようなので、
それを知っていること自体はそれほど不思議ではありませんでした。
自分達の戦っている姿を見たのかもしれないので、
スーパー戦隊の力を使って自分達が戦っていることを相手が知っていてもおかしくはないと思いました。
しかし、半分も使いこなせていないというのが謎でした。
それはつまりこの黒服の男がレンジャーキーの全ての能力を知っているということです。
どうもこの男はタダ者ではないとハカセは思ったのです。

魁はニヤリと笑って振り向くと
「知りたければ俺を捕まえてみな・・・但し、変身はせずにね!」と言うと、
さっとフードをかぶって駆け出しました。
マーベラスは「面白ぇじゃねぇか!」と言ってニヤッと笑ってすぐに追いかけようとします。
要するに捕まえれば色々と情報を聞き出せるのだから話は早いと思ったのです。
ところがハカセは「待って!ザンギャックの罠かも!」とマーベラスの肩を掴んで引き止めます。
先ほどからの魁の怪しげな態度を見て、何か企んでいると判断したのです。

まぁあの魁の悪そうな感じを見れば、誰でもそう思うでしょう。
そしてハカセはこの地球上で今、自分達を陥れようと企むような相手は
ザンギャックだろうとも思いました。
魁の言動がどう見てもタダ者でないので、とても普通の地球人には見えなかったのです。
いや、とにかく常に最悪の可能性を考えて警戒してしまうのがハカセの癖なのです。

「ちゃんといろいろ調べて確証を掴んでからでないと、僕は動くべきじゃないと思う」と
ハカセはマーベラスに慎重論を意見します。
とにかく100%成功するという見通しの立たないことはやりたくないというのがハカセの考え方なのです。
マーベラスは神妙な顔つきでハカセの意見を聞き、
「なるほど・・・」とハカセの肩をポンと叩くとニッコリ笑い、ハカセもニッコリ笑います。
ハカセはマーベラスが分かってくれたと安堵しました。

しかし、マーベラスはそのままハカセを置き去りにして「じゃあな!」と駆け出して、
魁の後を追いかけていってしまったのでした。
マーベラスはハカセの言うような悠長なことはナンセンスだと思い、
とにかく目の前に手掛かりがあるのだから、まずはそれを追いかけるのが先決であり、
ハカセと議論する時間さえ無駄と判断したのでした。
「えええ?・・・待ってよぉ・・・」と嘆きつつ、
ハカセはマーベラスの後を追うことにしました。
マーベラスはハカセを置き去りにして自分一人でも魁を追うつもりなのですが、
ハカセはマーベラスのことが心配なので、結局ついていくことになります。
というか、おそらくマーベラスも何だかんだ言ってハカセがついてくることも半ば分かっているのです。
ハカセは仕方ないと思いマーベラスの後を追いつつ、
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2011年03月01日

第3話「勇気を魔法に変えて〜マージ・マジ・ゴー・ゴーカイ〜」感想その3

ハカセから「宇宙最大のお宝」の秘密を知っているかもしれない黒服の男を今追いかけていると
連絡を受けたジョー、ルカ、アイムの3人は喜びましたが、
すぐにハカセ達に合流出来る状況ではありませんでした。
3人はさっきのサラマンダムの起こした噴火で吹っ飛ばされた後、再び一か所に集まっていましたが、
ワルズ・ギルから改めてゴーカイジャー抹殺の命令を受けたサラマンダム配下のゴーミン達に取り囲まれていたのです。

この囲みを突破してマーベラスやハカセと合流するため、
3人はここでゴーカイチェンジでゴーカイジャーに変身し、
更にレンジャーキーで他の戦隊戦士にゴーカイチェンジします。
今回は3人しかいないということもあって、ちょっと変わった趣向で、
1つの戦隊にまとめて変身するのではなく、第2話最後に全員が赤の戦士に変身したのと同じように、
まずは3人とも黒の戦士に変身します。
ルカがニンジャブラック、
ジョーがアバレブラック、
アイムがゴーオンブラックに変身します。

ここの変身シーンはモバイレーツから各戦隊の紋章が飛び出すだけの簡易版ですが、
関ボイスの戦隊名コールに合わせて、それぞれオリジナルと同じ決めポーズをちゃんととります。
なお、今回の他戦隊への変身時にはレンジャーキーをしっかりと見せて、
何の戦士に変身するのか事前に分かるようにしているのが前回とは異なった演出となっています。
前回や前々回はあえて見せない演出でした。

ニンジャブラックとゴーオンブラックはオリジナルは男の戦士ですが、
ここではルカとアイムが変身してますのでスカート付きの女戦士になっています。
ジライヤと軍平はかなりのネタキャラだったので、何か変な気分です。
ここでは3人とも自分のパーソナルカラーとは違う色の戦士に変身しており、区別がつきにくいのですが、
剣が得意なジョーとルカは剣の得意な戦士へ、
銃が得意なアイムは銃の得意な戦士へと変身することで差別化を図っています。

さて一方、場面は変わって、マーベラスとハカセに追いかけられている魁ですが、
立ち止まって振り向き通せんぼのようなポーズをとると、
その背後からまるでスタンドのような真っ赤な怪物が現れます。
これは天空聖者のフレイジェルです。

天空聖者というのは、マジトピアという空の上にある魔法界に住んでいる天使のような存在で、
地上の魔法使いに魔法力を授ける存在なのです。
もともと魁のマジレッドとしての魔法力はマジトピアの天空聖者フレイジェルが授けてくれているもので、
フレイジェルは「マジレンジャー」の本編ではずっとマジトピアに居て
魁に魔法力を送ってくれるだけの存在でしたので、
こんなふうに地上に出現することはありませんでした。
しかし同じ天空聖者のサンジェルやブレイジェルは地上に来ていましたから、
地上に来ることが出来ないわけではありません。
単に「マジレンジャー」本編では来る用事が無かっただけのことです。

ここで確認しておかないといけないのは、
フレイジェルは魁に魔法力を授けていたが、フレイジェル自身の魔法力はそれとは別個のものということです。
だから、レジェンド大戦で魁の魔法力が失われたといっても、
フレイジェル自身の魔法力は健在なのであり、こうして地上にやって来て魔法を使うことは出来るのです。
つまり、先ほど魁がゴーカイガレオンやザンギャック艦の計器類を狂わせたり、
急に雲を空に立ちこめさせたりしていたのは、
地上に呼んだフレイジェルにやってもらっていたことなのでした。

フレイジェルはここでもまた、
魁を追いかけてくるマーベラスとハカセの周囲を炎で取り囲んで閉じ込めてしまいます。
その間に魁は逃げていきます。

炎に閉じ込められたマーベラスは「囲まれたか・・・」と、やけに落ちついています。
ハカセは「どうすればいいの?こんなの突き抜けていくなんて無理だよ!」と弱音を吐いてマーベラスに縋ります。
早くも諦めムードのハカセに対し、マーベラスは周囲の炎をキョロキョロ見回すと
「俺にいい手がある」と不敵に笑います。
ハカセはちょっと期待して「なになに?」と聞き返しますが、
マーベラスは案の定、何も考えていないようで「気合いで突っ切れ!」と叫ぶと、さっさと炎に突っ込もうとします。

「ちょ、ちょ、ちょっと待って!」と慌ててハカセはマーベラスに掴まって止めます。
勝手に炎に突っ込んで置いてけぼりにされても困るのです。
「僕にはそんな気合い無いよ・・・」とハカセは泣き言を言います。
ハカセはどうしても怖くて炎に突っ込むことは出来ないのです。
マーベラスはせっかく行こうとしていたのを邪魔されて不満そうに
「何ヘタレてんだお前?」とハカセを睨んで問い詰めます。
もう、なんか不良生徒が苛められっ子に因縁をつけているみたいな構図です。

ハカセは俯いて気弱そうに視線を逸らし
「・・・ダメなんだ・・・僕、完璧に計算してやるのは得意だけど、
確証が無いのは怖くて・・・咄嗟の時に・・・勇気が出せないんだ!」と告白します。
要するにハカセは計算して大丈夫そうだと思えた場合しか行動することが出来ないのです。
危険を完全に排除出来るという確証の無い状況でイチかバチかの行動に出て
危険な状況を突破するような勇気は出せないのです。

しかし、これは当たり前のことです。
危険を危険と認識していながら危険に突っ込むのは誰でも怖いに決まってます。
恐怖を感じる状況で勇気を出すのは難しいのは当たり前です。
恐怖の感覚というのは、危険を身体に警告して危機を回避させようとする感覚ですから、
それは自然と勇気を抑制して行動をストップさせる作用があるのです。
そうすることによって危機を回避させようとする生理現象ですから、
危険を感知すると恐怖を感じて勇気が出なくなるのは、かなり仕方ないことだといえます。

ハカセの場合、問題なのは、この危険を感じ取る能力が異常に高いことなのです。
普通の人は感知出来ない、感知する必要も無いような些細な危険まで感知出来てしまうため、
些細な予想外の事態にすぐに敏感に危険の可能性を読み取り、
それに対する恐怖を感じて勇気を抑制して、やたらと臆病な行動をとらせてしまうのです。
それで、本当はそれぐらいの危険ならば突破出来るだけの実力はあるのに、
やたらと逃げ腰になったりみっともなく喚いたりして笑われることが多いのです。

それに反して、マーベラスなどはこの危険を感知する能力がかなり低いといえるでしょう。
いや、起こり得る事態を正確に予測する能力は高いのですが、
そこに潜む危険の可能性を危険として認識することがあまり出来ていないようなのです。
第2話の回想シーンでスゴーミンに殺されかけた時などはマーベラスも恐怖を感じていたようなので、
全く危険感知能力が麻痺しているわけではないのでしょうが、
よほどの危険でないと、ちゃんと危険として認識出来ず、
普通の人間が危険として認識することの多くをマーベラスは面白いと感じてしまうようなのです。

こういうマーベラスのような人間が
「確証が無いのが怖い」というハカセの心情など理解出来るはずがありません。
ニッコリ微笑んで「言いたいことは分かった」と言うと、
マーベラスはハカセの胸倉を掴んで持ちあげ、
「俺を信じろ〜っ!!」と叫んでハカセを炎の壁向かって放り投げたのでした。
結局、ハカセのせっかくの告白をマーベラスは完全に聞き流し、
またもや、これ以上の議論は時間の無駄という判断をしただけでした。

恐怖の絶叫を挙げてハカセが炎の壁を突き抜けていくと、
すぐにマーベラスも炎の壁に突っ込み、その後を追いました。
そうして炎の壁を突き抜けると、一瞬であれほど燃え盛っていた炎の輪は消えてしまいました。
どうも幻覚の類だったようで、2人の身体にも火傷の跡も一切ありませんでした。
「大丈夫だった・・・」と茫然とするハカセに向かってマーベラスはニッコリ笑って自慢げに
「だろ?行くぞ!」と先を急ぎ再び魁を追って走りだし、ハカセもそれを追います。

マーベラスは自慢げでしたが、別に幻覚だと見破っていたわけではなく、
本当に単にイチかバチかを楽しんで突っ込んだだけなのでしょう。
マーベラスの性格上、嘘は言わないですから、幻覚だと思えば幻覚だと言うはずだからです。
こんな調子ですから、マーベラスと一緒に魁を追っている限り、
ハカセは振り回されっぱなしで受難続きとなりそうですが、
それでもハカセはマーベラスと一緒に走るのでした。

場面はジョーとルカとアイムが黒の戦士にゴーカイチェンジして戦っている場に戻ります。
今回の過去戦隊戦士へ変身してのアクションは、まぁ人数が3人ということもあるのか、
ちゃんと個別のアクションをその大技も含めて見せてくれます。
特に各自のパーソナルカラーと違う色の戦士に変身している今回のような場合は、
こうしてちゃんとアクションを声つきで個別で見せてくれた方が、
誰が何に変身してるのかよく分かって助かります。

まずジョーの変身したアバレブラックは、
ダイノフラスターというアバレブラック専用のサーベル状の武器でゴーミン達を斬り伏せ、
更にダイノフラスターを地面に突き刺して繰り出す「グランドインフェルノ」という
地割れを発生させる大技で、地割れからマグマを噴出させてゴーミン達を撃破します。
この技を選んだのは、今回の敵の行動隊長サラマンダムの技と似ていたからでしょう。

次いで、アイムの変身したゴーオンブラックは、
ゴーオンブラック専用のゴーオンギアであるカウルレーザーというレーザー銃とマンタンガンの二丁拳銃スタイルで
ゴーミンを一掃していました。
アイム自身が二丁拳銃で戦うスタイルを得意としているのと同時に、
このカウルレーザーとマンタンガンの二丁拳銃スタイルは
オリジナルの石原軍平のゴーオンブラックも多用していた戦法でした。

そして、ルカの変身したニンジャブラックは、
剣が得意なルカらしく秘剣カクレマルでゴーミン達と斬り合っていましたが、
どういうわけかゴーミン達にやられて倒れてしまいます。
ところが駆け寄ったゴーミン達の足元にはニンジャブラックの黒いスーツだけが落ちており、不思議がるゴーミン達。
これはカクレンジャー全員が得意とした抜け身の術で、
このようにやられたと見せかけて隠れておき、飛び出して奇襲攻撃に繋げる忍術技です。
そしてここでニンジャブラック得意の大地隠れの術で地中から飛び出したルカのニンジャブラックは、
ニンジャブラックの必殺剣「隠れ流・流れ星」でゴーミン達を撃破します。
こうしてゴーミン達を一掃した3人の前に、
今度は行動隊長のサラマンダムが現れて、攻撃を仕掛けてきます。

ここでまたまた舞台は、魁を追いかけるマーベラスとハカセの方に移ります。
洞窟に逃げ込んだ魁を追って、同様に洞窟に入ったマーベラスは
「よし、これで追い詰められる」とポジティブに言いますが、
これはどう見ても誘いこまれたようにしか見えません。
危険センサーにそうした兆候をビンビン感じてハカセは「そんな簡単にいくかなぁ?」と悲観的に言います。

それでも構わず奥へとズンズン進んで行くマーベラスと、それについていくハカセでしたが、
何やら前方から大きな音が近づいてきます。
見ると、なんと洞窟の奥からマーベラス達の方に向かって
巨大な丸い岩が猛烈なスピードで転がりながら近づいてきます。やはり罠でした。
これもフレイジェルの仕業なのでしょうが、今度はどう見ても幻覚には見えません。

ハカセは悲鳴を上げて逃げ出しますが、
これにはさすがにマーベラスも驚いて回れ右してハカセと一緒に一目散に逃げ出していますので、
一応危険を感じ、恐怖も感じたようです。
しかし少し走ると、ひたすら逃げようとするハカセの首根っこを掴まえてマーベラスは
「おい!突っ込むぞ!」と怒鳴るとゴーカイサーベルを岩の転がって来る方向へ投げて地面に斜めに突き刺します。
そしてハカセを引っ張って岩に向かって突っ込み
「伏せろ!!」と叫んで、ハカセと共に岩の真ん前、さきほどゴーカイサーベルを刺した辺りに向かって伏せます。
そんなことをしたら、むざむざ岩の下敷きになるようなものですが、
なんと岩は地面から突き出したゴーカイサーベルに乗り上げてバウンドし、
ちょうどゴーカイサーベルの下あたりに伏せていたマーベラスとハカセの上を跳び越してから転がっていきました。

どうやら、一応はマーベラスなりに岩を避ける方法を計算しての行動だったようですが、
結果的に上手くいったとはいえ、あまりにも無茶すぎます。
もっと他にも避ける方法はあったようにも思います。
おかげで「ひいいい・・・もうヤだぁ!」とハカセは腰を抜かしてしまいました。
しかしマーベラスは「面白くなってきたじゃねぇか!」と不敵に笑うと、
ハカセの首根っこを掴んで引きずって、更に洞窟の奥へと進んでいくのでした。

マーベラスは最初こそ一瞬危険を感じたものの、
少し走るとすぐにその感覚が麻痺して面白いと感じてしまい、恐怖を感じなくなったために、
岩に真っ直ぐ突っ込んで回避するという無茶な避け方を選びとることが出来たようです。
まぁ、危険感覚が狂っているとはいえ、これはこれで1つの立派な勇気とはいえます。
しかし、まともな危険感覚を持つ身でマーベラスの行動に振り回されるのは大変です。

さて、サラマンダムとジョー達3人の戦いの方は、サラマンダムが押し気味でした。
これはどうも、今3人が変身している3つの黒の戦士のサラマンダムとの相性が良くないようで、
ここでアイムが今度は白い戦士でいってみようと提案します。
取り出したレンジャーキーがここでもよく見えるようになっています。
アイムはホワイトスワン、
ジョーはビッグワン、
ルカはガオホワイトです。

変身時にエンブレムが出てきて、オリジナルと同じ決めポーズをとるのも黒の時と同じです。
この白の3戦士の場合、
3人のパーソナルカラーとオリジナル戦士との色の一致はもちろん無いが、性別は一致しています。
ホワイトスワンは銃が得意なキャラなので銃が得意なアイムと個性は一致しており、
ガオホワイトは肉弾戦重視でルカともタイプが近いといえます。
またビッグワンも棒状の武器を使うという点でジョーに個性は近いといえます。

まずアイムの変身したホワイトスワンが翼を広げて素早く滑空してサラマンダムを攻撃し、
高く飛び上がって急降下し、スワニーアタックを決めます。
スワニーアタックというのはホワイトスワンの得意技で、
急降下しながら敵に重力制御装置で強化したパンチを見舞うという技です。

続いてルカの変身したガオホワイトが雄叫びを上げてサラマンダムに突っ込み、
手についた鋭い爪の攻撃を一気に何発も叩き込みます。
そしてジャンプして両手で十文字斬りを叩き込むベルクローという技を見舞います。
どうもここで選択した白の戦士はスピード重視のようで、
その方がサラマンダムには相性が良いと判断してのチェンジであるようです。

そしてジョーのビッグワンは、
赤いマントを翻してジャンプする姿や、
ビッグバトンというステッキ状の武器を使った流麗な攻撃など、
まさにオリジナルのビッグワンの再現となっており、
最後はビッグワン・フィニッシュという「ガオレンジャーVSスーパー戦隊」で使った必殺技を
サラマンダムに叩き込みます。

白の3戦士の連続攻撃にダメージの蓄積したサラマンダムは地に倒れ込んでしまい、
ジョー達はトドメを刺そうとしますが、
サラマンダムは「ここでやられるわけにはいかん!」と言い残すと地面に穴を掘って逃走してしまいました。
敵を取り逃がして悔しがる3人でしたが、
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第3話「勇気を魔法に変えて〜マージ・マジ・ゴー・ゴーカイ〜」感想その4

マーベラスとハカセは海に面した岬の突端で、遂に魁を追い詰めていました。
しかし、魁の立っている突端部とマーベラスたちの立っている場所の間は
幅15mほどの海で隔てられており、そこは目も眩むほどの高さの断崖となっていました。
落ちたらとても無事に済みそうもありません。
魁は「まだこっちに来てないよ」と余裕の態度でニヤついて挑発しますが、
マーベラスも「楽勝だ」と余裕です。
しかしハカセは崖の下を覗きこむと怖くなり「僕には無理!」としゃがみ込んでしまいます。

マーベラスは「仕方ねぇな」と、1人で魁の場所までジャンプすることを決め、
助走のため後ろに下がります。
驚くハカセを尻目に勢いよく崖に向かって走ったマーベラスは迷いなく跳び上がり、
魁の立っている方の崖目がけて飛んでいきます。
15mも一気に跳ぶのは人間技ではないですが、
マーベラスは一応宇宙人ですし、かなり身体能力は高いので、なんとか届きそうです。

このままでは魁はマーベラスに捕まってしまいます。
ところが魁は跳んでくるマーベラスを見て微笑んでいるだけで、
これまでのように逃げようとはしません。
どうにも不可解です。
というより、ここまでの魁の行動の方が不可解といえるでしょう。

わざわざマーベラス達をこの無人島に誘いこんでおいて、
やっていることはひたすら鬼ごっこです。
そんなにお宝の秘密を教えたくないのなら、最初からマーベラス達に会わなければいいわけだし、
マーベラス達を倒したいのならばフレイジェルを使ってもっと攻撃すればいいのに、
基本的にやっていることは多少の足止め工作以外は逃げることだけです。
そこまでして逃げなければいけないのならば、とことん逃げきればよさそうなものですが、
ここではわざわざ袋小路に立って逃げようともしないのですから、
全くやっていることが支離滅裂です。

その時、意外なことが起きました。
魁の立っている方の断崖の壁面からサラマンダムが飛び出してきたのです。
さっきジョー達から逃れて地中を移動して再び地上に出て来た場所が、
たまたまこの場所だったようです。
なんか、とにかく今回の怪人は間の悪いヤツです。
サラマンダムが勢いよく飛び出してきたその先にちょうどマーベラスが飛び込んできたので、
サラマンダムはマーベラスに抱きつき、
「ちょうどいい!お前から先に片付けてやる!」と、
マーベラスもろとも海へ落ちていこうという、空気の読めない行動に出ます。

これには魁もさすがに予想外で驚いたようで、
もちろんハカセもマーベラス自身も驚きました。
しかし、なんとかマーベラスはゴーカイサーベルでサラマンダムを斬りつけて振り払い、
サラマンダムは1人で海に落ちていき、
マーベラスは断崖の壁面のやや下のほうの壁面にゴーカイサーベルを突き刺して
ひっかかることが出来ました。
しかし、すぐに壁を登って上までいくことは出来そうにありません。

「マーベラス!」と心配して声をかけるハカセに向かい、
マーベラスは壁面にぶら下がりながら
「俺は大丈夫だ!それより、とっととアイツを捕まえろ!」と命令します。
「えぇっ!?僕が!?」と驚愕するハカセ。
それはつまり、この15mの断崖を飛び越えるということです。
それはさっきハカセは無理だと言ったはずです。

しかし、マーベラスは目的に向かって真っしぐらのタイプですから、
お宝の秘密はどうしても諦められない。
ぐずぐずしている間にまた魁に逃げられてしまうと思い、焦ります。
というより、特にお宝に対する好奇心で心がいっぱいになった時、心の中の危険や恐怖を感じる感覚が無くなってしまうマーベラスには、
そもそもハカセがここで怖気づく理由が根本的によく分からないのです。
お宝は目の前だというのに、それを怖いからといって諦めるなんて全く理解出来ないのです。

それに、自分が怪人の邪魔さえ無ければ跳べた程度の距離なのだから、
ハカセだって跳ぼうと思えば跳べるはずだとマーベラスは思っていますから、
何も無理なことをさせようとしているわけではないと思っています。
「さっきの俺みたいにやりゃあいいんだよ!」と事もなげにマーベラスは言います。
要するに、さっきのハカセの告白のことは、すっかり忘れている、
というか、最初から聞いてなかったわけですね。

「ダメだよ!僕にはそんな勇気は無い!」とハカセは怯えます。
確かに、成功する確証の無いことにチャレンジする勇気が出ないと、さっきハカセは言いました。
しかしマーベラスはそんなことは忘れてますから、
面倒くさそうに「無くても出せ!宇宙最大のお宝のためだぞ!」とハカセに呼びかけます。
とにかく海賊は「宇宙最大のお宝」のためなら勇気なんて出て当然というのがマーベラスの持論です。

崖の上に立つ魁も、2人の遣り取りを聞いて、じっと対岸の崖の上のハカセを見据えます。
ハカセがどういう行動をとるのか、見定めようとしているようです。
そのハカセは、マーベラスに言われて、なんとか勇気を出そうとして下の海を覗きこみますが、
やはり失敗した場合を想像してしまい、恐怖心が湧いてきておじけづいて
「ダメだよ・・・やっぱり僕には・・・!」と頭を抱えてしまいます。

その時、マーベラスのぶら下がっているあたりの壁面がハカセの目に入りました。
ふと見ると、マーベラスの少し上のあたりの壁面がヒビ割れています。
さっきサラマンダムが飛び出してきた影響で壁面に傷が入っていて、その影響なのでしょう。
そのヒビ割れが広がってもうすぐ崩れ、
大きな岩がぶら下がって逃げ場の無いマーベラスを直撃するという危険が今にも迫っていることが
ハカセには分かりました。
マーベラスや魁は気付いていないようですが、
危険察知能力が臆病で困るほどズバ抜けているハカセには、その危険を正確に察知することが出来たのです。
「マーベラス!!」と思わず叫んだハカセでしたが、
今の状況のマーベラスに危険を伝えたところで、あの態勢では対処のしようはありません。
何とか出来るのは自分しかいないと悟ったハカセは、心を決めて後ろに駆け出しました。

魁は、さっきまで怯えきっていたハカセが後ろに走っていくので、一瞬逃げたのかと思ったが、
ハカセが崖の後方に生えていた竹をゴーカイサーベルで斬り倒したので、
何をするつもりなのかと不思議そうに覗きこみます。
するとハカセがその倒れた竹の幹を拾って躊躇せずに崖の方へ向かって全力で駆けてきたので、
魁はハカセが何をしようとしているのか理解しました。
よくしなる竹をポール代わりにして棒高跳びの要領で反動をつけて、
一気に断崖を跳び越そうとしているのだと分かったのです。
よく咄嗟に考えたものだと感心すると同時に、
あんなに怯えていたハカセがよく勇気を出せたものだ、
やはり海賊にとって「宇宙最大のお宝」はそんなに魅力的なものなのか、と魁は感心しました。

助走の勢いで断崖の手前に竹を突き立て、
その反動で勢いよく断崖へ向かって高々と舞い上がったハカセを見て、
マーベラスも「よし!」と会心の笑みを浮かべます。
ところがハカセは跳び上がりながら、懐からゴーカイガンを取り出して前方に向けて射撃姿勢に入ります。
その銃口の先には魁がいます。
魁は驚きました。

マーベラスも驚き「おい!何考えてんだ!?」と叫びます。
魁を撃ってしまえばお宝の秘密は聞き出せなくなってしまいます。
それでは何のためにハカセが跳んでいるのか分かりません。
何が何やら分からず叫ぶマーベラスでしたが、
その時、頭の真上の壁面が突然大きな音を立てて崩れ、大きな岩が落下してきたのでした。
ハカセの予想した通りです。
突然現れた大きな岩を見上げてマーベラスはなす術がありません。

そこにハカセが断崖の壁面に最大限近づいた状態で狙い澄まして
その大きな岩めがけてゴーカイガンを連射し、
岩はマーベラスを押し潰す寸前に粉々に砕けて散ったのでした。
ハカセが前方に向けてゴーカイガンを構えていたのは、
魁を狙っていたのではなく、マーベラスの頭上の大きな岩を狙っていたのです。
ハカセの早い決断のおかげで、なんとか間一髪間に合ったというところです。

マーベラスを救ったハカセはそのまま魁の立つ崖の上に着地し、
これで魁を捕まえるという目的も達成した・・・と思いきや、
ハカセはマーベラスの方を見て踏み切ったため、目測を誤っており、
崖の地面の上には一歩及ばず、そのまま崖下へ落下しかけます。
やっぱり最後の最後はカッコ悪いハカセでした。

ところが「うわああああ!?」と悲鳴を上げて落ちていこうとするハカセの手を、
崖の上から魁が掴んで助けたのでした。
ハカセは一瞬、何が起こったのか理解出来ませんでした。
自分から逃げようとしていたはずの相手に手を掴まれて助けられたのです。
「え?」と見上げるハカセに向かい、
魁は「不思議な海賊だねぇ・・・君は・・・!」とニヤリと笑いかけ、
ハカセを崖の上に引き上げます。
そして「宝物じゃなくて、仲間のために勇気を出すなんて・・・」と言うと、
ポンとハカセの肩を叩き「試した甲斐があったよ!」と言いました。
ハカセは魁の意外な言葉に「え!?」と驚きます。

魁はマーベラスとハカセの勇気を試していたのです。
それで、いかにも怪しそうな態度でわざと罠が仕掛けられているかのように警戒させたり、
フレイジェルの魔法を使って炎の壁で囲んだり、
大きな岩で追い立てたりする試練を与えて、
2人が勇気を出してそれらの窮地を変身せずにどう凌ぐのか観察していたのです。
そして最後の試練として、
この幅15mの断崖を跳ぶ勇気が2人にあるのかどうか見定めようとしていたのです。

しかし、何故「勇気」なのか?
それは次の魁の言葉で意味は分かります。
魁は「勇気・・・・それが魔法で戦うマジレンジャーの本当の力なんだ・・・」とハカセに言います。
そう、マジレンジャーはそのキャッチフレーズ「溢れる勇気を魔法に変える」にあった通り、
勇気を魔法力に変えて、その魔法力で戦う戦隊だったのです。
具体的には、マジレンジャーのうちの誰かが毎回のエピソードの中で起きた問題点を勇気を示して解決すると、
その勇気に応えて天空聖界マジトピアから新たな魔法力と呪文が送られてきて、
その新しい魔法を使って戦闘で勝利するという、そういうフォーマットが毎エピソード繰り返された、
そういう戦隊でした。

つまり勇気を示せば示すほどマジレンジャーは強くなっていく。
実際、最初は大した強さではなかったマジレンジャーは、
そうやって勇気を示し続けて魔法力を高めていって強くなっていったのです。
そうして強くなった魁から見れば、
最初の頃の自分達マジレンジャーの力は、本当のマジレンジャーの力のほんの一部に過ぎない。
勇気を示し続けて積み重ねた力こそが真のマジレンジャーの力なのです。
つまり積み重ねた勇気こそがマジレンジャーの本当の力そのものです。
言い換えれば、勇気が無ければマジレンジャーの本当の力は得ることは出来ない。

おそらく魁は第一話や第二話のゴーカイジャーの戦い振りを何処かから見ていたのでしょう。
そこでマジレンジャーの能力をあまり使いこなせていないと感じたのでしょう。
その原因は勇気の不足ではないかと思い、
この無人島にゴーカイジャーを誘い込んで、彼ら海賊の勇気の有無を確かめ、
海賊の勇気とはどのようなものか見定めるために、
お宝の情報で釣ってゲームを仕掛け、その中で試練を与えることにしたのでした。

その結果、マーベラスに勇気が有ることは魁にも分かりました。
かなり無鉄砲な勇気でしたが、魁自身ももともとは無鉄砲系の勇気を発揮するタイプでしたので、
そんなに違和感はありませんでした。
そして、この最後の断崖の試練で、
マーベラスの勇気の源がお宝を手に入れたいという強い目的意識によるものだと分かりました。
それは魁にはあまり馴染みの無い考え方でしたが、
まぁ海賊の勇気とはそういうものなのだろうと思い、
それでも勇気であることには違いないとも思いました。

それよりもハカセの臆病さには魁も危惧を抱いていました。
これでは勇気を示すことは覚束ない。
あるいはゴーカイジャーがマジレンジャーの本当の力を引き出せていない原因は
ハカセにあるのではないかとまで、魁は思いました。

ところが、あんなに怯えていたハカセが突然、
竹を使ったとはいえ、思いきったジャンプを見せたので意外に思って驚いていると、
ハカセはなんとマーベラスを救うために勇気を出してジャンプしたことが分かったので、
魁はさらに驚き、ハッと大事なことに気付かされたのでした。

無鉄砲だった魁も、
かつて圧倒的に強い敵に追い詰められて恐怖に震えた時も何度もありました。
しかし、そういう時に仲間である兄や姉たちを助けるために恐怖を懸命に振り払って絞り出した勇気にこそ、
マジトピアはより大きな魔法力で応えてくれたものです。
本当に価値があり、本当に大きな力に変えることが出来る勇気は、
恐怖を知る者が仲間の助けになるために無理して絞り出す勇気だったのです。
そして、この海賊たちの中で、この弱虫の少年こそが、
今まさにその大いなる勇気に目覚めたのだということに魁は気付いたのでした。

「今の君なら、マジレンジャーの大いなる力を引き出せるよ」と魁はハカセに言うが、
ハカセはいきなりの話をあまりまだ把握出来ていないようで
「勇気が・・・力・・・?」と不思議そうな顔で問い返す。
勇気が魔法力に変わるといきなり言われても、
実際にそれを経験してみないことにはピンと来ないであろう。
ただ、ハカセにもそれがすぐに分かることになるだろうと予想出来る魁は、
細かくは説明せず、ただ嬉しそうにニッコリ笑って「うん・・・」とだけ応えたのでした。

崖下の壁面では、一人置いてけぼりにされてしまったマーベラスがキレて
「おい!お前ら、俺を忘れてるだろう!?」と怒鳴っていました。
てっきり上で2人でお宝の話をしていると思ったマーベラスは、
自分だけ仲間外れにされて怒っているのです。

まぁしかし、確かに魁を捕まえたらお宝の話をする約束です。
捕まえたのとは少し違いますが、
これは魁が2人を試していただけのゲームであり、ゲームが終わったのなら、
海賊2人は真剣にお宝を目指して試練に挑んでくれたのですから、
魁はお宝の話をするのが筋でしょう。
これでお宝の話はゲームのための方便だったということでは、あまりにヒドすぎます。

果たして、魁はお宝の情報はちゃんと知っているようでした。
「約束通り、教えてあげる・・・34のスーパー戦隊の大いなる力を全部引き出せば・・・
きっと宇宙最大のお宝が手に入るよ・・・」と魁はハカセに教えてくれたのです。
「ええっ!?」とハカセは、お宝の話が出てきて嬉しさに顔が綻びます。
それを見て魁が優しく微笑んで頷くと、
その姿が一瞬、マジレッドの姿に重なって見え、ハカセはハッと驚きます。
そのまま魁はフードを被るとローブを翻してくるりとハカセに背を向けました。

そこに「待たせたな!」とマーベラスが上機嫌で颯爽と登場します。
どうやらお宝の話を聞きたくて自力で崖をよじ登ってきた様子です。
ところが崖の上にはハカセとマーベラスだけ。
おそらくフレイジェルの魔法を使って、魁の姿は背を向けると同時に忽然と消えてしまっていたのでした。
マーベラスは「い・・・いねぇ!」と愕然とします。
お宝の秘密はどうなったんだと茫然とするマーベラスでした。

そこへジョー、ルカ、アイムの3人もゴーカイジャーに変身した姿で駆け付け、
ようやく5人は合流しました。
そしてお宝情報を楽しみにしていたルカが「黒服の男は?」と訊ねるので、
ハカセが「それが、実はね・・・」と魁から聞いた話を説明しようとしたところ、
背後の岩場にサラマンダムが現れて「今度こそ抹殺だ!!」と、
ワルズ・ギルの命令をしつこく遂行しようとします。
せっかくの話の途中でしたが、ここで戦闘再開となります。 にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 21:51 | Comment(0) | 第3話「勇気を魔法に変えて〜マージ・マジ・ゴー・ゴーカイ〜」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

第3話「勇気を魔法に変えて〜マージ・マジ・ゴー・ゴーカイ〜」感想その5

サラマンダムと戦うため、マーベラスとハカセもゴーカイジャーに変身し、5人の名乗りの後、
ハカセが「ド〜ンといくよ!」と言って戦闘開始。
このハカセのセリフ、名前がドン・ドッゴイヤーだからなのか、
それともデカレンジャーのジャスミン語録(元ネタは欽ちゃん)を真似たのか、ちょっと分かりません。

ここでサラマンダムはスゴーミン3体を繰り出し、
マーベラスがスゴーミンAと戦い、
ジョーがスゴーミンBと戦い、
ルカとアイムがスゴーミンCと戦い、
ハカセがサラマンダムと戦います。
そしてハカセ以外の4人はスゴーミン3体を倒しますが、
ハカセはサラマンダムに押されて吹っ飛ばされます。
そこに他の4人も集まったのを見て、サラマンダムは「貴様らなど、この大地ごと吹っ飛ばしてやる!」と叫び、
また例の地中にマグマを注入する攻撃を仕掛け、
大地からの爆発にひるんだ5人に、更に手からも爆炎を連射して追い打ちをかけます。
これで5人は大ピンチとなります。

その時、ハカセが「だったらこれだよ!!」とマジグリーンのレンジャーキーを取り出します。
さっきの黒服の男(魁)に言われた
「今の君ならマジレンジャーの大いなる力を引き出せる」という言葉を信じてみようと思ったのです。
他の4人もハカセの提案に乗り、マジレンジャーのレンジャーキーを出し、マジレンジャーにゴーカイチェンジします。
ここの変身バンクやエフェクトがオリジナルのままというのが嬉しい。
そして「魔法戦隊!マジレンジャー!」という名乗り時のポーズもオリジナルのまま。
なんといってもこの変身シーンからBGMが
オリジナルのマジレンジャー主題歌のインストゥルメンタルバージョンが始まっているというのが涙モノです。

この場面、既にハカセがマジレンジャーの大いなる力を引き出す資格を得た後のことになりますので、
こういうオリジナルに限りなく近い演出になるのでしょうか。
だとすると、今後も他の戦隊でも同様に、
その戦隊の大いなる力を引き出せるようになった回での演出はこういう感じになるのでしょうか。
だとしたら楽しみで仕方ないです。
まぁ、このマジレンBGMに関しては
ゴーカイジャーの音楽担当の山下氏がマジレンジャーの音楽担当であったから
権利関係などの問題を簡単にクリア出来ただけなのかもしれませんが。

まぁ、オリジナルに近い再現といっても、
相変わらずオリジナルでは小津翼の変身する男性戦士だったマジイエローは
ルカの変身した女性戦士になっており、
オリジナルでは小津麗の変身する女性戦士だったマジブルーは
ジョーの変身した男性戦士になっています。
しかし、2回目になると、もう慣れてきたような気もします。

さて、変身して名乗りを終えたところで、懐かしい音がします。
マージフォンのメール着信音です。
これはマジレンジャーのメンバーが示した勇気に応えてマジトピアから新しい魔法が送られてくるものであり、
今回は先ほどのハカセの示した勇気に反応してのものでした。
このマジトピアからのメール着信というのはゴーカイジャーにとっては初体験であるようで、
全員、何の音なのか分からず戸惑います。
ハカセが腰についているマージフォンが鳴っているのに気付いて開きます。
開いてみると、着信音に合わせて数字キーが点滅しています。

「新しい魔法だ!」と驚くハカセ。
全員、マージフォンを開いて驚きます。
どうやらマージフォンのキーを使って呪文を発動させ魔法を使えることは知っているようですが、
新たな呪文が外部から届けられる機能があることは知らなかったようです。
ちなみに、新たな勇気を示したのはハカセだけなのに
全員に新しい魔法が届くのはご都合主義的だという意見もあるかもしれませんが、
「マジレンジャー」本編自体がそういう感じだったので、
これもまたオリジナルを踏襲しているわけで、全く問題ありません。

「へっ!」と何故か鼻で笑うマーベラス。
「メールで来るのですか」と感心するアイム。
「いいじゃん!試してみよ!」と積極的なルカ。
「ああ!」とジョーが応じて、マージフォンをワンドモード(魔法使用形態)に切り替えます。
全員ワンドモードにして点滅順に指示されたようにキー操作をします。
ここで「マジレンジャー」主題歌のBGMがひときわ音量が上がり、ボルテージが上がります。
そして決定キーを押し、懐かしい全員がマージフォンを天高く突き上げるポーズをとり
「マージ・マジ・ゴー・ゴーカイ!」と声を揃えて呪文を唱えます。
これ、マジレンジャーのマージフォンには
「ゴー」とか「ゴーカイ」という文字は割り当てられていないので、
本来は有り得ない呪文なのですが、
ゴーカイジャー版のマジレンジャーの場合のマージフォンは特別仕様なのでしょう。

そして、呪文を唱えてから全員一斉にマージフォンをサラマンダムに向け「はっ!」と魔法を発動させると、
5つのマージフォンから飛び出した光が合わさってサラマンダムを包み、
ここで「マジレンジャー」本編と同じ玄田哲章ボイスで
「マ〜ジ・マジ・ゴ〜・ゴ〜カイ!」という懐かしいマージフォン音声まで再現して、
サラマンダムを包んだ魔法の光の作用で、
サラマンダムの背中から出たあの厄介なマグマを発射するホースでサラマンダムの身体はグルグルに縛りつけられてしまいます。
この何とも不条理な魔法によってサラマンダムは手も足も出ない状態になってしまいます。

「いい感じ!」とハカセは手応えを感じ、
ここから抵抗出来ないサラマンダムに対して5人の魔法技ラッシュとなります。
まずルカのマジイエローがイエローサンダーで雷撃矢を喰らわせ、
ジョーのマジブルーがブルースプラッシュで水柱を浴びせ、
アイムのマジピンクがピンクストームで突風に巻き込み、
ハカセのマジグリーンがグリーングランドの衝撃波で痛めつけ、
そしてマーベラスのマジレッドがレッドファイヤーで火の鳥になって突っ込み、
この波状攻撃でサラマンダムは瀕死状態になってしまいます。

これらの、それぞれのマジレンジャーの得意技は
もともとゴーカイジャーの5人は使えていたのかどうか不明ですが、
これでサラマンダムを完全には倒していません。
本来はこの波状攻撃で最後のレッドファイヤーあたりで敵を倒してもおかしくない流れなのですが、
サラマンダムはまだ完全にやられてはいません。
サラマンダムはマグマ攻撃以外は大して強い怪人ではないようなので、
サラマンダムが強くて倒せないというわけではないようです。
そして、ここで5人はゴーカイジャーの姿に戻ります。
要するに演出上の都合で、あくまでゴーカイジャーの姿でトドメを刺すという方針なのでしょうが、
ここで使われているマジレンジャーの力はまだ「大いなる力」というほどのものとは思えません。
確かにハカセの勇気に応えて新しい魔法がもたらされるなど、今までに無い展開にはなっていますが、
これはまだ「大いなる力」の前触れのようなものでしょう。

さて、ゴーカイジャーの姿に戻ってのトドメ技は、もちろんファイナルウェーブです。
今回はゴーカイガンを一丁ずつ使ってのファイナルウェーブで、
第1話のゴーカイサーベルを一本ずつ使ってのものと対をなすような技です。
順番としては、これが第2話にきて、
今回の第3話は前回の銃と剣両方を使ったファイナルウェーブというほうが自然のようにも思うのですが、
おそらく、この第3話のトドメシーンを撮る方が
第2話のスゴーミンへのトドメシーンを撮るより早かったのではないかと思います。

ゴーカイガンのカギ差し込み部を跳ね上げ、
そこにゴーカイジャーのレンジャーキーを差し込み、
銃身に沿って畳むとエネルギーが充填され「ファ〜イナルウェ〜ブ!」と音声が発する。
そのゴーカイガンを5人一斉に構え、マーベラスが「ゴーカイブラスト!」と技名を叫び、5人は引き金を引く。
すると5つの色の銃弾型の5発の大きなエネルギー弾が発射され、サラマンダムに命中する。
これがまた、ゴーカイサーベル版のファイナルウェーブの時と同じように、
5発が微妙にタイミングがズレて命中するので、リンチ感が強くて海賊らしくてイイ感じです。
これでサラマンダムは断末魔の絶叫を上げて爆発して倒されます。

ここでまた宇宙空間のザンギャック指令部から巨大化光線が発射され、
倒されたサラマンダムおよび3体のスゴーミンを再生させて巨大化させます。
これで2回連続、戦闘員も巨大化したわけですが、
この巨大戦闘員をレギュラー化させて巨大戦を盛り上げるというのはシンケンジャーの時と同じで、
宇都宮Pはこれがお好きなようです。

巨大化したサラマンダム達を見てマーベラスは「またかよ!」と、ゴーカイガレオンを呼び寄せて、
5人は乗り込み、海賊合体でゴーカイオーとなります。
ここでなんと3体のスゴーミンが3機の巨大戦闘機に変身します。
この予想外の事態にゴーカイジャー5人も驚き、ゴーカイオーは防戦一方となります。
予想外の事態ということもありますが、
高速で上空を飛び回るスゴーミン戦闘機に対処する方法が無いというのが、防戦一方の理由でもあるようです。
確か宇宙空間や月面ではゴーカイオーは自由自在に飛び回っていましたが、
重力の大きな地球上では、前回のように素早く跳びはねる程度のことは出来ても、
さすがに自由自在に飛翔するというわけにはいかないようです。
つまり地球上においてはゴーカイオーよりもスゴーミン戦闘機の方が機動力は上ということで、
これでは防戦一方にならざるを得ません。

スゴーミン戦闘機からの一方的な攻撃を受け、周囲を炎に囲まれるゴーカイオー。
苦境に陥ったゴーカイジャー達でしたが、
ここでコクピット内に再びマージフォンのキー点滅時に鳴る音が鳴り響きます。
しかし今度はマージフォンではなく、5人の持つマジレンジャーのレンジャーキーからこの音が発しており、
音に合わせてマジレンジャーのレンジャーキーが光を発し点滅しています。
「マジレンジャーのカギが光った!?」と驚くハカセ。
その瞬間、突如ゴーカイオーの周囲に発生した巨大な魔方陣が周囲の炎を薙ぎ払い、鎮火します。

「わ〜!すごいじゃん!何?今の!」とルカがびっくりしてハカセに尋ねます。
このような能力はゴーカイオーにはもともと備わっていないようです。
ルカは、これがマジレンジャーのカギの点滅と何か関係があるのだろうと思い、
ハカセが何か知っているように見えたので質問したのです。
ハカセもいきなりのことで何だかよく分からなかったのですが、少し考えてハッと気付きました。
「そうか!これが彼の言っていた、マジレンジャーの大いなる力なんだ!」とハカセは叫びます。

これは何処かからか着信したものではなく、
もともとマジレンジャーのレンジャーキーに存在していた力が発動したものです。
しかし今までこんな点滅は見たことが無いし、こんな力が発動したこともありません。
つまりマジレンジャーのレンジャーキーに隠されていた何らかの大きな力が目覚めたのです。
そう考えると、先ほど謎の黒服の男が言っていた
「マジレンジャーの大いなる力」がこれのことだったのだとハカセは気付いたのでした。
勇気がマジレンジャーの本当の力であり、
今の自分ならマジレンジャーの本当の力を引き出せると
ハカセは黒服の男に言われたことを思い出し、
あの時、自分が絞り出した勇気が
このマジレンジャーのレンジャーキーの隠された力を引き出したのだと理解しました。

その時、ゴーカイオーのボディが突然、赤く発光しました。
マジレンジャーのレンジャーキーの発光に対応しているのは間違いありません。
これはゴーカイオーがこのレンジャーキーの力を欲していると考えるのが自然でしょう。
前回見たように、ゴーカイオーの5人のコクピットにもレンジャーキーの差し込み口がついており、
そこにゴーカイジャーのレンジャーキーを差すことによって前回は
胸部のハッチから主砲のゴーカイホーが出現し、
手足のハッチ部に出現した装填部から送られる砲弾を発射するゴーカイスターバーストという必殺技を使っていました。
ならばマジレンジャーのレンジャーキーだって差し込むことは出来るはずです。
そしてレンジャーキーの全ての能力をゴーカイオーに伝える方法は、差し込み口に差し込むことなのです。

そのことに気付いた5人は「よし!レンジャーキー!セット!」と掛け声を合わせ、
それぞれのコクピットの差し込み口に手に持ったマジレンジャーのレンジャーキーを差し込み回しました。
すると同時にゴーカイオーの背中のダイヤルがぐるっと回転し、手足と胸部のハッチが開きます。
そして両手のハッチからは翼が、両足のハッチからは爪が飛び出し、
胸部のハッチからは巨大なドラゴンの顔と胴体が飛び出してきて咆哮を上げたのです。
「完成!マジゴーカイオー!」と、屹立するゴーカイオーの姿は、
マジレンジャーの巨大化合体形態であるマジドラゴンと合体した魔法戦闘形態でした。

ちなみにマジドラゴンは「マジレンジャー」本編では
小津5兄妹のうち、末っ子の魁を除く4人の兄や姉たちが
マジレンジャーの姿から更に変身巨大化したマジマジンが合体した空飛ぶドラゴン状の形態のものですが、
この「ゴーカイジャー」の作品世界では、このマジドラゴンに変身する魔法力もまた
小津兄妹からは離れてレンジャーキーに封じられているわけで、
それがキーを差し込むことで直接ゴーカイオーに作用してマジドラゴンとの合体形態になっただけであり、
別にこのマジドラゴンは小津4兄妹の変身した姿ではないのです。

マジゴーカイオーの出現にひるむことなく3機のスゴーミン戦闘機は攻撃してきますが、
マジゴーカイオーはその巨大な翼を広げて飛び立ちます。
そして空中戦に突入し、
マジゴーカイオーはスゴーミン戦闘機の1機を胸部のマジドラゴンの口から炎を発射して撃破します。
更にマジドラゴンがゴーカイオーから分離して飛び立ち、
その機動性は遥かにスゴーミン戦闘機を上回り、
あっという間に残る2機の後ろに回り込んで次々と炎を浴びせて撃破し、
再びゴーカイオーと合体し、マジゴーカイオーとなってサラマンダムの前に立ちます。

「今度こそトドメだ!」とマーベラス達がマジレンジャーのレンジャーキーを更に回すと、
マジドラゴンが分離して飛び出し、サラマンダムの周囲を3回旋回して3つの魔方陣を描く。
その魔方陣がサラマンダムを締めつけて粉砕する「ゴーカイマジバインド」という技で、
トドメを刺したのでした。
技を決めたマジドラゴンがゴーカイオーに再び合体すると、
サラマンダムは爆発して果てたのでした。
マジゴーカイオーのコクピットではハカセがマジグリーンのレンジャーキーをコクピットから抜いて
「すごいや!これがマジレンジャーの大いなる力!」と感動する。

そのマジゴーカイオーの雄姿をこっそり遠くから見上げる小津魁。
その背後からフレイジェルが姿を見せます。
魁は「フレイジェル!ありがとう、手伝ってくれて」と礼を言います。
それに対しフレイジェルは(どういたしまして)という風にお辞儀してから、
天高く舞い上がって去って行きます。
マジトピアへ帰るのでしょう。

ところで、このザンギャックの侵攻とスーパー戦隊の不在という地球の危機に
どうしてフレイジェルら天空聖者はその魔法力を使って戦ってくれないのかという疑問もあるでしょうが、
一応マジトピアは基本的には地上の出来事には、魔法使いに魔法力を与える以外は不干渉の方針なのですから、
まぁこれでいいのです。

それでも魁が無理に頼めばこうして地上に来てくれるのですから、
あるいは魁が本当に最悪の切羽詰まった事態だという認識を示して無理に頼めば、
もしかしたらマジトピアがザンギャックと戦ってくれないこともないと思うのですが、
どうも魁はそこまで思い詰めてはいないようです。
フレイジェルを見送ると、魁はマジゴーカイオーの方を眺めて
「あの力は、今はあいつらが持ってた方が良さそうだ・・・」と微笑むのでした。

このあたりの発言、どうも謎めいています。
やはり、あのマジレンジャーのレンジャーキーの力は
本来は魁たちオリジナルのマジレンジャーの所有物であることが窺えますが、
それを取り戻すことも出来るのに、あえてゴーカイジャーに預けておくというような趣旨の発言に聞こえます。
魁たちレジェンド戦士たちは戦う力を失い、レンジャーキーにその力が封じられているようです。
ならば、第2話の少年のように魁自身がマジレッドのレンジャーキーを使えば、
元通りのマジレッドに変身出来るのではないかとも思えます。

いや、レジェンド戦士たちはそれが出来ない、あるいはレンジャーキーがそれを出来る状態にないのかもしれません。
あえて魁がレンジャーキーを手に入れようとしていないことから考えて、
何らかの事情があって、魁たちはレンジャーキーを使っても
元通りのレジェンド戦士には変身出来ない事情があるのかもしれません。
ただ、今はダメだが、いずれはその力は戻ってくるものだと思っているフシもあり、
それまではゴーカイジャーに預けておいた方がいいようです。
それは、レンジャーキーを使っても戦えない自分達よりも、
レンジャーキーを使って戦えるゴーカイジャーに預けておいた方がマシという意味で解釈は出来ます。
あるいはゴーカイジャーがレンジャーキーの全ての能力を引き出すことによって、
レジェンド戦士たちもレンジャーキーを使って元通りに変身することが出来るようになるのかもしれません。

しかし、そういう解釈だと、ちょっとここの魁のセリフはおかしいのです。
魁はハカセが試練を突破してマジレンジャーの大いなる力を引き出すことが出来たのを見届けてから、
安心したように「今はあいつらが力(レンジャーキー)を持っていたほうがいい」と言っているのです。
つまり、マーベラスやハカセが試練を突破出来なかったら、
魁がレンジャーキーを奪還していた可能性もあるわけです。
最初から魁がレンジャーキーを全く使えないのだとしたなら、
たとえゴーカイジャーがレンジャーキーの能力の半分も引き出せていなかったとしても、
それでも戦うことは出来ているのですから、魁が持っているよりはよほど役に立つはずです。
だから試練など課す必要性も無いわけです。

わざわざ試練で試したということは、
ダメだった場合はレンジャーキーは自分が使った方がマシだと魁が考えていたということでしょう。
ということは、魁はマジレッドのレンジャーキーを使って戦うことは出来るのです。
少なくとも試練をクリアする前のゴーカイジャーぐらいのレベルでは戦えるはずです。
いや、本来なら魁はマジレッドの能力の全てを引き出して戦うことは出来るはずです。

あるいは、レンジャーキーの能力値を引き上げることが出来るのはゴーカイジャーだけなのかもしれません。
それならば、レンジャーキーはゴーカイジャーに預けておいて、
その使える能力値を最大限まで引き上げてもらってから返して貰った方が魁にとっては良いということになります。

しかし、これもやはり何か釈然としません。
ザンギャックは物量で攻めてきているわけですから、対抗して戦う戦士は多い方が良いはずです。
今回の試練クリア前のゴーカイジャー版のマジレンジャーぐらいの能力でも、それなりの戦力にはなります。
ゴーミンやスゴーミンならいくらでも倒せるでしょう。
もし魁が最低でもそれぐらいのレベルのマジレッドになれるのなら、
レンジャーキーを返してもらってゴーカイジャーと共闘するのが、
地球を守るヒーローとして正しい行動であろうと思います。
ところが魁はそうはせずに、ゴーカイジャーにレンジャーキーを預けておいた方がいいと傍観しています。

ただ、今回の試練をハカセ達がクリア出来なかった場合、
すなわち、マジレンジャーの大いなる力を引き出す(レンジャーキーの能力をフルに引き出す)ことが出来ないのなら、
預けておく価値は無いと判断し、取り戻そうとしていたようです。
その場合は自分がレンジャーキーで戦おうとしていたのでしょう。

あるいはもしかしたら、
魁はレンジャーキーを使ってマジレンジャーの大いなる力も引き出せるのかもしれません。
仮にそうだとして、それでもゴーカイジャーに預けておく方がいいと判断するとしたら、
「ゴーカイジャーがレンジャーキーを使ってマジレンジャーの大いなる力を引き出す」ということに
何らかの重要な意味があるということになります。
単なる戦闘力だけの話ではない何かです。

マジレンジャーのレンジャーキーを使っての戦闘力だけなら魁の方が上の可能性もあり、
もし魁の方が下だったとしても、
どうせ他にもレンジャーキーはあるのですから、共闘すればトータルの戦闘力は上昇するはずです。
だから単純に戦闘力の問題ではない。戦闘力以外の面で
「ゴーカイジャーがレンジャーキーでマジレンジャーの大いなる力を引き出すこと」に意義があるのです。

そして、それに関する答えは魁自身がさっき言っています。
「34のスーパー戦隊の大いなる力を全部引き出せば宇宙最大のお宝が手に入る」というやつです。
つまり、マジレンジャーの大いなる力を引き出すだけなら魁でも出来るのかもしれませんが、
34のスーパー戦隊全部の大いなる力を引き出すことが出来るのはゴーカイジャーだけなのでしょう。
そして、真に意義があるのは、単なるその大いなる力を合わせた戦闘力なのではなく、
それがゴーカイジャーという器の中で揃うことによって発見される「宇宙最大のお宝」の方なのです。

それがどういう意義があるのかは、「宇宙最大のお宝」が全く謎の存在なので全く分かりません。
しかし、「宇宙最大のお宝」が34戦隊の大いなる力と深い関係があるらしいこと、
その34戦隊の力を封じたレンジャーキーの存在と「宇宙最大のお宝」の存在を両方とも
元マジレッド小津魁が知っていたこと、
レンジャーキーを携えて「宇宙最大のお宝」を探し求めていたのがあのアカレッドであったこと、
マーベラスがナビィをあまり信用していないことから考えて
「宇宙最大のお宝」が地球にあるとマーベラスに教えたのはアカレッドであると推測されることなどから考えて、
この「宇宙最大のお宝」というのは地球の運命を左右する重要なものであるようです。

それを見つけ出すようにゴーカイジャーを誘導するのが小津魁の今回の根本的な目的であったようです。
ただ、ゴーカイジャーがそれを遂行するに足るだけの能力があるかどうか見極める必要もあったようで、
マジレンジャーの大いなる力を引き出す源である勇気の有無をテストし、
その結果、ゴーカイジャーは合格だったので、
予定通り、「34戦隊の大いなる力を引き出せばお宝は見つかる」という今後の指針となる情報を与えたのです。
魁自身がそのお宝の在り処まで知っているのかどうかは分かりません。
とにかく、いずれにしても、34戦隊の大いなる力が揃わないことにはお宝は現れないようですから、
場所を教えたところで意味は無いのでしょう。

まだ細かい事情はよくは分かりませんが、
とにかく今回は「34のスーパー戦隊の大いなる力を引き出せば宇宙最大のお宝は見つかる」という情報は
魁からハカセに伝えられました。
ハカセは結局、魁が何者なのか分かりませんでしたし、名前すら聞いていません。
宝の場所も結局聞けませんでした。
だから、普通ならこんな話は簡単に信じられないところですが、
事前にナビィの「黒い服を着た人間がいい事を教えてくれる」というナビゲートがあり、
更にその黒い服を着た人間として現れた魁が「宇宙最大のお宝」やレンジャーキーのことまで知っており、
更にタダ者ではない身のこなしや奇怪な現象まで起こし、
彼の予言通り、マジレンジャーの大いなる力が引き出せたことなどを総合して、
ハカセは彼の言った事を信じることにしたのでした。
そして、そのことを他の皆にも伝えたのでした。

一番喜んだのはナビィでした。
自分のお宝ナビゲートが当たっていたことが証明されたのですから有頂天です。
エピローグの場面、再び飛び立ったゴーカイガレオンの船室で
ナビィは「ほ〜ら!ほら!ほら!居たでしょ?黒服の人間!ちゃ〜んとお宝に近付いたでしょ?」と、
散々自分のことを疑っていた5人組を責めます。
一方、ナビィのことをバカにしていた5人は立場が無く、申し訳なさそうに黙って聞いています。

「ごめんナビィ!あたしナビィのこと見くびってた!」と手を合わせてルカが詫びます。
「実は・・・私も・・・」とアイムも謝ります。
ナビィはルカだけでなくアイムまで自分を信じていなかったのが少しショックだったようで
「ええ〜?アイムまで〜?」と喚きますが、
そのナビィのボディをひょいと持ち上げてハカセがにこやかに
「でも今日からみんな、ちゃんと信じるよ」と、ナビィを両手で抱いて慰めます。
「ホントにぃ?」と問い返すナビィが何だか妙に小さくて可愛いです。
ナビィがなんだか急に可愛く思えてきました。

ナビィを安心させようとハカセが「ね?」と
マーベラスとジョーに今後はナビィを信じることに同意を求めますが、
ジョーは無言、マーベラスは「ま、そこそこにな!」と冷たい言葉。
ナビィは「ひどいよ!ひどいよ〜!」と嘆きながら、
全員の頭を小突いて部屋の中を飛び回るのでした。

ともかく、皆、ハカセの話を信じたようで、
「34のスーパー戦隊の大いなる力を引き出すことがお宝を見つける道」ということは了解したようです。
これで、ここからのゴーカイジャーの行動は、
まずマジレンジャーの大いなる力は引き出しましたから、
「残り33のスーパー戦隊の大いなる力を引き出す」ということを目的とすることになります。
ただ、どのようにすればそれぞれのスーパー戦隊の大いなる力を引き出せるのかについては
全く分かりません。相変わらず、手探りの状況です。
それに対して彼らがどう対処していくのかは、次回以降のお楽しみとなります。

また、今回は遂にザンギャックの司令官ワルズ・ギルがゴーカイジャー抹殺を決意しましたから、
次回以降のゴーカイジャーとザンギャックとの戦いも注目です。
また、ゴーカイジャーがこの星を守る価値も見つけることが出来るのかにも、
秘かに注目していきたいところです。

そして、今後、ゴーカイジャーが残り33のスーパー戦隊の大いなる力を求めていく中で、
今回の小津魁とはまた別のレジェンド戦士が彼らの前に現れるのかについても興味が湧いてきます。
ただ、もし別のレジェンド戦士が現れるとしても、
今回の小津魁とはまた全然違うスタンスでゴーカイジャーに関わる可能性が高いでしょう。
魁は魁なりの考えがあって関わったのだと思われ、
他の者は他の者の考えに基づいた行動をとるのでしょう。
あるいはゴーカイジャーと敵対する者もあるかもしれないし、
もっと深く関わろうとする者もいるかもしれません。
そのあたりはまだ全く未知数と言っていいでしょう。

それに、残り33の戦隊全部にレジェンド戦士が現れるとは限りませんし、
オリジナル役者が演じる戦士であるかどうかも分かりません。
だいたい、今回の「マジレンジャーの大いなる力」にしても、
別に魁がハカセに授けたり、何かを教えたりした結果、引き出すことが出来たわけではありません。
魁が与えた試練の中でたまたまハカセが新たな勇気を示すことが出来ただけで、
あの場に居たのが魁でなくても、ハカセはマーベラスを助けるために勇気を振り絞ったはずです。
つまり、レジェンド戦士が立ち合わなくても、
たまたま特定の戦隊の大いなる力を引き出すカギとなる行動をとることは有り得るわけです。
だから、今後、仮に33の戦隊の大いなる力を引き出すエピソードが33話あったとしても、
33話全てにレジェンド戦士が登場しなくてもいいのです。

ここで今後のスケジュールを大雑把に予想してみます。
戦隊シリーズはだいたい年間およそ50話で、
おそらくゴーカイジャーは最終盤の年明け以降5話はクライマックス篇になりますから、
それ以前、年末までに仕える話数を45話として、既に3話終了したので残りは42話。
この残り42話の中で33のスーパー戦隊の大いなる力を引き出すエピソードを、
おそらく各1話ずつやるのですが、
ゴセイジャーは5月の映画で絡むみたいなので本編からは除外し、
残り本編で過去戦隊篇で使う話数は32話とします。
するとそれ以外のエピソードに使えるのは年末まで全部で10話となります。

3月から12月までの10ヶ月で10話ですから、
完全なる通常エピソードは1ヶ月に1話ということになります。
そして過去戦隊絡みのエピソードは10ヶ月で32話ですから、
1ヶ月におよそ3〜4話となります。
ただ、このうち、レジェンド戦士が登場するエピソードは1ヶ月につき1〜2話でいいでしょう。
残りの1ヶ月につき2〜3話は通常のエピソードの中で過去戦隊の大いなる力を見出すという
作り方でいいのではないかと思います。

このペースでやっていけば、
12月までの間にレジェンド戦士を登場させるエピソードは全部で十数回となり、
2000年以降の戦隊に加えて、少々古い戦隊を混ぜるだけでいけます。
そして、実質的には通常エピソードは月に3〜4話あり、
年末までに三十数回ありますから、ゴーカイジャー自体の話もちゃんと描けます。
まぁ、また6月ぐらいには追加戦士の登場があったり、
夏場には前半のクライマックスの連作などもあるでしょうから、
こうしたスケジュール配分が均等にはいかないとは思いますが。

なお、結局、今回、小津魁はマジレッドに変身しなかったですが、
この演出は正解だと思います。
ディケイドみたいに過去戦士と現役戦士の共闘を見たかった人は残念だったかもしれませんが
過去戦士が変身して活躍してしまうと、尺が足りなくなりますし、
だいいち本来の主役のゴーカイジャーの方が目立たなくなってしまいます。
それでは本末転倒というものです。

今のところ、ゴーカイジャーの目的はあくまで「お宝探し」であり、「地球を守るための戦い」ではない。
でも「34戦隊の大いなる力を引き出す」ということが宝探しには必要であり
そうやって34戦隊のパワーの源を自然に探っていくことになり、
その過程で正義の精神に触れざるを得なくなっていく。
この構成は絶妙です。
こうすれば、ゴーカイジャーはあくまで34戦隊とは違うスタンスでありながら、
何時の間にか34戦隊と同じ行動をとることになる。
34戦隊から結果的には学んでいるのに、34戦隊の後輩という意識は無い。
だからゴーカイジャーの影が薄くなることはないのです。
ただ、この絶妙のバランスは、先輩戦士が変身して共闘すると崩れそうなのです。
だから、あくまで先輩戦士は変身しない方がいいのです。

ただ、先輩戦士が「変身できない」というのは少し情けないように思っていたのですが
今回の小津魁の最後の言葉で、
あるいは本当は力を取り戻すことも出来るのだが、他の大きな目的があって、
あえてゴーカイジャーに託しているという構図であるかもしれなくなってきました。
もし、そうだとするなら、これは非常に秀逸な設定だと思います。
これなら、ゴーカイジャーも立ちつつ、先輩戦士たちも立つのです。 にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 22:05 | Comment(0) | 第3話「勇気を魔法に変えて〜マージ・マジ・ゴー・ゴーカイ〜」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月03日

海賊戦隊ゴーカイジャーEDテーマ感想その3

海賊戦隊ゴーカイジャーのEDテーマ「スーパー戦隊ヒーローゲッター」3コーラス目、
予想通り、第3話のEDに来ました。
歌詞は以下の通りです。

スーパーせんたい
ちきゅうのピンチ いつだって
すくったせんし だれだ!
ガオレン ひゃくじゅう ほえまくり
しのびの かぜふけ ハリケンジャー
ばくりゅう ガッツだ アバレンジャー
デカレン うちゅうの けいさつかん
まほうの かぞくだ マジレンジャー
プレシャス さがすぜ ボウケンジャー
ゲキレン じゅうけん しゅぎょうちゅう
えんじん あいぼう ゴーオンジャー
シンケン さむらい チャンバラだ
てんしが カードだ ゴセイジャー
でんせつを つくるぜ
われら スーパーせんたい
かぞえたい ぜったい おぼえてみたい
スーパーせんたい レッツゴー
みんなあこがれる
エブリデイごうかい レッツゴー パイレーツ
いつも ぼくらの
ナンバーワンで さいこうイエス
ウ〜 シビレル かいぞくせんたい
(ゴーレッツゴー)ゴーカイジャー

戦隊紹介部分のラップですが、
1コーラス目と2コーラス目のそれぞれ12戦隊分あったところが、
この3コーラス目では、
いわゆる21世紀戦隊といわれる「ガオレンジャー」から「ゴセイジャー」までの10戦隊分しか無く、
「ゴセイジャー」紹介部分の後、最後に2戦隊分の尺が余ったので、
「でんせつをつくるぜ われらスーパーせんたい」という歌詞と
ゴーカイジャー5人のバックショットの画像で尺を埋めています。

ちなみに、この3コーラス目の10個の戦隊紹介部分の歌詞は、
それらの戦隊の主題歌を唄っていた人にラップやってもらってるみたいです。
最近の戦隊ならではの面白い趣向ですね。

「ガオレン ひゃくじゅう ほえまくり」は、
百獣のパワーアニマルをパートナーとして戦ったガオレンジャーらしい歌詞です。
「ほえまくり」というのは、パワーアニマルがいつも吼えていたことなのか、
ガオレンンジャー自体がいつも熱血して吠えてばかりいたことか、まぁ両方指すのでしょう。
ここでの映像は、跳び下りてきて決めポーズをとるガオレンジャー6人と、
その前で「がお〜」と吠えるようなおどけたポーズをとるルカ。
そのルカの口のところから、ガオレンジャーの名乗りの時にいつも出てきていた
「牙吠」の書き文字が飛び出してきます。

「しのびの かぜふけ ハリケンジャー」は、
疾風流の忍者3人の戦隊を主役とし、
「風」をモチーフとした作品ハリケンジャーを的確に表現した歌詞といえるでしょう。
ここでの映像では、さっきのルカの吠えてる顔の前に障子の戸が閉まり、
その障子に映る影絵のような姿でハリケンジャーとゴウライジャー、シュリケンジャーの6人が
素早く飛び交って剣を振るいます。
これは「超忍法・影の舞」という彼らの得意技です。
そして障子が開くと、その6人が滑り込んだり決めポーズをとっていたり、
何故か股間を押さえていたりします。

「ばくりゅう ガッツだ アバレンジャー」は、
爆竜という異次元の生物をパートナーとし、
ダイノガッツという精神エネルギーで戦う戦隊アバレンジャーらしい歌詞です。
ここの映像は、さっきのハリケンジャーたちを吹っ飛ばしてマーベラスが画面に入ってきますが、
カレーを食っています。しかも「恐竜や」のカレーです。
「恐竜や」はアバレンジャー達が秘密基地にしていた純喫茶で、名物はカレーでした。
マーベラスはとうとう念願のカレーを食べることが出来たようですが、
そのマーベラスの周りにはアバレンジャー5人がいて、何故かカンカンに怒っています。

「デカレン うちゅうの けいさつかん」は、
宇宙警察の地球署の刑事たちの戦隊デカレンジャーそのまんまの歌詞です。
ここの映像では、さっきのカレーを食べていたマーベラスの周囲からアバレンジャー達が消え、
鉄格子が降りて来てマーベラスはカレーを食ったまま牢屋に入れられてしまいます。
どうやら無銭飲食をしていたようで、逮捕されたようです。
マーベラスが振り向くと、後ろにはデカレンジャー6人がポーズをとっています。

「まほうの かぞくだ マジレンジャー」は、
魔法を使って戦う戦隊であり、家族戦隊でもあったマジレンジャーを的確に表した歌詞です。
ここでの映像は、牢屋に入ったマーベラスとデカレンジャーの前に
マジスティックを持ったアイムが現れて、マジスティックを振って魔法を起こします。
すると後ろのデカレンジャー6人がマジレンジャー5人とマジシャインに姿を変え、
マーベラスも牢屋も消えます。
そしてマジレンジャーたちはくるりと身体を回転させて、魔法で姿を消します。

「プレシャス さがすぜ ボウケンジャー」は、
プレシャスという人類の秘宝を探して封印することを仕事とする
冒険家たちの戦隊ボウケンジャーのことを表す歌詞です。
ここでの映像では、アイムが消えて代わりに画面に飛び込んできたのは
ゴーカイガレオンの見張り台で望遠鏡を構えるハカセですが、
見張り台に突然ボウケンジャー6人が現れてハカセは物凄くビックリします。
海賊船の見張り台ってのは、結構ボウケンジャーに似合う場所です。

「ゲキレン じゅうけん しゅぎょうちゅう」は、
獣拳という拳法を使うカンフー戦隊で、
修行をテーマとした作品であったゲキレンジャーらしい歌詞だといえます。
ここでの映像は、先ほどのハカセとボウケンジャーのいた見張り台の後方にあった島にズームインしていくと、
そこでパンダ相手に獣拳の稽古をするゲキレンジャー5人がいます。
ここでのパンダはゲキレッドのジャンがもともと中国の山奥で
パンダと戯れて育った野生児だったことに繋がりがあるようです。

「えんじん あいぼう ゴーオンジャー」は、
マシンワールドの炎神という乗り物型の機械生命体との相棒関係がテーマだった戦隊
ゴーオンジャーの、そのまんまの歌詞です。
ここの映像は、さっきのゲキレンジャーの獣拳の稽古の場に
ゴーカイジャーの5人が慌てて飛び込んで来て、
ゲキレンジャー達を押しやって画面の端へ消えていきますが、
それを追いかけるように、相棒の炎神にまたがったりぶら下がったりして
ゴーオンジャー7人が入ってきます。

「シンケン さむらい チャンバラだ」は、
チャンバラ時代劇をモチーフとした、
現代の侍を描いた戦隊シンケンジャーのテーマを表した歌詞といえます。
ここの映像は、ゴーオンジャー達が去った後、
入れ違いにジョーが剣を構えて真面目な顔をして画面に入ってくると、
周囲にはシンケンジャーの6人もシンケンマルを構えて立っています。
しかし何故かシンケンブルー流ノ介だけゴーカイサーベルを構えており、ジョーがシンケンマルを持っています。
ジョーが剣の間違えを指摘すると流ノ介が慌てて剣を交換します。

「てんしが カードだ ゴセイジャー」は、
カードで戦う護星天使の戦隊ゴセイジャーそのまんまの歌詞です。
ここの映像は、ジョーが流ノ介と武器交換すると天装術の羽根が舞って、
シンケンジャー6人とジョーがカードに変わって、
シンケンジャー6人はゴセイジャー5人とゴセイナイトのカードに変わって、
後ろに現れたゴセイジャーとゴセイナイトの持つテンソウダーに入るが、
ジョーのカードだけ飛んでいく。
そしてゴセイジャー達がセットしたテンソウダーから光が発し、
その光で画面が真っ白になり、
ここから「でんせつをつくるぜ われらスーパーせんたい」という歌詞に入り、
白い画面を一瞬挟んでゴーカイジャーが後ろ向きで立つ画像に変わります。

まぁ、だいたいこういう感じですが、
次回からエンディングはどうなるのでしょうか。
やはり、せっかくここまで映像を作り込んでる以上は、
この3タイプのエンディングを3交替制で回すんでしょうね。 にほんブログ村 テレビブログ 特撮へ
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posted by 通りすがりのシンケンブラウン at 02:16 | Comment(0) | 第3話「勇気を魔法に変えて〜マージ・マジ・ゴー・ゴーカイ〜」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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